食べログの評価を上げる方法|仕組み・具体策・ステマ注意点を解説

食べログの評価を上げる方法|仕組み・具体策・ステマ注意点を解説

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食べログの評価は、口コミの点数を平均しただけの数字ではありません。ユーザーごとの「影響度」で重み付けした、独自のアルゴリズムで算出されています。だから口コミを増やすだけでは、点数はなかなか動きません。

本記事では、3つのテーマを順番に解説します。1つ目は食べログの点数が決まる仕組みです。2つ目は評価を上げるための具体的な手法です。3つ目はステマ規制で避けるべき注意点です。

先に結論をお伝えします。評価を上げる王道は「良い体験を提供し、自然な口コミを積み上げる」ことです。そして報酬と引き換えに口コミを書いてもらう行為は、食べログの規約で全面的に禁止されています。ここに抜け道はありません。

目次

1. 食べログの点数が決まる仕組み

食べログの点数は、5.0点満点で表示されます。店舗ページや検索結果では、小数第2位まで表示されます。最初に押さえたいのは、この数字が口コミの単純平均ではないという点です。

なぜ複雑な計算にしているのか。理由は評価の公平性を守るためです。誰でも自由に高評価を量産できると、不正な操作で点数が歪んでしまいます。それを防ぐ仕組みになっています。

1-2. ユーザー影響度で重み付けされる

食べログは、口コミを書くユーザーごとに「影響度」を設定しています。食べ歩きの経験が豊富な人ほど、影響度が大きくなる考え方です。

つまり同じ★4でも、効き方が違います。影響度の高い人の★4と、初めて投稿する人の★4では、点数への影響が同じではありません。多くの店に通い、投稿を重ねてきた人の評価が、より重く扱われます。

1-3. 影響度はジャンルごとに違う

影響度は、ジャンル別に設定されています。ラーメンで影響度の高い人でも、スイーツの投稿が少なければ、スイーツ店への影響度は低くなります。

ここが大切なポイントです。自店のジャンルをよく利用し、投稿経験も豊富なユーザーにも満足される体験を提供できるかが重要になります。ただし、特定のレビュアーに対価を渡して来店や投稿を促す行為は避けなければなりません。

1-4. 不正や関係者は影響度ゼロになる

食べログは、評価の公平性を守るための調整も行っています。ステマなど不正の疑いがあるユーザーには、点数への影響度を与えません。

さらに、飲食店関係者、グルメ著名人、運営関係者なども、影響度がゼロに設定されます。お店の人が自分で高評価をつけても、点数には反映されないということです。

1-5. 口コミが少ないと高得点がつきにくい場合がある

評点がとても高くても、口コミが2〜3件しかない場合は、評価の件数が少なすぎるため、高い点数がつかない場合があります。

一定数の口コミが、影響度の高いユーザーから集まって、はじめて点数が上がります。件数と質の両方が必要です。

1-6. 口コミが集まりにくい立地なども考慮される

口コミの集まりやすさは、お店によって違います。人通りの少ない立地、席数の少ない店、営業時間の短い店などは、来店者の数自体が限られます。

食べログは、こうした口コミの集まりやすさと相関する要素を、点数算出式の変数として考慮する場合があるとしています。立地などのハンデが、一律に不利へ働かないよう配慮されているということです。

1-7. 点数の更新は月2回

食べログの点数は、原則として毎月第1火曜日と第3火曜日に更新されます。新しい口コミの反映だけでなく、影響度の再評価や算出方法の見直しもこのタイミングで行われます。

そのため、口コミがないのに点数が動くこともあります。「何もしていないのに下がった」と感じるのは、この再計算が理由です。リアルタイムでは動きません。

1-8. 有料サービスを使っても点数は上がらない

食べログには、飲食店向けの有料プランがあります。これは検索結果の「標準順」で優先的に表示され、集客を増やすサービスです。

ただし、有料サービスを使っているかどうかは、点数に一切影響しません。点数はあくまでユーザーの評価から算出される数字です。お金で点数を買うことはできません。

1-9. 点数の目安と3.5の壁

食べログは、点数の目安を公開しています。3.50点以上〜4.00点未満は、公式の目安で全体のTOP約3%にあたります。さらに4.00点以上は、全体のTOP約0.07%です。飲食業界で「3.5の壁」と言われるのは、このレンジに入る店舗が限られているからです。

点数には、エリア内での相対的な位置づけという性質もあります。都市部は高評価のレンジ自体が高くなりがちです。一方で地方は、低めの点数でも地元で十分選ばれていることがあります。

