SEO対策の記事は毎月何本必要?費用相場と必要本数の決め方

SEO対策の記事は毎月何本必要?費用相場と必要本数の決め方
この記事の結論

SEO対策に必要な記事数に、一律の正解はありません。本来は「毎月何本作るか」ではなく、専門企業として必要な情報を、いつまでに揃えるかを先に決めます。

月間の記事数は目標ではありません。必要なコンテンツと完成期限から逆算して決める数字です。

1

必要な情報を設計

対策キーワードだけでなく、サービス、事例、比較、FAQ、独自情報まで整理します。

2

完成期限から逆算

必要なページ数と揃えたい時期を決め、月間の制作・改善数を算出します。

3

公開後に改善

順位や流入を計測し、リライト、統合、内部リンク、CTAを改善します。

SEOコンサルティングの費用相場と記事数

国内のSEOコンサルティングは、月額10万〜50万円程度がひとつの目安です。ただし、分析や改善提案だけを行うコンサルティングと、記事制作やWebサイトの修正まで行う実行支援では、料金も対応範囲も大きく異なります。

国内事業者が公開しているプランには、次のような例があります。

公開プランの例 月額費用 新規記事数 主な内容
O社 ライトプラン 15万円 月2本 戦略設計、SEOコンサルティング、記事制作
A社 オウンドメディア運用代行 30万円〜 月5本〜 戦略設計、記事制作、分析、定例、改善提案
S社 ライトプラン 40万円〜 月2本程度 キーワード選定、構成、執筆、画像選定
S社 スタンダードプラン 50万円〜 月3本程度 記事制作、AI検索を含む分析レポート
S社 エンタープライズ 個別見積もり 月5本程度 複数テーマの展開、分析、改善、定例

相場を見るときの注意点:これは業界団体が公表した正式な国内平均ではなく、各社が公開している料金プランの例です。契約期間、記事の文字数、取材・監修・入稿の有無なども異なるため、単純な価格比較はできません。

同じ月2本でも、15万円のプランと40万円以上のプランがあります。取材、専門家監修、独自調査、図表制作、ファクトチェックなど、1本に含まれる工程が異なるためです。

月額料金と記事数だけでは、SEOコンサルティングの価値を比較できません。

  • キーワード調査とサイト全体の設計を行うか
  • 新規記事だけでなくリライトにも対応するか
  • 内部リンクやサイト構造を改善するか
  • WordPressへの入稿や公開まで行うか
  • 専門家への取材やファクトチェックを行うか
  • 重複した記事の統合や削除に対応するか
  • 検索順位だけでなく問い合わせや売上も検証するか

「毎月○本」という契約に潜む問題

Googleは、検索順位を上げるために必要な記事数や文字数を定めていません。記事を大量に公開すれば、サイトが自動的に評価されるわけでもありません。

一方で、特定分野の専門企業としてユーザーの疑問に答えるには、サービス、料金、選び方、比較、事例、専門知識、よくある質問など、一定範囲の情報を揃える必要があります。

Googleも、ユーザーに役立つコンテンツの判断材料として、サイトに明確な目的や焦点があること、実体験に基づく専門性や深い知識が示されていることなどを挙げています。専門性や信頼性の考え方は「E-E-A-Tとは?Googleが評価する4つの要素と対策法」でも詳しく解説しています。

重要なのは記事数そのものではありません。企業の専門分野について、ユーザーが必要とする情報をどこまで提供できているかが重要です。

月1〜2本では土台の完成に時間がかかる

仮に、対策したい分野を網羅するために100本のコンテンツが必要だとします。

公開ペース 1年間の公開数 100本までの期間
月1本 12本 8年4か月
月2本 24本 4年2か月
月5本 60本 1年8か月
月10本 120本 10か月
月20本 240本 5か月

SEOでは、コンテンツを公開しなければ、そのページで狙うキーワードの順位も計測できません。公開後にはクロールやインデックスを待ち、順位や流入を確認したうえで改善する必要があります。

