レビューゲーティングとは?Googleポリシー違反の理由・ペナルティ・正しい口コミの集め方

レビューゲーティングとは?Googleポリシー違反の理由・ペナルティ・正しい口コミの集め方
最初に結論

レビューゲーティングとは、満足した顧客だけをGoogleマップなどの口コミ投稿ページへ誘導し、不満を持つ顧客の声はアンケートや問い合わせフォームだけで受け取る仕組みです。

一見すると効率的な口コミ対策に見えますが、Googleは「否定的な口コミを抑制すること」や「肯定的な口コミだけを選んで依頼すること」を禁止しています。短期的に評価を高く見せられても、口コミの削除や投稿制限、顧客からの反感につながる可能性があります。

口コミは評価を操作するためではなく、顧客の率直な声を集め、事業改善につなげるために活用することが大切です。

レビューゲーティングとは?

レビューゲーティング(review gating)とは、口コミを依頼する前に顧客の満足度を確認し、高評価を付けそうな人だけを公開の口コミサイトへ案内することです。「ゲート(門)」を設けて、公開される口コミを事前に選別することから、このように呼ばれています。

よくあるレビューゲーティングの流れ

STEP 01 利用後に満足度を確認する アンケートで「満足できましたか?」「星を付けるならいくつですか?」などと質問します。
STEP 02 高評価の顧客だけをGoogleへ案内する 「満足」「星4~5」を選んだ顧客には、Googleの口コミ投稿ページを表示します。
STEP 03 低評価の顧客は社内フォームへ分ける 「不満」「星1~3」を選んだ顧客には、社内用の意見フォームだけを表示します。

顧客が実際に利用した感想を書いていたとしても、公開の口コミを依頼する相手が高評価の顧客に偏れば、表示される評価も実態より高くなりやすくなります。

満足度アンケート自体が禁止されているわけではない 顧客満足度アンケートを実施し、改善点を集めること自体は問題ではありません。問題になるのは、アンケートの回答によって、口コミを投稿できる人や投稿を依頼する人を選別する設計です。

Googleマップを使った集客の基本については、MEO対策とは?Googleマップの仕組み・アルゴリズム・具体的な対策でも詳しく解説しています。

レビューゲーティングの何がまずいの?

口コミが本来持つ「利用者の率直な評価」をゆがめる

口コミは、これから利用する人が、良い点と悪い点の両方を含めて判断するための情報です。高評価になりそうな顧客だけへ投稿を依頼すると、公開される口コミの母集団が偏ります。

その結果、実際の顧客満足度が変わっていないにもかかわらず、店舗や商品の評価が実物以上に良く見える可能性があります。これは、口コミを比較材料として利用する消費者にとって不利益になります。

Googleのポリシーに違反する

Googleの口コミポリシーでは、事業者が否定的な口コミを思いとどまらせたり禁止したりすることや、顧客から肯定的な口コミだけを選んで依頼することを認めていません。一方、評価や口コミ内容へ影響を与えず、実体験に基づく投稿を依頼することは認めています。

依頼方法 Googleポリシー上の考え方 理由
利用した顧客へ、評価を指定せず一律に依頼する 適切 高評価・低評価のどちらも排除せず、実体験に基づく感想を求めている
満足した顧客だけにGoogleの投稿先を案内する ポリシー違反 肯定的な口コミだけを選択的に集めている
「星5をお願いします」と評価を指定する ポリシー違反 顧客の自主的な評価へ影響を与えている
口コミ投稿と引き換えに割引や無料サービスを渡す ポリシー違反 Googleは、口コミの対価として金銭・割引・無料の商品やサービスを提供することを禁止している

レビューゲーティングは違法なの?

Googleポリシーと日本法は分けて考える レビューゲーティングという名称の行為が、すべて直ちに違法になるわけではありません。ただし、Googleのポリシー違反であることと、日本法上の違法性は別の問題です。方法によっては、景品表示法上のステルスマーケティング規制などに触れる可能性があります。

「報酬を渡していないから、ステマにはならない」とも言い切れません。消費者庁は、事業者が投稿内容の決定に関与したかどうか、投稿者の自主的な意思による内容と認められるかどうかなどを、具体的なやり取りや関係性を含めて判断すると説明しています。

消費者庁のQ&Aでは、サービスの割引と引き換えに口コミを求める場合でも、内容を指定しなければ通常は「事業者の表示」に当たらない一方、「星5」を条件にすると、事業者が投稿内容を決定した「事業者の表示」に当たり、広告であることを明瞭にしなければステマ告示に違反すると説明しています。

また、アンケート結果を自社サイトの「お客様の声」として使う場合も、好意的な回答だけを選んで掲載すると「事業者の表示」に当たり得ます。公開する口コミの選び方や、評価・文章の指定まで含めて確認する必要があります。

つまり、レビューゲーティングだから一律に違法、あるいは無報酬だから一律に合法、と単純に分けることはできません。少なくともGoogleマップ上では使わず、個別の施策に法的な懸念がある場合は専門家へ確認するのが安全です。ステマ規制の全体像は、ステマとは?景品表示法違反の事例と経営ダメージもあわせてご覧ください。

レビューゲーティングにはペナルティがあるの?

