【2026年10月】Xアルゴリズムの変更点|係数変更・コールドスタート仕様変更など

【2026年10月】Xアルゴリズムの変更点|係数変更・コールドスタート仕様変更など

2026年10月21日確認|2026年8月版と10月取得版の公開コードを比較

Xのアルゴリズムは、2026年8月の公開コードからどこが変わったのでしょうか。今回の比較で確認できた主な変更は、滞在時間に関する評価の見直し、表示が少ない投稿を届ける条件の変更、人気投稿を候補に加える経路の追加です。

この記事では、【2026年8月最新版】Xアルゴリズムの変更点とは?公開コードと具体的な運用方法を解説で扱った内容を踏まえ、8月版と10月取得版の違いを整理します。数値が変わった部分と、従来どおり押さえておきたい考え方を分け、企業・店舗のX運用で何を見直すべきかまで解説します。

8月版からの主な変更点投稿の評価基準と、おすすめ候補の選び方が変わった
  • クリック後の滞在を評価へ反映:Home Mixerでは、クリック後にどれくらい見続けそうかを評価する係数が0から0.4へ変更。
  • コールドスタートの対象条件を変更:フォロワー数の上限は1,000人から5万人へ。表示数の判定基準は1,000回から200回未満へ、投稿からの時間の上限設定は24時間から2時間へ変更。
  • 人気投稿を集める方法を追加:フォロワー数の多い投稿者の最近の人気投稿を、共通リストからおすすめ候補へ加える機能を追加。
  • 返信スパムの判定を追加:対象の返信だけでなく、それまでの会話や投稿者のプロフィールも読む判定処理を追加。

公開コードの設定・処理を比較した要点です。各変更の条件と、企業・店舗の運用で見直したいことを本文で解説します。

この記事でいう「2026年10月版」の範囲

この記事では、2026年8月版と10月取得版の公開コードを比較し、変更された設定や仕組みを解説します。各機能の適用範囲や開始時期は、X側の設定や配信実験によって異なります。実験用の機能や初期状態で無効の機能は、その状態もあわせて紹介します。

Home Mixer・Phoenix・VM Rankerとは?おすすめ投稿を選ぶ「担当」で理解しよう

Xのおすすめは、一つのAIだけで決まるわけではありません。候補を集める、反応を予測する、並び方を調整するといった仕事を、複数の仕組みが分担しています。

たとえるなら、閲覧者一人ひとりに合わせて「今日おすすめする投稿の一覧」を作る編集チームです。先に担当の役割を押さえると、今回の変更がどこに関係するのかを読みやすくなります。

図1|おすすめ投稿を作る主な3つの担当
全体の進行役Home Mixer
ホームミキサー

投稿の候補を集め、点数を付け、表示してよいかを確認する処理を取りまとめます。

反応を予測する役Phoenix
フェニックス

閲覧者の行動履歴などから、「この人がこの投稿へいいね・返信・共有をしそうか」を予測します。

並び方を調整する役VM Ranker
ブイエム・ランカー

投稿の評価点を受け取り、同じ投稿者や似た内容ばかりが並ばないように調整します。設定によっては評価点を計算し直します。

Home Mixerが全体を取りまとめ、PhoenixやVM Rankerにそれぞれの処理を依頼します。

「投稿を探す」と「反応を予測する」は別の仕事

たとえば、お店のランチ情報をよく読む人へ投稿を届ける場面を考えてみましょう。まず投稿の候補を探し、その中から「この人が写真を開きそうか」「詳しく読みそうか」などを予測して、並び方を調整します。

Phoenixには、興味に合いそうな投稿を探す機能もあります。これを「Phoenix Retrieval(フェニックス・リトリーバル)」と呼びます。「候補を探す機能」と「候補への反応を予測する機能」があると押さえておきましょう。

