飲食店で予約が入らない原因とは?5つの原因と予約を増やす方法を解説

飲食店で予約が入らない原因とは?5つの原因と予約を増やす方法を解説

飲食店の予約改善

飲食店で予約が入らないとき、すぐに「料理や価格が悪い」と決めつける必要はありません。予約は、お客様が店を見つけ、候補として比較し、予約操作を完了して初めて成立します。

予約が入らないときは、「発見されているか」「利用条件や魅力が伝わっているか」「予約を完了できるか」の3点を確認しましょう。まずはどこでお客様を逃しているのかを切り分け、その箇所から直すことが重要です。

発見されるGoogleマップ、グルメサイト、SNS、地域媒体などで店を知る
候補に残る料理、価格、席、利用条件を確認し、目的に合うと判断する
予約が完了する空席を確認し、少ない手間で予約を確定する

飲食店で予約が入らない5つの原因

予約数だけを見ても、原因は分かりません店を見た人数が少ないのか、比較で外されているのか、予約画面で離脱しているのかを分けて考えます。

1.顧客との接点が足りず、店を知られていない

近隣で飲食店を探している人に、Googleマップ、グルメサイト、SNS、地域媒体などで発見されなければ、予約候補には入りません。料理や接客に強みがあっても、存在を知られていない状態では予約数は増えにくくなります。

2.予約方法が電話だけになっている

お客様が店を探すのは営業時間内とは限りません。電話予約だけでは、深夜や仕込み中など、店舗が電話に出られない時間の予約を取りこぼします。「あとで電話しよう」と思ってもらえるとは限らず、その場で予約できる別の店へ移る可能性があります。

3.オンライン予約が面倒で、完了前に離脱されている

Web予約があっても、入口が見つけにくい、入力項目が多い、会員登録が必須、空席が分からない、即時に確定しないといった状態では、お客様の負担が増えます。特に複数店舗を比較している段階では、予約しやすさ自体が選択条件になります。

4.グルメサイトに載せただけで終わっている

出稿していても、利用者が少ない媒体を選んでいる、対象エリアや利用目的と媒体が合っていない、サイト内で露出できていない場合は予約につながりません。掲載の有無ではなく、店舗ページの閲覧数と予約数まで確認する必要があります。

5.選ぶための情報が不足している

お客様は「宴会で使える」「子どもと行ける」「車で行ける」「個室がある」など、自分の条件に合う店を探しています。メニュー写真だけでは、価格、席、利用可能人数、滞在時間、駐車場などが分からず、条件が明確な別の店が選ばれます。

予約数は「到達人数」と「予約率」に分けて考える

チャネルごとに「届いた人数×予約率」を計算し、合計します集客チャネルごとに、何人へ届き、そのうち何人が予約したかを確認しましょう。

予約数 = Σ(予約チャネルごとの到達人数 × 予約率) 予約率 = そのチャネルから入った予約数 ÷ 店舗詳細や予約導線へ到達した人数

Σは、各チャネルの計算結果を合計する記号です。グルメサイトや公式サイトなど、同じ期間の店舗ページ到達人数と予約件数を使って考えます。実際にはSNSで知って電話で予約する人もいるため、店を知ったきっかけと予約を受け付けた窓口を記録し、同じ予約を重複して数えないようにします。人数を把握できない経路は、まず予約件数だけでも記録しましょう。

例:あるグルメサイトで月1,000人が店舗ページを見て、20件の予約が入った場合、予約率は2%です。閲覧数を1,500人へ増やせば予約率が同じでも30件、閲覧数1,500人・予約率3%なら45件になります。先に「人数」と「率」のどちらが不足しているかを判断すると、無駄な広告費を抑えられます。

飲食店の予約が入る状態をつくる5つの手順

予約経路を確認し、足りない接点や予約しづらい箇所を改善します次の5項目を確認し、自店で問題が見つかった箇所から着手しましょう。

  1. 予約がどこから入ったかを記録する

    電話、グルメサイト、Googleマップ、公式サイト、SNS、紹介など、予約経路を1件ずつ記録します。各媒体で確認できる閲覧数、予約ボタンのクリック数、予約完了数も月単位でまとめましょう。予約数が少ない理由を感覚で決めず、到達人数と予約率に分けて判断します。

