「Googleで優先してソースとして追加する」とは?サイト運営者がやるべき登録ボタン設置
概要
Googleの優先ソースは、検索ユーザーが「よく見たい情報源」を自分で選べる機能です。読者があなたのサイトを登録すると、その人の検索結果でうれしい変化が起きます。関連ニュースの「トップニュース」枠に、あなたの記事が表示されやすくなるのです。運営者がやることはとてもシンプル。サイトに登録ボタンを置いて、SNSやメールで読者に「登録してね」と呼びかけるだけです。この記事では、仕組みから登録リンクの作り方まで解説します。ボタン素材の入手方法や読者への案内文まで、まるごと紹介しますね。検索順位そのものを動かす施策ではありません。それでもサイトへの再訪問を増やせるので、オウンドメディアを運用しているならぜひ取り入れたい一手です。
Googleの優先ソースとは何か
優先ソースは、Google検索のトップニュース枠に出す情報源を、ユーザー自身が選べる機能です。英語では「Preferred Sources」と呼ばれています。2025年に英語圏で先にスタートし、その後、日本語を含む全言語に広がりました。
仕組みはとても簡単です。ニュース性のあるキーワードで検索すると、結果の上のほうにトップニュース枠が出てきます。その横にあるアイコンから、お気に入りのサイトを優先ソースに登録できるんです。登録しておけば、そのサイトの記事が関連する検索でトップニュース枠に出やすくなります。
ここで大事なのは、ユーザーが「信頼するサイト」を自分の意思で選べるという点です。これまでの検索結果は、Googleのアルゴリズムがほぼすべてを決めていました。優先ソースは、そこに読者自身の「これが見たい」という気持ちを反映できる仕組みなのです。
表示されるのはトップニュースだけではない
優先ソースの効果は、トップニュース枠だけにとどまりません。優先ソースに選ばれたサイトは、表示の幅が広がります。AI ModeやAI Overviewsでも「preferred」バッジ付きで紹介される場合があります。つまり、AIによる検索体験のなかでも、信頼する情報源として目立たせることができます。
ただし、すべての検索結果に一律で出るわけではない点は、押さえておきましょう。AI検索が広がるこれからを見据えると、早めに導線を整えておく意味はますます大きくなりそうです。
対象となるサイトの条件
優先ソースの対象になるのは、ドメイン単位かサブドメイン単位のサイトです。Google検索セントラルの公式ガイドでは、次のように整理されています。
| URLの形式 | 優先ソースの対象 |
|---|---|
| https://www.example.com/ | 対象になる |
| https://blog.example.com/ | 対象になる(サブドメイン) |
| https://www.example.com/blog/ | 対象外(サブディレクトリ) |
つまり、独自ドメインやサブドメインで運営していれば対象になります。一方、無料ブログのサブディレクトリ型のURLは対象外です。自分のサイトが対象かどうかは、Googleのソース設定ツールで名前を検索すればすぐに確認できますよ。
Googleへの申請は不要である点に注意
優先ソースには、サイト運営者が申請して登録してもらうための専用窓口がありません。ソース設定ツールに自分のサイトが出てくるかどうかは、Google側のシステムによる判定に左右されます。自分で申し込んで載せてもらう仕組みではない点に、気をつけてくださいね。
運営者にできるのは、ツールに表示されているときに「読者へ登録を案内すること」だけ。裏を返せば、案内のしかた次第で成果が大きく変わる施策とも言えます。
読者側の登録手順も理解しておく
読者に案内する立場として、ユーザー側の操作も知っておくと安心です。登録のしかたは2通りあります。
1つ目は、検索結果から登録する方法です。ニュース性のあるキーワードで検索すると、トップニュース枠の横にアイコンが出てきます。これをタップすると設定画面が開き、サイト名を検索して優先ソースに追加できます。
2つ目は、運営者が用意したリンクから登録する方法です。あとで紹介するディープリンクを使えば、読者は検索の手間なしで、登録画面にまっすぐたどり着けます。読者に案内するなら、こちらの方法がおすすめです。
ちなみに、登録できるサイト数に上限はなく、いつでも解除できます。この気軽さを案内文に添えると、登録のハードルがぐっと下がりますよ。
従来のSEO施策との違い
優先ソースは、これまでのSEO施策とは少し性格が違います。違いを表にまとめてみました。
| 比較項目 | 従来のSEO | 優先ソース |
|---|---|---|
| 働きかける相手 | 検索エンジンのアルゴリズム | 読者本人の選択 |
