チラシ配布の効率的な方法は?6つの配り方と効果を高める手順

チラシ配布の効率的な方法は?6つの配り方と効果を高める手順
最初に結論

チラシを効率よく配るには、来店してほしい人が住む場所や行動する時間帯に合わせて配布方法を選び、部数・日程・予算を決めます。

近隣の住宅に届けるならポスティング、店舗周辺の通行人に案内するなら手配りが向いています。商品を試してもらうサンプリングや、新聞折込、地域情報紙への折込、イベントでの配布も選択肢です。

まずは欲しい来店客数・組数から必要な配布部数を逆算し、まとまった部数の配布は業者への依頼を基本に考えましょう。配布後は時間と費用、来店や予約の件数を記録し、次回の計画に生かします。

チラシの配布方法は、届けたい相手と目的から選ぶ

配布方法を選ぶ前に、「誰に、何を案内するか」を決めます。飲食店なら、平日のランチ、週末の家族利用、テイクアウトなど、増やしたい利用を一つに絞ると、配布先も決めやすくなります。

表は横にスクロールできます。

届けたい相手・目的配布方法重視すべきポイント
店舗周辺の通行人に来店を促したい手配り配布場所、時間帯、店舗までの距離
商品を試してもらい、購入につなげたいサンプリング試供品の内容、購入方法、準備費用
商圏内の住宅や事業所に届けたいポスティング配布エリア、建物の種類、配布期間
新聞購読世帯に、指定日に告知したい新聞折込新聞銘柄、配達区域、折込日
地域情報紙の読者に届けたいコミュニティペーパー読者層、配布対象、配布日程
特定のテーマに関心がある人に案内したいイベント・展示会開催テーマ、来場者の居住地域、出展条件

複数の方法を組み合わせることもできます。例えば、地域のイベントで試供品とチラシを渡せば、その場で商品を試してもらい、店舗の場所や購入方法まで案内できます。

6つのチラシ配布方法のメリットと注意点

手配り|場所と時間を選んで直接案内できる

手配りは、店頭や街頭でチラシを直接渡す方法です。「この先でランチを営業しています」と声をかければ、チラシを渡すだけでなく、店舗の場所やおすすめの商品も伝えられます。

配布する場所と時間帯を選べるため、来店の可能性がある人に直接案内できます。 その場で反応を確認し、声のかけ方やチラシの見せ方を調整できるのもメリットです。

配れる枚数は、人通りや受け取ってもらえる割合、スタッフの人数によって変わります。候補地を事前に訪れ、届けたい人が通る時間帯と、通行を妨げずに配れる場所を確認しましょう。

