飲食店にホームページ(公式サイト)は必要?AI時代に重要性が高まる理由

飲食店にホームページ(公式サイト)は必要?AI時代に重要性が高まる理由

飲食店を探す方法は、Google検索だけでなく、Googleマップ、グルメサイト、InstagramやTikTokなどのSNSへと多様化しています。そのため、「飲食店にホームページは必要ないのではないか」と考える店舗も少なくありません。しかし、公式ホームページには、各媒体で店舗を知った人に詳しい情報を伝え、直接予約につなげる役割があります。

最初に結論

飲食店にもホームページは必要です。

特に、居酒屋、高級レストラン、コース料理を提供する店舗、個室や宴会予約を受け付けている店舗など、来店前に比較・検討されやすい業態では、公式サイトを持つ意味が大きくなります。

今後、AIを使って条件に合う店舗を探す人が増えれば、店舗自身が正確な情報を発信し、直接予約を受け付ける場所として、公式サイトの重要性はさらに高まると考えられます。

  • Googleマップ・グルメサイト・SNSなどで店舗を知った人の受け皿になる
  • 料理・空間・個室・利用シーンなど、店舗を選ぶ理由を詳しく伝えられる
  • 自社サイトから直予約を獲得し、外部媒体への依存を抑えられる
  • 検索サービスやAIが参照できる正確な一次情報を発信できる

飲食店にホームページは必要?

これまで飲食店を探す際は、Googleで「新宿 居酒屋」「東京駅 高級中華」などと検索したり、グルメサイトを巡回したりする方法が一般的でした。

一方、今後はChatGPTなどのAIに、次のような条件を伝えて店舗を探す機会が増えていくと考えられます。

AIに相談する条件の例
  • 新宿駅周辺のおでん屋
  • 東京駅周辺で記念日に使える高級中華
  • 予算1万5,000円程度で個室があるレストラン
  • 子ども連れで利用しやすい飲食店
  • 接待に使える落ち着いた日本料理店

AIが条件に合う店舗を案内する場合、検索結果の一覧ではなく、個別の店舗名や店舗ページが直接提示されることがあります。

従来の検索方法がすぐになくなるわけではありませんが、検索結果やグルメサイトを一つずつ巡回せず、AIとの対話によって候補を絞り込む人は増えていくでしょう。そのとき、店舗の特徴や最新情報を正確に伝え、予約を受け付ける場所になるのが公式ホームページです。

飲食店のホームページが重要になる理由

飲食店のホームページは、単なる店舗紹介ページではありません。店舗が自ら情報を発信し、料理や空間の魅力を伝え、予約までつなげるための集客基盤です。

多様な集客経路の受け皿になる

現在は、一つの媒体だけを見て店舗を決めるとは限りません。Googleマップで店舗を見つけて公式サイトを確認したり、SNSで料理を見てから店名を検索したりするなど、利用者は複数の媒体を行き来しながら店舗を比較しています。

グルメサイトやSNSは、店舗を知ってもらうための重要な接点です。一方、掲載できる情報量や見せ方には、それぞれのサービスによる制限があります。

公式サイトがあれば、店舗のコンセプト、料理、空間、個室、コース内容、利用シーンなどを、店舗側が伝えたい順番で整理できます。各媒体で興味を持った人に詳しい情報を提供し、予約につなげる受け皿として活用できます。

グルメサイトへの依存と予約手数料を抑えられる

グルメサイトは、新しい顧客に店舗を知ってもらうための有効な集客手段です。そのため、公式サイトを作ったからといって、グルメサイトへの掲載をすべてやめる必要はありません。

ただし、オンライン予約をグルメサイトだけに限定すると、予約が増えるほど送客手数料や予約手数料の負担も大きくなります。

公式サイトにオンライン予約システムを設置すれば、グルメサイトを活用しながら、自社サイトからも直接予約を獲得できます。グルメサイトを新規顧客との接点として活用し、公式サイトを詳しい情報の確認と直予約の受け皿として育てることで、特定の媒体に依存しすぎない集客体制を構築できます。

