ノーゲストとは?4つの原因と曜日・立地別の対策を徹底解説

ノーゲス
最初に結論

ノーゲスト対策は、苦手な曜日・時間帯の需要を確かめることから始めます。

  • ノーゲストは、お客様が一人もいない状態です。
    一日の来客ゼロと、一時的な空席を分けて考えます。
  • 立地によって、集客しやすい日時は変わります。
    ビジネス街の土日や、住宅街の平日昼は要確認です。
  • 需要がある日時には、特典と告知で来店を促します。
    ハッピーアワーなどを、ホームページ・SNS・店頭で知らせます。
  • 需要が小さい日時は、営業方法を見直します。
    営業時間の短縮や、定休日の変更も選択肢です。

客数に加え、費用と利益も確認します。商圏に合った営業を組み立てましょう。

営業しているのに、お客様が一人も来ない。ノーゲストが続くと、売上を得られず費用がかかります。

対策を考えるには、来客ゼロの原因を確かめます。認知度の不足と、商圏の需要不足では対応が変わります。

特に重要なのが、立地と営業日時の関係です。同じ場所でも、曜日や時間帯で客層が変わります。この記事では、分析から集客施策、営業の見直しまで解説します。

ノーゲストとは?

ノーゲストとは、お客様が一人もいない状態です。飲食店では「ノーゲス」と略すこともあります。

「今日はノーゲストだった」は、一日の来客ゼロを表します。「いまはノーゲスト」と、一時的な状態にも使います。

予約客の無断キャンセルは「ノーショー」と呼びます。ノーゲストとは意味が異なります。

一時的な状態

営業中に店内が空く

ランチ後など、業態によって客数が減る時間があります。売上や費用を含めて、営業全体を確認します。

分析したい状態

同じ日時に来客ゼロが続く

毎週同じ曜日のランチにお客様が来ない。そのような場合は、需要や営業方法を見直します。

一時的な空席と、繰り返す来客ゼロを分けて考えます。本来集客したい時間に来客があるかを確認しましょう。

ノーゲストはなぜ発生するのか?主な4つの原因

原因は、認知度・外観・天候・立地から確認します。複数の要因が重なって、来客ゼロになる場合もあります。

認知度

お店が知られていない

来店できる人に、お店の情報が届いているかを確認します。

看板・外観

通行人に気づかれない

料理や価格、営業中であることが伝わるかを確認します。

悪天候

雨の日の対応がない

来店が減る日の告知や、注文方法を準備します。

立地・商圏

営業する日時に需要が少ない

その時間に、誰がどんな目的で来店できるかを確認します。

1.認知度が低く、来店先の候補に入っていない

料理に魅力があっても、存在が伝わらなければ選ばれません。店名を知っていても、利用方法がわからない場合があります。

ホームページやSNS、Googleマップの店舗情報を確認します。初めてのお客様が判断できる情報をそろえましょう。

  • 主な料理と価格
  • 営業時間と定休日
  • 店内の雰囲気と席の様子
  • 一人や家族で利用しやすいか
  • アクセスと入口の位置

大切なのは、実際に来店できる人に知られることです。平日昼を強化するなら、その時間に地域にいる人へ届けます。

フォロワー数とあわせ、来店につながった発信も確認します。お客様に来店のきっかけを聞く方法もあります。

2.看板・外観が目立たず、素通りされてしまう

人通りがあっても、飲食店と気づかれない場合があります。入口の暗さや価格の不明確さも、入店をためらう理由です。

初めて来店する人の目線で確認すること
確認項目来店を妨げる状態改善の例
料理の種類店名だけで、業態がわからない「定食」「イタリアン」などを併記する
営業中の表示暗く、閉店しているように見える照明と営業中の表示を見直す
価格予算がわからず、入りづらい代表的なメニューと価格を掲示する
入口の位置階段や通路の先で、入口がわからない入口までの案内を整える

昼と夜では、お店の見え方が変わります。お客様が歩いてくる方向から、外観を確認しましょう。

3.悪天候時の対策が用意されていない

雨や雪、厳しい暑さ・寒さは、来店行動に影響します。駅から遠い店や、立ち寄り客が中心の店は要確認です。

天候が崩れたときの対応を、あらかじめ準備します。商圏の需要と提供体制に合わせ、次の方法を検討できます。

  • 近隣客に、雨の日の特典を知らせる
  • 持ち帰り商品の事前注文を受ける
  • 需要と体制が合えば、配達を用意する
  • 予約状況に合わせ、仕込み量を調整する