街頭で配布する場合は、道路使用許可が必要かを管轄の警察署に確認します。駅構内や商業施設では、管理者の承諾を得てから実施してください。

サンプリング|商品を試してもらい、購入を促せる

サンプリングは、試供品などを配って商品を体験してもらう方法です。チラシを添えることで、店舗の場所や購入方法も案内できます。

例えば、焼き菓子の試供品と一緒に、商品名、価格、店舗の地図を載せたチラシを渡します。

実際に商品を試してもらえるため、チラシだけでは伝わりにくい味や使い心地を知ってもらえます。 会話できる場なら、商品への感想や価格に対する反応も聞けます。

費用は、試供品の製造・調達費に加えて、包装、運搬、配布スタッフの人件費まで計算します。食品の場合は、保管温度や配布中の衛生管理も確認が必要です。

チラシには「何の商品か」「いくらで、どこで買えるか」を明記し、気に入った人が購入できるようにしましょう。

ポスティング|商圏内の住宅や事業所に届けられる

ポスティングは、住宅や事業所の郵便受けにチラシを投函する方法です。新聞を購読していない世帯にも届けられます。

店舗の商圏に合わせて配布エリアを選べるのがメリットです。 業者によっては、戸建て、集合住宅、事業所など、建物の種類を指定できます。

最近は、オンラインで発注するシステムが一般的です。地図上で配布エリアを選び、部数や配布日程を指定して、印刷から配布までまとめて注文できるサービスもあります。

依頼する際は、指定できるエリア、配布可能な部数、配布期間を確認しましょう。既存客が住む地域や来店手段も参考に、店舗へ来やすい範囲を選びます。

「チラシ投函禁止」の表示がある建物には投函せず、管理者が定めるルールに従って配布します。

新聞折込|指定日にまとまった部数を届けられる

新聞折込は、新聞にチラシを挟み、購読世帯へ届ける方法です。新聞銘柄、販売店の配達区域、折込日を選んで手配します。

指定日にまとまった部数を届けられるため、開店やセール、期間限定メニューの告知に向いています。

配布先は、選んだ新聞の購読世帯です。希望する商圏に何部配れるか、申し込みとチラシ納品の締切はいつかを先に確認しましょう。

折込部数は変動するため、過去の部数ではなく、依頼時の部数表を使って計画を立てます。

コミュニティペーパー|地域情報紙と一緒に届けられる

コミュニティペーパーは、地域の生活情報や店舗情報を掲載する情報紙です。チラシを配る場合は、その媒体の折込・同時配布サービスを利用します。

地域情報紙の配布網を使って、対象地域の家庭に届けられます。 媒体によっては、新聞を購読していない世帯にも配布できます。

例えば、リビングチラシは、リビング新聞と一緒に一般家庭へチラシを届けるサービスです。配布対象や日程はエリアごとに設定されています。

依頼前に、読者層、配布対象の住宅、商圏内の部数、配布完了日を確認しましょう。情報紙の紙面に広告を載せる場合は、チラシの折込とは別に見積もりを取ります。

イベント・展示会|関心のある人に詳しく説明できる

イベントや展示会では、出展ブースなどで来場者にチラシを配ります。飲食店なら地域の食イベントなど、商品や店舗の特徴に合う催しを選びます。

商品に関心を持った人と会話しながら、店舗の特徴や利用方法を説明できるのがメリットです。 試食と組み合わせれば、味を知ってもらったうえで来店を促せます。

費用には、出展料、人件費、運搬費、展示物の準備費を含めます。来場者が店舗に通える地域に住んでいるか、会場でどのような配布が認められているかも確認しましょう。

会場での販売だけでなく、後日の来店やテイクアウト予約も案内すると、イベント終了後の売上につなげられます。

配布計画は、対象・部数・日程・費用で決める

配布対象|来店できる範囲にいる人へ届ける

配布先は、住んでいる場所や働いている場所に加え、いつ、どのように店舗を利用するかを考えて選びます。

飲食店なら、次のように整理できます。

  • 平日のランチ:近隣で働く人や、昼間に周辺を訪れる人
  • 週末の家族利用:店舗まで無理なく移動できる地域の家庭
  • テイクアウト:帰宅途中や買い物のついでに立ち寄れる人

エリアを決める際は、店舗からの距離だけでなく、移動時間と経路も確認します。徒歩なら横断歩道や坂道、車なら道路のつながりや駐車場への入りやすさが来店に影響します。

また、配布部数と、実際にチラシを読んだ人数は異なります。 家庭内で複数人に読まれる場合もあれば、読まれずに処分される場合もあります。配布枚数だけで成果を判断せず、来店や予約まで確認しましょう。

配布部数|欲しい来店客数・組数から逆算する

配布部数は、チラシで増やしたい来店客数・組数から決めます。「新規客を30組増やしたい」などの目標を置き、想定する平均反応率から必要な枚数を逆算しましょう。

配布部数の目安=欲しい客数・組数÷平均反応率

計画時の平均反応率は、0.3%前後を目安として仮置きします。ここでいう反応率は、配布部数に対して実際に来店した客数・組数の割合です。過去の配布実績があれば、自店の来店反応率を使います。

