【2026年8月最新版】Xアルゴリズムの変更点とは?公開コードと具体的な運用方法を解説

Xは2026年8月13日、「おすすめ(For You)」フィードに関するアルゴリズムの公開コードを更新しました。
今回の注目点は、投稿を評価する行動の重みが具体的になったこと、相互フォロー相手の投稿に対する返信予測が強化されたこと、フォロー外の投稿を探すSimClustersが追加されたこと、表示制限に関わる仕組みが広く公開されたことです。
結論からいうと、単に「いいねを増やす」だけでは不十分です。人に送りたくなる情報、自然な会話、テーマの一貫性、ネガティブ反応や表示制限を避ける健全な運用が、これまで以上に重要だと読み取れます。
これまでと8月13日版は、具体的に何が違う?
5月版は、おすすめ表示の基本的な流れを理解するには十分でした。一方、8月版では本番で使われるモデルや標準パラメータ、安全性ラベルの経路まで公開範囲が広がり、「どのような投稿や関係が評価・制限されるのか」をより具体的に確認できるようになりました。
| 比較項目 | これまでの公開情報 | 2026年8月13日版 |
|---|---|---|
| Phoenix | Grok-1をもとにした小型サンプルで仕組みを説明 | 本番で学習・推論に使う実装を公開 |
| 投稿内容の理解 | 投稿IDや投稿者ID、行動履歴を中心に説明 | 文章・画像などの意味を表すsemantic IDを使用 |
| フォロー外の発見 | Phoenix Retrievalを中心に説明 | Phoenixに加え、反応傾向の近さで探すSimClustersを追加 |
| 行動の評価 | 返信・共有・クリックなどを予測することは分かるが、重みは不明瞭 | 返信5、リンクコピー共有20、報告-234などの公開標準値を確認可能 |
| 人間関係 | フォロー関係が影響するという説明 | 相互フォロー相手のオリジナル投稿で返信予測を加算 |
| 小規模アカウント | フォロワー数や初期反応を中心に考えがち | 低露出のオリジナル投稿を一定位置まで試す処理を確認 |
| 表示制限 | 安全性に問題がある投稿を除外すると説明 | 表示・警告・除外の判断と、フォロー外だけ除外するルールまで公開 |
- サンプルではなく、本番Phoenix(おすすめ候補を探し、表示順を決めるAIモデル)の学習・推論コードが公開された
- 返信・共有・クリック・報告などの公開標準重みが確認できるようになった
- 相互フォロー相手のオリジナル投稿で、返信予測の重みが強化された
- SimClustersがフォロー外投稿を探す候補取得元に加わった
- 低露出投稿を押し上げる仕組みと、似た投稿の連続を避ける仕組みが具体化した
- 安全性ラベルと「表示する・警告する・除外する」の判断経路が公開された
なお、Xのおすすめ表示全体を先に理解したい方は、2026年5月公開コードをもとにしたXアルゴリズムの基本解説もあわせてご覧ください。本記事では、8月13日版で新たに分かった内容と、実際のX運用への影響に絞って解説します。
2026年8月13日版のXアルゴリズムアップデートとは?
