ぐるなびで集客はできる?飲食店向けの特徴・プラン・活用方法を解説

楽天ぐるなびは、飲食店の新規集客やネット予約を強化したい時に検討したいグルメサイトです。
以前のぐるなびは、宴会や接待に強い飲食店検索サイトという印象がありました。現在は楽天グループとの連携が深まり、楽天ID、楽天ポイント、ネット予約、予約管理システムを組み合わせた集客サービスとしての色が強くなっています。
飲食店にとって重要なのは、楽天ぐるなびで新規顧客を集客できるかという点です。
結論から言えば、居酒屋や焼肉店との相性はよく、都市部では特に集客が期待できます。
特に、宴会予約や団体利用、コース料理を提供している店舗、接待や観光客の利用が見込める店舗、そして楽天ポイントユーザーが多い商圏にある店舗では、活用する価値があります。
一方で、無料プランだけで新規顧客の集客を期待するのは現実的ではありません。
無料プランは、楽天ぐるなび上に最低限の店舗情報を掲載し、予約導線を持つための入口です。楽天ぐるなび内で競合店より目立ち、新規顧客を獲得したい場合は、ライトプラン以上を前提に考える必要があります。
競合店が多いエリアで本格的に集客したいなら、ベーシックプランを基本線として検討した方がよいです。
この記事では、楽天ぐるなびの集客面での特徴、独自機能、無料プランと有料プランの違い、向いている店舗、効果を高める運用方法を解説します。
1. 楽天ぐるなびとは
楽天ぐるなびは、飲食店情報の掲載、ネット予約、コース掲載、クーポン、予約管理、顧客管理などを提供する飲食店向けの集客サービスです。
以前は「ぐるなび」として展開されていましたが、楽天グループとの連携を深め、現在は「楽天ぐるなび」として運営されています。
大きな特徴は、楽天IDと楽天ポイントを活用できることです。
ユーザーは楽天ぐるなびでネット予約をすることで、楽天ポイントを貯められます。楽天市場、楽天カード、楽天トラベル、楽天モバイルなどを普段から使っている人にとって、楽天ポイントが貯まることは予約のきっかけになります。
飲食店側から見ると、楽天経済圏のユーザーに向けて、自店を見つけてもらう機会を作れることがメリットです。
ただし、楽天ぐるなびに店舗情報を掲載しただけで、自動的に新規のお客様が増えるわけではありません。
グルメサイト内では、同じエリア、同じ業態、同じ価格帯の店舗が比較されます。写真、コース、口コミ、空席、ポイント、掲載順位、予約のしやすさが見られます。
そのため、楽天ぐるなびを使うなら、単なる店舗情報の掲載ではなく、予約されるためのページ設計とプラン選びが重要になります。
また、サイト内検索では上位に表示された店舗から検討されますので、上位表示した方が有利にはたらきます。
2. 楽天ぐるなびを飲食店の集客に導入するメリット
楽天ぐるなびで露出を増やすには、検索結果で上位に表示される設計が重要です。
具体的には、料理や利用シーンを明確にしたコース名、魅力が伝わる写真、空席を開けたネット予約設定を整えます。さらに有料プランで表示順位を上げ、楽天ポイント付与や特集掲載を活用すると、比較時に選ばれやすくなります。
2-1. 楽天ポイントが予約の後押しになる
楽天ぐるなびの独自性として、最もわかりやすいのが楽天ポイントです。
楽天IDとぐるなび会員IDを連携すると、楽天ぐるなびでネット予約をした際に楽天ポイントを貯められます。
これは飲食店にとって、値引き以外の予約動機を作れる仕組みです。
飲食店集客では、クーポンや割引に頼りすぎると利益が残りにくくなります。特に原価率が高い業態では、集客できても利益が薄くなることがあります。楽天ポイントは、価格を下げずに「この店を予約する理由」を作りやすい点が特徴です。
お客様が複数の店を比較している時、料理内容や立地が同じように見えるなら、楽天ポイントが貯まる店を選ぶ可能性があります。
特に、楽天市場、楽天カード、楽天トラベル、楽天モバイルを使っている人は、楽天ポイントを貯めることに慣れています。この層に対して、楽天ぐるなびは予約の入口になりやすい媒体です。
2-2. 幹事需要と相性が良い
楽天ぐるなびは、宴会や団体予約と相性が良い媒体です。
居酒屋、焼肉店、中華料理店、和食店、ダイニングバー、イタリアン、鉄板焼きなど、複数人で利用される店舗では特に使いやすいです。
幹事が店を探す時は、料理がおいしそうかだけでは判断しません。
