SEOとLLMOの違いとは?共通施策と対策の考え方を解説

SEOとLLMOの主な違いは、情報を届ける対象と、ユーザーに紹介される形です。SEOは検索結果で自社のページを見つけてもらうための取り組みで、LLMOは生成AIの回答で自社や商品・サービスを正しく理解・紹介してもらうことを目指す取り組みです。
ただし、LLMOには、定義や施策の範囲、効果の測り方について統一された見解がありません。対象となるAIサービスや機能が多く、情報の探し方や回答のつくり方も異なるためです。
また、現在は検索も生成AIも、利用者の状況や設定などによって結果が変わり得ます。自分の画面で上位に表示されたり、AIに紹介されたりしただけで、すべての顧客に同じように見えているとは判断できません。
SEOとLLMOは共通する情報基盤を整えながら、対象ごとの違いを確認し、実際の流入・問い合わせにつながっているかを検証することが大切です。その過程では、SNSを活用して情報を届け、サイトへの訪問を生み出す取り組みも必要になります。
SEOとLLMOの違いとは?
SEOは、検索エンジンがWebページを発見・理解しやすい状態を整え、検索する人が必要な情報にたどり着けるようにする取り組みです。
LLMOは「Large Language Model Optimization」の略で、生成AIに自社の情報を理解してもらい、回答の中で言及・引用・比較候補として扱われることを目指す言葉として使われています。
この記事では、LLMOを「生成AIによる情報収集や比較・検討の場面で、自社の情報が正確に伝わるように整える取り組み」として説明します。
表示される場所とコンテンツの違い
SEOでは、主に検索結果に表示されるページのタイトルや説明文が入口になり、ユーザーがリンク先で詳しい内容を確認します。
LLMOでは、AIの回答文の中に企業名やサービス名、特徴などが組み込まれます。参照元へのリンクが付く場合もあれば、名前や説明だけが示される場合もあります。
例えば、検索で「集客コンサル」を調べる場合と、AIに「社内に担当者がいない飲食店に合う集客支援会社を教えて」と相談する場合では、求められる説明の細かさが異なります。
後者では、対応業種だけでなく、実務をどこまで任せられるか、どのような企業に向いているかなど、具体的な条件との適合が問われます。
| 比較項目 | SEO | LLMO |
|---|---|---|
| 主に対象とする場面 | 検索エンジンでの情報収集 | 生成AIへの質問・相談・比較 |
| 主な表示の形 | ページへのリンク、タイトル、説明文など | 回答内の説明、企業名の言及、引用リンクなど |
| 対策の考え方 | ページの発見・理解と検索意図への対応 | AIが参照・説明できる情報と条件の整備 |
| 主な確認項目 | 検索表示、順位、クリック、問い合わせ | 言及・引用の状況、説明の正確性、流入、問い合わせ |
| 標準化の状況 | 公式ガイドラインや実務の蓄積がある | 定義・対象範囲・測定方法にばらつきがある |
ただし、この区分は完全な線引きではありません。Google検索のAI機能のように、検索と生成AIが同じサービス内で重なる場面もあります。
LLMOは対象が多く、対策に統一見解がない
LLMOを検討するときは、最初に「どのサービスの、どの機能を対象にするのか」を決める必要があります。
ChatGPT、Gemini、Copilot、Perplexity、Google検索のAI機能などを、すべて同じ仕組みとして扱うことはできません。同じサービスでも、Web検索を使う場合と使わない場合では、回答の材料が異なります。
サービス・機能・情報源を分けて考える
LLMOでは、少なくとも次の三つを整理します。
- どのサービスを顧客が使っているか
- その中で、どの検索・回答機能を対象にするか
- 自社サイトや外部サイトなど、どの情報が実際に参照されているか
SEOも複数の検索エンジンや検索機能を対象にしますが、LLMOではサービスと回答機能の組み合わせが増えるため、確認する条件が広がります。
例えば、あるAIで自社サイトが引用されても、別のAIが同じページを利用するとは限りません。特定のサービスで得られた結果を、LLMO全体の成果として扱わないことが大切です。
共通する土台はあっても、万能な手順はない
