ランディングページとは?わかりやすく意味と役割、作り方やおすすめの自作方法を解説

ランディングページ(LP)は、特定の商品・サービスの情報をまとめ、購入・問い合わせ・予約などの行動につなげるページです。誰に何を申し込んでもらうかを決め、料金・利用条件・実績・申し込み方法を、判断しやすい順に伝えます。
制作方法は、依頼したい範囲と公開後の更新方法で選びます。構成や原稿から任せたい場合は制作会社、静的なページを自作したい場合はAI、既存のWordPressサイトと管理をまとめたい場合はテーマのLP機能が候補になります。
制作方法は、何を任せたいか・どう更新するかで選ぶ
| 状況 | 候補となる制作方法 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 構成・原稿・デザインから相談したい | 制作会社に依頼する | 制作範囲、総額、公開後の更新・改善対応 |
| 掲載情報がそろい、静的なページを自作したい | ChatGPTのSites、Claude・Claude Design | 公開先、フォームや予約への接続、修正方法 |
| WordPressでサイトを運営している | テーマのLP機能(SWELL・Emanonなど) | 現在のテーマでできること、見た目と管理の統一 |
| テンプレートで制作・更新を進めたい | ペライチなどのノーコードツール | 必要な機能、プランの条件、継続費用 |
この記事では、ランディングページの意味と用途から、外注時の費用・準備、AIやWordPressを使った自作方法まで解説します。
ランディングページとは何か?
ランディングページには、広い意味と、マーケティングで使われる狭い意味があります。
- 広い意味:広告や検索結果、SNSなどからアクセスした人が、最初に開くページ。
- 狭い意味:特定の商品・サービスを紹介し、購入や申し込みにつなげるために設計したページ。
アクセス解析では、ブログ記事やトップページも「最初に開いたページ」としてランディングページに該当します。一方、「LPを制作する」という場合は、一般的に後者の意味で使われます。この記事でも、購入や申し込みにつなげるためのLPを中心に扱います。
ホームページとの違い
企業や店舗のホームページは、会社概要、サービス、アクセス、採用など、訪問者のさまざまな目的に対応します。LPは、特定の相手に特定の提案を届け、次の行動を促すことに重点を置きます。
例えば、飲食店のホームページではメニューや営業時間などを広く案内しますが、宴会予約用のLPでは、宴会プランの内容、人数、料金、設備、予約方法を中心に掲載します。
縦長の1ページにまとめる形式がよく使われます。訪問者が判断に必要な情報を得られるよう、掲載内容に合わせてページの長さを調整します。予約や決済は、外部サービスへ移動して完了する設計でも構いません。
ランディングページの用途
LPは、商品の販売や、検討中の人との接点づくりに活用できます。
| 用途 | 掲載する情報の例 | 促す行動 |
|---|---|---|
| 商品・サービスの販売 | 特徴、利用メリット、価格、利用者の声 | 購入、契約申し込み |
| 問い合わせ・商談の獲得 | 解決できる課題、支援内容、実績、相談の流れ | 問い合わせ、相談予約 |
| 資料請求・無料体験の獲得 | 資料でわかること、体験内容、対象者 | 資料請求、体験申し込み |
| 店舗・施設の予約 | プラン、料金、場所、利用条件、空き状況の確認方法 | 来店予約、見学予約 |
| イベント・採用の募集 | 開催内容、参加条件、仕事内容、応募条件 | 参加申し込み、応募 |
広告から誘導する場合は、広告で伝えた内容とLPの内容を一致させます。「宴会プラン」を見てクリックした人には、プランの料金や対応人数、予約方法がすぐにわかるページを用意しましょう。
LPの制作と合わせて、訪問者を呼び込む方法も決めましょう。広告、SNS、メール、既存サイト内の案内、チラシのQRコードなどから、対象者に届く方法を選びます。
ランディングページの作り方
まず制作会社に依頼する場合の費用と依頼範囲を確認し、その後、目的・目標の設定と情報収集を進めます。相談段階では大まかな方針でも構いませんが、具体的な構成やデザインに着手する前に、誰に何を伝えるページかを明確にします。
1.制作会社に依頼する場合の費用と確認事項