用語の表は横にスクロールできます。

用語かんたんにいうとこの記事での読み方
Home Mixerおすすめ一覧を作る進行役どの投稿を集め、どの評価や表示確認を使うかを取りまとめる
Phoenix閲覧者の反応を予測するAI投稿のいいね数そのものではなく、この人が反応しそうかを予測する
VM Rankerスコアや並び方を調整する担当受け取った評価を使い、設定に応じて再計算や偏りの調整を行う
重みどの予測を、どの程度評価へ反映するかを決める係数「いいねしそうな確率」などに掛けて、評価点を計算する
初期設定・動的設定基本の設定と、条件に応じて切り替える設定公開コードの基本設定に加え、配信実験などで切り替える設定がある
コールドスタートまだ表示の少ない投稿を試す仕組み反応を確かめるために、一部の投稿を候補の中で押し上げる
評価に使う設定は、計算する担当ごとに用意されている

Home MixerとVM Rankerには、それぞれ評価点を計算するための設定があります。たとえば「いいね」の係数は、Home Mixerでは0.66、VM Rankerでは0.5です。この記事の比較表では、8月版と10月取得版のHome Mixerの設定をそろえて比較します。VM Rankerで計算し直すかどうかによって、使われる係数が変わります。

参照:X公式GitHubの全体構成、公開コード内のHome Mixer・Phoenix・VM Rankerの処理。役割の呼び方は、本記事で理解しやすく整理したものです。

2026年10月のXアルゴリズム|8月版から何が変わった?

主な変更は、投稿に点数を付ける基準、まだ表示が少ない投稿を届ける条件、人気投稿を探す方法の3つです。返信スパムの判定や動画の表示に関する機能も追加されています。

表は横にスクロールできます。

項目8月版10月取得版で確認できた変更
滞在に関する評価Home Mixerでは、クリック後の滞在に関する係数が0同じ係数が0.4へ変更。投稿を見続ける行動に関する設定も見直し
表示が少ない投稿の支援フォロワー数の上限1,000人。表示数の判定基準1,000回。投稿からの時間の上限設定24時間フォロワー数の上限5万人。表示数200回未満・投稿後2時間以内へ。支援する投稿の選び方も変更
人気投稿の取得この人気投稿リストを使う機能は未追加人気投稿の共通リストをおすすめ候補へ加える経路を新設。初期設定で有効
ランキング処理一覧を作るHome Mixer内の処理などで評価評価点の計算や投稿の並び方の調整を、VM Rankerなどで分担する構成へ変更
返信スパム対策既存の返信スパム判定会話の流れを読む複数段階の返信スパム判定を追加
動画・表示制御既存の判定・表示処理動画を横に並べる表示枠や、安全性の確認、取り消された処分を繰り返さないための機能などを追加

表示が少ない投稿への支援には、上の数値に加え、投稿の種類や評価順位などの条件があります。数値は公開コードの基本設定を比較しています。

おすすめ表示の基本は、閲覧者ごとに候補を集め、反応を予測して並べる仕組みです。今回は、その途中で使う評価と候補の集め方に変更が入っています。

図2|おすすめに投稿が並ぶまでと、今回の主な変更位置
STEP 01投稿の候補を集める

フォロー内・興味の近い投稿に加え、人気投稿の取得経路が追加。

STEP 02反応を予測して評価

いいね・共有などに加え、滞在関連の設定と重みを見直し。

STEP 03順位・表示を調整

表示が少ない投稿を試しに届ける条件を変更。表示制限なども確認。

閲覧者ごとの「おすすめ」へ説明のための概略図です。実際のフィルター処理は複数の段階に入ります。

変更点① 滞在時間・クリック後の閲覧に関する評価を見直し

Home Mixerの設定では、「投稿を開いた後、どれくらい見続けそうか」という予測を評価点に反映する係数が、0から0.4へ変わりました。滞在時間の係数も0.004から0.006へ上がっています。今回の比較で押さえたいのは、クリックされる可能性に加え、開いた後に見てもらえる可能性を評価へ反映する設定が増えたことです。

いいね・クリック・滞在などの重みはどう変わった?