  2. 近隣で店を探す人との接点を増やす

    認知が不足している場合は、商圏と利用目的に合い、実際に利用者がいるグルメサイトへの掲載を検討します。同時に、Googleビジネスプロフィールの住所、営業時間、カテゴリ、メニュー、写真、予約先を正確に整えます。地方では、観光協会、商工会、地域の互助会・福利厚生、宿泊施設などに掲載や紹介を相談する方法もあります。

  3. 幹事の視点から、掲載する情報を選ぶ

    宴会予約を増やしたいなら、幹事がどの条件で店を探し、何を確認して予約するかを考えます。予算、人数、飲み放題、個室など、自店を利用する幹事の判断に必要な情報を選び、分かりやすく掲載しましょう。

  4. 簡単に予約が完了できるオンライン予約を用意する

    営業時間外でも予約でき、空席が分かり、可能であればその場で予約が確定する仕組みを整えます。スマートフォンで操作しやすいか、入力項目が多すぎないか、予約完了が明確に表示されるかを実際に確認してください。

  5. グルメサイトごとの費用対効果を見直す

    掲載料だけで判断せず、店舗ページの閲覧数、予約件数、来店人数、予約手数料、客単価まで確認します。閲覧数が少なければ媒体や露出方法を、閲覧数があるのに予約が少なければ情報やプラン、予約条件を見直します。

幹事が知りたい情報に焦点を合わせるには?

どのような宴会で使ってほしいかを決めると、掲載する情報を選びやすくなります会社の歓送迎会、車で集まる地域の会合など、想定する利用場面から幹事の疑問を考えましょう。

たとえば会社の歓送迎会なら、幹事は「1人あたりの予算内で飲み放題を付けられるか」「参加者が同じ空間に座れるか」「挨拶や会話をしやすいか」を確認するでしょう。車で集まる会合なら、駐車場や運転する人の飲み物が、店を選ぶ条件になることもあります。

次に挙げるのは、幹事が知りたい情報を考えるための例です。すべてを掲載するためのチェックリストではありません。自店を利用する幹事が、予約を判断するために必要な情報へ絞ることが重要です。

  • 予算や料理を比較したい場合:コースの総額、主な料理、飲み放題の内容、追加料金の有無
  • 人数や過ごし方を確認したい場合:同じ席に座れる人数、個室の条件、滞在可能時間、席や店内の写真
  • 車で集まる場合:駐車可能な台数、ノンアルコール飲料、運転する人も選べるコース
  • 参加者への個別対応が必要な場合:アレルギーなどの事前相談の方法と、店舗で対応できる範囲

実際の問い合わせで繰り返し聞かれることや、予約を見送られた理由を参考にすると、必要な情報を選びやすくなります。優先度の高い条件をコースや席の案内の近くにまとめ、詳しい補足は必要な人が確認できる場所へ整理しましょう。

集客のカチプロが重視するのは、幹事が必要な情報を見つけ、安心して予約を判断できることです。項目を機械的に追加したり、同じ魅力を繰り返し説明したりしてページを長くすると、かえって必要な条件が探しにくくなります。

予約システムを選ぶときの確認項目

機能の多さより、お客様と店舗の双方が使いやすいことが重要予約の取りこぼしを防ぎながら、現場の管理負担が増えない仕組みを選びます。

お客様側の使いやすさ

24時間受付、リアルタイムの空席表示、少ない入力項目、スマートフォン対応、分かりやすい予約完了通知を確認します。

店舗側の使いやすさ

電話予約との一元管理、複数媒体との連携、席の在庫管理、変更・キャンセル対応、スタッフ間の共有方法を確認します。

費用の考え方

月額料金、初期費用、予約・来店人数ごとの手数料、追加機能、決済手数料を含め、予約1件あたりの費用を計算します。

店舗に合う予約条件

席のみ・コース予約、当日予約、団体予約、事前決済、キャンセル規定など、自店の運営に必要な条件を設定できるか確認します。

予約システムを導入したら、公式サイトやSNSなどの予約リンクも確認しましょう。店に興味を持った人が、該当店舗の予約画面へ迷わず進める状態にします。

予約が入らないとき、MEO対策に期待しすぎない方がよい理由

MEO対策は、Googleマップなどで店舗を見つけてもらい、予約を増やす方法として紹介されます。ただし、上位に表示されている店を見て、「MEO対策をすれば同じように予約が入る」と考えるのは早計です。