LLMOという言葉の中には、検索エンジン向けの情報整備、企業情報の整理、外部メディアでの紹介、AI回答の調査など、さまざまな業務が含まれます。GEOやAEOという言葉と重なる形で使われることもあります。
一方、検索エンジンが読めるページを用意すること、独自の情報を提供すること、企業やサービスの情報を正確に保つことなどは、SEOと共通する土台です。
Googleも、検索の生成AI機能に向けた案内で、既存の技術的なSEOの基本が引き続き有効だと説明しています。
「LLMO対策済み」という言葉だけでは、何を実施し、何を確認したのかはわかりません。依頼する場合は、対象サービス・実施内容・評価方法まで具体的に確認しましょう。
SEOもLLMOも、パーソナライズを考慮する必要がある
現在の検索と生成AIでは、同じ言葉を入力しても、すべての人に同じ結果が返るとは限りません。
ただし、結果の違いがすべてパーソナライズによるものとは限らない点には注意が必要です。
検索結果は履歴や地域などによって変わる
Google検索では、設定や利用履歴に応じて、検索結果の順序や表示されるコンテンツが調整される場合があります。
すべての検索がパーソナライズされるわけではありません。また、パーソナライズを無効にしていても、地域、言語、端末などによって結果が異なることがあります。
そのため、担当者が自分の端末で検索した順位だけで、顧客からの見え方を判断することはできません。
AIの回答は会話の条件や個人設定でも変わる
生成AIでは、入力した質問に加えて、その会話で伝えた条件が回答に影響します。サービスや設定によっては、保存された好みや過去の会話の情報が使われることもあります。
例えば、「おすすめの飲食店を教えて」という質問でも、その前に「子ども連れ」「静かな個室が必要」「予算は一人3,000円」と伝えていれば、候補を選ぶ条件が変わります。
これは企業側にとって、店名やサービス名を広めるだけでなく、「誰の、どのような条件に合うのか」を説明する必要があるということです。
なお、AIの回答はモデルや検索結果の更新、生成時の変動でも変わり得ます。回答が違ったという事実だけで、パーソナライズの影響とは断定できません。
一度の表示を、全体の成果として扱わない
SEOでは、検索地点や端末などの条件を意識し、Search Consoleの表示・クリックデータも合わせて確認します。
LLMOでは、対象サービス、利用機能、質問文、会話履歴の有無、実行日などを記録します。同じ条件での定点確認に加えて、顧客の予算や利用目的を変えた質問でも調べると、どの条件で紹介されているかを把握しやすくなります。
一回の回答で名前が出たことよりも、必要な場面で継続的に、正しい内容で紹介されているかを見ることが大切です。
SEOとLLMOに共通する施策
SEOとLLMOでは、検索する人やAIに伝える元の情報が重なります。共通する施策は、まとめて設計したほうが情報の食い違いや作業の重複を防げます。
自社ならではの情報と判断材料を用意する
商品・サービスの特徴、料金、対応範囲、利用条件、実績などを具体的に掲載します。
例えば「幅広く対応しています」だけでは、何を依頼できるのかがわかりません。「飲食店の店舗情報の整備から、記事制作、予約ページの改善まで支援する」と説明すれば、利用者が自分の課題に合うか判断できます。
実際の事例や調査、現場で得た知見なども、一般論では伝えられない判断材料になります。
情報を読み取りやすく、正確に保つ
重要な情報を文章で説明し、見出しや内部リンクで整理します。料金やサービス内容が変わったときは、関連するページも更新します。
自社サイト、SNS、業界サイトなどで基本情報が食い違っていれば、利用者が迷うだけでなく、参照された情報によって説明内容が変わる原因にもなります。
ただし、AIサービスごとにアクセスできる情報は異なります。公開した情報が必ず取得・引用されるとは限りません。
SNSも活用し、トラフィックを獲得する
SEOやLLMOを集客全体の取り組みとして進める場合、SNSでコンテンツを届け、Webサイトへの訪問を生み出す活動も含まれます。
例えば、詳しい解説をホームページに掲載し、SNSでは要点や事例を紹介して、関心を持った人を記事やサービスページへ案内します。SNSで初めて企業を知り、後から企業名で検索したり、AIに評判や特徴を質問したりする流れも考えられます。
