被リンクとは?種類・SEO効果・AI検索との関係と調査方法

検索結果やAIの回答を通じて、自社の商品・サービスと顧客との接点を増やしたい。そのために、被リンクの獲得を検討しているマーケターもいるでしょう。
被リンクはSEOで考慮すべき要素の一つです。ただし、数を増やせば必ず検索順位が上がるわけではありません。また、被リンクの獲得と、AIの回答で自社が紹介されることは、分けて考える必要があります。
この記事では、被リンクの種類、リンク解析で見かける属性の意味、SEO・LLMOとの関係、Google Search ConsoleとSE Rankingを使った調査方法まで解説します。
- 被リンクは、本数だけでなく関連性と掲載の文脈を見る
- nofollow・sponsored・ugcと、noopener・noreferrerは役割が異なる
- 検索順位の上昇と、AIの回答での紹介はそれぞれ確認する
- Search Consoleで全体像をつかみ、SEOツールと実際の掲載ページで詳しく調べる
この記事の目次
被リンクとは?
被リンクとは、外部サイトから自社サイトに向けて設置されたリンクのことです。「バックリンク」とも呼ばれます。
例えば、業界メディアが自社の調査データを紹介し、出典として調査ページへのリンクを掲載した場合、そのリンクは自社にとって被リンクにあたります。
| 呼び方 | 意味 |
|---|---|
| 被リンク | 外部サイトから自社サイトへのリンク |
| 発リンク | 自社サイトから外部サイトへのリンク |
| 内部リンク | 同じサイト内のページ同士をつなぐリンク |
被リンクは、読者が自社サイトを訪れる入り口になります。また、検索エンジンがページを発見し、ページ同士の関係を理解する手がかりにもなります。Googleは、リンク分析とPageRankをランキングシステムの一部として利用しています。
被リンクの種類と期待できる効果
被リンクの種類は、「リンクの属性」と「設置された経緯」の二つの観点で整理すると理解しやすくなります。
dofollow・nofollow・sponsored・ugcなど。リンクの関係性を検索エンジンへどう伝えるかに関わります。
ナチュラルリンク・相互リンクなど。リンクが設置された理由やサイト間の関係を表します。
そのため、「ナチュラルリンクで、属性はnofollow」という組み合わせもあります。
dofollow:通常のリンクを指す通称
dofollowは、nofollowなどの指定がない通常のリンクを指す通称です。専用の属性ではないため、rel="dofollow"と記述する必要はありません。
<a href="https://example.com/">参考資料</a>
こうしたリンクは、検索エンジンがリンク先を発見する経路となり、ランキング評価に寄与する可能性があります。ただし、dofollowだから必ず検索順位が上がるわけではありません。
nofollow:リンク先への支持を意図しないことを示す
nofollowは、リンク先への支持や順位評価の受け渡しを意図しない場合などに使う指定です。
<a href="https://example.com/" rel="nofollow">参考サイト</a>
通常の推薦リンクと同じ検索評価を前提にするのは適切ではありません。一方、読者は通常どおりクリックできます。掲載先に見込み顧客がいれば、認知、サイトへの流入、問い合わせにつながる可能性があります。
sponsored:広告や対価を伴うリンクであることを示す
sponsoredは、広告、タイアップ、スポンサー契約など、対価を伴うリンクに使う指定です。正式な表記は「sponsored」です。
<a href="https://example.com/" rel="sponsored">広告掲載サービス</a>
期待する成果は、広告経由の流入、認知、問い合わせなどです。検索順位を上げるための評価獲得を目的にするものではありません。Googleは有料掲載のリンクにsponsoredを推奨しており、nofollowによる指定も認めています。
ugc:ユーザー投稿内のリンクであることを示す
ugcは「User Generated Content」の略で、コメントや掲示板など、ユーザーが投稿したコンテンツ内のリンクに使われます。
<a href="https://example.com/" rel="ugc">投稿で紹介されたサイト</a>
コミュニティでの認知や読者の流入につながる可能性があります。ただし、サイト運営者や編集部が推薦して設置したリンクとは、掲載の背景が異なります。