ランディングページの制作費用は、デザインだけを依頼するのか、ターゲットの整理や原稿作成から任せるのかによって変わります。数万円からの制作サービスもありますが、構成・デザイン・実装を含む制作では数十万円の予算が必要になることもあります。
見積もりを比較する際は、総額と合わせて以下の範囲を確認しましょう。
- ターゲットや訴求内容の整理、構成案の作成
- 原稿作成と写真・イラストの用意
- スマートフォン・パソコンそれぞれのデザインと実装
- 問い合わせフォームや予約・決済サービスとの接続
- アクセス解析や申し込み完了の計測設定
- 修正回数、納期、公開作業、納品後の更新方法
- 公開後の改善対応と追加料金
サーバー・ドメイン、広告出稿、撮影、有料素材、保守などは別料金になる場合があります。月額契約が必要か、契約終了後にページを継続利用できるかも確認しておくと、運用時の負担を判断できます。
制作会社を選ぶ際は、自分たちの商品・顧客を理解し、何を根拠に構成やコピーを提案しているか説明できるかを確認することが大切です。
2.目的・目標を設定する
「申し込みを増やしたい」という目的を、具体的な設計方針に落とし込みます。誰に、何を申し込んでもらいたいのか、どこから訪問してもらうのかまで決めます。
- 対象者:誰の、どのような悩みや希望に応えるか。
- 目的:購入、資料請求、無料相談、予約など、主に促す行動は何か。
- 流入経路:広告、検索、SNS、紹介など、何を見て訪問するか。
- 目標:期間内の申し込み件数や、獲得単価をいくらにするか。
高額なサービスでは、初めて訪問した人に契約を求めるより、資料請求や相談から始める方が検討しやすい場合があります。目標は、相談後の成約や予約後の来店まで見据えて設定しましょう。
目標を立てるときは、CVR(コンバージョン率)の参考値から、必要なセッション数(サイト訪問の回数)を逆算すると、集客の規模と予算を考えやすくなります。CVRは、購入や問い合わせなどの成果が訪問に対してどのくらい発生したかを示す割合です。
一般的な水準を考える参考として、Unbounceの2024年調査では、LPのCVRの中央値は全業種で6.6%、業種別では3.8〜12.3%でした。4万1,000以上のLPを分析した海外のサービス利用者のデータで、購入や資料請求など、さまざまな成果を含みます。自社の業種・成果の定義・流入経路に近い数値や過去の実績を優先して、想定CVRを置きましょう。
目標件数から、必要な訪問数と広告費を計算する
例えば、月20件の申し込みを目標とし、試算用のCVRを6.6%と置く場合は、次の順に計算できます。
- 必要セッション数:目標件数 ÷ 想定CVR
20件 ÷ 0.066 = 約304セッション(端数を切り上げ) - 想定広告費:必要な広告クリック数 × 想定平均クリック単価
全訪問を広告で集め、1クリックで1セッションになると仮定すると、304クリック × 300円 = 約9万1,200円
300円は計算例の仮の単価です。広告費の試算には、入札設定や広告管理画面の予測、過去の配信実績を参考に、想定平均クリック単価(CPC)を置きます。実際に支払うクリック単価は入札額と異なる場合があります。
例えば想定CVRを2%にすると、20件 ÷ 0.02 = 1,000セッション、同じ単価なら広告費は30万円です。CVRを複数の水準で試算すると、必要な訪問数と予算の幅を把握できます。
上の計算は、参考値をセッション基準のCVRとして仮置きした概算です。外部調査と自社の計測では分母が異なる場合があり、広告クリック数とセッション数にも差が出ます。検索やSNSからの訪問も見込める場合は、広告で補う訪問数を計算し、配信後の実測値で予算を調整しましょう。申し込み後の成約率や利益も確認すると、許容できる獲得単価を判断できます。
3.必要な情報を収集する
目的が決まったら、商品説明や、訪問者が購入・申し込みを判断するための材料を集めます。
| 集める情報 | 確認する内容 |
|---|---|
| 顧客の悩み・希望 | 問い合わせ内容、商談での質問、購入をためらう理由 |
| 商品・サービスの内容 | 提供範囲、使い方、利用条件、対応範囲・利用上の制約 |
| 選ぶ理由 | 比較対象との違い、特徴が顧客の役に立つ理由 |
| 信頼を支える情報 | 実績、事例、掲載許可を得た顧客の声、運営者情報 |
| 価格・契約条件 | 総額、追加料金、支払い方法、解約・キャンセル条件 |
| 写真・図解 | 商品、店舗、担当者、利用場面、サービスの流れ |