表の「係数」は、予測された反応を評価点にどれくらい反映するかを決める数値です。たとえば、いいねする確率が10%なら、係数0.66を掛けた値は0.066になります。Home Mixerの設定を比較すると、次の変更がありました。

表は横にスクロールできます。

予測する行動・値8月版10月取得版変更内容
いいね0.50.66係数が32%増加
投稿クリック0.40.3係数が25%減少
動画オープン0.050.02係数が60%減少
動画視聴の評価項目(VQV)0.050この項目の予測値に掛ける係数を0へ変更
投稿を見続ける行動00.05予測値をプラスの評価へ反映する設定に変更
滞在時間0.0040.006係数が50%増加
クリック後の滞在関連00.4予測値をプラスの評価へ反映する設定に変更
興味なし−43.2−52.272同じ予測確率なら、この項目による減点が21%増加

出典:X公式公開コード Home Mixerの設定。8月版と10月取得版の同ファイルを比較。数値は予測値に掛ける係数で、実際の反応件数に対する点数ではありません。

表の数値は、Home Mixerで評価するときの初期設定

おすすめ投稿の評価は、まずHome Mixerが計算し、その結果をVM Rankerへ渡します。VM Rankerには、別の設定で評価を計算し直す機能もあります。上の表は、最初の計算を担当するHome Mixerの設定を比較したものです。実際の評価には、使われる設定と「その人がいいねなどの反応をする可能性」の両方が影響します。

参照:VM Rankerの設定。初期設定では、VM RankerはHome Mixerから受け取った評価を使います。再計算の機能を有効にすると、VM Ranker側の設定で評価します。

運用では「クリックした後にどんな行動を促すか」を見直す

投稿を開いてもらった後は、本文を読む、画像で詳しく確認する、役立つ情報を共有する、返信で会話に参加するといった行動につながる内容を考えましょう。見出しから本文、読後の行動まで、自然につながる構成に整えることが大切です。

図3|投稿で検証したい「閲覧の流れ」
入口読む理由がわかる

冒頭で、誰のどの疑問に答える情報かを示す。

内容確認したい情報がある

比較、写真、手順、検証結果を読みやすく整理する。

読後共有・会話につながる

人に送りたい、経験を補足したい理由を残す。

投稿を作るときに確認したい流れを示しています。読者が次の行動を取りやすい内容になっているかを見直しましょう。

たとえば「新メニューが登場しました」だけで終えるより、味・量・価格・提供時間・向いている利用シーンを整理すると、来店を検討する人が確認できる情報が増えます。写真や比較表も、理解を助ける目的で使うとよいでしょう。

内容に合う長さや形式を選び、知りたい情報へスムーズにたどり着ける構成にしましょう。長文や動画という形式だけで、評価が上がるかどうかは今回の比較では確認できていません。

変更点② 表示が少ない投稿の支援対象は「5万フォロワー以下・投稿後2時間以内」へ

まだ十分に表示されていない投稿を試しに届ける処理は「コールドスタート」と呼ばれます。新規アカウントも含め、投稿の露出が少ない段階で、反応を確かめるための調整です。

図4|10月取得版の表示が少ない投稿支援で使う主な条件
投稿者のフォロワー数5万以下旧上限:1,000
ホームでの表示数200未満旧判定基準:1,000回
投稿からの経過時間2時間以内旧上限設定:24時間

対象は返信・リポストを除く投稿です。この3条件に加え、候補の中での評価順位や、支援機能が有効になっているかも確認します。旧版の24時間という設定の使われ方は、配信実験によって異なります。

対象となる投稿者の範囲は、フォロワー1,000人以下から5万人以下へ広がりました。一方、対象の投稿は「投稿後2時間以内・ホームでの表示200回未満」に絞られています。より幅広い投稿者の、新しくてまだ見られていない投稿を試す設定になっています。

表示数といいね数から「試す候補」を選ぶ方式も追加

新しい処理では、ホームでの表示数といいね数を使う「Thompson Sampling」が追加され、初期設定で有効になっています。「反応がよさそうな投稿」と「まだ表示が少なく、よさが分からない投稿」の両方を考慮して、試しに届ける候補を選ぶ方法です。

表示数といいね数から候補を絞り、さらにAIが予測した反応のよさも比べて、支援する投稿を選びます。選ばれた投稿は、おすすめ候補の中で順位を引き上げます。

200回未満・2時間以内は、支援する投稿を選ぶ条件

ホームでの表示が200回未満の投稿を、支援候補として検討します。その中から評価などをもとに対象を選ぶため、表示回数は投稿ごとに異なります。投稿後2時間を過ぎても、通常のおすすめ選定を通じて表示される可能性があります。