人数が入るか、飲み放題があるか、個室があるか、駅から近いか、予算内に収まるか、ネット予約できるかを見ています。楽天ぐるなびでは、コース内容、飲み放題、席情報、人数条件、利用シーンを整理して見せられます。
これは宴会集客では重要です。
幹事は失敗したくありません。参加者から不満が出ない店を選びたいと考えています。
そのため、楽天ぐるなびの店舗ページでは、料理の魅力だけではなく「幹事が安心して予約できる情報」をそろえることが重要です。
歓送迎会向け、忘年会向け、接待向け、女子会向け、家族利用向けなど、利用シーン別にコースを作ると予約につながりやすくなります。
2-3. ネット予約で取りこぼしを減らせる
飲食店では、電話に出られない時間があります。
営業中のピークタイム、仕込み中、定休日、深夜、スタッフが少ない時間帯などです。
お客様は電話がつながらないと、別の店を探してしまいます。
楽天ぐるなびのネット予約を使うと、営業時間外でも予約を受け付けられます。
これは新規集客だけではなく、予約の取りこぼしを減らす意味でも重要です。
特にスマートフォンで飲食店を探す人は、電話よりもネット予約を好む傾向があります。検索して、比較して、その場で予約できる店は選ばれやすくなります。
ただし、ネット予約は設定が重要です。
空席があるのに予約枠を閉じていると、楽天ぐるなびを使っていても集客効果は弱くなります。予約できる時間帯、席数、コース、人数条件を実際の営業に合わせて整えることが必要です。
2-4. ぐるなび台帳で予約と顧客情報を管理できる
楽天ぐるなびの機能で深く見ておきたいのが、ぐるなび台帳です。
ぐるなび台帳は、予約情報や顧客情報を管理するためのシステムです。
ネット予約、電話予約、席情報、顧客情報を一元管理しやすくなるため、紙の予約台帳よりも情報共有がしやすくなります。
飲食店では、予約情報がバラバラになることがあります。
楽天ぐるなびからのネット予約、電話予約、常連客からの直接予約、SNS経由の問い合わせなどが混在すると、確認漏れやダブルブッキングが起きやすくなります。
ぐるなび台帳を活用すると、予約情報をまとめて管理しやすくなります。
また、顧客情報を残せることも大きな特徴です。
過去の来店履歴、好み、アレルギー、記念日、席の希望、接待利用の有無などを記録できれば、次回来店時の接客に活かせます。これは、単なる新規集客ではなく、リピーターづくりにも関係します。
飲食店の売上は、新規顧客だけでは安定しません。特に楽天ぐるなびのような居酒屋や焼肉店が強い媒体では、リピーターになってもらうことが重要です。楽天ぐるなびを入口にして、ぐるなび台帳で顧客情報を管理し、接客や再来店につなげる流れを作れることは、飲食店にとって大きなメリットです。
2-5. GoogleマップやLINEとの予約導線を作れる
楽天ぐるなびは、Googleマップ検索やInstagram、LINEなどとも連携ができる特徴はあります。
飲食店を探す時に、お客様はグルメサイトだけでお店を探すわけではありません。Googleマップを使ったり、Instagramでたまたま見かけたお店に行ってみたいと思ったり、LINEからのメッセージを受け取ってすぐに予約を取りたいと思う時があります。
楽天ぐるなびを導入することで、それぞれから予約ページへのリンクを設置し、予約を受け付けることができます。
3. 楽天ぐるなびの無料プランと有料プランの違い
楽天ぐるなびには、無料で始められるスタートプラン、有料のライトプラン、ベーシックプランがあります。
ここには、飲食店が誤解しやすい部分があり、無料プランがあるからといって、無料で新規集客ができると考えるのは危険です。
無料のスタートプランは、楽天ぐるなび上に店舗情報を掲載し、最低限のネット予約導線を用意するためのプランです。
- 店名で検索された時に店舗情報を確認してもらう。
- 既存客や指名検索のユーザーに予約導線を用意する。
- まず楽天ぐるなび上に自店の情報を出しておく。
このような目的であれば、無料プランにも意味があります。
しかし、飲食店が期待する「まだ店を知らない新規顧客を集める」「近隣の競合店と比較された時に選ばれる」「宴会や団体予約を増やす」という目的では、無料プランだけでは力不足です。無料プランでは、上位に露出する仕組みがないからです。
飲食店が楽天ぐるなびを集客媒体として使うなら、ライトプラン以上を前提に検討した方が現実的です。
さらに、競合店が多い繁華街、駅前、観光地、宴会需要の強いエリアでは、ベーシックプランを基本線として考える必要があります。