| 申し込み後の流れ | 返信時期、予約確定方法、提供開始までの手順 |
実際の問い合わせや接客・商談で出た質問を確認すると、顧客の悩みや掲載すべき情報を具体的に把握できます。AIに原稿を作らせる場合も、この材料が必要です。実績や顧客の声には、事実を確認でき、掲載許可を得た内容を使用します。
4.構成・原稿・デザインを作り、公開する
情報がそろったら、読む人が判断しやすい順番に並べます。構成の一例は、次の通りです。
- 誰に何を提供するかを伝えるファーストビュー
- 対象者の悩みや、実現したいこと
- 商品・サービスの内容と利用メリット
- 選ぶ理由を裏付ける特徴や事例
- 料金、利用条件、申し込み後の流れ
- よくある質問と申し込みボタン
最初の画面では、印象的な写真に加えて、対象者と提供する価値をわかりやすく示します。料金や条件を知った人がその場で申し込めるよう、適切な位置にCTA(申し込みなどの行動を促すボタンや案内)を配置しましょう。「無料相談を予約する」「資料をダウンロードする」など、ボタンを押すと何が起こるか伝わる文言にします。
構成は、訪問者の理解度に合わせて調整します。商品をすでに知っている人には、料金や申し込み方法を早めに示すと判断しやすくなります。設計図を共有する場合は、Figmaなどを使って情報の順番や配置を確認できます。
公開前には、スマートフォンで文字・画像が読みやすいか、ボタンのリンク先が正しいか、フォームを送信して実際に受信できるかを確認します。
ランディングページを自作する方法
静的なLPは、AIでHTMLとCSSを生成して作れる
文章や写真、料金、申し込みボタンを掲載するLPの表示部分は、HTMLとCSSを中心とする静的なページで作れます。AIで生成したHTMLとCSSを公開する方法なら、シンプルな構成で制作を進められます。
AIに構成や原稿、ページのコードを作らせ、修正内容を自然言語で伝える方法も選べます。とくに、更新頻度の低いキャンペーンページや、特定商品の紹介ページでは検討しやすい方法です。
問い合わせフォームの送信、予約枠の管理、決済、会員情報の保存には、それぞれの処理を行う仕組みを用意します。外部サービスに接続するか、必要な仕組みを実装します。公開先やドメイン、計測の設定も合わせて確認しましょう。
ChatGPTのSitesで作成する
ChatGPTのSitesは、会話で要件を伝え、サイトを作成・修正・公開できる機能です。LPの対象者、目的、掲載情報、デザインの希望を伝えて制作を進められます。
例えば、次のように依頼します。
飲食店の宴会予約を増やすランディングページを作成してください。 対象者は、近隣企業の宴会幹事です。 目的は、既存の予約ページへの誘導です。 掲載情報は、これから渡す宴会プラン、料金、対応人数、写真、アクセス、よくある質問です。 スマートフォンで読みやすく、料金と人数がすぐわかる構成にしてください。 実績や口コミには、提供した事実と掲載許可のある内容を使用してください。不足情報は確認事項として挙げてください。 予約ボタンは、指定した予約ページにリンクしてください。
生成後は「最初の画面で料金を確認できるようにする」「写真よりもプラン内容を先に表示する」など、具体的な修正を伝えます。公開するときは、一般の訪問者が閲覧できる公開範囲になっているかも確認します。利用できる機能や上限は、プラン・設定により異なります。
Claude・Claude Designで作成する
Claudeでも、掲載情報を渡してLPの構成や原稿を作り、ページ制作を進められます。Claude Designは、LPなどのデザインを作成し、対話やキャンバス上の編集で調整できる機能です。
既存サイトの色や書体、ロゴ、参考にしたいレイアウトを渡すと、ブランドの雰囲気を共有しやすくなります。画面を見ながら修正し、HTMLなどで書き出して利用する方法があります。
書き出したデータを自社サイトで使う場合は、公開先への配置と、フォーム・予約・決済への接続を確認します。プレビューで見た目を確認した後、フォーム送信や予約・決済の動作も確認してから公開します。
いずれのAIを使う場合も、最初に目的と材料を渡し、原稿の正確性、スマートフォンでの表示、申し込みの動作を人が確認することが重要です。
WordPressを使っているなら、テーマのLP機能も検討する
すでにWordPressでホームページを運営している場合は、テーマ内のLP機能を使った方がよいケースがあります。既存サイトと色・書体・ボタンの見た目をそろえやすく、更新作業も同じ管理画面で行えるためです。