店舗ならではの魅力を詳しく伝えられる

飲食店を選ぶ理由は、料理だけではありません。記念日、接待、デート、宴会、家族との食事など、利用目的によって重視される情報は異なります。

公式サイトでは、次のような店舗独自の魅力を詳しく発信できます。

料理・ストーリー

料理の背景まで伝える

料理人や生産者のストーリー、食材の選定、調理方法へのこだわりなどを整理し、料理写真だけでは伝わらない価値を言葉にします。

空間・利用シーン

過ごし方をイメージさせる

店内の雰囲気や眺望、個室、カウンター席、記念日対応、宴会や貸切など、どのような目的で利用できる店舗なのかを伝えます。

店舗の特徴を具体的に掲載することで、特定の目的や条件を持って飲食店を探している人にも、選ぶ理由を伝えやすくなります。

AIや検索サービスに正確な情報を伝えられる

AIは、公式サイト、地図情報、予約サービス、ニュース記事など、インターネット上で公開されているさまざまな情報を参考に回答する場合があります。

例えば、実際には個室があっても、その情報が公式サイトに掲載されていなければ、「個室のある店舗を探している」という質問に対して、店舗の特徴が正しく認識されない可能性があります。

AIに店舗を正しく理解してもらうためにも、営業時間、メニュー、個室、利用シーン、予約方法など、来店を判断するために必要な情報を店舗ごとに整理しておくことが大切です。

飲食店のホームページで重要なポイント

飲食店のホームページは、作るだけでは十分ではありません。利用者が必要な情報をすぐに確認でき、迷わず予約まで進めるように設計する必要があります。

各店舗のページに必要な情報を集約する

複数店舗を展開している場合は、店舗ごとに独立したページを用意します。各店舗のページには、少なくとも次の情報を掲載しましょう。

  • 住所とアクセス方法
  • 営業時間と定休日
  • 電話番号
  • 予約方法
  • メニューと料金
  • 料理やドリンクの写真
  • 店内の雰囲気
  • 座席数
  • 個室や貸切の有無
  • 宴会への対応
  • 店舗のコンセプト
  • 支払い方法
  • 駐車場の有無
  • 喫煙・禁煙に関する情報

全店舗に同じ説明を掲載するのではなく、料理、空間、立地、利用シーンなど、その店舗を選ぶ理由が分かる内容にすることが重要です。

店舗ページに情報を集約しておけば、検索エンジンやAIから直接案内された場合でも、利用者は別のページを探し回ることなく、来店に必要な情報を確認できます。

スマートフォンから予約しやすくする

飲食店を探している人の多くは、外出先や移動中にスマートフォンを利用します。そのため、パソコンでの見栄えだけでなく、スマートフォンで閲覧したときの使いやすさを優先して設計する必要があります。

電話予約、オンライン予約、空席確認などのボタンを分かりやすい位置に配置し、店舗情報の確認から予約完了までの操作をできるだけ短くします。

予約ボタンが見つからない、店舗を何度も選び直さなければならないといった構成は、予約直前の離脱につながります。ホームページへのアクセスを増やすだけでなく、訪問した人が迷わず予約できる導線まで設計することが大切です。

表示速度を速くする

飲食店のホームページでは、料理や店内の魅力を伝える写真が欠かせません。

ただし、高画質の画像を圧縮せずに大量に掲載すると、ページの表示が遅くなる可能性があります。特にスマートフォンでは、表示に時間がかかると、店舗情報や予約画面を確認する前に離脱されかねません。

画像の圧縮やサイズ調整、不要な機能の削減などを行い、写真の見栄えと表示速度を両立させる必要があります。

情報を最新かつ正確な状態に保つ

営業時間、定休日、メニュー、料金、コース内容、予約方法などが変更された場合は、速やかに公式サイトを更新します。

古い情報が残っていると、利用者に誤解を与えるだけでなく、検索サービスやAIに誤った情報を取得される可能性があります。

公式サイトだけでなく、Googleビジネスプロフィール、グルメサイト、予約サービスなどに掲載されている情報も確認し、できる限り内容を一致させることが重要です。

飲食店のホームページはどのように維持する?

ホームページは、公開した時点で完成するものではありません。正確な情報を発信し、安定して予約を受け付けるには、更新・セキュリティ・表示速度を継続的に管理する必要があります。

情報を更新する担当者と方法を決める

季節限定メニュー、コース内容、料金、営業時間など、飲食店の情報は頻繁に変わります。そのため、ホームページを制作する段階で運用ルールを決めておきましょう。

確認担当を決める店舗情報の変更を誰が確認し、どこへ共有するのかを明確にします。
更新担当を決める店舗、本部、制作会社のうち、誰がホームページを修正するのかを決めます。
反映期限を決める変更が発生してから何日以内に公式サイトへ反映するのかを決めます。
依頼方法を決める自社で更新できない場合の連絡先と、依頼に必要な情報を整理します。