Googleの検索の基本事項でも、サイトを周知する方法として、関連するコミュニティでの活動やソーシャルメディアの活用が案内されています。
ただし、SNSからの流入が増えれば検索順位やAIでの紹介が必ず改善する、という関係は確認できません。
SNSは情報を顧客に届け、訪問や認知を生み出す手段として活用し、SEO・LLMOへの影響とは分けて評価しましょう。
訪問後の問い合わせにつなげる
SEOやAIの回答からサイトを訪れても、料金や依頼方法がわからなければ、相談には進みにくくなります。
サービスの説明、向いている顧客、利用の流れ、問い合わせ先までをつなげて整えましょう。
流入数だけでなく、問い合わせ件数や内容、商談・予約につながったかまで確認することは、SEOとLLMOの両方で必要です。
SEOとLLMOで個別に確認する施策
共通の情報を使う場合でも、実施する設定や成果の確認方法には違いがあります。
SEOでは、ページの検索状況を確認する
SEOでは、検索エンジンがページを発見・登録できているか、どの検索語句で表示されているかを確認します。
タイトルやページ構成、内部リンクなどを改善し、表示回数・クリック・問い合わせの変化を追います。検索意図に合う情報が不足していれば、既存ページの改善や新しいページの作成を検討します。
LLMOでは、回答内容と参照元を確認する
LLMOでは、名前が出たかどうかに加えて、紹介内容を確認します。
- どのような質問や条件で紹介されたか
- 自社の特徴や対応範囲が正しく説明されているか
- 引用リンクがある場合、どのページが参照されているか
- 古い料金や終了したサービスが紹介されていないか
- サイトへの流入や問い合わせにつながっているか
引用されたことと、おすすめの候補として紹介されたことも区別します。記事の一部が情報源として使われても、サービスの利用候補として選ばれたとは限らないためです。
また、AIに名前が出ない理由を、すぐに「学習されていないから」と断定することもできません。企業側で確認できる回答や参照元をもとに、情報の不足や誤りを調べます。
SEOとLLMOを分離して進めると、作業や評価が重複する
SEO担当者とLLMO担当者が、それぞれ会社紹介ページやサービスページを修正すると、説明の食い違いや同じ作業への重複投資が起こることがあります。
また、同じ記事の改善によって検索とAIの両方から流入が増えた場合、その成果をどちらか一方だけに帰属させるのは難しいことがあります。
SNSで認知し、検索やAIで比較してから問い合わせる顧客もいるため、媒体ごとの報告数字を単純に足すことにも注意が必要です。
担当を分ける場合でも、顧客像、発信する強み、情報の管理元、更新の責任者、成果の集計方法は共通にしましょう。
LLMOは施策の範囲が曖昧になりやすいからこそ、「SEOとは別の対策だから」という説明だけで作業を追加せず、何が共通で、何を新たに行う必要があるのかを整理することが大切です。
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- SEOとLLMOの両方を提案されたが、違いがわからない
- 記事は増えているのに、訪問や問い合わせにつながらない
- SNSも含めて、何を優先すればよいのか決められない
こうした課題には、個々の施策を増やす前に、顧客が自社を知り、比較し、問い合わせるまでの流れを整理することが必要です。
カチプロ伴走集客では、SEO・LLMOを中心に、企業の課題に応じた情報整備、コンテンツ制作、ホームページ改善などを支援します。SNSなどの施策も必要に応じて組み合わせ、計画から実行・改善まで伴走します。
まとめ
SEOとLLMOは、主に対象とする表示場所や紹介の形が異なります。一方で、正確な企業情報、独自のコンテンツ、読み取りやすいページ、問い合わせへの導線など、共通する施策も多くあります。
LLMOは対象となるサービスや機能が多様で、定義・施策・評価方法に統一された見解がありません。対象を決め、確認できる事実をもとに改善する必要があります。
また、検索と生成AIの結果は、利用者の状況や設定などによって変わります。一度の順位や回答だけで成果を判断せず、SNSからの訪問も含め、認知・流入・問い合わせまでをつなげて確認しましょう。
