X(旧Twitter)でフォロー&リポストキャンペーンを行う方法とは?

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フォロー&リポストキャンペーン(旧フォロー&リツイートキャンペーン)とは、X(旧Twitter)の指定のアカウントのフォローとリポストをしてもらうことの見返りに、抽選でクーポンやプレゼントを送るキャンペーンのことです。

このキャンペーンで企業側はたくさんのフォロワーを獲得することができ、露出もできるメリットがあります。ただし、テレビでもフォロー&リポストキャンペーンは懸賞として紹介されていることもあり、同一人物に、当選の確率を上げるために複数アカウントで登録されたり、顧客化の見込みのないフォロワーを増やしてしまうデメリットもあります。

そのため、このXキャンペーンを実施する際は工夫も必要です。

目次

1.フォロー&リポストキャンペーンを行うメリットとは?

フォロー&リポストキャンペーンを行うことで、フォロワーを大量に獲得することができます。また、特定のポストがリポストされるため、通常の投稿をするよりも広く宣伝することができます。ゲーミフィケーションの手法の1つです。

提供するプレゼントを工夫することで、店舗では直接集客をすることができます。たとえば、ペアのお食事券をプレゼントし、提供するメニュー例の画像を応募ポストで紹介します。画像で興味を持ち、当選しなくても来店予約に繋げることができることもあります。

また、その場で当選結果を即時伝えるインスタントウィンという仕組みがあります。これを使うことで、例えば当たれば特定の商品が無料、はずれても特定の商品が値引きされるクーポンを配布することができます。

これにより、宣伝と来店動機の付与を同時に行うことができます。これは、季節の変わり目などで、大手コンビニや大手飲食店が行っています。

フォロワーの獲得と宣伝を両方運用ができるため、フォロー&リポストキャンペーンは、X(旧Twitter)を活用したマーケティングの中では、コストパフォーマンスが高いキャンペーンと言えます。

2.フォロー&リポストキャンペーンの実施するために必要なものとは?

Xのキャンペーンであるフォロー&リポストキャンペーンを実施するためには、ツールが必要になります。これは、Xが、リポストした人の確認が最新で100件までしか確認ができないためです。また、効果的にリポストされた投稿の表示回数を最大化するためには、Xプレミアム(ブルーバッジ)以上のプランで行うことが推奨されます。

2-1.低予算でフォロー&リポストキャンペーンを実施したい

低予算でのキャンペーンは、一定の期間を決めて、その最中にフォローやリポストなどの指定の行動をとったアカウントを計測し、期日が経過した後に、手動で抽選を行います。例えば、1月1日〜15日までに期間を設定し、16日にお年玉プレゼントを5名に抽選して、当選をしたアカウントのDMにプレゼントを通知します。

この時に使用するのが、Socialdogのビジネスプランです。特定の投稿に反応をしたアカウントをフィルタリングして抽出することができます。その後、抽選をする機能がついています。

フォロー&リポストキャンペーンに使用するツールの中では、月額19,800円と圧倒的に安いため、高頻度でキャンペーンをやりたいけれども、予算がない事業者に向いています。

2-2.インスタントウィンを導入したい時

キャンペーンの自動化し、クーポンを配布したい事業者の場合は、インスタントウィンの機能がついているツールの導入が必須です。インスタントウィンは、いわゆる「はずれなしの抽選」で動機を作ることが目的になりますので、この仕組みを利用する事業者は、「全国に展開している店舗」または「どこからでも購入ができるEC」に限られます。

①echoes(エコーズ)

X(旧Twitter)およびInstagramに特化した、実績豊富なSaaS型ツールです。アライドアーキテクツ社が提供しており、X広告認定代理店ならではの強固なAPI連携と安全性が最大の強み。キャンペーン実施数に制限のない定額制プランがあり、リプライ型やLP型など多彩な手法に対応します。広告配信から当選通知、デジタルギフトの即時配布までをワンストップで管理でき、大規模な施策でも安定稼働します。

②Ownly(オウンリー)

X、Instagram、LINE、TikTokなど主要SNSを網羅したマルチプラットフォーム対応ツールです。スマートシェア社が運営しており、単なる抽選だけでなく、UGC(ユーザー投稿)収集やレシート応募(マストバイ)機能に強みを持ちます。定額で回数無制限のキャンペーンが実施でき、異なるSNSを横断した施策や、購買データを活用した販促活動を行いたい企業に最適です。

③キャンつく

「誰でも簡単に」をコンセプトにした、初心者にも扱いやすいセルフ運用型ツールです。ピクルス社が提供しており、管理画面の操作性が高く、即時抽選の設定が短時間で完了します。X版やInstagram版など媒体ごとにプランが分かれており、必要な機能だけをリーズナブルに導入可能。自動抽選だけでなく、当選者へのDM一斉送信や個人情報管理のセキュリティ機能も充実しており、コストパフォーマンスに優れます。

④Booster

低コストで即日導入も可能な、SaaS型のSNSキャンペーンプラットフォームです。月額制のサブスクリプションモデルで、キャンペーンを作り放題な点が特徴(プランによる)。XのリポストキャンペーンやLINEの友だち追加キャンペーンなど、基本的なインスタントウィン機能を網羅しています。複雑なカスタマイズよりも、手軽さとスピードを重視し、高頻度で施策を回したい運用担当者に支持されています。

⑤ATELU(アテル)

SNS運用支援で著名なコムニコ社が提供する、信頼性とサポート力に優れたクラウドツールです。XとInstagramに対応しており、特にキャンペーン後の事務局対応(当選者管理やDM送信)の効率化に定評があります。偽アカウントの排除機能や、過去の当選履歴に基づいたフィルタリングなど、リスク管理機能が充実。大手企業や、炎上リスクを抑えて安全にキャンペーン運用を行いたい場合に適しています。

3.フォロー&リポストキャンペーンを実施する際の手順とは?