Googleはnofollow・sponsored・ugcを、リンクをどう扱うか判断するためのヒントとしています。「指定があればSEOに一切関係しない」「指定がなければ必ず評価される」と断定することはできません。
ナチュラルリンク:情報の価値を理由に設置されるリンク
ナチュラルリンクとは、掲載側が情報の価値や必要性を判断し、編集上の理由から自然に設置するリンクを指す一般的な呼び方です。
- 独自調査が、業界動向を解説する記事の出典として引用される
- 専門的な解説記事が、参考資料として紹介される
- 商品やサービスの利用体験が、レビュー記事で紹介される
こうしたリンクは、情報を参照する理由が明確で、掲載記事の内容とも結び付きやすいのが特徴です。獲得を目指すなら、独自データ、検証結果、実務で使える資料、具体的な導入事例など、他の人が引用・紹介したくなる情報を用意することから始めましょう。
相互リンク:サイト同士でリンクを設置すること
相互リンクとは、二つのサイトがお互いのサイトにリンクすることです。例えば、共同開催するセミナーの案内で、両社がそれぞれ相手のサイトを紹介するケースがあります。
読者に必要な情報を案内する理由があれば、相互リンクという形式だけで問題になるわけではありません。一方、Googleは、過剰なリンク交換や、相互リンクだけを目的としたページの作成をリンクスパムの例として挙げています。
相互リンクを検討するときは、読者に相手のサイトを紹介する理由があるかを基準にしましょう。
リンク解析で見かけるrel属性一覧
被リンクのソースコードを調べると、nofollow・sponsored・ugc以外にも、さまざまな指定が見つかることがあります。
<a href="https://example.com/" target="_blank" rel="external noopener noreferrer">
公式サイト
</a>
relは、リンク先との関係やブラウザの動作を指定する属性です。複数の値が並んでいる場合は、それぞれの意味を読み取ります。
noopener・noreferrer・opener・external
表は横にスクロールしてご覧いただけます。
| 表記 | 意味・役割 | 解析でのポイント |
|---|---|---|
noopener | 開いたページによる、リンク元ウィンドウの操作を防ぐ | この指定だけでnofollowになるわけではない |
noreferrer | リンク先に参照元情報を送らない。noopenerの動作も含む | アクセス解析でリンク元を把握しにくくなる。nofollowとは別の指定 |
opener | 別タブなどで開くページに、リンク元とのウィンドウの関係を持たせる | ブラウザの動作に関する指定 |
external | 外部サイトへのリンクであることを示す | この指定だけでnofollowになるわけではない |
noopenerやnoreferrerを「検索評価を渡さない指定」と取り違えないようにしましょう。リンクの安全性や参照元情報に関する指定と、検索評価に関する指定は、役割が異なります。
その他、リンク先との関係を表す指定
| 表記 | 意味・役割 |
|---|---|
alternate | 別バージョンのページなどへのリンク |
author | 著者情報へのリンク |
bookmark | 記事などの恒久的なURLへのリンク |
help | ヘルプへのリンク |
license | ライセンス情報へのリンク |
next | 一連のページの次のページへのリンク |
prev | 一連のページの前のページへのリンク |
search | 検索機能・検索用リソースへのリンク |
tag | 関連するタグを表すリンク |
privacy-policy | プライバシーポリシーへのリンク |
terms-of-service | 利用規約へのリンク |
これらは、リンク先との関係を説明する値です。nofollowやsponsoredの代わりになる指定ではありません。サービス独自の値や拡張もあるため、一覧以外の表記が見つかる場合もあります。
複数の値が付いている場合の読み方
例えば、rel="nofollow noopener noreferrer"なら、次の三つが指定されています。
nofollow:リンク先への支持や順位評価の受け渡しを意図しないnoopener:リンク元ウィンドウの操作を防ぐnoreferrer:参照元情報を送らない
一方、rel="noopener noreferrer"には、nofollowの指定は含まれていません。見慣れない値が付いているだけで「SEO効果のない被リンク」と判断せず、各値の役割を確認しましょう。
被リンクをもらえれば、必ず検索順位は上がる?