出典:表示が少ない投稿の選定処理、設定初期値。

10月取得版では、最近の人気投稿を一覧にまとめ、おすすめの候補へ加える機能が追加されました。コード上の名称は「PopularPostsSource」で、初期設定では有効です。利用者の興味に合わせて探す方法に加え、人気投稿のリストからも候補を集めます。

まず、最近投稿しているアカウントの中から、フォロワー数が多い投稿者を選びます。選ぶ人数は、直近7日間に投稿したアカウント数の0.005%に設定されています。たとえば、その期間の投稿者が100万人なら、選ぶ人数は50人という計算です。

次に、選ばれた投稿者の返信・リポスト以外の投稿を集めます。表示回数と投稿からの経過時間を考慮して、人気投稿のリストを作ります。公開コードの基本設定は次のとおりです。

  • 投稿の対象期間:直近24時間
  • 投稿者ごとの採用上限:最大5件
  • 人気投稿リスト全体:最大500件

このリストから、利用者がすでに見た投稿などを除いて、おすすめ候補へ加えます。500件はリスト全体の上限で、実際に候補へ加わる件数は、集まった投稿数や閲覧履歴によって変わります。

人気投稿と、まだ見られていない投稿の両方に届ける機会がある

フォロワー数の多いアカウントには、人気投稿リストから候補に入る機会が加わりました。同時に、表示が少ない投稿を支援する対象も5万フォロワー以下へ広がっています。それぞれ異なる仕組みで候補を集め、最終的には閲覧者ごとの評価や表示条件に応じて選びます。

出典:人気投稿の取得処理、投稿者の選定、人気投稿リストの選定条件。

変更点④ 返信スパム対策・動画・表示制限の仕組みも拡張

返信単体に加え、会話の流れを使うスパム判定が追加

返信スパムを見つけるために、対象の返信と、その前の会話、投稿者のプロフィールをあわせて読む処理が追加されました。コード上の名称は「MultiStepReplySpam」です。複数の返信を使って行われるスパムを判定するための構成です。

判定結果には、確認中の返信と同じ投稿者による返信が含まれているかなどの確認も入ります。AIに渡す詳細な判定指示は、今回のファイルには含まれていないため、具体的にどの文面や行動がスパムになるかは確認できていません。

運用では、返信先の話題に沿い、会話を読む人にも役立つ内容を返すことを意識しましょう。この変更から読み取れるのは会話を使った判定の追加で、返信の回数に応じた評価の変更は確認できていません。

動画の表示枠や、表示制限を管理する機能も追加

表は横にスクロールできます。

追加・変更された機能確認できる内容読み方
動画の横並び枠専用評価、似た動画の重複除去などを追加初期設定ではオフ。利用範囲はX側の設定による
フォロー外返信の候補化一部の方法で集めた返信を、おすすめ候補へ加える処理を追加初期設定ではオフ。有効にした場合に、条件を満たす返信を候補に加える
動画の安全性判定動画の冒頭や途中の画像を使い、内容を確認する判定を拡張安全性を確認する機能の変更
処分の再適用防止異議申し立てで取り消された処分を照会する仕組みを追加初期設定ではオフ。X側で有効にすると使われる
表示制限の透明性表示制限を報告する「Under the Hood」に、国ごとの法律に基づく制限などの情報を追加おすすめの評価点に加え、法的な理由などで表示を制限する場合も扱う

広告の配置にも変更があります。通常投稿の内容と、広告をその近くに表示してよいかという条件を照らし合わせ、配置を調整する方式になっています。確認できたのは配置方法の変更で、広告の表示量への影響は今回の比較では確認できていません。

参照:複数段階の返信スパム判定、公式READMEの更新情報。各機能の初期設定はHome Mixer等のコードで確認しています。

8月版から変わっていない考え方と、誤解しやすい点

評価点は「反応する可能性×係数」で計算する

8月の記事で解説した、予測確率に重みを掛けるという考え方は変わりません。まず、閲覧者ごとに「この投稿へいいねするか」「共有するか」「興味なしを選ぶか」などを予測します。