複数人で原稿や料金を更新する、既存のフォームを使う、ページを継続的に改善する、といった運用では管理をまとめる利点があります。AIには構成・原稿・図解の案を作らせ、ページの組み立てにはテーマの機能を使う方法もあります。
まずは現在のテーマで、1カラム表示やメニューの表示設定、フォームの配置を確認しましょう。必要な機能がそろっていれば、使い慣れた環境でLPを作れます。
SWELL:専用のLP機能で作成する
SWELLには、管理画面から追加できる「LP」機能があります。通常の投稿や固定ページと同じように本文を編集し、コンテンツ幅やタイトル・アイキャッチの表示などを設定できます。必要に応じて、サイト共通のヘッダー・フッターを使うこともできます。
SWELLを利用中で、普段のブロック編集に慣れている場合は、同じ環境でLPを作成できます。
WordPressテーマ「SWELL」
Emanon:商品・サービスの案内にLP機能を使う
EmanonにもLPを作成する機能があります。Pro・Business・Premiumなど、製品によって作成方法や利用できる機能が異なります。
例えば、Emanon Premiumには、LP用のカスタム投稿「セールス」があります。ヘッダー・フッターを非表示にし、1カラムのページにブロックを配置できます。ProにもLP設定が用意されています。製品ごとの編集方法や設定項目を比較し、用途に合うものを選びましょう。
企業・士業・コンサルタントなどのサービス案内では、サイト全体との統一感を保ちつつ、問い合わせに向けたLPを作る選択肢になります。
ビジネスサイト向けのテーマを比較する場合は、Emanon Business
も候補になります。利用する製品のLP設定やCTAの機能を確認し、更新方法に合うものを選びましょう。
WordPress 有料テーマ Emanon
テンプレートで制作する方法:ペライチ
ノーコードツールは、テンプレートや編集画面を使ってページを制作できるサービスです。文章や画像を自分で差し替えながら更新したい場合に、制作方法の選択肢になります。
ペライチは、数多くのランディングページのテンプレートが用意されており、画面上で文章や画像を編集しながら作成できます。
画像と原稿を用意し、テンプレートの該当箇所に配置してページを組み立てます。フォームや予約など、申し込みに必要な機能と利用条件を確認してからプランを選びましょう。
テンプレートでLPを作成できる「ペライチ」
公開後は申し込みと売上につながっているかを確認する
公開後は、アクセス数と合わせて、申し込み件数、CVR、獲得単価、問い合わせの内容などを確認します。予約が目標なら実際の来店、相談が目標なら商談・契約まで追うと、事業への貢献を判断しやすくなります。
ヒートマップツールのClarityなどを使うと、スクロールやクリックの傾向を確認できます。閲覧の少ない部分は、その手前での離脱や申し込み完了の状況と合わせて確認します。訪問者の行動を踏まえて、情報の配置や内容を調整しましょう。
改善では、キャッチコピーや提案内容、CTAの文言など、検証したい要素を絞ります。A/Bテストは、比較するページに訪問者を分け、条件をそろえて反応の差を見る方法です。アクセスや申し込みが少ない場合は、集計期間を十分に取り、顧客からの質問やフォームの動作状況も合わせて判断しましょう。
ランディングページの作成や改善に役立つ書籍の紹介
ランディングページを作成する上で、教科書的に役立つ知識がわかりやすく掲載されている書籍を紹介します。
ランディングページに関連する用語
- コンバージョン(CV):購入や問い合わせなど、あらかじめ決めた成果となる行動。
- コンバージョン率(CVR):訪問に対するCVの割合。セッション数など、分母の定義をそろえて比較します。
- ファーストビュー:ページを開いたとき、スクロールせずに見える範囲。
- CTA:申し込みなどの行動を促すボタンや案内。
- LPO:ランディングページを改善し、成果につながりやすくする取り組み。
対象者、主に促す行動、流入経路、目標を決め、料金・利用条件・実績などの材料を集めましょう。制作方法を選んだら、公開後の更新と申し込みの動作まで確認します。
自分たちに合う方法で、LP制作を進めよう
構成や原稿から相談したい場合は制作会社への依頼範囲を、手元の情報で制作したい場合はAIやWordPressでの作り方を確認できます。