大切なのは、全国一律で比べないことです。自分の店のエリアで、どの位置にいるかを見ましょう。

2. 食べログの評価を上げる具体的な手法

評価を上げる方法は、仕組みから逆算するとシンプルです。小手先のテクニックではなく、正攻法を積み上げることが近道になります。

2-1. 料理とサービスの質を上げる

すべての起点は、店の体験そのものです。影響度の高いユーザーが「また来たい」と思う料理とサービスを提供することが、最も確実な評価アップにつながります。

点数を動かすのは影響度の高い人の評価です。その人たちに本物の満足を届けることが、土台になります。ここを飛ばした施策は、長続きしません。

2-2. 自然な形で口コミを増やす

口コミの質と量を、自然に増やしていきます。写真や具体的な感想を伴う、充実した口コミが理想です。

ただし、ここで絶対に守るべき一線があります。割引やサービスと引き換えに口コミを依頼してはいけません。この行為は規約違反です。詳しくは後半のステマの注意点で解説します。

口コミをお願いすること自体は問題ありません。「よろしければ感想をお聞かせください」と伝える程度にとどめ、対価は一切つけないことが重要です。

2-3. 店舗情報を充実させる

食べログの店舗会員になると、画像・PR情報・メニュー情報・口コミへの返信などを掲載できます。情報が整っているほど、来店の判断材料が増えます。

メニューの写真や店の雰囲気が伝わるページは、来店のきっかけになります。それが結果として、口コミの母数を増やします。

2-4. 口コミに丁寧に返信する

寄せられた口コミには、丁寧に返信しましょう。返信はお店の姿勢を伝える場です。良い口コミにも、厳しい口コミにも、誠実に向き合う姿が伝わります。

その対応を見た別の来店者が、安心して足を運ぶきっかけにもなります。

2-5. 来店の入口を増やす

ネット予約やSNS集客で、来店のきっかけを広げます。来店者が増えれば、自然な口コミが集まる母数も増えていきます。InstagramなどのSNS集客については、飲食店のInstagram集客で詳しく解説しています。あわせて取り組むと効果的です。

口コミだけの対策で考える飲食店オーナーもいますが、自然にレビューされるためには、客数を増やすのがまず前提です。

2-6. 中長期で積み上げる

点数は、月2回まとめて再計算される仕組みです。良い口コミが入った瞬間に上がるわけではありません。

短期で一気に上げる方法はありません。地道に良い体験と口コミを積み上げることが、結局はいちばんの近道です。焦らず、土台を固めましょう。

3. ステマの注意点と明確なアウトケース

ここが最も重要な部分です。評価を上げたい気持ちが、規約違反や法令違反につながるケースは少なくありません。明確にアウトな行為を、はっきり示します。

3-1. 食べログでは報酬付きの口コミが全面禁止

まず大前提です。食べログは、金品やそれに相当するサービスを受けることを目的とした口コミの誘引を、一律で禁止しています。これは食べログ上だけでなく、他の媒体での誘引も含みます。

つまり「口コミを書いてくれたら1品サービス」「割引する代わりにレビューを」といった行為は、すべてアウトです。

ここで誤解されやすい点があります。SNSの広告では「PR」と明示すれば、広告として発信できます。しかし食べログの口コミは別です。報酬を得て書くこと自体が禁止されているため、「PRをつければOK」という抜け道は存在しません。

さらに、関係者の口コミは影響度がゼロで、削除の対象です。やらせ業者への発注も、食べログの不正対策や削除・厳正対処の対象です。発覚すれば口コミの削除や影響度の不付与につながり、点数操作の手段として考えるべきではありません。

3-2. 景品表示法のステマ規制

2023年10月1日から、ステルスマーケティングは景品表示法違反になりました。景品表示法第5条第3号にもとづく告示です。規制の対象は、商品やサービスを提供する事業者です。広告であるにもかかわらず、広告だと分からない表示が規制されます。

判定の軸は2つです。1つは、事業者が表示内容の決定に関与したかどうか。もう1つは、一般消費者が広告だと判別できるかどうか。この両方を満たすと、ステマに該当します。

3-3. 食べログ規約と景品表示法は別のルール

ここで両者の関係を整理します。食べログの規約と景品表示法は、別のルールです。

食べログでは、報酬・割引・無料提供などの対価を目的とした口コミ投稿は、規約上禁止されています。対価の内容を問わず、対価目的の誘引そのものが認められません。

一方、景品表示法のステマ規制だけで見ると、内容を指定しない投稿条件の割引が、ただちに違反になるわけではありません。ただし、星5評価や好意的なコメントを条件にするなど、事業者が表示内容の決定に関与した場合は、「事業者の表示」と判断される可能性が高くなります。

