Googleマップ広告とは?費用・出し方・集客の注意点を解説

Googleマップで飲食店や美容室を探すと、検索結果に「スポンサー」と表示された店舗が出てくることがあります。これは、Google広告を利用して掲載される広告です。
店舗を探しているユーザーにアピールできるため、予約や来店につなげる集客施策として活用できます。店舗の魅力を伝える広告文と、予約しやすい導線を組み合わせることがポイントです。
出稿はGoogle広告で行い、店舗情報を連携して配信条件を設定します。ローカル検索広告の費用は、入札で決まるクリック単価と、実際のクリック数に応じて発生します。
この記事では、広告の特徴と費用を押さえたうえで、出稿の7手順、効果を確かめる方法、利用時の注意点を解説します。
Google公式の公開情報を参照。確認日:2026年10月13日。
Googleマップ広告とは?
Googleマップ広告とは、Googleマップの検索結果などに掲載される広告です。店舗を検索した際に表示される広告は、ローカル検索広告と呼ばれます。
Googleビジネスプロフィールの店舗情報を活用し、検索結果の上部など、ユーザーの目に入りやすい位置に自店を表示する機会を作れます。掲載された店舗には「スポンサー」などの表示が付きます。
「近くで食事をしたい」「このエリアで美容室を探したい」といった、利用先を探している人にアピールできます。飲食店の集客をはじめ、美容室など地域でお客様を集める店舗の集客施策として活用できます。
目立つCTAで、ユーザーの行動を促せる
Googleマップ広告の特徴は、店舗情報と一緒に、サイトへのアクセスなどを促すボタンやリンクを表示できることです。こうした行動を促す要素をCTAと呼びます。
たとえば、店舗の特徴を伝える広告文と「サイトを見る」ボタンを組み合わせると、興味を持ったユーザーをサイトへ誘導できます。下の図は、広告を見てから予約するまでの流れを示しています。
サイトへのアクセスに加え、電話やルート検索など、来店につながる行動も促せます。飲食店であれば、広告文で料理やコースの魅力を伝え、リンク先でメニューや料金を確認できるようにすると、利用を検討してもらいやすくなります。
図解:広告から予約・来店までの流れ
- 1.広告を見る店舗情報と広告文で
お店に興味を持つ - 2.サイトで確認メニュー・料金を確認し
空席を調べる - 3.予約・来店予約システムから
日時・人数を選ぶ
予約システムと組み合わせて、予約につなげる
広告から誘導するサイトに予約システムを設置しておけば、店舗を知ってから予約するまでの流れを整えられます。
コースを紹介する広告なら、そのコースの内容と料金、空席を確認できるページへ案内します。スマートフォンで予約ボタンを見つけやすく、入力も簡単に済ませられることが大切です。
利用する予約サービスについては、月額料金と予約ごとの手数料を確認しておきましょう。広告費と予約にかかる費用を合わせて管理することが、採算のよい集客につながります。
宿泊施設では「ホテル広告」も利用できる
宿泊施設向けには、Google検索やGoogleマップでホテルを探しているユーザーに、客室料金や予約リンクを表示する「ホテル広告」があります。
ホテルの写真や設備、料金などを確認する画面に予約リンクを掲載し、宿泊日や人数に応じた料金を提示して、予約サイトへ誘導する仕組みです。
出稿には、ホテル情報、最新の料金、予約先ページの情報をGoogleに提供します。これらを管理するHotel CenterとGoogle広告を連携して運用する方法や、対応する連携事業者を利用する方法があります。
Googleマップ広告の掲載費は?
