れすだくとは?飲食店の売上・人件費・食材費を見える化する日次決算ツールを解説

れすだくは、飲食店の売上・人件費・食材費などを自動で集約し、毎日の経営状況を数字で確認できるクラウド型の日次決算プラットフォームです。POSレジや受発注システム、勤怠データと連携することで、店舗ごとの利益状況を見える化し、本部や店長の管理業務を効率化します。提供元は株式会社fonfunで、特に多店舗展開する飲食店のFLコスト管理や日次決算に向いています。本記事では、れすだくの用途や機能、POSレジ・会計ソフトとの違い、料金までを初心者向けに解説します。
れすだくとは?
れすだくは、飲食店の経営数字を毎日確認しやすくするクラウド型のサービスです。売上だけでなく、人件費や食材費などのコストも合わせて集約し、店舗ごとの利益状況を見える化します。
提供元は株式会社fonfunです。POSレジ、受発注システム、勤怠データなど、複数のシステムと連携して数字を自動収集する点が特徴です。
初心者向けに言い換えると、れすだくは「飲食店の毎日の健康診断ツール」です。昨日の売上は良かったのか、人件費を使いすぎていないか、食材費が利益を圧迫していないかを、感覚ではなく数字で確認するために使います。
特に複数店舗を運営する会社では、各店舗の数字をExcelや個別システムから手作業で集めるのは大変です。れすだくは、その集計・確認作業をラクにする役割を担います。
れすだくの位置づけ
れすだくは単なるPOSレジや予約管理システムではありません。各種データを集めて「儲かっているか」を毎日確認する、経営判断のためのツールです。
そもそも日次決算とは?
れすだくを理解するうえで、まず「日次決算」という言葉を押さえておきましょう。
日次決算とは、1日ごとに売上や原価、人件費などを確認し、その日の営業が利益を出せていたかを把握する考え方です。月末にまとめて数字を見るのではなく、毎日数字を確認します。
毎日数字を確認することで、原価の上昇、人件費の使いすぎ、売上未達などに早く気づけます。月末に気づくのと、その日のうちに気づくのとでは、打てる対策のスピードが大きく変わります。
れすだくは、この日次決算を手作業ではなく、システムの自動集計で実現するためのサービスです。
れすだくは何に使うサービスなのか
れすだくは、飲食店の「売上が出ているか」だけでなく、「利益が残っているか」を確認するために使います。
たとえば、店長が「今日は売上が高かった」と感じても、人件費を使いすぎていたり食材費が高騰していたりすれば、実際には利益があまり残っていないことがあります。
れすだくを使うと、売上に加えてFLコストを合わせて見られます。FLコストとは、Food(食材費)とLabor(人件費)を合わせたコストのことです。
つまり、れすだくは「売れたかどうか」ではなく「儲かったかどうか」を確認しやすくするサービスです。導入事例でも、売上とFLコストをまとめて管理したいという課題に対し、データ連携でFLコストを把握しやすくなる点がメリットとして挙げられています。
売上管理と利益管理の違い
多くの飲食店では、POSレジの導入により売上管理はできています。しかし、人件費や食材費は別のソフトで管理しているケースが多く、売上とコストを一括で見られないという課題が残ります。
れすだくは、この分断された数字をひとつにまとめます。売上や勤怠、食材費などのデータを連携することで、日次でFLコストや損益状況を把握しやすくなります。
れすだくでできること
れすだくの中心機能は、損益管理・勤怠管理・予算管理・日次レポートです。それぞれの機能を順番に解説します。
損益管理
店舗別・地域別・業態別・グループ会社別など、自由度の高いカテゴリ設定で数字を確認できます。売上・予算・営業利益をグラフで一目で把握できます。
売上比の経費内訳や、目標達成・赤字回避までに必要な客数もグラフで見える化されます。予実進捗、達成率、限界利益、損益分岐点、人時生産性、労働生産性なども予算と対比して確認できます。
予算管理
登録した月次予算から、1日ごとの予算を自動で設定できます。「繁忙日」や「閑散日」といったステータスごとに比重を変えられるため、現実に近い予算配分が可能です。
広告経由の売上も予算化でき、実績と比較することで、効果の高い広告出稿を判断しやすくなります。
日次レポート
POSレジ・受発注システム・勤怠の数字を自動で取り込み、日々のレポートを作成できます。項目別の予算進捗やレジ金データの確認、日々のコメント入力にも対応しています。
勤怠管理とシフト管理
スタッフはスマホからシフト希望を提出でき、店長はシステム上でシフトを編成できます。シフト編成時には月単位の人件費率が表示されるため、人件費予算に合わせた調整がしやすくなります。