基本となる加重スコアの考え方各行動の予測確率・予測値 × 重み
を合算し、その後に順位を調整

たとえば「いいねする確率10%、係数0.66」なら、この項目の評価点は0.1×0.66=0.066です。「興味なし」などのマイナス評価も、選ばれる確率に係数を掛けます。実際についたいいねや通報の件数を、そのまま足し引きする計算とは異なります。滞在時間のように確率以外の予測値を使う項目もあるため、係数の大きさだけで各項目の影響を比べるには限界があります。

返信・共有・フォローなどの係数は、Home Mixerでは変更なし

今回のHome Mixer設定の比較で、次の主な値に変更はありませんでした。

表は横にスクロールできます。

予測する行動8月版・10月取得版の値確認したいこと
リンクコピーによる共有20コピーされる予測確率に20を掛ける
返信・引用・DM共有各5それぞれの予測確率に掛かる
投稿者のフォロー4投稿者をフォローする予測確率に4を掛ける
一般シェア/リポスト2/1別の予測項目として扱われる
外部リンクを開く0.2外部リンクを開く予測確率に0.2を掛ける
通報/ミュート/ブロック−234/−58.8/−31.2各行動を取る予測確率に、対応するマイナスの係数を掛ける

外部リンク付きでも、開かれる可能性やほかの反応に応じて表示される

外部リンク付きの投稿も、おすすめに表示されることがあります。「外部リンクを開く」の係数は0.2で、8月版から変わっていません。リンクを開くと予測される確率が高いほど、この項目がスコアに加える値も大きくなります。さらに、いいね・返信・共有などの予測も合計して、投稿全体の評価が決まります。

係数0.2は、「リンクを開く予測確率」に掛ける数値です。リンクを付けた投稿に、一律0.2点が加算される仕組みではありません。外部リンクを開く予測が高く、ほかの反応も見込まれる投稿は、合計スコアが高くなる可能性があります。

今回加わった「クリック後の滞在関連」の評価と、「外部リンクを開く」の評価は別の項目です。外部サイトで過ごした時間がどのように評価へ反映されるかは、今回の公開コードの比較では確認できていません。

8月の記事で紹介した「外部へ移動するとX内の反応が減り、評価に影響する可能性」は、運用上の仮説です。自社では、テーマ・内容・対象読者・投稿時間をそろえ、リンク付き投稿でも閲覧や共有、会話につながっているかを確認しましょう。

同じ投稿者や似た内容ばかりが並ぶのを防ぐ調整は継続

同じ投稿者の投稿や似た内容が続きすぎないようにする処理は、10月取得版にも残っています。処理を置くファイルや担当サービスが変わった部分があるため、旧ファイルの削除は、その調整をやめたことを示すものではありません。

企業・店舗のX運用で見直したい5つのこと

ここからは、今回の変更を踏まえ、企業や店舗の投稿で試したい改善策を紹介します。読者の反応を確認しながら、自社に合う内容や投稿時間を見つけましょう。

1.冒頭で「誰が読むと役立つか」を具体的にする

冒頭では、商品名とあわせて、読者のどんな疑問に答える投稿なのかを伝えます。たとえば「平日のランチを短時間で済ませたい方へ」「初めて来店する方が迷いやすい3つの点」のように、情報が役立つ場面を示します。

本文や画像には、冒頭で示した疑問への答えを用意します。「すぐに食べられるランチ」と紹介するなら、提供までの目安や注文方法も示すと、読者が判断しやすくなります。

2.一次情報を、比較・手順・具体例で見せる

8月の記事で挙げた、速報への解説、現場で確認した情報、手順や比較表といった発信は、引き続き検討できます。今回の差分を踏まえると、内容を理解するまで読み進めたくなる構成も意識したいところです。

飲食店の投稿を改善する例

告知の情報:「秋の新メニューが始まりました」

比較・判断できる情報:「秋のランチ3品を、味の特徴・量・価格で比較。しっかり食べたい方にはA、軽めに楽しみたい方にはBがおすすめ。提供時間と限定数も画像にまとめました」

