美容室の集客ができない共通ポイント5つと離脱を防ぐ対策

美容室の集客ができない共通ポイント5つと離脱を防ぐ対策

Google検索で見つけやすくする

集客のカチプロを
優先ソースに追加できます

飲食店集客・SEO・MEO・SNS活用など、店舗マーケティングの実務情報をGoogle検索で見つけやすくなります。

美容室の集客ができない原因は、才能やセンスの問題ではありません。

ターゲット設定・立地・商圏内の接点・視認性・予約導線の5つに、失敗の要因は集約されます。そして、実は、美容室は飲食店と比べて来店機会が構造的に少ない業種です。

新規集客の改善と、既存客が離脱しない仕組みづくりの両輪で対策する必要があります。この記事では、集客できない美容室に共通するポイントと、離脱を防ぐ具体的な対策を解説します。

目次

美容室が集客できないのは構造的な理由がある

美容室の集客は、そもそも飲食店より難易度が高い構造になっています。精神論や努力不足の話ではなく、業界の数字がそれを示しています。

厚生労働省の衛生行政報告例によると、日本の美容室は約27万軒あります。これはコンビニエンスストア約5万5,000店の5倍近い数です。一方で飲食店の数は55万〜67万軒とされています。店舗数だけを見ると飲食店のほうが多く見えますが、重要なのは来店機会との比率です。

比較項目美容室飲食店
店舗数の目安約27万軒約55万〜67万軒
来店周期1〜2ヶ月に1回最大で1日3回
1人あたりの年間来店機会6〜12回程度理論上は1,000回超

飲食店は朝・昼・夜と、1日に最大3回の来店機会があります。対して美容室の来店周期は1〜2ヶ月に1回です。1人のお客様が美容室に行く回数は、年間でわずか6〜12回程度しかありません。限られた来店機会を、27万軒の美容室で奪い合っているのが実態です。

さらに美容室には、もうひとつ特有の構造があります。お客様は一度気に入った美容室から離脱しづらいという点です。髪型の再現性や担当者との相性が重視されるため、行きつけが決まると他店には流れにくくなります。これは既存客を守る側にとっては有利ですが、新規を獲得する側にとっては高い壁になります。

だからこそ美容室は、商圏内での新規集客と、離脱を防ぐ仕組みづくりの両方を、飲食店以上に意識して設計する必要があります。

集客できない美容室に共通する5つのポイント

集客に苦戦している美容室には、共通する失敗パターンがあります。ここでは開業前の意思決定から日々の運用まで、5つのポイントに整理します。

ターゲットとメニュー・価格が曖昧

集客できない美容室の根本原因は、誰に来てほしいのかが決まっていないことです。ターゲットが曖昧なままだと、メニュー構成も価格設定も中途半端になります。結果として「誰にとっても選ぶ理由がない店」になってしまいます。

たとえば「20代〜60代まで幅広く対応」という打ち出しは、一見すると間口が広いように感じます。しかし白髪ケアを重視する50代と、トレンドカラーを求める20代では、選ぶ基準がまったく違います。両方に向けた発信は、どちらにも刺さりません。

ターゲットを決める際は、次の3点をセットで固めます。

  1. 主要顧客の年代・性別・来店目的を1つに絞る
  2. その顧客が払える客単価の目安を設定する
  3. 客単価に合ったメニュー構成と所要時間を設計する

このターゲット設定が曖昧なまま進むと、次に解説する物件選びも連鎖的に失敗します。誰に売るかが決まっていないのに、どこに出店すべきかは判断できないからです。

物件選びで致命的なミスをしている

物件選びの失敗は、開業後の努力ではほぼ挽回できません。集客できない美容室の多くは、開業することが目的化した状態で物件を契約しています。

典型的な失敗は2つあります。

1つは、同系統の美容室が密集する立地への出店です。似たコンセプト・似た価格帯の店が並ぶエリアでは、価格競争かクーポン競争に巻き込まれます。体力のある大型店やチェーンが有利になり、個人店はコストパフォーマンスの合わない戦いを強いられます。

もう1つは、想定客単価と立地の相場が合っていないケースです。高単価メニューを主軸にしたいのに、低価格帯の店が支持されるエリアに出店すると、商圏内にターゲットがほとんど存在しない状態になります。

自宅開業も、集客の観点では立地を無視した出店にあたります。家賃負担がない点は魅力ですが、人通り・視認性・商圏人口の条件を満たさないことが大半です。自宅開業を選ぶ場合は、紹介と指名で成立する顧客基盤を先に持っているかどうかが判断基準になります。既存客ゼロからの自宅開業は、集客難易度が非常に高い選択だと理解しておく必要があります。

美容室の立地選びは最重要!開業を成功させる物件選びの原則

商圏内での接点が不足している

お客様は、接触機会の多い美容室に流れます。技術力やメニューの良さ以前に、そもそも存在を知られていなければ選択肢に入りません。

わかりやすい例が看板です。競合店がメインの通り沿いに看板を設置しているのに、自店舗は看板すら出していないとします。この場合、通行者との接触回数に圧倒的な差が生まれ、顧客は前者に集まります。心理学でいう単純接触効果のとおり、人は繰り返し目にしたものに好意と安心感を持つからです。

商圏内の接点は、次の観点で棚卸しします。

  1. 店前・最寄りの主要動線に看板や案内が出ているか
  2. Googleマップで店名と業種が正しく表示されているか
  3. 商圏内の生活動線上で、店名を目にする機会が月に何回あるか