4. 楽天ぐるなびのプラン比較
楽天ぐるなびのプランは、次のように考えるとわかりやすいです。
| プラン | 月額費用 | 主な役割 | 集客面での位置づけ | 向いている店舗 |
|---|---|---|---|---|
| スタートプラン | 0円 | 店舗情報の掲載、席のみ予約の入口 | 新規集客の主力にはなりにくいです。指名検索や最低限の予約導線として使うプランです。 | まず楽天ぐるなび上に店舗情報を出しておきたい店舗 |
| ライトプラン | 11,000円 | ネット予約、コース予約、ポイント活用、予約管理の活用 | 楽天ぐるなびで予約獲得を試す現実的な入口です。無料プランより集客運用に向いています。 | 宴会予約、コース予約、ネット予約を強化したい店舗 |
| ベーシックプラン | 33,000円 | 露出強化、広告枠でのPR、特設ページからの誘導、担当サポート | 楽天ぐるなび内で本格的に新規集客を狙う基本プランです。競合店が多いエリアでは基準になります。 | 繁華街、駅前、観光地などで競合店と比較されやすい店舗 |
スタートプランは、楽天ぐるなびに掲載する入口です。ただし、新規顧客の集客を目的にするなら、無料プランだけでは期待値を上げすぎない方がよいです。
ライトプランは、楽天ぐるなびを集客媒体として試す現実的な入口です。ネット予約やコース予約を使い、楽天ポイントや予約管理を活用しながら、実際に予約が取れるかを確認できます。
ベーシックプランは、競合店が多いエリアで本格的に集客したい店舗向けです。飲食店が楽天ぐるなびに期待するのは、単なる掲載ではなく予約数の増加です。
その意味では、楽天ぐるなびを主力の集客媒体として使うなら、ベーシックプランを基準に考える方が現実的です。
5. 楽天ぐるなびが向いている店舗
楽天ぐるなびは、すべての飲食店に同じように向いているわけではありません。
相性が良い店舗と、優先度が下がる店舗があります。
5-1. 宴会や団体予約がある店舗
楽天ぐるなびと最も相性が良いのは、宴会や団体予約がある店舗です。
居酒屋、焼肉店、中華料理店、和食店、ダイニングバー、イタリアンなどは、コース料理や飲み放題を打ち出しやすいため、楽天ぐるなびの機能を活かしやすいです。
宴会需要では、人数、予算、飲み放題、席、個室、駅からの距離が重要です。
これらを店舗ページでわかりやすく伝えることで、予約につながりやすくなります。
5-2. 接待や会食に使われる店舗
接待、会食、顔合わせ、記念日利用がある店舗も楽天ぐるなびと相性があります。
和食、寿司、鉄板焼き、フレンチ、イタリアン、個室居酒屋などは、雰囲気と安心感を伝えることが大切です。
接待利用では、料理の内容だけではなく、個室の有無、静かさ、アクセス、支払い方法、コースのわかりやすさが見られます。
店舗ページでこれらを丁寧に整理できれば、ビジネス利用の予約につながりやすくなります。
5-3. 楽天ポイントユーザーが多い商圏の店舗
楽天カード、楽天市場、楽天モバイル、楽天トラベルなどを日常的に使う人が多い商圏では、楽天ポイントの訴求が効きやすくなります。
住宅地や郊外でも、楽天ポイントをきっかけに予約される可能性があります。
ポイントを理由に初回来店してもらい、料理や接客で再来店につなげる流れを作ることが重要です。
5-4. 観光地やホテル周辺の店舗
観光地、駅前、ホテル周辺、空港周辺、繁華街にある店舗も楽天ぐるなびを活用しやすいです。
旅行者は、限られた時間の中で失敗しにくい店を探しています。
写真、人気メニュー、コース、アクセス、予約可否、支払い方法がわかりやすいページは、旅行者の不安を減らします。
特にインバウンド客を取り込みたい店舗では、写真やメニュー表示、アクセス情報を整えることが重要です。
5-5. 楽天ぐるなびの優先度が下がる店舗
一方で、楽天ぐるなびの優先度が下がる店舗もあります。
たとえば、ラーメン店、テイクアウト中心の店、短時間利用のカフェ、ファストカジュアル業態などです。
これらの店舗は、コース予約や団体予約との相性が弱い場合があります。
もちろん掲載する意味がないわけではありません。ただし、新規集客の主力として考えるなら、Googleマップ、Instagram、ホームページ、店頭導線の方が優先度が高いこともあります。
楽天ぐるなびを使うかどうかは、業態、客単価、予約比率、宴会需要、商圏の競合状況を見て判断する必要があります。
6. 楽天ぐるなびと食べログではどちらを選択するのか?