打刻方法は、GPS打刻・AI顔認証打刻・社員コード打刻に対応しています。AI顔認証打刻は、事前に登録したスタッフの顔をカメラ搭載端末で認識する仕組みで、カード紛失などの手間を減らせます。
打刻情報はCSVで給与ソフトと連携できます。給与明細もスマホで確認できるため、紙の明細を配る手間がなくなります。
POSレジ・会計ソフトとの違い
れすだくは、POSレジや会計ソフトと混同されやすいサービスです。それぞれ役割がはっきり異なるため、違いを整理しておきましょう。
POSレジとの違い
POSレジは、注文・会計・売上データの記録が中心です。一方、れすだくはそのPOSデータに加えて、人件費や食材費などのコスト情報を組み合わせ、経営判断に使える数字へ整理します。
言い換えると、POSレジが「売上を記録する道具」なら、れすだくは「売上とコストを組み合わせて経営判断する道具」です。れすだくはPOSや受発注システムと連携し、店舗ごとに異なるPOSを導入していても統合して管理できる点が特徴です。
会計ソフトとの違い
会計ソフトは、税務申告や会計処理のために使うソフトです。一方、れすだくは、飲食店の営業現場で日々の売上・人件費・食材費を見ながら、店舗運営を改善するための管理ツールです。
会計ソフトが月次・年次の会計処理に強いのに対し、れすだくは日々の営業判断に使いやすい点が異なります。両者は競合するものではなく、目的に応じて使い分けるものです。
| 比較項目 | POSレジ | 会計ソフト | れすだく |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 注文・会計・売上記録 | 会計処理・税務申告 | 日次の損益管理・店舗分析 |
| 主に見る数字 | 売上、客数、商品別売上 | 売掛金、経費、利益、税務情報 | 売上、人件費、食材費、FL比率、予実 |
| 利用タイミング | 営業中・営業後 | 月次・年次 | 毎日 |
| 主な利用者 | 店舗スタッフ、店長 | 経理、税理士、経営者 | 店長、本部、経営者 |
| 強み | 会計業務の効率化 | 会計処理の正確性 | 利益状況を早く把握できる |
つまり、れすだくはPOSレジや会計ソフトを置き換えるものではなく、それらと組み合わせて使うサービスです。すでにPOSレジを使っている飲食店が、日々の利益管理を強化したいときに役立ちます。
れすだくが向いている飲食店
れすだくは、特に複数店舗を運営している飲食店に向いています。店舗数が増えると、売上・人件費・食材費・シフト・日報・予算進捗を本部が毎日確認するのは難しくなるためです。
以下のような飲食店では、導入メリットを感じやすいでしょう。
- 複数店舗を運営しており、本部で各店舗の数字をまとめて確認したい
- FLコストを正確に管理し、店舗ごとの利益体質を比較したい
- 店長ごとにバラバラな数字管理を標準化したい
- Excelや各システムを使った手作業の集計をやめたい
れすだくが向かない可能性がある飲食店
一方で、すべての飲食店にすぐ必要というわけではありません。誠実にお伝えすると、次のようなケースでは導入を急がなくてもよい場合があります。
1店舗のみで、売上・仕入れ・シフトを店長や経営者が無理なく把握できている場合は、すぐに導入する必要性は高くないかもしれません。まずはPOSレジ、会計ソフト、勤怠管理ツールで十分なこともあります。
れすだくは、店舗数が増え、数字の集計や比較、店長ごとの管理に課題が出てきた段階で検討しやすいサービスです。自店舗の規模と課題に照らして判断するとよいでしょう。
れすだくを導入する飲食店のモデルケース
ここでは、れすだくが役立つ場面を具体的にイメージできるよう、典型的な状況を紹介します。
FLコストが分断されていた多店舗チェーン
POSレジを導入し、売上管理はデジタル化できていた飲食チェーンを想定します。しかし、人件費と食材費は別々のソフトで管理しており、売上とFLコストをまとめて見られない状態でした。
れすだくを導入し、他社POSレジや食材の発注システムと連携させることで、売上と連動したFL比率を日次で把握できるようになります。原材料費は自動でデータに反映され、勤怠管理で人件費も一元化できます。
結果として、複数店舗ごとの売上と連動したFL比率を横並びで比較できるようになり、どの店舗の利益体質に課題があるかを早く発見できます。
勤怠管理から効率化を進めたい店舗
従来のカード式の勤怠打刻は、カード紛失時の対応や再発行の手間がかかります。AI顔認証打刻に切り替えることで、こうした手間を減らせます。
普段PCやタブレットを使わない年配のスタッフは、操作に慣れるまで時間がかかる場合もあります。それでも、給与明細をデジタル化できるメリットは大きく、店舗業務全体の負担軽減につながります。