雨の日の集客では、特典を事前に知らせることが大切です。近隣のお客様に、対象の商品や利用条件を伝えましょう。

持ち帰りでは、お客様の受け取りが必要です。配達には、手数料や人員の負担もあります。注文の見込みと費用を確認して選びましょう。

雨の日は、同じ曜日・時間帯の晴れた日と比較します。普段から弱い日時か、天候で落ち込んだのかを見分けます。

4.立地・商圏と、営業する曜日・時間帯が合っていない

特に重視したいのが、立地・商圏の問題です。商圏は、お客様になり得る人が生活・勤務・移動する範囲です。

同じ場所でも、曜日や時間帯によって客層が変わります。飲食の目的や、地域にいる人数も変化します。

オフィス中心のビジネス街には、平日昼の食事需要があります。土日は働く人が減り、集客が極めて難しくなることもあります。

住宅街では、住民が通勤・通学で日中に地域を離れます。その場合、人口が多くても平日昼の需要は限られます。

営業する日時に、来店できる人がいるかを確かめます。人口だけでなく、誰がどんな目的で食事をするかを調べます。

立地別|集客が得意・苦手な曜日と時間帯

住宅街・ビジネス街・繁華街では、集客の傾向が異なります。曜日に加え、昼・夜の違いも確認しましょう。

住宅街・ビジネス街・繁華街の集客傾向
立地・商圏比較的得意な曜日・時間帯苦手になりやすい曜日・時間帯確認する条件
住宅街土日祝の昼・夕食時。
平日夜は、帰宅後の食事需要もある。
通勤・通学者が多い地域の平日昼。
家族中心の地域では、深夜も難しい。
在宅勤務者や高齢者の多さ。
家族・単身者の割合、近隣施設。
ビジネス街平日ランチ、仕事帰りの夕方〜夜。
金曜夜に会食需要がある地域もある。
土日祝。
オフィス中心の地域では、日曜が特に厳しい。
土日稼働の事業所。
住宅・ホテル・観光施設の有無。
繁華街金曜夜、土日祝。
買い物中心なら休日昼、飲食中心なら夜。
夜型エリアの昼、平日の早い時間。
日曜夜が弱い地域もある。
商業施設の営業時間。
観光客、夜間の人流、周辺店の休業日。

表は一般的な傾向です。業態や地域、施設の構成によって変わります。

住宅街の平日昼は、地域に残る客層を確認する

平日昼でも、在宅勤務者や高齢者がいれば需要を探れます。近くの病院や学校、事業所も確認しましょう。

住民の多くが日中に外出する地域は、集客が難しくなります。休日の家族利用や、夕食需要との比較が必要です。

ビジネス街の土日は、オフィス以外の需要を確認する

周辺企業が休業すると、平日の客層が地域から減ります。住宅やホテル、観光施設があれば、別の需要を探れます。

それらが少ない地域では、土日の営業が厳しくなります。目的来店や予約の見込みも確認し、営業を判断します。

繁華街は、人通りと利用目的の両方を見る

買い物客が多い街と、夜の飲食客が多い街では需要が違います。周辺施設の営業時間や、通行人の目的を調べます。

人通りが多い時間でも、自店の業態と合うかを確認します。料理や価格、提供時間が利用目的に合うことが大切です。

ノーゲストを防ぐための分析と集客対策

苦手な日時を特定し、集客の余地を確かめます。そのうえで施策を試し、結果から営業を判断しましょう。

1苦手な日時を把握客数・売上・天候
2需要を確認客層・人通り・目的
3対策を試す特典と事前の告知
4営業を判断客数・費用・利益

1.苦手な曜日・時間帯をデータで把握する

まず、曜日・時間帯別の分析で客数と売上を整理します。月間売上だけでは、弱い日時を見つけにくくなります。

POSレジのデータがあれば活用します。表計算や手書きの記録でも始められます。

  • 日付・曜日・営業時間
  • 時間帯別の客数と売上
  • 天候
  • 予約や特典の利用状況
  • 祝日や近隣イベントなどの条件

例えば、最初の分析期間を4〜8週間程度に設定します。同じ曜日を複数回比較するための目安です。季節や大型連休の影響があれば、期間を調整します。

「毎週弱い日時」と「雨の日だけ弱い日時」を分けます。原因を絞ることで、対策を選びやすくなります。

2.その日時に集客できる余地があるかを探る

苦手な日時に、店頭の人通りや周辺施設を調べます。近隣の飲食店が利用されているかも参考になります。

周辺の状況から、次に調べることを絞る
周辺の状況考えられる課題次に確認すること
人通りがあり、周辺店にも客がいる認知や外観、商品・価格が合っていない可能性店頭表示、利用目的、周辺店との違い
人はいるが、食事利用が少ない食事時間や利用目的とのずれ軽食やカフェ、持ち帰りの需要
人通りが少なく、周辺施設も休業その日時の商圏需要が小さい可能性予約や目的来店の見込み

