飲食店の口コミ集客を増やしたい!攻略のポイントとチェックシートを公開
集客に口コミが重要な要素であることは誰もが疑いようがありません。商品やサービスを検討する時に、口コミが参考にされるケースが多いです。またMEO対策では、口コミの管理が最も重要と言われ、検索順位に強い影響を与えています。
本記事では、口コミ集客を成功させる具体的なポイントを、実際の支援事例を交えながら解説します。
1. 集客における口コミの重要性
口コミは、新規顧客を引き寄せる強力なツールです。特に、信頼性の高い情報源として認識されるため、潜在顧客の購買意欲を高める効果があります。口コミによる集客は低コストで行えるため、多くの企業が重視しています。
消費者は企業の広告よりも、第三者の意見を高く評価する傾向があります。売り手である企業と比べると、マーケティングの意図が少ないため、信頼できる情報源として参照されます。良質な口コミが多い店舗やブランドは認知度が高まり、自然と人気が生まれます。
口コミには注意点もある
良い口コミだけとは限りません。顧客が増えれば、悪い口コミもつきます。
口コミがネガティブだった時に与える購入への影響は明確で、購入を取りやめることが多い人が全体の76.4%であり、4人に3人は口コミを気にしています。 「口コミサイト・インフルエンサーマーケティングに関するアンケート結果」三菱UFJリサーチ&コンサルティング
悪い口コミは件数ではなく、割合で考えましょう。5%(20人に1人が星1)未満であれば、過度に気にする必要はありません。重要なのは平均評価を向上させ続けることです。
2. 口コミ集客成功のポイント
2-1. 看板メニューで「地域No.1」を狙う
口コミを継続的に増やすうえで、最も根本的な施策のひとつが「地域No.1」を狙える看板メニューを作ることです。「新宿で一番のハンバーグ」「渋谷で食べられる本格四川麻婆豆腐」のように、その店を一言で表せる看板メニューがあると、口コミに書くべき内容が明確になります。
都市部では、あえて珍しいメニューを看板に据える戦略も有効です。競合が少ないジャンルやテーマを選ぶことで、少ない口コミ件数でも「このメニューといえばこの店」という評判を作りやすくなります。
看板メニュー戦略のポイント
・地域内で「No.1」「唯一」と言えるポジションを狙う
・都市部では競合が少ない珍しいメニューも有効
・「〇〇といえばこの店」と一言で説明できるか確認する
2-2. 「口コミを頼まない」体験設計
口コミを増やそうとすると、つい「口コミを書いてください」と直接お願いしたくなります。しかし、こうした直球のアプローチは逆効果になることもあります。
重要なのは、口コミを書きたくなる体験を設計することです。特に「初来店」は最も口コミが生まれやすいタイミングです。最近は口コミを書くために新しい店舗を開拓する消費者も増えており、初来店時に最高の印象を持っていただくことが、口コミ増加に直結します。
接客面では、口コミを書いてほしいと伝えるのではなく、おすすめメニューや店舗の楽しみ方を丁寧に案内することを重視します。初頭効果(最初の印象がその後の評価に強く影響する心理効果)を意識し、来店直後の体験で満足度を最大化することが鍵です。
2-3. 口コミを集めるプラットフォームを決める
業種や業態によって、どのプラットフォームの口コミが集客に強い影響を与えるかが異なります。口コミを集約するプラットフォームをあらかじめ決定することで、施策が分散せずマーケティング効果を最大化できます。
| 業種・業態 | 主要プラットフォーム |
|---|---|
| 飲食店 | 食べログ、Googleビジネスプロフィール |
| その他の店舗 | 各種予約サイト、Googleビジネスプロフィール |
| 製品 | Amazon、楽天、UGC(SNS・ブログ) |
| システム・サービス | レビューサイト、UGC(SNS・ブログ) |
3. 実践事例:都内中華料理店の取り組み