Xが公開しているGitHubリポジトリには、「おすすめ」フィードで投稿候補を集め、ユーザーごとに反応確率を予測し、表示順を決める仕組みが含まれています。
5月版から8月版への差分は非常に大きく、公開ファイルは216件から2,014件へ増えました。今回追加されたのは、ランキングだけではありません。安全性ラベルを作る仕組み、画像・動画の判定、アカウントの信頼性や不自然な行動を確認する仕組み、表示制限、低露出投稿の探索、最終的な多様化なども含まれます。
アップデート1|本番Phoenixの仕組みが公開された
5月版で公開されていたPhoenixは、Grok-1のTransformer実装を推薦システム向けに移植したサンプルでした。8月版では、このサンプルが、本番でPhoenixを学習・推論するコードへ置き換えられています。
Phoenixは、主に次の2段階で投稿を扱います。
投稿内容を表すsemantic IDが使われる
最新版では、投稿のマルチモーダル情報から作られるsemantic IDが、候補取得とランキングに使われます。簡単にいえば、文章や画像などの内容を数値化し、意味の近い投稿を見つけやすくする仕組みです。
5月版の公開サンプルでは、投稿IDや投稿者IDをハッシュ化した情報が中心でした。8月版の本番実装では、投稿のマルチモーダル埋め込みを圧縮したsemantic IDが加わり、過去にほとんど表示されていない新しい投稿でも、内容の意味から既存の関心テーマと結び付けられます。
これからは、アカウント名や過去の人気だけでなく、投稿単体で「誰の、どの悩みを、何について解決する情報か」が伝わることが重要です。
このため、Xにおける専門性は、Google検索のE-E-A-Tと同じ評価制度として考えるべきではありません。同じテーマに関心を持つ利用者へ、内容の近さと過去の反応傾向から届くと理解する方が実態に近いでしょう。
アップデート2|投稿を評価する行動の重みが公開された
Phoenixは、投稿を見たユーザーがどの行動を取りそうかを予測します。最新版では、それぞれの予測確率を最終スコアへ反映する際の公開標準値が確認できるようになりました。
| 予測する行動 | 公開標準重み | X運用での考え方 |
|---|---|---|
| リンクコピーによる共有 | 20.0 | あとで使う、人へ送る価値のある情報を作る |
| 返信 | 5.0 | 答えやすく、意味のある会話が生まれる投稿にする |
| 引用 | 5.0 | 意見や補足を加えて紹介したくなる内容にする |
| DM共有 | 5.0 | 同僚や知人へ直接送りたくなる実用性を持たせる |
| 投稿者のフォロー | 4.0 | 投稿テーマとプロフィールを一致させる |
| 一般シェア | 2.0 | 共有方法によって予測項目が分かれている |
| リポスト | 1.0 | 短く紹介しやすい結論や一次情報を入れる |
| いいね | 0.5 | 基本的な好意反応だが、いいねだけを目的にしない |
| 投稿クリック | 0.4 | 続きを確認したくなる内容にする |
| 外部リンクを開く | 0.2 | 外部リンク自体への一律のマイナス値は確認できない |
| 画像展開・動画オープン | 各0.05 | メディアを付けるだけでなく、開く理由を作る |
| プロフィールクリック | 0.0 | 集客上は重要だが、公開標準値では直接加点されない |
| 報告 | -234.0 | 違反・攻撃・誤解を招く投稿を避ける |
| ミュート | -58.8 | 同じ主張の連投や過剰な売り込みを避ける |
| 興味なし | -43.2 | 発信テーマと読者層のずれを減らす |
| ブロック | -31.2 | 煽りや迷惑な接触で反感を生まない |
リンクコピーによる共有を増やすには?
リンクコピーによる共有とは、投稿のURLをコピーし、メール、チャット、社内ツール、メモなどへ貼り付ける行動です。公開標準重みは20と大きいものの、発生頻度が低い行動を補正している可能性があるため、「いいねの40倍伸びる」とは解釈できません。
それでも、リンクコピーが独立した予測項目になっている点から、その場で共感されるだけでなく、あとで使う、誰かに教える、仕事の判断材料として残す価値を持つ投稿は意識する価値があります。
「外部リンクを貼ると一律に不利」とは確認できない
最新版では、外部リンクを開く確率にプラス0.2の重みがあります。したがって、外部サイトへ誘導する投稿が一律にマイナス評価されるとは読み取れません。
ただし、リンクを貼るだけで読む理由が伝わらなければ、クリックや共有、返信などが起きにくくなります。外部リンクを使う場合も、投稿内で結論や読むメリットを伝え、リンク先で期待に応えることが大切です。
アップデート3|相互フォロー相手の投稿で返信予測が強化された
2026年7月、Xは相互フォロー関係にある投稿者のオリジナル投稿について、返信確率の重みを引き上げる実験を行いました。7月24日以降の公開標準値では、通常の返信重み5に15が加算されます。
対象になるのは、相互フォロー相手が投稿したオリジナル投稿です。返信投稿やリポストは、この追加ブーストの対象外です。
アップデート4|SimClustersがフォロー外の投稿を探す
おすすめ欄には、フォロー中アカウントの投稿だけでなく、フォロー外の投稿も表示されます。8月版では、Phoenix Retrievalに加え、SimClustersがフォロー外候補の取得元として追加され、公開標準値では有効になっています。