入札でクリック単価が決まり、クリックに応じて課金される
飲食店や美容室などで使うローカル検索広告は、入札(オークション)で広告の掲載やクリック単価が決まり、クリックに応じて料金が発生する仕組みです。
オークションでは、入札単価に加えて、広告やリンク先ページの品質、競合状況、ユーザーの検索内容などが考慮されます。クリック単価は、こうした条件に応じて変動します。
入札には、自分で単価を設定する方法と、設定した目標に応じてGoogleが単価を調整する自動入札があります。出稿時に目的に合う入札方法を選びます。
課金対象には、サイトへのアクセス、ビジネスプロフィールを開く操作、電話やルート検索などのクリックが含まれます。
図解:入札からクリック課金まで
- 1.入札方法を設定目的に合わせて
手動・自動の入札方法を選ぶ - 2.オークション入札・広告品質・競合状況などで
掲載やクリック単価が決まる - 3.クリック課金掲載された広告がクリックされると
料金が発生する
月2万〜3万円で反応を確かめる
初めて取り組む店舗では、広告費を月2万〜3万円程度に設定し、試験運用する方法が考えられます。広告に使う予算を決め、地域や訴求するメニューを絞って反応を確かめましょう。
運用開始後は、実際のクリック単価、電話や予約につながった件数、広告費の消化状況を確認します。反応が少ないときは、配信状況や対象地域の需要を確かめ、成果と採算を見ながら予算を調整します。
Googleマップ広告を出稿する方法
ここでは、飲食店や美容室などに向けて、検索キャンペーンに店舗の住所情報を組み合わせる方法を紹介します。
準備するものは、自店のビジネスプロフィールを管理する権限、Google広告アカウント、広告のリンク先ページ、支払い情報です。揃ったら、次の7手順で進めます。
1Googleビジネスプロフィールの店舗情報を整える
まず、自店のGoogleビジネスプロフィールを管理できる状態にし、必要なオーナー確認を進めます。すでに店舗情報が登録されている場合は、既存のプロフィールを確認しましょう。
広告で使用する情報として、次の項目を整えます。
- 店舗名・住所・地図のピン位置
- 電話番号・営業時間
- 店舗のカテゴリ
- 店内や商品・料理の写真
- サイトのURL
広告にはGoogleビジネスプロフィールの店舗情報を活用します。正確な情報と、店舗の魅力が伝わる写真を用意しておきましょう。
2Google広告アカウントとリンク先を用意する
Google広告アカウントを作成し、請求先や支払い方法など、画面で求められる設定を進めます。
あわせて、広告から誘導するページを用意します。飲食店なら、メニューやコース内容、料金、アクセス、予約方法をスマートフォンで確認しやすくしておきましょう。
広告で紹介した料理やプランが、リンク先でもすぐに見つかる構成にすると、予約へ進みやすくなります。
3ビジネスプロフィールを連携し、住所アセットを設定する
住所アセットは、広告に店舗の住所や所在地などを表示するための機能です。
管理画面の「ツール」→「共有ライブラリ」→「ロケーション マネージャー」を開き、プラスボタンから「所有する店舗」を選びます。住所のソースに「Googleビジネスプロフィール」を選択し、自店を管理するアカウントを連携します。
別の担当者がプロフィールを管理している場合は、アクセスをリクエストし、その管理者にリンクを承認してもらいます。
連携後は、対象キャンペーンで、正しい店舗の住所アセットが有効になっていることを確認しましょう。
4検索キャンペーンを作成する
Google広告の「キャンペーン」からプラスボタンを押し、「新しいキャンペーン」を選択します。
予約獲得やサイトへのアクセスなど、目的に合う目標を選び、キャンペーンタイプで「検索」を指定します。続いて、成果として測定する行動や入札方法を設定します。
予約を増やしたい場合は、予約完了を測定できるか、利用するサイトや予約システム側で確認しておきましょう。
5配信地域とキーワードを設定する
実際に来店が見込める地域を設定し、店舗に関連するキーワードを登録します。徒歩での来店が中心なら駅や周辺エリア、車での来店が中心なら移動距離も考えて、商圏に合う地域を選びましょう。
飲食店であれば、次のような組み合わせが考えられます。
- 「新宿 居酒屋」
- 「浅草 ランチ」
- 「渋谷 焼肉 予約」
少額で試す場合は、地域や自店の特徴に合った検索から始めると、反応を判断しやすくなります。