更新頻度が高く、店舗側で情報を変更したい場合は、管理画面を備えたWordPressが適しています。一方、更新頻度が低く、表示速度や管理負担の軽減を優先する場合は、静的HTMLで制作する方法もあります。

どちらが優れているかではなく、実際の更新頻度や運用体制に合った方法を選ぶことが大切です。

セキュリティと保守体制を整える

ホームページへの不正アクセスや改ざんが発生すると、店舗の信用を損なうだけでなく、予約や問い合わせを受け付けられなくなる可能性があります。

不正アクセスの自動化や手口の高度化も進んでいるため、ホームページを長期間放置するのは危険です。特にWordPressを使用する場合は、次のような保守が必要です。

  • WordPress本体とプラグインの更新
  • 不要なプラグインやアカウントの削除
  • 管理画面への不正ログイン対策
  • 定期的なバックアップ
  • マルウェアや改ざんの監視
  • 障害発生時の復旧対応

ホームページを制作した会社が保守まで担当するのか、店舗や本部で管理するのかを、制作時点で明確にしておきましょう。

表示速度を定期的に確認する

公開時には表示が速かったホームページでも、画像や機能を追加していくうちに遅くなることがあります。

新しいメニュー写真を掲載する際は画像を圧縮し、使用していない機能や外部ツールが増えすぎていないか定期的に確認します。

特に、利用者の入口になる店舗ページと、売上に直結する予約ページは、実際にスマートフォンからアクセスし、表示速度や操作性を確認することが大切です。

飲食店の集客と予約を考えたホームページを制作

集客のカチプロでは、現在の集客環境に合わせて、飲食店のマーケティングと予約獲得を重視したホームページを制作しています。

単に見た目を整えるのではなく、検索やAIから店舗を発見してもらい、料理や空間の魅力を伝え、予約につなげるところまで設計します。

更新頻度や店舗側の運用体制に合わせて、WordPressと静的HTMLのどちらにも対応可能です。

情報設計

店舗の魅力を見つけてもらう

店舗ごとのページ、SEOを考慮したサイト構成、料理や空間の見せ方を整理し、検索やAIから店舗の特徴を理解しやすい状態をつくります。

予約設計

閲覧を予約につなげる

スマートフォンでの操作、表示速度、オンライン予約システムとの連携を確認し、店舗を見つけた人が迷わず予約できる導線を整えます。

集客のカチプロによる飲食店の支援事例

ホームページの情報設計と予約導線を見直し、業績や直予約の改善につなげた事例を紹介します。

150% 次年度の業績

地方のレストラン|主力事業と問い合わせ導線を明確化

複数の事業が横並びで紹介され、店舗の強みが伝わりにくかったホームページを再構成しました。主要な事業を中心に情報を整理し、ケータリングなどへの問い合わせ窓口も分かりやすくした結果、具体的な依頼が増加し、次年度の業績は前年度比150%となりました。

5倍 1年間の訪問者数

レストランチェーン|直予約比率30%を達成

料理、立地、利用シーンなど、各店舗の特徴が伝わるように店舗ページを改善し、具体的な検索場面に合わせたコンテンツと予約導線を整備しました。その結果、訪問者数は1年間で約5倍に増加し、自社サイト経由の直予約は全オンライン予約の約30%まで拡大しました。

飲食店のホームページ制作・改善

見つけてもらい、魅力を伝え、
予約につなげるホームページへ

ホームページから予約を獲得できていない場合や、グルメサイトへの依存を減らしたい場合も、既存サイトの課題を確認したうえで改善方法を提案します。

  • 店舗ごとのページ設計
  • スマートフォンの予約導線
  • SEOを考慮したサイト構成
  • 料理や空間の見せ方
  • 表示速度の改善
  • 公開後の更新と保守
カチプロ 勝てるホームページ制作を見る

まとめ

飲食店の公式ホームページは、Googleマップ、グルメサイト、SNSなどで店舗を知った人に詳しい情報を伝え、予約につなげるための集客基盤です。

今後、AIに条件を伝えて飲食店を探す人が増えれば、店舗自身が発信する正確な情報の重要性はさらに高まると考えられます。

ただし、ホームページは作るだけでは十分ではありません。各店舗の情報を整理し、スマートフォンから予約しやすい導線を設計したうえで、表示速度、情報の更新、セキュリティを継続的に管理する必要があります。

グルメサイトやGoogleマップを活用しながら、公式サイトでも直予約を獲得できる体制を整えることが、外部媒体への依存と予約手数料の負担を抑え、長期的な集客基盤をつくることにつながります。

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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