都内で複数店舗を展開する中華料理店では、初来店のトークスクリプトの改善と、翌日サンクスメッセージの導入によって、1年間で各店舗の口コミが100件以上増加。店舗によっては口コミ件数が2倍になりました。
施策①:初来店トークスクリプトの改善
この施策の核心は、口コミを直接依頼しないという点にあります。スタッフが初来店のお客様に伝えるのは「口コミを書いてください」ではなく、「おすすめメニューの楽しみ方」や「この店ならではの食べ方・頼み方」です。
最近は口コミを書くために新しい店舗を積極的に開拓する消費者も増えています。そうしたお客様にとって、初来店の体験は特別なものです。初頭効果を重視し、来店直後に最高の印象を持っていただくことが、自発的な口コミ投稿につながります。
トークスクリプトの設計思想
「口コミを書いてほしい」という押しつけは逆効果。スタッフが本当におすすめしたいメニューや楽しみ方を伝えることで、お客様が自然と「紹介したい」と感じる体験を設計する。
施策②:翌日サンクスメッセージの導入
来店翌日にSMSでサンクスメッセージを送信しました(システムによってはメールやLINEでの送信も可能です)。
翌日というタイミングが重要です。来店当日は食事の余韻が残っている一方、翌日になると感動が少し落ち着き、冷静に体験を振り返れるタイミングです。このタイミングでメッセージを受け取ることで、「そういえば良いお店だったな」という感情が再喚起され、口コミを書く行動につながります。
サンクスメッセージには口コミページへの直接リンクを含め、投稿のハードルを最小化しています。
4. プラットフォーム別の口コミの集め方
4-1. Googleビジネスプロフィール
店舗ビジネスでは最も重要なプラットフォームです。MEO(地図検索エンジン最適化)において、口コミの件数と評価は検索順位に大きく影響します。
口コミを集めるには、購入やサービス提供後にフォローアップメッセージを送り、口コミページへのリンクを提供するのが効果的です。店内にQRコードを設置してスマートフォンから簡単に投稿できる環境を整えることも有効です。なお、口コミへのインセンティブ(報酬)提供や偽アカウントによる投稿はGoogleのガイドライン違反となります。
4-2. 食べログ・各種予約サイト
飲食店にとって食べログは来店動機に直結するプラットフォームです。食べログの評点はアルゴリズムで算出されるため、件数だけでなく評価の質も重要です。予約サイト経由の来店には、来店後のフォローメールでレビュー投稿を促す流れが効果的です。
4-3. Amazon・楽天レビュー
物販を行う事業者には、販売チャネルでのレビューが重要です。Amazonはセラーセントラルのレビューリクエスト機能を活用できます。楽天ではレビュー投稿後のインセンティブ提供が認められていますが、投稿前の特典付与や高評価の誘導は規約違反となります。
4-4. SNS・UGC(ユーザー生成コンテンツ)
XやInstagramでの言及は、ブランドの認知度向上に貢献します。ハッシュタグキャンペーンや写真コンテストを活用することで、ユーザーが自発的に投稿する仕組みを作れます。アフィリエイト広告の活用により、ブログやメディアへの言及を増やすことも有効です。
5. 口コミを増やすためのチェックシート
各項目をクリックしてチェックできます。
6. まとめ
口コミ集客を成功させるためには、「口コミを書いてもらう」ことを直接求めるのではなく、口コミを書きたくなる体験を設計することが根本的な考え方です。
具体的には、地域No.1を狙える看板メニューを作り、初来店時の初頭効果を最大化する接客を整え、翌日サンクスメッセージで感動を再喚起する流れを仕組み化することが重要です。都内の中華料理店での事例が示す通り、この施策の組み合わせにより、1年で各店舗100件以上の口コミ増加も実現できます。
口コミが増えることでMEOの順位が上がり、新規顧客が増え、さらに口コミが生まれるという好循環が生まれます。上記のチェックシートを活用しながら、自店に合った口コミ集客の仕組みを構築してみてください。