Googleによると、新しいページや更新内容のクロールには、数日から数週間かかる場合があります。公開本数が少なければ、検証に使えるデータもなかなか増えません。

必要な土台が完成しなければ、順位計測、リライト、内部リンクの改善といった次の施策へ進むまでにも長い時間がかかります。

土台が完成する前に情報が古くなる

法律や制度、料金、商品、サービス内容、利用できるツール、消費者行動、競合企業の情報などは、時間とともに変化します。

100本のコンテンツを4年以上かけて公開する計画では、後半の記事を制作している間に、初期に公開した記事のリライトが必要になることもあります。

SEO対策が長期施策であることと、土台の構築に何年もかけてよいことは別です。必要なコンテンツを早期に揃え、評価を待つ期間と改善する期間を確保する必要があります。

新規記事を増やすだけではサイトを改善できない

毎月の新規記事数だけを契約上の成果にすると、「記事を増やすこと」が目的になりやすくなります。

  • 検索意図の似た記事が増える
  • 複数の記事が同じキーワードで競合する
  • 内容の薄い記事や古い記事が残る
  • 内部リンクが整理されない
  • 成果につながらない記事が増え続ける
  • リライトや記事統合に作業時間を使えない

複数の記事が同じ検索意図に対応すると、自社の記事同士が検索結果で競合する「カニバリゼーション」が発生する場合があります。

ただし、問題のある記事はすべて削除すればよいわけではありません。内容を1つの記事へ統合する、検索意図に合わせて役割を分ける、古い記事をリライトする、不要になったURLから適切なページへリダイレクトするなど、状況に応じた対応が必要です。

必要なコンテンツは早期に揃える

SEO対策の初期段階では、対策したい分野に必要なコンテンツを整理し、優先度の高いものから早期に公開することが重要です。

ただし、これは低品質な記事を短期間で大量に公開するという意味ではありません。検索キーワードを機械的に記事へ置き換えるのではなく、検索意図と事業上の役割に応じてコンテンツを設計します。

事業を伝える情報
  • サービス内容
  • 料金・利用方法
  • 企業の方針
  • 担当者・専門家
検討を助ける情報
  • 悩みへの回答
  • 比較・選び方
  • 導入事例
  • よくある質問
専門性を示す情報
  • 独自調査
  • 一次情報
  • 業界分析
  • 最新情報

同じ検索意図を持つキーワードは、1つのページでまとめて対策できます。反対に、ユーザーが検索する目的が異なる場合は、似たキーワードでも別のページが必要です。

「キーワードが100個あるから100記事作る」と単純に決めるのではなく、検索意図を整理したうえで必要なページを設計します。記事数やPVだけを目標にしない考え方は「専門メディアのKPI設計」も参考にしてください。

SEO対策に必要な本数の算出方法

必要なコンテンツ数は、主に「検索キーワードへの対応」と「ブランディング」の2つから考えます。

対策キーワードに必要なコンテンツ

ユーザーが商品やサービスを知り、比較し、問い合わせや購入に至るまでに検索するキーワードを整理します。

  • 悩みや課題を調べるキーワード
  • 解決方法を調べるキーワード
  • 商品やサービスを比較するキーワード
  • 料金や相場を確認するキーワード
  • 依頼先や店舗を選ぶキーワード
  • 手続きや利用方法を調べるキーワード

これらを検索意図ごとにまとめ、必要なページを決めます。

ブランディングに必要なコンテンツ

検索流入だけでなく、企業への理解や信頼につなげる情報も必要です。

  • 企業の考え方や専門分野
  • 独自のノウハウ
  • 実績や事例
  • 担当者や専門家の情報
  • 他社との違い
  • 地域や業界に関する一次情報
  • 顧客からよく受ける質問

既存サイトに利用できるページがある場合は、新規制作だけでなく、リライトや統合によって不足を補います。

毎月の本数は完成期限から逆算する

月間の制作・改善数 = 必要なコンテンツ数 ÷ 完成までの月数

既存ページを活用できる場合は、必要数から差し引いて計算します。

例えば、新規制作または大幅なリライトが必要なコンテンツが60本あり、6か月以内に土台を構築したい場合は、単純計算で月10本の制作・改善が必要です。同じ60本でも、月2本では完成まで30か月かかります。

ただし、すべてのコンテンツに同じ制作時間がかかるわけではありません。専門家への取材、法律や制度の確認、独自データの収集が必要なコンテンツは、通常の記事よりも時間を要します。

実際の計画では、必要本数だけでなく、重要度と制作難易度も考慮して公開順序を決めます。

SEO対策は新記事を書くだけではない

SEO対策では、新規記事の追加と同じくらい、既存コンテンツの管理が重要です。

  • 検索順位や流入の計測
  • 古くなった情報の更新
  • タイトルや見出しの修正
  • 検索意図に合わない内容の改善
  • 関連ページをつなぐ内部リンクの構築
  • 重複記事の統合
  • 不要な記事の削除やリダイレクト
  • サービスページやCTAの改善
  • インデックス状況の確認