接点づくりというと広告を連想しがちですが、まずは看板・外観・地図情報といった無料または低コストの接点から埋めるのが優先順位として正解です。

外から店内の様子が見えない

店内の雰囲気が外から見えることは、美容室選びの加点要素になります。初めて行く美容室に対して、お客様は「どんな雰囲気か」「自分に合いそうか」という不安を持っています。通行人からでも店内の様子がわかる設計は、その不安を入店前に解消してくれます。

ガラス面が大きく、明るい店内が見える美容室は、それだけで心理的なハードルが下がります。反対に、外から中がまったく見えない店構えは、常連には問題なくても、新規のお客様には入りにくさとして働きます。

ただし例外もあります。プライバシー重視のコンセプトや、薄毛・ヘアロスの悩みに特化した美容室では、外から見えないことがむしろ価値になります。この場合は視認性で勝負せず、ホームページやポータルサイト上で店内写真を充実させ、事前に雰囲気を伝える設計に切り替えます。

判断基準はシンプルです。コンセプトが一般向けなら開放的な設計、悩み特化型ならウェブ上での情報開示を厚くする。この使い分けができていない美容室は、機会損失を起こしています。

予約導線が不明瞭

知られているのに予約されない美容室には、予約導線の問題があります。ホットペッパービューティーが強い理由のひとつは、ユーザーがネット予約の方法を迷わないことです。使い慣れた画面で、空き枠を見て、その場で予約が確定する。この体験が標準になっている以上、それを下回る導線は離脱を生みます。

予約で機会損失が起きる典型パターンは3つです。

  1. 予約方法がホームページやSNS上でわかりづらい
  2. 電話でしか予約を受け付けていない
  3. 問い合わせ後に折り返し連絡が必要で、その場で予約が確定しない

営業時間外に美容室を探している人にとって、電話予約のみは実質的な機会損失です。仕事の休憩中や深夜に検索し、そのまま予約まで済ませたい人を取りこぼします。

対策としては、24時間受付できるネット予約の導入が前提になります。そのうえで、Instagramのプロフィール・Googleビジネスプロフィール・ホームページの3箇所すべてに予約リンクを設置します。どの入口から知られても、2タップ以内で予約画面に到達できる状態が目安です。

美容室の離脱を防ぐための対策

新規集客と同じくらい重要なのが、既存客の離脱防止です。来店機会が年6〜12回しかない業種では、1人の失客のダメージが飲食店より重くなります。

失客の定義を決める

離脱対策は、失客の定義を数字で決めるところから始まります。定義がないと、気づいたときには手遅れになっているからです。

目安は、そのお客様の来店周期の1.5〜2倍を超えたら失客扱いとすることです。来店周期が2ヶ月のお客様なら、3〜4ヶ月来店がなければ失客とみなします。この基準を決めておくことで、「まだ大丈夫」という感覚的な判断を排除できます。

失客と判定する前の段階、つまり周期を少し過ぎたタイミングが、再来店を促す最重要ポイントです。以降の対策は、すべてこの基準を前提に設計します。

次回予約の利便性を高める

リピートしやすい美容室の前提条件は、次回予約の取りやすさです。どれだけ仕上がりに満足しても、予約が面倒であれば来店は先送りされます。先送りされた予約の一部は、そのまま失客に変わります。

具体的な設計として有効なのが、LINE公式アカウントから予約システムへ直接遷移できる導線です。お客様のスマートフォンに残る接点から、迷わず予約画面に到達できる状態をつくります。あわせて、リッチメニューの一番目立つ位置に予約ボタンを固定配置します。

リマインダーメッセージで再来店のきっかけを作る

来店周期を過ぎたお客様には、こちらから思い出してもらうきっかけを送ります。離脱の多くは、不満ではなく「忙しくて忘れていた」ことが原因だからです。

有効なのが、リマインダーメッセージの自動配信です。最終来店から2ヶ月が経過した時点で、「前回のご来店から2ヶ月が経ちました。次回のご予定はいかがでしょうか」といったメッセージを自動送信する仕組みを導入します。LINE公式アカウントや予約システムの配信機能を使えば、手作業なしで運用できます。

配信設計の目安は次のとおりです。

  1. 来店周期を過ぎたタイミングで1通目を自動配信する
  2. メッセージ内に予約リンクを必ず含める
  3. 反応がない場合は、失客基準の直前にもう1通だけ送る

リマインダーメッセージに値引きをつけるのには賛否両論がありますが、集客のカチプロは肯定派です。通常の価格を高めに設定し、期限付きの値引きで集客をした方が効率は圧倒的に良いからです。期限がない値引き・割引は、逆に慢性的に値引きをする店舗の印象を与えてしまいますので、逆効果です。

デジタルの仕組みづくりが難しい場合は、アナログな方法もあります。年に3〜4回、絵葉書のようなハガキを顧客に送る方法です。季節の挨拶にひと言添えるだけでも、日常の中で店を思い出してもらう接点になります。手書きの一文があるハガキは、メッセージ配信にはない温度が伝わる手段です。

まとめ

美容室の集客ができない原因は、ターゲット設定・立地・商圏内の接点・視認性・予約導線の5つに集約されます。そして美容室は、来店機会が年6〜12回しかない構造の業種です。新規集客の改善だけでは足りず、失客の定義を決め、次回予約の利便性とリマインダーの仕組みで離脱を防ぐ両輪の設計が欠かせません。

集客のカチプロは、アドバイスで終わらない実行支援型のマーケティングサポートです。自店の集客がうまくいかない原因の特定から、予約導線や離脱防止の仕組みづくりまで一緒に取り組みます。

美容室の集客にお悩みの方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

検索

目次