Googleは、違反が疑われるすべての店舗に同じ措置を自動で行うと説明しているわけではありません。ただし、不自然な口コミ活動やポリシー違反を検知した場合、複数の措置を取る可能性があると公表しています。

口コミの削除 不正または偏りのある口コミと判断された投稿が削除される可能性があります。
新規口コミの投稿制限 一定期間、利用者がそのビジネスへ口コミや評価を投稿できなくなる場合があります。
既存口コミの非表示 一定期間、ビジネスプロフィール上の口コミが表示されなくなる場合があります。
警告表示 不審な口コミが削除されたことを知らせるバナーがプロフィールに表示される場合があります。
機能の利用制限 複数回または重大な違反では、プロフィールに関係する機能へのアクセスが制限される場合があります。

特に警告表示は、これから来店を検討する人に「口コミが操作されていたのではないか」という疑念を与えます。数字を一時的に良く見せるための施策が、長く積み上げた信用を傷つける結果になりかねません。

レビューゲーティングにならないようにするためには?

高評価を条件にせず、同じ条件で口コミを依頼する

口コミを集めるときは、「満足した方だけ」「星4以上を付けられる方だけ」といった条件を設けません。実際に商品やサービスを利用した顧客へ、評価の内容にかかわらず同じ方法で依頼します。

口コミ依頼文の例 このたびはご利用いただき、ありがとうございました。よろしければ、今後ご利用になる方の参考として、Googleに率直なご感想をお寄せください。

アンケートの評価によって、口コミ投稿への導線を変えない

アンケートツールを利用する場合は、回答した点数によって遷移先を分けないようにします。全回答者に同じ完了画面を表示する、または全員に同じ口コミ投稿リンクを案内する設計が基本です。

確認項目 安全な設定
口コミを依頼する顧客 利用者へ同じ基準で依頼する
アンケート後の画面 点数にかかわらず同じ案内を表示する
依頼文 「率直な感想」を依頼し、星の数や文面を指定しない
特典 Googleの口コミ投稿・修正・削除の対価にしない
低評価への対応 投稿を妨げず、返信と事業改善に生かす

店舗スタッフにも依頼ルールを共有する

ツールの設定が適切でも、現場で「星5を付けてください」「良い口コミを書いてくれたら助かります」と案内すれば問題になります。依頼文を統一し、評価や記載内容を指定しないことをスタッフ全員へ共有しましょう。

レビューゲーティングをしなくても、高評価が集まる事業に

低評価が集まる原因を残したまま、レビューゲーティングで表面上の評価だけを整えても、根本的な問題は解決しません。むしろ、口コミを選別していることが顧客に伝われば、「不満の声を隠そうとしている」と反感を買い、新たな低評価やSNS上の批判につながる可能性があります。

目指すべきなのは、高評価の顧客だけを選ぶことではありません。特別な条件を付けずに口コミの件数を増やしても、結果として高く評価される商品・サービスをつくることです。

口コミを集める前に、低評価の原因を整理する

STEP 01 低評価を分類する 商品品質、接客、待ち時間、価格、説明不足などに分けます。
STEP 02 繰り返し発生している問題を特定する 同じ指摘が複数ある場合は、事業への影響を確認して優先的に改善します。
STEP 03 改善内容を現場へ反映する 業務手順、スタッフ教育、案内表示、予約枠などを見直します。
STEP 04 すべての顧客へ公平に口コミを依頼する 改善後も、高評価になりそうな顧客だけを選別しません。
STEP 05 新しい口コミを定期的に確認する 改善が顧客体験へ反映されたかを確かめ、必要に応じて再度見直します。

口コミは、都合の悪い声を消すためのものではなく、事業の弱点を見つけるための情報でもあります。件数と評価だけを見るのではなく、低評価に含まれる改善のヒントを事業へ戻すことが、長期的な高評価につながります。

実際に、評価を指定せず自然な口コミ依頼を継続し、口コミ数を増やした支援事例は、MEO対策の実績と効果|飲食店支援で口コミ2倍を達成した施策で紹介しています。

まとめ|口コミを選別せず、事業改善につなげる

  • レビューゲーティングは、高評価になりそうな顧客だけを公開口コミへ誘導する仕組み
  • 高評価だけを選んで依頼する行為は、Googleのポリシーに違反する
  • 日本法上は一律に違法とはいえないが、評価や内容の指定方法によってはステマ規制に触れる可能性がある
  • Googleは、口コミの削除、投稿制限、警告表示、機能制限などを行う場合がある
  • 口コミは全顧客へ同じ条件で依頼し、評価や文章を指定しない
  • 低評価を隠すのではなく、原因を改善して自然に高評価が集まる事業を目指す

口コミ対策は、評価を操作する施策ではなく、顧客の声を集めて事業を改善し、その結果を新しい顧客へ伝える取り組みです。目先の星の数ではなく、正しい依頼方法と顧客体験の改善をセットで進めましょう。

口コミ対策を含む集客施策を、一度整理しませんか?

集客のカチプロでは、Googleマップ、ホームページ、SNS、ブログを含め、今取り組むべき施策の優先順位を整理します。

集客について無料で相談する

🤞 集客の最新情報を、週1回お届け

実践的な集客ノウハウに加え、限定PDFや特典も不定期でご案内します。
プライバシーポリシー

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

Google検索で見つけやすくする

集客のカチプロを
優先ソースに追加できます

飲食店集客・SEO・MEO・SNS活用など、店舗マーケティングの実務情報をGoogle検索で見つけやすくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

検索

目次