例えば、新規客30組の来店を目指し、平均反応率を0.3%と仮定する場合、30組÷0.003=10,000枚が配布部数の目安です。計算するときは、0.3%を小数の0.003に直します。これは計算例であり、実際の反応率は商品、特典、配布時期などによって変わります。

客数で目標を立てるなら来店人数の反応率、組数で目標を立てるなら来店組数の反応率を使い、数え方をそろえます。

必要な部数が決まったら、制作・印刷・配布の総費用を見積もります。予算や店舗の受け入れ能力に合うかを確認し、必要に応じて来店目標や実施期間を調整しましょう。

業者に依頼する場合は、希望する商圏に配れる部数と最低発注部数も確認してください。

配布日程|来店や予約に間に合うように逆算する

配布日程は、利用してほしい日から逆算します。

利用日・開始日 → 配布完了日 → 印刷物の納品日 → 印刷発注日 → 原稿の完成日

当日のランチを案内するなら、昼食を決める前に渡す必要があります。家族での食事や宴会予約なら、予定を相談・調整する時間を見込んで配布します。

配布に数日かかるサービスでは、開始日ではなく完了日を確認しましょう。特典の期限が短いと、受け取った時点で利用できる日がほとんど残っていない場合もあります。

費用|制作・印刷・配布の総額で比較する

配布方法を比較するときは、部数、サイズ、エリア、期限をそろえて見積もりを取ります。配布単価だけでなく、準備から配布完了までにかかる総額を確認しましょう。

表は横にスクロールできます。

費用の項目確認する内容
制作・印刷デザイン、紙、サイズ、色数、印刷部数
加工・納品折り加工、封入、梱包、送料
配布配布料、スタッフの人件費、交通費
配布方法ごとの準備試供品、包装、出展料、運搬費
特典値引きやプレゼントにかかる費用

自分で配る場合も、作業時間を人件費に換算すると、外注と比較できます。

配布量は店舗の受け入れ能力にも合わせます。予約枠や用意できる商品数を確認し、来店が集中しても対応できる範囲で計画を立てましょう。

自分で配るか、業者に依頼するか?

集客につなげるには、欲しい来店客数・組数に見合うまとまった部数を配る必要があります。基本的には、業者に配布を依頼する方が合理的です。 店舗スタッフが配布する時間と人件費も含めて比較しましょう。

自分で配る方法は、店頭での手配りや、受け取る人の反応を確かめる場面で活用できます。まとまった部数のポスティングは業者に任せ、スタッフは店舗での接客や営業に時間を使うと進めやすくなります。

表は横にスクロールできます。

比較項目自分で配る場合業者に依頼する場合
作業時間スタッフが配布する時間を確保する希望する部数と期限に対応できるか確認する
地域の把握人通りや建物の様子を直接確認できる配布エリアや対象の資料を確認する
費用印刷費、人件費、交通費を計算する見積もりの総額と内訳を確認する
配布記録日時、場所、枚数を自店で記録する報告内容と提出時期を確認する

外注時は、配布エリア、建物の種類、配布期間、実際の配布部数、完了報告の内容を確認します。投函先から問い合わせがあった場合の対応も決めておきましょう。

自店で配布先を調べ、実際の配布作業だけ業者に任せる方法もあります。

チラシを効率よく配り、来店につなげる5つの手順

1.配布目的に合わせてチラシを作る

最初に、どのような利用を増やしたいかを決めます。

ランチならメニューと価格、家族利用なら席や人数の案内、テイクアウトなら注文方法と受け取り時間を中心に掲載します。

チラシに必要な情報は、次のとおりです。

  • 商品写真と商品の特徴
  • 価格、利用できる曜日・時間帯
  • 店舗の場所、営業時間、問い合わせ先
  • 注文・予約の方法
  • 特典の利用条件と期限