被リンクを獲得しても、検索順位が必ず上がるわけではありません。Googleは複数のシステムやシグナルを使って検索結果を決めており、被リンクの本数だけで順位が決まる仕組みではありません。
実務では、次の観点でリンク元を確認しましょう。
| 観点 | 確認する内容 |
|---|---|
| テーマの関連性 | リンク元の記事と、リンク先の情報がつながっているか |
| 情報の信頼性 | 運営者や執筆者、情報の根拠を確認できるか |
| 掲載の文脈 | 出典・参考情報・サービス紹介など、リンクする理由があるか |
| 読者との接点 | 自社の見込み顧客が読む可能性があるか |
| リンク先の適切さ | 紹介内容に対応したページへ案内されているか |
例えば、マーケティングツールの調査データが業界メディアの分析記事で引用される場合は、テーマと掲載理由が明確です。一方、無関係なページに説明なく設置されたリンクは、読者への価値やSEO上の効果を期待しにくいでしょう。
ただし、別業種のサイトからのリンクだから無価値、とまでは言えません。総合ニュースサイトが企業の研究成果を紹介する場合など、サイト全体のテーマが異なっていても、記事単位で関連することはあります。
SEOツールの「ドメイン評価」が高ければ、それだけで効果が決まるわけでもありません。数値と掲載ページの内容を併せて確認する必要があります。
被リンクが多すぎると、マイナスになる?
問題になるのは、本数の多さそのものよりも、検索順位を操作するためのリンク施策です。
順位評価を目的としたリンク購入、自動生成、大量のリンク交換などは、Googleのスパムポリシーに抵触する可能性があります。ポリシー違反は、検索上の評価や表示に悪影響を及ぼす場合があります。
知らないサイトからリンクされたからといって、直ちに順位が下がるとは限りません。Googleは通常、既知のスパムリンクを無視する仕組みを備えています。多くのサイトでは、リンク否認ツールを使う必要もありません。
被リンクを獲得すると、AIに紹介されやすくなる?
被リンクを増やすだけで、AIの回答に自社が紹介されるとは限りません。ただし、「被リンクはAIでの紹介に一切影響しない」と断定することも適切ではありません。AIサービスによって、情報の検索・選定・回答生成の仕組みが異なるためです。
例えば、GoogleのAIによる概要やAIモードでは、通常のSEOの基本が引き続き重要です。複数の関連する検索を行い、その結果から回答を裏付けるページを見つける場合もあります。
この仕組みを踏まえると、被リンクが検索上の発見や評価に寄与し、間接的にAI検索での露出につながる可能性は考えられます。ただし、被リンクの獲得によってAIでの紹介が増えると保証するものではありません。
通常検索で順位が上がることと、AIの回答で引用・紹介されることは同じではありません。検索での成果と、AI回答での成果をそれぞれ確認しましょう。
比較記事やレビュー記事での言及にも目を向ける
AI検索との接点を考えるなら、リンクの有無に加え、第三者の記事で自社がどのように説明されているかにも目を向けましょう。
例えば、サービス比較記事に次の情報があれば、利用者が比較検討する際の判断材料になります。
- どのような課題を解決できるか
- どのような企業や担当者に向いているか
- 料金、機能、導入条件はどうなっているか
- 実際に使った結果、何がわかったか
その記事がAIの参照対象になった場合、こうした説明が回答材料となる可能性があります。Googleも、生成AI検索向けのガイドで、実体験に基づくレビューや独自の知見を持つコンテンツの価値を説明しています。
比較記事やレビュー記事での具体的な紹介は、LLMO施策として検討する価値があります。ただし、「比較記事での言及は、被リンクより必ず効果が大きい」という一般則が確認されているわけではありません。
被リンクの獲得状況と、AIの回答での引用・ブランド紹介の状況をそれぞれ測定しましょう。
被リンクの調査方法:Search Console・SE Ranking
まずはGoogle Search Consoleで自社サイトの状況を把握し、リンク属性や競合まで詳しく調べたい場合はSEOツールを使うと進めやすくなります。
Google Search Console
管理するサイトのリンク元・リンク先・リンクテキストを無料で確認できます。
SE Ranking
ドメインやURLを指定し、被リンク属性、参照ドメイン、新規・消失リンクなどを調べられます。
Google Search Consoleで調べる方法
- ログインして対象サイトを選択する
Google Search Consoleで、調査対象のサイトを選択します。
- 「リンク」から「外部リンク」を開く
左側のメニューから「リンク」を開き、外部リンクの各項目を確認します。
- 「詳細」からリンク元を掘り下げる
対象ページ、リンク元サイトの順に選ぶと、リンクしている具体的なページを確認できます。