「個室」「ランチ」「焼肉」など、自店が提供する内容に合わせてキーワードと広告文を揃えると、来店につながる検索を狙いやすくなります。
6広告文と予算を設定する
広告の見出しや説明文には、検索している人が知りたい情報を入れます。
たとえば、「駅から徒歩3分」「個室あり」「ランチ営業」「ネット予約対応」など、実際に提供している内容を具体的に伝えましょう。
リンク先、広告文、予算、配信時間などを設定し、対象店舗の住所アセットも確認します。
この方法ではGoogle検索などにも広告が掲載されるため、予算はキャンペーン全体の広告費として管理します。
7審査後に配信状況と成果を確認する
設定内容を確認して公開し、審査・承認後の配信状況を確認します。
Google広告の実績画面で「分割」から「クリックタイプ」を選ぶと、店舗の詳細表示、ルート検索、電話などの反応を確認できます。予約については、設定した予約完了の計測や予約システムの実績も確認します。
表示回数が増えない場合は、広告の審査・配信ステータス、住所アセットの連携、配信地域と時間、予算と入札設定、支払い情報を順に確認しましょう。
Googleマップ広告を使う際の注意点
店舗を探す需要が大きい立地ほど、集客の機会を作りやすい
繁華街や観光地など、周辺で店舗を探す人が多い立地では、広告を通じてお客様と接点を作れる可能性があります。
飲食店なら、観光中のランチ、買い物帰りの夕食、駅周辺での宴会など、どの利用場面を取り込みたいかを決めましょう。自店のメニューや営業時間と、その地域で求められる利用場面が合っているかが重要です。
対象地域で店舗を検索する人が少ない場合は、広告の表示やクリックが十分に集まらず、集客につなげにくいこともあります。配信開始後は、表示回数や予約実績から需要を確認することが大切です。
口コミ評価や件数が弱いと、目立っても選ばれにくい
Googleマップでは、店舗の評価や口コミ件数が比較材料になります。
広告で目立つ位置に表示されても、近隣店舗と比べて評価が低かったり、口コミが少なかったりすると、別の店舗を選ばれる可能性があります。目立つことで、評価や情報の少なさも目に入りやすくなる点に注意しましょう。
通常の検索結果は、関連性、距離、知名度をもとに表示され、口コミの件数や評価も順位に関係します。広告の周辺に表示される店舗の評価や口コミも確認しておくと、自店がどのように比較されるかを考えやすくなります。
接客やサービスの改善、口コミへの返信、写真・店舗情報の更新にも取り組み、広告を見た人に選んでもらえる状態を整えましょう。店舗情報の整備については、MEO対策の解説も参考にしてください。
広告費と予約手数料を合わせて採算を確認する
広告経由で予約が増えても、広告費や予約手数料が重なると、利益が残りにくくなります。
予約システムの月額料金、予約ごとの手数料、広告の運用を依頼する場合の費用なども含めて、集客にかかる費用を確認しましょう。
飲食店では、予約件数に加え、来店人数、キャンセル、客単価、粗利益まで確認すると、継続するかどうかを判断しやすくなります。
クリック後の予約・来店まで確認する
広告の効果を判断するときは、クリック数に加え、その後の予約や来店を確認しましょう。結果に応じて、見直す場所を決めると改善を進めやすくなります。
- 表示されてもクリックが少ない:広告文の魅力、店舗写真、口コミ、検索内容との相性を確認する。
- クリックされても予約が少ない:メニューや料金のわかりやすさ、予約ボタンの位置、空席状況を確認する。
- 予約は増えたが利益が残りにくい:広告費と予約手数料、来店人数、客単価、キャンセルを確認する。
運用前に集客したい曜日や時間帯を決めておけば、その枠の予約が増えたかを確かめられます。広告の実績と店舗側の予約記録を照らし合わせて、継続するか、配信条件を見直すかを判断しましょう。
Googleマップ広告は、店舗情報と予約導線を整えてから試そう
Googleマップ広告は、店舗を探している人に自店を知ってもらい、予約や来店を促す集客施策です。地域の需要に合った広告と、選びやすく予約しやすい店舗情報を組み合わせて活用しましょう。
まずは自店の写真・口コミ・メニューを確認し、スマートフォンから予約まで進めるかを点検します。そのうえで、集客したい地域や利用場面を決め、試験運用を始めましょう。
継続の判断では、予約・来店につながった件数と、手数料を含む費用を確認しましょう。反応が出た広告や配信条件を残し、予約や利益につながりにくい部分を改善していくことが大切です。