毎回まったく異なる話題へ移るより、誰に何を届けるアカウントなのかを明確にし、関連テーマを継続して発信する方が、適切な興味グループとの接点を作りやすいと考えられます。
アップデート5|低露出投稿と投稿の多様性が考慮される
フォロワーが少ない投稿者にも探索の機会がある
最新版には、表示数が1,000未満で、投稿者のフォロワー数が1,000以下などの条件を満たす投稿を、一定位置まで押し上げる処理があります。返信・リポストではない投稿が対象です。
つまり、フォロワーが多いアカウントだけを固定的に優先するのではなく、まだ十分に表示されていない投稿を試す仕組みもあります。小規模アカウントでも、誰に何を届けるのかが明確なオリジナル投稿を続ける意味があります。
同じ投稿者や似た内容の連続表示を減らす
同じ投稿者の投稿が複数候補になった場合、2件目以降のスコアを徐々に下げる著者多様性の調整があります。公開標準値から単純計算すると、同一投稿者の2件目は0.625倍、3件目は0.4375倍となり、下限の0.25倍へ近づきます。
さらに、VMRankerは投稿の意味的な類似度を利用し、似た投稿ばかりが並ばないように再調整します。同じ内容を短時間に何度も投稿するより、一つの投稿を完成させ、次は別の切り口や事例を扱う方が合理的です。
アップデート6|ランキングと表示制限が別の仕組みになっている
投稿の反応予測が高くても、必ずおすすめ欄へ表示されるわけではありません。最新版では、ランキングとは別にVisibility Filteringが投稿ごとの表示可否を判断します。
Xは今回、アカウントや投稿に適用された表示影響ラベルの集計を確認できる「Under the Hood」も試験的に公開しました。インプレッションが落ちたときは、反応率だけでなく、表示制限につながるラベルがないかという視点も必要になります。
最新版を踏まえ、具体的にどのようにXを運用すれば良い?
公開コードから読み取れる方向性を、日々の投稿へ落とし込むと次の5点になります。重要なのは、反応を無理に要求することではなく、特定の読者にとって役に立つ情報を、共有や自然な会話につながる形で発信することです。
- 情報の確認日と一次情報を示しているか
- 読者が人へ共有する具体的な理由があるか
- 専門情報を、比較・手順・具体例へ翻訳できているか
- 返信を要求するだけでなく、会話自体が他の読者にも役立つか
- 発信テーマと、相互フォローする相手の興味が合っているか
- 第三者への攻撃、誇張、不安を煽る表現になっていないか
X単体の投稿改善だけでなく、認知から問い合わせまでの導線を組み立てたい方は、SNSマーケティングの始め方と運用方法もあわせてご覧ください。
X Premiumへ加入すると通常投稿も優遇される?
今回公開されたFor Youのランキングコードからは、Premium、Premium+、青いチェックマークに対して、通常投稿のスコアを直接上げる係数は確認できません。
X公式は、Premiumの機能として返信の優先表示、長文投稿、長尺動画、Articlesなどを案内しています。これらによって発信方法や会話内での露出機会は増えますが、加入すれば通常投稿のインプレッションが自動的に増えるという意味ではありません。
プランごとの機能と選び方は、X Premiumの料金・機能比較で詳しく解説しています。
よくある質問
まとめ|8月版では「共有・会話・テーマ・健全性」を見る
- 8月13日版では、本番Phoenixの学習・推論コードと公開標準パラメータが加わった
- いいねだけでなく、返信、引用、リンクコピー、DM共有、フォローなどを分けて予測する
- 相互フォロー相手のオリジナル投稿では、返信予測の重みが強化される
- SimClustersとsemantic IDにより、反応傾向と内容の近さからフォロー外候補を探す
- 低露出投稿を試す仕組みがあり、フォロワー数だけで表示順が決まるわけではない
- 同じ投稿者や似た投稿の連続表示は調整される
- 反応スコアと、表示制限による推薦資格は別に判断される
最新版から読み取れるのは、裏技で一時的な反応を増やすことよりも、特定の読者に役立つ情報を継続し、人へ共有され、自然な会話とフォローにつながる状態を作ることの重要性です。
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集客について無料で相談する参考資料・出典
- X公式GitHub「X For You Feed Algorithm」2026年8月13日版
- X公式GitHub「Home Mixer parameters」
- X公式GitHub「Ranking Scorer」
- X公式GitHub「Bidirectional Follow Boost Change」
- X公式GitHub「Author Cold Start」
- X公式GitHub「Visibility Filtering Rules」
- X「Under the Hood」
- Xヘルプ「About X Premium」
情報確認日:2026年8月14日。Xは一部のトラフィックで実験を行っており、公開標準値も今後変更される可能性があります。また、回避行為を防ぐため、Groxの具体的なプロンプトや一部のルールは公開されていません。