| 項目 | わかること |
|---|---|
| 上位のリンクされているページ | 自社のどのページに被リンクが集まっているか |
| 上位のリンク元サイト | どのサイトからリンクされているか |
| 上位のリンク元テキスト | リンクにどのような文字列が使われているか |
全被リンクを網羅したものではありません。削除済みのリンクが含まれる場合もあり、nofollowの有無も表示されません。
SE Rankingで詳しく調べる方法
SE Rankingの「Backlink Checker(被リンクチェック)」では、自社や競合のドメイン・URLを指定して、被リンクの状況を調査できます。
被リンクの調査機能や利用条件は、公式サイトで確認できます。
- 調査対象を入力する
Backlink Checkerを開き、調べたいドメインまたはページのURLを入力します。
- 調査範囲を選ぶ
サイト全体ならドメイン単位、特定の記事なら「Exact URL」を選びます。ドメイン単位では、サブドメインを含めるかも指定できます。
- 被リンク数と参照ドメイン数を見る
概要で、被リンク数、参照ドメイン数、Domain Trustなどを確認します。
被リンク数はリンクの本数、参照ドメイン数はリンク元となるドメインの数です。一つのサイトから多数のリンクがある場合もあるため、両方を見ましょう。
- 個別のリンクを確認する
「Backlinks」で、リンク元URL、リンク先URL、アンカーテキスト、dofollow・nofollowの区分などを確認します。「Referring Domains」では、リンク元ドメインごとの状況を調べられます。
- 増減を確認して保存する
新規・消失リンクを確認し、必要なデータをCSVやXLS形式で書き出します。継続調査では、調査日と対象範囲を記録しておきましょう。
利用できる件数は契約条件によって異なります。詳細な再調査機能には追加料金がかかるため、実行前に画面の表示を確認してください。
Domain TrustはSE Ranking独自の指標です。数値だけで被リンクの価値を決めず、掲載ページの内容やリンクの文脈も確認しましょう。また、ツールごとに収集範囲や更新時期が異なるため、被リンク数が一致するとは限りません。
見慣れない属性があったら、実際のリンクを確認する
ツールで気になる被リンクを見つけたら、リンク元ページを開きます。掲載内容やリンクの位置を確認し、必要に応じてブラウザの開発者ツールで該当する<a>タグを調べましょう。
- 想定したページにリンクしているか
- nofollow・sponsored・ugcが指定されているか
- ほかのrelの値には、どのような意味があるか
- 本文の中で、どのような理由から紹介されているか
見慣れない値は、本記事のrel属性一覧を参考にしてください。ツール上の分類に加え、実際のコードと掲載文脈を確認すると、被リンクの状態を把握しやすくなります。
調査結果を、接点を増やす施策につなげる
被リンク調査では、本数を集計するだけでなく、紹介された理由を読み取ることが大切です。
独自調査へのリンクが多ければ、同じ読者層に向けた追加調査が次の企画になります。導入事例が参照されていれば、成果に至る条件や運用方法を深掘りできます。競合の被リンクを調べる場合も、どのような情報が業界内で引用・紹介されているかを分析しましょう。
施策の評価では、次の項目を併せて確認すると、事業への貢献を把握しやすくなります。
| 評価する対象 | 指標の例 |
|---|---|
| 被リンクの獲得 | 関連する参照ドメイン、新規・消失リンク |
| 掲載先からの接点 | 参照流入、問い合わせ、資料請求 |
| 検索での接点 | 対象ページの表示回数、クリック数、順位 |
| AIでの接点 | 定点観測する質問でのブランド紹介、引用元、自社への流入 |
被リンク施策では、「何本増えたか」に加え、「誰に、どの情報が、どのような理由で紹介されたか」を確認しましょう。読者が参照したくなる情報を用意し、検索・掲載先・AI回答の各接点で成果を確かめていくことが大切です。
出典・参考資料
- 検索評価の仕組み:Google 検索ランキング システムのご紹介
- リンク属性の運用:Google:外部リンクのrel属性 / nofollow・sponsored・ugcをヒントとして扱う方針
- リンクスパム:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- 不審な被リンクへの対応:Google:サイトへのリンクを否認する
- AI検索での表示:Google:AI機能とウェブサイト / 生成AI検索向けの最適化ガイド
- Search Consoleの操作・制限:Google:リンクレポート
- SE Rankingの操作・仕様:How to find a website’s backlinks