れすだくと連携できるおすすめのPOSレジ
れすだくの価値は、現在使っているシステムと連携できてこそ発揮されます。れすだくは数多くのPOSシステムや券売機、受発注システムとの連携実績があり、店舗ごとに異なるPOSを使っていても統合管理が可能です。
公式で連携先として案内されているPOSレジのうち、飲食店に導入しやすいおすすめのサービスを4つ紹介します。いずれも飲食店での導入実績が豊富なPOSレジです。
Funfo・ファンフォ
Funfoは、POSレジ機能に加えて、LINE連携による販促や顧客管理まで対応できる飲食店向けのサービスです。会計だけでなく、リピーター獲得のための集客機能を備えている点が特徴です。
Funfoの機能や活用方法については、Funfoの解説記事で詳しく紹介しています。集客とレジ機能をまとめて強化したい飲食店に向いています。
スマレジ
スマレジは、iPadやiPhoneを使えるクラウド型POSレジです。飲食店から小売店まで幅広い業種で導入されており、機能の拡張性とデータ分析のしやすさに定評があります。
無料から始められるプランもあるため、小規模店舗から多店舗展開まで対応しやすいレジです。
POS+・ポスタス
POS+は、飲食・小売・サービス業に対応したクラウド型POSレジです。飲食店向けには、テーブル管理やオーダーエントリーなど、店舗運営に必要な機能がそろっています。
サポート体制が手厚く、導入時から運用までの支援を受けやすい点も特徴です。
blayn・ブレイン
blaynは、飲食店に特化したクラウドPOSレジサービスです。注文管理や売上分析など、飲食店の現場で使いやすい機能を備えています。
飲食業に絞ったサービス設計のため、業態に合った運用がしやすい点が魅力です。
連携対象は導入時期や契約内容によって変わる可能性があるため、現在利用しているPOSレジと連携できるかは、導入前に必ず確認しましょう。
れすだくの料金について
れすだくの料金は、初期費用と利用店舗数に応じた月額費用が発生します。
ITトレンド掲載情報では、初期費用は220,000円、月額費用は「損益管理」または「勤怠管理」の単体利用で1店舗あたり5,500円、フル機能利用で1店舗あたり11,000円とされています。いずれも税込・月単位契約です。
無料プランや無料トライアルはありませんが、初期セットアップ期間として、契約から2ヶ月後まで無料期間が設けられています。なお、FC本部の加盟店管理利用は別途相談となります。
| 項目 | 単体機能 | フル機能 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 220,000円 | 220,000円 |
| 月額費用(1店舗あたり・税込) | 5,500円 | 11,000円 |
| 対象機能 | 損益管理 または 勤怠管理の一方 | 全機能 |
| 支払い方法 | 銀行振込 | 銀行振込 |
料金やプランは変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトや資料請求で確認しましょう。
れすだくを導入する前に確認したいこと
導入を検討する際は、次のポイントを事前に整理しておくと判断しやすくなります。
既存システムとの連携可否
現在使っているPOSレジ、勤怠管理システム、受発注システムと連携できるかを確認しましょう。れすだくは複数システムとの連携を強みとしていますが、自社の組み合わせで連携できるかは事前確認が大切です。
店舗数と費用対効果
1店舗だけで使うのか、多店舗管理で使うのかによって、費用対効果は変わります。月額費用は1店舗あたりで発生するため、店舗数や運用体制を踏まえて検討することをおすすめします。
現場スタッフが使いこなせるか
新しいシステムは、現場が使いこなせて初めて効果を発揮します。打刻やシフト提出など、スタッフが日常的に触れる機能の操作性も、導入前に確認しておくと安心です。
まとめ
れすだくは、飲食店の売上・人件費・食材費をまとめて確認し、毎日の経営判断に役立てるための日次決算プラットフォームです。
POSレジのように会計をするシステムや、会計ソフトのように税務処理をするソフトではなく、各種データを集めて店舗の利益状況を見える化する管理ツールと考えるとわかりやすいでしょう。特に、多店舗展開している飲食店や、FLコストを正確に管理したい飲食店では、店長や本部の数字管理を効率化できる可能性があります。
導入の際は、既存システムとの連携可否、店舗数に応じた費用、現場スタッフが使いこなせるかを事前に確認しましょう。「売上管理をしたいのか」「利益管理をしたいのか」を整理したうえで検討すると、自店舗に合うかどうかを判断しやすくなります。