グルメサイトを導入する際は、一般的には食べログを優先して導入します。これは、SEOが強いことのほかに、強いレビュアーを抱えているからで、予算がない場合は食べログに集中させるのが判断としては妥当なことが多いです。
ただし、都市部の場合は、楽天ポイントを目的にしている幹事が相当数いることもあり、居酒屋や焼肉店では、どちらも導入することも一般的です。食べログでは競合が混み合っているため、上位表示が全くできない地域もあります。
グルメサイトの集客力は、サイトの集客力×上位表示だったりしますので、検討する時は、その地域で競合の加盟数が少ないなどの上位表示の可能性が高いことだったり、同業他店のROAS(広告費1円あたりの売上)を聞いたりして検討しましょう。
7. 楽天ぐるなびで集客効果を高める運用ポイント
楽天ぐるなびは、掲載して終わりではありません。効果を出すには、店舗ページを予約されやすい状態に整える必要があります。
7-1. 写真は料理・席・外観までそろえる
飲食店のページで最も見られるのは写真です。
料理写真だけではなく、席、個室、外観、入口、店内の雰囲気も掲載します。
初めて来店する人は、料理だけでなく「どんな空間なのか」を見ています。
特に女性客、接待利用、家族利用、観光客は、雰囲気のわかる写真を重視します。
暗い写真、古い写真、実物と違いすぎる写真は避けます。
スマートフォンで見た時に、料理と店内の魅力が伝わる写真を選ぶことが大切です。
7-2. コース名に利用シーンを入れる
楽天ぐるなびでは、コースの見せ方が重要です。
たとえば、次のように利用シーンがわかる名前にします。
歓送迎会におすすめの飲み放題付きコース
接待向けの個室確約コース
女子会向けのデザート付きコース
家族利用におすすめの取り分けコース
観光客向けの地元食材コース
お客様は、自分の利用シーンに合うかどうかを見ています。
コース名、価格、品数、飲み放題の有無、利用可能人数、滞在時間、キャンセル条件をわかりやすく書くことで、予約前の不安を減らせます。
また、コースは3段階以上のコースを用意します。これは、松竹梅の法則(極端性の回避)から、中間のプランに予約が集約する傾向を期待して行うもので、中間のプランの満足度を重視することもリピーター増やすコツになります。
7-3. 予約枠を閉じすぎない
ネット予約は、予約枠が開いていて初めて機能します。
営業上の都合で予約枠を絞りすぎると、楽天ぐるなびからの集客効果は弱くなります。
特に平日、早い時間、遅い時間、ランチタイムなど、空席が出やすい時間帯は予約枠を活用しやすいです。
店内オペレーションに無理が出ない範囲で、予約を受けられる時間帯を広げることが大切です。
7-4. Googleマップと情報をそろえる
楽天ぐるなびのページとGoogleビジネスプロフィールの情報が違っていると、お客様は不安になります。
営業時間、定休日、電話番号、住所、メニュー、写真、予約導線はそろえておきます。
特に営業時間の変更、臨時休業、年末年始の営業、ランチ営業の有無は更新漏れが起きやすい部分です。
楽天ぐるなび単体ではなく、Googleマップと合わせて整えることで、検索から予約までの流れが作りやすくなります。
7-5. ぐるなび台帳をリピーター対策に使う
楽天ぐるなびで新規予約が入っても、1回来店で終わってしまうと集客費用は回収しにくくなります。
重要なのは、来店後のリピーター化です。
ぐるなび台帳に顧客情報を残しておけば、次回来店時の接客に活かせます。
前回の利用シーン、苦手な食材、好みの席、記念日、接待利用などを記録しておくことで、より丁寧な対応ができます。
これは、グルメサイト集客を単発で終わらせないために重要です。
楽天ぐるなびを使うなら、予約を取るだけではなく、顧客情報を残して再来店につなげる設計まで考える必要があります。
グルメサイトだけに頼らない集客導線を作りませんか?
楽天ぐるなびは、飲食店集客に役立つ媒体です。
しかし、集客を安定させるには、グルメサイトだけに依存しない仕組みも必要です。
Googleマップ、ホームページ、SNS、LINE、SEO、口コミ対策を組み合わせることで、広告費や掲載費に頼りすぎない集客導線を作れます。
集客のカチプロでは、飲食店の業態、商圏、客単価、予約比率に合わせて、今取り組むべき集客施策を整理します。
楽天ぐるなびを使うべきか、他の媒体を優先すべきかも含めて、現実的な集客導線を一緒に設計します。