来店を検討する人が、メニューを選びやすくなるように情報を足した例です。

3.投稿直後の反応を確認し、読者がいる時間を検証する

表示が少ない投稿への支援は、投稿後2時間以内を対象とする設定になっています。想定する読者がXを使っている時間帯に投稿し、投稿直後の表示や反応を比べてみましょう。

反応が集まりやすい時間帯は、客層や平日・休日、発信テーマによって変わります。同じテーマや形式で投稿時間を変えて比較し、複数回の結果から傾向を探しましょう。

4.会話を続けるときは、返信先との関連性を保つ

返信・引用・共有は従来から予測項目に含まれます。読者が自分の経験を補足したくなる問いや、質問への具体的な回答を用意し、会話そのものに価値を持たせます。

無関係な投稿への宣伝返信や、同じ誘導文の繰り返しは、受け手の反応も含めて見直したい行為です。返信数を増やすこと自体を目標にせず、会話を読む人にも役立つ内容にします。

5.インプレッションと、事業につながる成果を分けて見る

表示が増えても、商圏や関心が合わない人ばかりでは、来店・予約・問い合わせにつながらないことがあります。確認できる範囲で、表示数と反応率に加え、共有・返信・フォロー、リンク先での行動、予約や問い合わせを合わせて見ます。

運用画面で確認できる表示数や反応を手がかりに、投稿内容や予約ページへの案内を改善します。集客コンサルティングのカチプロとしては、おすすめ表示を増やす施策と、来店・問い合わせにつながる情報設計を組み合わせることが大切だと考えます。

2026年10月のXアルゴリズムに関するよくある質問

Q.いいねの価値が32%上がったのですか?
Home Mixerでは、いいねする予測確率に掛ける係数が0.5から0.66へ、32%上がりました。同じ予測確率なら、この項目の評価点が32%増える計算です。投稿全体の評価や表示回数は、ほかの予測や適用される設定もあわせて決まります。
Q.長文や動画を増やせば伸びますか?
読者が知りたい内容に合わせて、長さや形式を選びましょう。滞在に関する評価の変更を踏まえると、読み続けたり動画を見たりする理由を用意することが、運用で試したい改善点です。
Q.フォロワー5万人以下なら、200表示まで保証されますか?
保証されません。フォロワー数と表示数は候補を選ぶ条件の一部です。投稿の経過時間、種類、候補の中での評価順位なども確認し、その中から支援対象を選びます。
Q.投稿から2時間たつと、おすすめに出なくなりますか?
投稿後2時間は、表示が少ない投稿への支援対象を選ぶ条件です。2時間を過ぎても、通常のおすすめ選定で評価され、表示される可能性があります。
Q.外部リンク付き投稿が優遇されるようになりましたか?
外部リンクを開く係数は、8月版と同じ0.2です。リンクを開く予測確率にこの係数を掛け、ほかの反応の予測とあわせて評価します。リンク付きでも合計スコアが高ければ表示される可能性があり、リンクを付けるだけで固定の点数が加わる仕組みではありません。
Q.今回の変更は、全利用者へ同時に適用されていますか?
適用範囲や時期は、機能ごとの設定や配信実験によって異なります。たとえば、新設された動画枠は公開コードの初期設定ではオフです。本記事は、8月版から10月取得版までに公開コードへ加わった変更を整理しています。

今回の変更を踏まえて、投稿内容と届け方を見直そう

2026年8月版と10月取得版では、投稿を見続ける行動の評価、表示が少ない投稿への支援、人気投稿の集め方が変わりました。返信スパムの判定や、表示制限を管理する機能も追加されています。

まず見直したいのは、投稿を開く理由と、開いた後に読み続ける理由がそろっているかです。そのうえで、想定読者が利用する時間帯、共有や会話につながる具体的な情報、予約・問い合わせへの導線を検証していきましょう。

重みの読み方や8月時点の基本構造を確認したい方は、【2026年8月最新版】Xアルゴリズムの変更点とは?公開コードと具体的な運用方法を解説もご覧ください。

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参考資料・調査方法

本記事は、X公式公開リポジトリの2026年8月版と10月取得版のソースを比較し、2026年10月21日に公開ページと主要設定も確認して作成しました。対象は主に「おすすめ(For You)」の仕組みです。

掲載した数値は、比較対象の公開コードにある設定です。実際の動作は、X側で選ぶ設定、AIの予測、配信実験によって変わります。適用時期や表示回数への効果は、別途確認が必要です。出典のリンク先は今後更新される可能性があります。

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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