「毎月5本の記事を公開したから成果が出る」と考えるのは危険です。

成果につながっていない場合は、新規記事を増やすより、既存記事のリライト、内部リンク、サイト構造、問い合わせ導線の改善を優先したほうがよいこともあります。現在のコンテンツSEOで重視したい考え方は「今後SEO対策で効果のあるコンテンツとは?」で解説しています。

必要なキーワードに対応するコンテンツが揃った後は、新規記事中心の構築段階から、最新情報の発信、既存記事の更新、事例の追加、コンバージョン改善を中心とした運用段階へ切り替えます。

SEOだけを切り離した集客支援が足枷になることもある

企業が取り組まなければならないのは、SEO対策だけではありません。

現在は、GoogleやBingなどの検索エンジンに対応するSEOに加えて、ChatGPTやCopilotなどのAI検索への露出を考えるGEO・LLMO対策も必要です。店舗型ビジネスでは、Googleマップなどのローカル検索に対応するMEO対策も重要になります。

また、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、外部メディアなどで発信している企業情報を正確に維持し、内容の矛盾を防ぐ必要があります。

SEO

検索意図に対応するページを整え、検索結果からの流入を獲得します。

LLMO

AIが企業、サービス、実績などを理解・参照しやすい情報を整えます。

MEO

店舗情報を正確に保ち、地域やサービスとの関連性を明確にします。

会社名や店舗名、住所、電話番号、営業時間、サービス内容、料金、担当者、実績、問い合わせ方法などは、媒体をまたいで正確に維持する必要があります。

Googleのローカル検索では、関連性、距離、知名度などが表示順位を決める主な要素とされています。Googleは、ビジネス情報を充実させて正確な状態に保つことや、Web上のリンクなどもローカル検索に関係すると説明しています。

Bingも、サイトの情報を最新かつ発見可能な状態に保つことが、通常の検索だけでなく、AI検索における情報の発見や引用にも重要だと説明しています。

SEO、LLMO、MEOは完全に独立した施策ではありません。新規記事の納品だけが優先され、既存情報の更新、各媒体の整合性確認、内部リンクの改善、AI検索で参照される情報の整備などに取り組めなければ、そのSEO契約が集客全体の足枷になる可能性があります。

SEOコンサルティングを依頼するときは、月額料金や新規記事数だけで判断せず、SEO、LLMO、MEOを含めた情報発信全体を設計・管理できるか、慎重に確認する必要があります。SEOとMEOを組み合わせた支援例は「MEO対策の実績と効果」で公開しています。

集客のカチプロの伴走集客ではどのように進める?

カチプロ伴走集客」では、毎月一律の本数を追加するのではなく、Webサイトとメディアを段階的に成長させます。

第1段階

重要度の高いキーワード

サービスページ、主要な顧客課題、料金、利用方法など、事業内容を検索エンジンとユーザーへ伝える土台を優先して整備します。

第2段階

成約につながる比較・検討キーワード

料金相場、選び方、他の選択肢との違い、依頼先を決める際の注意点など、問い合わせや成約に近い検索意図へ対応します。

第3段階

専門性とブランディングにつながるキーワード

独自の考え方、事例、業界分析、調査結果、最新情報を発信し、「この分野に詳しい企業」「この会社だから相談したい」という認識につなげます。

それぞれの段階に期限を設定し、必要なコンテンツを計画的に追加します。

内容によっては、法令、制度、統計などのファクトチェックが必要となり、公開までに時間を要する場合があります。その場合も、法律面の確認を集客のカチプロ側で行うなど、役割を分担しながら企業側の負担を抑えて進めます。

SEO対策に必要なのは、毎月決められた本数の記事を納品することではありません。必要な情報を、いつまでに揃えるのか。公開後に何を検証し、どのように改善するのか。SEO、LLMO、MEOを切り離さず、企業が発信する情報全体を事業の成長速度に合わせて整備することが重要です。

SEO・LLMO・MEOをまとめて見直したい方へ

集客のカチプロでは、記事数ありきではなく、事業目標と現在のWebサイトを確認したうえで、必要な施策と優先順位を整理します。

無料相談はこちら
小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

Google検索で見つけやすくする

集客のカチプロを
優先ソースに追加できます

飲食店集客・SEO・MEO・SNS活用など、店舗マーケティングの実務情報をGoogle検索で見つけやすくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

検索

目次