Googleは、ローカル検索の順位を主に関連性、距離、知名度で決めると説明し、知名度には外部サイトからのリンクや口コミの数なども関係するとしています。すでに集客できている店では、来店客の口コミやメディア掲載などを通じて知名度が蓄積し、それが検索上の見つけられやすさにもつながる場合があります。上位表示を、プロフィールの編集だけの成果と捉えることはできません。

集客のカチプロでは、予約不足を解消する主な手段としてMEO対策に期待しすぎることは勧めません口コミや第三者からの紹介がまだ少ない店が、情報の更新だけで十分な予約を獲得できると見込むのは難しいためです。

また、どの集客チャネルにも、商圏内で接点を持てる人数には限りがあります。Googleマップでも、その地域で店を探す人の数や競合店との比較に左右され、順位が上がれば予約が際限なく増えるわけではありません。目標の予約数を一つのチャネルで賄おうとすると、接点が不足することがあります。

予約が入らない段階では、MEOによる予約増を当てにした計画を立てず、自店の客層に届くグルメサイトや地域の紹介など、接点を増やす方法を検討しましょう。Googleビジネスプロフィールの営業時間や予約先は、店を見つけた人が迷わず予約できるよう、正確に保ちます。

改善後に確認する数字

予約数だけでなく、どこが改善したかを確認します同じ期間、できれば曜日や繁忙条件をそろえて比較しましょう。

  • チャネル別の店舗ページ閲覧数・プロフィール表示数
  • 予約ボタンや電話ボタンのクリック数
  • チャネル別の予約件数・予約人数
  • 店舗ページ閲覧から予約までの割合
  • 予約フォームの開始数と完了数
  • 予約1件・来店1人あたりの集客費用
  • 曜日別・時間帯別の予約数と席稼働率
  • キャンセル率と無断キャンセル数

閲覧数が増えたのに予約数が変わらなければ、掲載情報や予約導線に課題が残っています。予約率が上がったのに予約総数が少なければ、接点を増やす施策が必要です。一度にすべてを変更せず、ボトルネックを一つずつ改善すると、効果のあった施策を判断しやすくなります。

飲食店の予約が入らないときによくある質問

予約が入らないとき、最初に何を確認すべきですか?

まず、予約がどこから入っているかを記録し、各媒体の閲覧数と予約数を確認します。閲覧自体が少なければ認知、閲覧はあるのに予約が少なければ情報や予約導線が主な改善対象です。

電話予約だけでは問題がありますか?

電話を希望するお客様もいるため、電話をなくす必要はありません。ただし、営業時間外や接客中の予約を逃さないよう、24時間利用できるオンライン予約と併用するのが現実的です。

グルメサイトに掲載すれば予約は増えますか?

掲載だけで増えるとは限りません。自店の商圏や利用目的と媒体の利用者が合うか、店舗ページが見られているか、情報を見た人が予約しているかまで確認してください。

予約システムは高機能なものほどよいですか?

必要以上の機能は費用や操作負担を増やします。お客様が簡単に予約でき、店舗が電話・Web・各媒体の予約を無理なく管理できることを優先しましょう。

まとめ|予約が入らない原因を、発見・比較・予約の順に直そう

飲食店の予約が入らないときは、広告を増やす前に「発見されているか」「選ぶための情報があるか」「予約を簡単に完了できるか」を確認します。予約数をチャネルごとの到達人数と予約率に分ければ、集客不足と予約導線の問題を混同せずに済みます。

手元にある予約データを確認し、今日から予約経路を記録しましょう。認知が足りなければ接点を増やし、幹事の疑問が残るなら掲載情報を見直し、予約操作に迷うなら導線を直す。このように、確認できた問題から改善を進めることが、予約を増やすための第一歩です。

予約が入らない原因を、店舗ごとに整理します

発見される仕組みから掲載情報、予約導線まで、一つの流れとして見直しませんか。

「集客のカチプロ」では、飲食店の商圏・媒体・店舗情報・予約経路を確認し、優先して直すべき箇所を整理します。

飲食店の集客について相談する
小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

Google検索で見つけやすくする

集客のカチプロを
優先ソースに追加できます

飲食店集客・SEO・MEO・SNS活用など、店舗マーケティングの実務情報をGoogle検索で見つけやすくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

検索

目次