来店できる人がいるかが、対策を選ぶ分岐点です。人がいる場合は、選ばれない理由を調べます。人が少ない場合は、別の需要や営業方法を検討します。

3.集客の余地がある日時を、お得な時間にする

来店できる人がいるなら、利用する理由をつくります。曜日・時間限定のハッピーアワーも、その一つです。

お酒の特典に加え、食事やカフェの企画にも応用できます。その時間の客層に合わせ、内容を設計します。

需要があることを確認してから試す企画例
対象の日時想定する利用者企画の例
平日17〜19時仕事帰りの人ドリンクと小皿料理のセット
平日14〜16時近隣住民や買い物客ドリンク付きデザート
火曜・水曜の夕食時帰宅途中の人、近隣住民曜日限定の夕食セット
ディナー開始直後早い時間に食事できる人早い時間の予約特典

企画は、その日時にいる客層と利用目的に合わせます。周辺に人が少ない時間は、価格を下げても集客が難しい場合があります。

4.ホームページ・SNS・店頭で事前に知らせる

お得な時間を設けたら、利用前にわかるように案内します。ホームページやSNS、店頭のメニューなどに掲載します。

  • 対象となる曜日・時間
  • 対象の商品と価格
  • 注文や予約の条件
  • 実施期間

店頭やSNSでの案内例
火曜・水曜の17〜19時は、限定セットをご用意。
対象のドリンクと小皿料理を、セット価格で楽しめます。
メニューに、価格と利用条件を表示します。

継続企画は、SNSのプロフィールからも確認できるようにします。来店中のお客様への案内も、次回の利用につながります。

「いつ・何を・いくらで利用できるか」を明確に伝えます。告知を見たお客様が、来店日時を決められる状態に整えます。

5.客数と利益から、施策の結果を確認する

実施後は、同じ曜日・時間帯の実績と比較します。天候やイベントの違いも確認してください。

  • 対象時間帯の客数と売上は増えたか
  • 値引きや特典の費用を差し引いて、利益が残るか
  • 人件費や準備の負担が増えていないか
  • 通常の来店が、お得な時間へ移っただけではないか
  • 新規客や再来店につながったか

来客ゼロが減った後は、利益につながったかを確認します。結果をもとに、企画の継続・修正・終了を判断します。

集客が極めて難しい日時は、営業時間・定休日を見直す

立地によっては、苦手な日時の需要がごく小さい場合があります。ビジネス街の日曜などは、周辺環境を確認して判断します。

予約や目的来店の見込みも小さければ、営業方法を見直します。次のような調整が考えられます。

  • 需要の少ないランチ営業を休止する
  • 開店時刻を遅らせる、閉店時刻を早める
  • 来客の少ない曜日へ定休日を移す
  • 特定の曜日を予約営業にする
需要が見込める日時

集客施策を試す

情報発信や店頭表示を整えます。時間限定の企画を試し、客数と利益を確認します。

需要が小さい日時

営業方法を調整する

短縮営業や定休日の変更を検討します。削減できる費用と、失う売上を比較します。

営業を休むことで減る費用を確認する

短縮営業で、人件費や光熱費の一部を減らせる場合があります。仕込み量に応じたロスも、調整できる可能性があります。

一方、家賃などは通常、休業しても発生します。人件費も、雇用形態やシフトによって変わります。

削減できる費用と、失う売上・利益を比較します。来客が少なくても、利益が残る日時はあります。常連客の利用や、他の営業日への影響も確認しましょう。

営業時間を変更したら、掲載情報も更新します。ホームページ、SNS、Googleマップ、店頭案内をそろえます。

ノーゲスト対策で押さえるポイント

来客ゼロが続いたら、まず弱い曜日・時間帯を整理します。認知度や外観、天候、商圏の需要を順に確認します。

  1. 苦手な曜日・時間帯を、客数と売上で把握する。
  2. その日時に来店できる客層と、利用目的を調べる。
  3. 需要があれば、特典と事前の告知を試す。
  4. 客数・費用・利益から、施策の結果を評価する。
  5. 需要が小さい日時は、営業時間や定休日を見直す。

目指すのは、来客ゼロを減らし、利益の残る営業をつくることです。自店の実績と商圏に合わせ、営業を組み立てましょう。

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

集客のカチプロのサービスのご案内

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