つまり飲食店が食べログの口コミを扱う場合は、景品表示法より先に、食べログの口コミガイドラインを確認する必要があります。食べログ上では、対価付きの口コミ自体が禁止されているからです。

3-4. 実際に処分された明確なアウトケース

抽象論よりも、実際に処分されたケースを見るのが近道です。規制の施行後に措置命令を受けた事案は、どれも明確に黒いものでした。

たとえば、あるクリニックは、地図サービスの口コミに高評価をつけることを条件に、施術費用を割り引いていました。星5を書いてもらう見返りに、値引きやギフトカードを渡す行為も、措置命令の対象になりました。

別の事案では、企業がインフルエンサーに無償提供と報酬を渡して投稿を依頼しました。その投稿を、自社サイトに広告と明示せず転載していたものです。

共通するのは2つです。対価を条件にした口コミの誘引と、広告であることを隠した表示です。

3-5. アウトとセーフの境界

整理します。食べログで評価を扱う飲食店にとって、明確にやってはいけない行為は以下のとおりです。

  • 割引・金券・無償提供と引き換えに口コミを依頼する
  • お店の関係者が客のふりをして高評価を書く
  • やらせ業者に高評価レビューを発注する
  • 広告であることを隠してインフルエンサーに投稿させる

一方で、セーフな行為は以下のとおりです。

  • 良い体験を提供し、来店者が自分の意思で口コミを書く
  • 対価をつけずに「感想をお聞かせください」とお願いする
  • 店舗情報を正確に充実させる
  • 寄せられた口コミに丁寧に返信する

境界はシンプルです。対価で口コミを動かそうとした時点で、アウトに近づきます。良い体験で自然に書いてもらう。これが唯一の正解です。

3-6. プレオープンは有効な施策、線引きは口コミの扱い方

プレオープンは、避けるべき施策ではありません。本番前にオペレーションを慣らし、開店初速をつける王道の打ち手です。世界中の繁盛店が、開店前の試運転として取り入れています。

問題になるのは、プレオープンそのものではありません。集めた来店者に「口コミの見返り」を持ち込んだ瞬間に、線を越えます。

整理すると、こうなります。

  • プレオープンに招待すること自体は、まったく問題ありません
  • 無料招待や割引と引き換えに、食べログへの口コミを依頼するのはアウトです
  • 通常価格で先に案内するだけなら、対価性は薄く、リスクは下がります
  • ただし「投稿してください」と依頼を乗せると、関与とみなされる余地が生まれます

安全に活かすコツはシンプルです。プレオープンは「体験を届けて満足してもらう場」と割り切ることです。口コミは依頼せず、来店者が自分の意思で書きたくなる状態をつくります。

SNSでの発信を促す場合は、食べログの口コミとは切り分けます。広告として発信してもらうなら「PR」の明示が前提です。

まとめ

食べログの評価を上げる王道は、良い体験を提供し、自然な口コミを積み上げることです。点数は口コミの単純平均ではありません。ユーザーごとの影響度やジャンル別の専門性などを踏まえて算出されます。

そして、報酬・割引・無料提供などと引き換えに食べログの口コミを書いてもらう行為は、食べログの口コミガイドラインで禁止されています。SNS広告のように「PR」と明示すれば済む話ではありません。食べログの口コミとして投稿すること自体を避けるべきケースがあります。

安全に評価を高めたいなら、点数を操作しようとしないことです。料理・接客・店舗情報・予約導線を整え、自然に感想を書きたくなる体験を増やすことが重要です。

集客の仕組みづくりでお悩みの飲食店オーナー様は、集客のカチプロへお気軽にご相談ください。売れる仕組みは、事業ごとに違います。

よくある質問

食べログの点数は口コミの平均ですか?

食べログの点数は単純な平均ではなく、ユーザーごとに影響度が異なる独自のアルゴリズムを採用しています。また、ユーザーの影響度はカテゴリーごとにも分けられており、例えば、焼肉のレビューが多い人にうどん屋が口コミを書いてもらっても大きく点数が伸びることがありません。

食べログの評価は有料サービスの方が有利なのか?

食べログの有料サービスは、検索の優先表示ができるので、集客が増えて、結果として口コミを書いてくれる人が増えるという意味では点数に関連性はありますが、プランで加点が有利になることはありません。

口コミを書いてもらった人に割引しても良いですか?

対価を伴う口コミの誘因なので、食べログの規約違反に該当しますし、景品表示法にも違反しているため、違法行為なのでいけません。

点数はいつ更新されますか?

原則として毎月第1火曜日と第3火曜日です。口コミがなくても、影響度の再評価などで変動します。

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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