QRコードのリンク先も目的に合わせます。予約を増やしたいなら予約ページ、商品を選んでもらいたいならメニューページへ直接案内しましょう。

2.配布場所と回る順番を決める

自分でポスティングする場合は、地図で範囲を区切り、開始地点、終了地点、回る順番を決めます。配布済みの場所を記録しておけば、重複や配り漏れを防げます。

チラシは数えやすい枚数で束にし、持ち出した枚数と残った枚数を記録します。途中で補充する場合は、その場所も先に決めておきましょう。

手配りでは、許可・承諾を得た場所で、通行を妨げない位置に立ちます。声かけは「何のお店か」「どこにあるか」「おすすめは何か」が短く伝わる内容にします。

3.配布に必要な時間と完了日を確認する

業者に依頼する場合は、予定部数をいつまでに配り終えられるかを確認します。配布完了日から特典の期限までに、お客様が来店や予約を検討できる期間を確保しましょう。

自分で配る場合、配布にかかる時間は、建物の密度や移動距離、チラシを受け取ってもらえる割合によって変わります。最初に短時間で試し、1時間あたりの配布枚数を測りましょう。

配布時間の目安=予定部数÷実測した1時間あたりの配布枚数

この時間に、移動、補充、休憩、記録の時間を加えます。屋外で配る場合は、雨などで実施できない日を見込み、予備日も設けます。

4.チラシ配布の効果を確認する

1回の印刷で作った同じチラシを複数エリアに配る場合、QRコードで確認できるのは、そのチラシ経由でWebページにアクセスしたセッション数です。チラシ専用の計測用URLをQRコードに設定し、アクセス解析で確認します。同じQRコードを使うため、配布エリアごとの反応は判別できません。

予約システムと連携し、チラシ経由の予約と顧客住所を照合できる場合は、住所をもとに来店客が住む地域を判定します。QRコード経由のアクセスと、実際の予約・来店は分けて集計しましょう。

表は横にスクロールできます。

指標確認できること
QRコード経由のセッション数そのチラシ経由でWebページにアクセスしたセッション数。来店人数・組数や配布エリア別の反応とは分けて確認する
予約・注文件数チラシを見て予約・注文した件数
クーポン利用件数特典を使って来店・購入した件数
チラシ経由の新規来店組数チラシをきっかけに初めて来店した組数
顧客住所による地域の判定予約システムと連携してチラシ経由の予約と住所を照合できる場合に、来店客の居住地域を確認する

来店時に「何を見て来店されましたか」と尋ねる方法もあります。QRコードやクーポンを使わずに来店する人もいるため、店頭での確認を併用すると結果を把握しやすくなります。

5.反応率と獲得費用を比較し、次の配布を決める

来店を目的とする場合は、集計期間と数え方をそろえて比較します。

来店反応率=確認できたチラシ経由の来店組数÷実際の配布部数×100

新規客1組あたりの獲得費用=チラシ施策の総費用÷確認できたチラシ経由の新規来店組数

例えば、2,000枚を配り、チラシ経由で新規客10組が来店した場合、来店反応率は0.5%です。総費用が3万円なら、新規客1組あたりの獲得費用は3,000円になります。

獲得費用は、初回来店で得られる利益と再来店の実績をもとに評価します。値引きやプレゼントの費用も含め、継続して採算が合うかを確認しましょう。

次回は、配布時期やチラシの内容など、変更する条件を一つに絞ります。複数の条件を同時に変えると、何が結果に影響したのか判断しづらくなるためです。

配布の間隔は、特典の期限や来店までにかかる日数、新商品の発売時期に合わせて決めます。

まとめ

チラシ配布では、来店してほしい人に届く方法を選び、欲しい来店客数・組数から部数を逆算します。必要な部数に合わせて日程と費用を決め、まとまった部数の配布は業者への依頼を基本に考えましょう。

まずは、配布先、予定部数、配布完了日、総予算、効果の確認方法を一枚の計画表にまとめましょう。配布後は来店や予約の件数、チラシ経由のセッション数をそれぞれ記録し、配布時期やチラシの内容の改善に生かしてください。

参考資料・出典

街頭配布の許可を確認する
小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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