| 効果の範囲 | すべての検索ユーザー | 登録したユーザーの検索結果 |
| 主な対象 | あらゆる検索クエリ | トップニュース枠が出るクエリ |
| 成果が出るまで | 中長期の積み上げが必要 | 登録後の関連検索で反映される可能性がある |
| 順位変動の影響 | 受けやすい | 受けにくい |
このとおり、優先ソースはアルゴリズム対策というより、読者との関係づくりの延長にある施策です。これまでのSEOと入れ替えるものではなく、両方あわせて使うことで検索流入がより安定します。
Googleがこの機能を導入した背景
優先ソースが登場した背景には、検索体験のパーソナライズ化という大きな流れがあります。情報源があふれかえる今、ユーザーは「どれを信じるか」を自分で選ぶ必要が出てきました。Googleはその選択を、ユーザー自身に委ねる方向へ舵を切ったのです。
この変化は、サイト運営者にとって見逃せません。これからの検索流入は、アルゴリズム対策だけでなく「読者に選ばれること」が成果を分けます。つまり、日頃からコツコツ信頼を積み上げているサイトほど有利になるということ。優先ソースは、その信頼を検索結果の上で見える形にする、最初の仕組みなのです。
サイト運営者が優先ソースに取り組む目的
ひとことで言うと、目的は「固定読者やフォロワーを検索流入につなげる」ことです。優先ソースは、すでにあなたのサイトを知っている人が登録してくれて初めて力を発揮します。SEOやSNS、メルマガ、LINEで築いた関係を活かす施策です。Google検索上での再接触に変える導線と考えると分かりやすいですよ。
トップニュース枠での露出が増える
読者が優先ソースに登録してくれると、その人の検索結果でうれしい変化が起きます。あなたのサイトがトップニュース枠に出やすくなります。Googleの発表によると、優先ソースに設定したユーザーは、そのサイトをクリックする割合が約2倍に高まったそうです。
これは、検索の戦い方そのものを変える話です。「全サイトとの順位争い」から「読者に選ばれているか」へとルールが変わります。小さなサイトでも、熱心なファンがいれば大手メディアと同じ枠に並べるチャンスが生まれるのです。
リピーターとの接点が増える
多くの読者は、お気に入りのサイトでも毎日わざわざ見に来てはくれません。だからこそ、検索で思い出してもらえるかどうかが再訪問の分かれ目になります。優先ソースに登録してもらえれば、状況が変わります。読者が関連キーワードを検索するたびに、あなたのサイトが目に入るようになるのです。
これはメールマガジンやLINE登録と同じ、「読者との接点づくり」の仲間です。しかも登録はワンタップで終わるので、読者にとっての手間はほとんどありません。
順位変動の影響を受けにくい導線になる
ふつうの検索順位は、アルゴリズムが更新されるたびに大きく揺れます。一方、優先ソースは読者の意思による登録がきっかけになります。通常の順位変動だけに左右されにくい補助的な導線として働くのが強みです。トップニュース枠自体はGoogleのアルゴリズムが選ぶため、必ず表示されるわけではありません。それでも、SEOだけに頼らない集客の柱を増やすという意味で取り組む価値があります。
誤解しやすい点に注意する
ひとつだけ注意したいのが、優先ソースは検索順位そのものを上げる機能ではない、という点です。効果が出るのは登録してくれた人の検索結果だけ。しかも対象は、トップニュース枠が出るようなニュース性のある検索に限られます。読者への案内でも「順位が上がる」といった誤解を招く言い方は避けましょう。
登録ボタンの設置方法と読者への案内手順
ここからは、運営者が実際にやる作業を順番に見ていきましょう。大きく4つのステップに分かれます。
STEP 1
ソース設定ツールで自サイトが表示されるか確認する
STEP 2
自サイト専用の登録リンクを作成する
STEP 3
サイト内に登録ボタンを設置する
STEP 4
SNSやメールマガジンで登録を呼びかける
ステップ1 ソース設定ツールで自サイトを確認する
まずはGoogleのソース設定ツールにアクセスします。URLは「https://www.google.com/preferences/source」です。検索窓に自分のサイト名やドメインを入れて、候補に出てくるか確かめてみましょう。
ここに出てくれば、読者があなたのサイトを優先ソースに登録できる状態です。もし出てこない場合は、今はまだGoogleの判定対象になっていないのかもしれません。そのときは、ニュース性のある更新を続けながら、ときどき再確認してみてくださいね。
ステップ2 登録リンクを作成する
読者を登録画面へまっすぐ案内できる「ディープリンク」という便利な仕組みがあります。URLの形は次のとおりです。
https://google.com/preferences/source?q=あなたのサイトのURL
たとえば、サイトのURLが「example.com」の場合は、次のようになります。
このリンクを開くと、ソース設定ツールにあなたのサイトが直接表示されます。読者はそこからワンタップで登録完了。検索や操作の手間をかけさせないためにも、案内には必ずこのディープリンクを使いましょう。
ステップ3 サイト内に登録ボタンを設置する
次に、サイト内へ登録ボタンを設置します。どこに置くと効果的か、WordPressでの設定方法は、後半の章でじっくり解説しますね。XやInstagramのフォローボタンと並べると、読者に意図が伝わりやすくなります。
ボタンのデザインは2通り。1つは、Googleが配っている公式ボタン素材を使う方法です。素材は次のページからダウンロードできます。
https://developers.google.com/search/docs/appearance/preferred-sources?hl=ja
このページの下のほうに言語別のダウンロードリンクがあります。日本語版を含む各言語の素材を、ZIP形式で入手できます。公式素材を使えば「Googleの正式な機能なんだ」と読者に伝わりやすいのが利点です。
もう1つは、サイトの雰囲気に合わせて自分でボタンを作る方法です。Googleはどちらもちゃんと認めています。どちらの場合も、リンク先にはステップ2で作ったディープリンクを設定してくださいね。
ステップ4 SNSやメールマガジンで登録を呼びかける
実は、ボタンを置いただけでは登録はなかなか増えません。読者が集まっている場所で、こちらから積極的に呼びかけることが大切です。Googleの公式ガイドでも、SNS投稿やプロモーションへのディープリンク追加がすすめられています。
具体的には、次のような場面で案内するのが効果的です。
Xやインスタグラムの固定投稿
プロフィールの固定投稿に登録リンクを置き、新規フォロワーの目に入る状態を作ります。記事更新の投稿に添えるのも有効です。
メールマガジンやLINE配信
すでに濃い関係ができている読者は、登録してくれる可能性が最も高い層です。配信のフッターに常設するか、一度特集として案内します。
記事内での自然な案内
ニュース性の高い記事の末尾で案内するのが効果的です。「続報を見逃したくない方へ」という文脈なら、登録の動機と結びつきやすくなります。
案内文では、まず読者にとってのメリットから伝えるのがコツです。「当サイトを応援してください」とお願いするより、伝え方を変えてみましょう。「最新情報をGoogle検索で見つけやすくなりますよ」のほうがずっと響きます。登録はワンタップ、解除もいつでもできると添えれば、心理的なハードルもぐっと下がります。
そのまま使える案内文の型
どう書けばいいか迷ったら、次の型を参考にしてみてください。チャネルごとに長さや温度感を変えるのがポイントです。
SNS投稿向けの短い型
「Google検索の優先ソースに当サイトを登録すると、最新記事が検索結果で見つけやすくなります。登録はワンタップ、解除もいつでもできます。登録はこちらから」と書き、ディープリンクを添えます。
メールマガジン向けの丁寧な型
「いつもお読みいただきありがとうございます。Google検索に、信頼する情報源を優先表示できる機能が登場しました。当サイトをご登録いただくと、検索時に最新記事が見つけやすくなります」と前置きします。そのうえで、手順とリンクを案内します。
記事末尾向けの常設型
「この話題の続報を見逃したくない方は、当サイトをGoogleの優先ソースに登録してください。検索結果で最新情報が表示されやすくなります」とボタンの直前に置きます。
効果の確認方法
今のところ、優先ソースの登録数だけを直接見られる管理画面はありません。そこで、効果は間接的な指標で見ていきます。
使うのはGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスです。ニュース性のあるキーワードの表示回数とクリック率の動きを見てみましょう。案内を始めた時期をメモしておき、その前後で数字がどう変わったか比べるのがおすすめです。あわせてSNS投稿やメールのクリック数も見れば、どのチャネルの呼びかけが響いたか分かります。
測定の精度には限界がありますが、そもそも登録を促す導線はコストがほとんどかかりません。数字を気にしすぎず、まずは導線を整えることを優先しましょう。
取り組みを成功させる重要ポイント
優先ソースの効果をしっかり引き出すために、次の3つを押さえておきましょう。
1つ目は、ニュース性のある更新を続けることです。優先ソースが効くのは、トップニュース枠が出るような検索だけ。業界の最新動向や制度改正、新商品の情報など、鮮度のある発信があってこそ、登録の効果が表れます。
2つ目は、サイト名と運営者情報をはっきりさせることです。ソース設定ツールでは、サイト名で検索されることが多くなります。名前が検索結果に正しく出るよう、構造化データやサイトの基本情報を整えておきましょう。
3つ目は、大げさな言い方を避けることです。「登録すると検索順位が上がります」という案内は事実と違います。あくまで「読者の検索結果で見つけやすくなる機能」として、正直に伝えましょう。正確な案内は、サイトの信頼を守ることにもつながります。
オウンドメディアでのボタン設置場所と設定方法
優先ソースは、オウンドメディアを運用しているならぜひ取り入れたい施策です。読者の再訪問を増やす効果が期待できます。ただし、ボタンはただ置けばいいわけではありません。読者の目に入りやすく、「登録したいな」と思える場所に置くことが大切です。ここでは、記事のどこに設置すればいいかを具体的に見ていきましょう。
最優先は記事本文の末尾
いちばん効果が高いのは、記事を読み終えた直後の場所です。最後まで読んでくれた読者は、内容に価値を感じています。「また読みたいな」という気持ちがピークに達している瞬間です。本文の結びと、お問い合わせなどのCTAの間にボタンを置きましょう。
このとき、ボタンだけをぽつんと置くのはもったいないです。「最新記事をGoogle検索で見つけやすくなります」の一文を添えてみてください。何が起きるか伝わるだけで、タップ率は大きく変わります。
サイドバーには常設枠として設置する
サイドバーは、どの記事を開いても出てくる常設の枠です。プロフィールやSNSのフォローボタンのそばに置くと、自然と目に入ります。記事末尾が「読み終えた直後の一押し」なら、サイドバーは「いつでも登録できる窓口」。この2つを併用するのが理想です。
追従サイドバーが使えるテーマなら、そこへの設置もおすすめです。スクロールしても画面に残るので、長い記事でも読者の目に触れ続けます。
そのほかの設置候補
サイトの作りによっては、次の場所も効果的です。
フッター
全ページ共通で出るので、運営者情報やSNSリンクと並べて常設できます。優先度は高くありませんが、置くだけならコストはほぼゼロです。
著者プロフィール欄の周辺
記事下の著者ボックスは、読者が「誰が書いたんだろう」と確認する場所です。発信者への信頼が生まれる位置なので、登録の動機につながりやすいんです。
ニュース性の高い記事の冒頭
速報や続報が見込まれるテーマなら、冒頭の案内も効果的です。「続報はこのサイトで」と言える記事に絞って使うのがコツです。
WordPressでの設定方法
WordPressなら、ウィジェットのカスタムHTMLを使うのがいちばん手軽です。手順はこちらです。
手順1
管理画面の「外観」から「ウィジェット」を開く
手順2
「カスタムHTML」をサイドバーなどの設置したいエリアに追加する
手順3
ボタンのHTMLコードを貼り付けて保存する
カスタムHTMLに貼り付けるコードは、次のような形です。画像には、さきほどダウンロードした公式ボタン素材を使います。
<a href=”https://google.com/preferences/source?q=あなたのサイトのURL”><img src=”ボタン画像のURL” alt=”Googleで優先するソースとして追加”></a>
ボタン画像は、WordPressのメディアライブラリにアップロードしておきましょう。アップロード後に出てくるURLを、imgタグのsrcに入れればOKです。
記事末尾への設置は、テーマの機能を使うと管理がぐっと楽になります。多くのテーマには「記事下に共通コンテンツを表示する」機能があります。再利用ブロックやブログパーツに登録しておけば、直すときも1か所で済みます。記事ごとに手で貼り付けるのは避けましょう。あとからリンクや文言を変えたくなったとき、全記事を直すはめになってしまいます。
まとめ
Googleの優先ソースは、読者が「よく見たい情報源」を自分で選べる機能です。登録してもらえれば、関連する検索のトップニュース枠に、あなたのサイトが出やすくなります。やることはシンプルで、まずソース設定ツールで自サイトの表示を確認。次に記事末尾とサイドバーを中心にボタンを設置し、SNSやメールで登録を呼びかけるだけです。
この施策は、検索順位を直接上げるものではありません。でも、通常の検索順位だけに頼らない、読者を起点にした導線を作れます。これからのSEOにおける大事な一手です。オウンドメディアの再訪問を増やす施策として、ファンがいるサイトほど力を発揮します。土台になるのは、毎日の情報発信と読者との関係づくり。早めに導線を整えて、読者に選ばれるサイトを育てていきましょう。