STEP1 キャンペーンを企画する。

フォロー&リポストキャンペーンを企画します。何を認知させたいのか、何を売りたいのかを明確にし、プレゼント、サムネイル、応募詳細ページを用意します。

STEP2 仕組みを決定する。

インスタントウィンの仕組みで、自動で抽選を行い、当選者に通知するようにしたい時は、インスタントウィンに対応したツールの導入をあらかじめ決定しなければなりません。

STEP3 周知する手段を用意する。

フォロー&リポストキャンペーンは、多くの人が参加するほど有利になります。そのため、店舗であれば、LINE公式アカウントや店内でもアナウンスを行い、キャンペーンに参加してもらいます。また、十分な拡散が期待できない時は、X広告を使います。

X広告には、タイムラインにポストを広告として表示させるプロモポストとフォロワーを獲得する目的のプロモアカウントがあります。キャンペーンを成功させることが目的なので、プロモポストで広告を出稿します。

4.フォロー&リポストキャンペーンの注意点とは?

フォロー&リポストキャンペーンを効果的な集客方法と運用する時は、企画の段階で以下のようなポイントに注意する必要があります。

4-1.オファーは自社PRにつながるものにする。

フォロー&リポストキャンペーンでは、フォロワーを獲得することを目的にしています。オファーはAmazonギフトカードでも良いですが、自社PRにつながるものを用意した方が良いことが多いです。

集客を重視した配布数を重視するよりも非現実的なものの方が射幸心を煽られます。飲食店であれば、餃子1皿無料を100人にばら撒くよりも、ディナーコースの一番高いものをペア1組にした方が良いことが多いです。

4-2.インスタントウィンは集客を伸ばすことが目的になる。

ファミリーマートが肉まんが1万人に毎日当たるキャンペーンを実施しています。

インスタントウィンの仕組みを活用し、条件を満たしたアカウントを自動で抽選し、すぐに結果発表をしています。たとえば、毎日肉まんが1万人に当たるキャンペーンを行うと、肉まんがもらえるという来店動機を1万人に毎日付与することができます。

コンビニのような来店すれば、ついで買いで日用品などが売れる業態では効果的な集客方法です。この時は、原価率の低いPB商品をオファーにするのが効果的です。

4-3.#プレゼントキャンペーンなどのハッシュタグを活用する。

ハッシュタグの中には、プレゼントキャンペーン専門のハッシュタグがあります。独自のハッシュタグを用意し、例えばリプライや引用に使用することを条件とすれば、トレンド入りしやすくなります。これによって、多くの人にキャンペーンを知ってもらうことができ、宣伝効果も高まります。

4-4.リプライ数を増やすための対策を行う

X(Twitter)のタイムラインは、ほとんどのユーザーがおすすめです。おすすめは、フォローしていないユーザーとフォローしているユーザーから約半数ずつ表示するアルゴリズムになっており、フォローしていないユーザーにも訴求するためには、フォローされていないユーザーにも露出することが重要になります。

この場合、フォロワーは直接表示アルゴリズムには関係なく、いいね、リポスト、リプライなどが影響します。その中でもリプライの加点評価が高いため、フォロー&リポストキャンペーンでは、リプライも条件に加える場合があります。この場合、リプライにさらに返信をすると、大きな加点があり、露出しやすいアカウントに育てることができます。

5.フォロー&リポストキャンペーンの事例

Xのフォロー&リポストキャンペーンの最新事例を紹介します。

5-1.すき家

すき家では、2025年5月13日9:00~23:59までに期間を定めて、「#煮込みハンバーグカレー発売記念」のキャンペーンを実施しました。20日に確認した段階では、3万2,000件以上のリポストがついており、表示回数は45万回を超えています。ハンバーグが焼けた後に、ぐつぐつとソースで煮込まれる15秒のショート動画を活用しています。通常の投稿は、6万回〜7万回の表示回数であるため、キャンペーンの宣伝効果が見られます。プレゼントは、1,000円分のお食事券を50名に抽選でプレゼントしています。

5-2.吉野家

吉野家では、2025年5月10日〜5月24日の期間を定めて、吉野家で使えるデジタルギフト総額50,000円分(10名×5,000円分)を配布するキャンペーンを実施しています。20日段階では、3万1,000回以上のリポストがついており、表示回数は、75万回を超えています。また、ハッシュタグは、「#今日の吉野家」を使用しており、フォロー、リポストに加えて、リプライをすることで、当選確率を2倍するとしています。そのため、20日段階のリプライは、7,800件を超えています。

5-3.松屋

松屋では、5月13日〜5月19日の期間を定めて、松屋で使えるポイントを1,000ポイントを30名に抽選で当たるキャンペーンを実施。ハッシュタグには、「#食べればわかるさ」を使用しており、投稿は、本格四川風麻婆豆腐の画像を使っています。リポストは2万2,000件以上であり、表示回数は40万回を超えています。

5-4.ローソン

ローソンでは、#5日間限定の無料券チャレンジを実施し、カフェオレの無料券を毎日1万人に配布しました。インスタントウィンの仕組みを採用しており、表示回数は370万回〜500万回と桁違いに多いのが特徴です。ローソンは定期的にドリンクのインスタントウィンのキャンペーンを行っており、カフェオレ以外にもアップルティーやマスカットティーなどのチルド飲料のキャンペーンを実施しています。

5-5.チーズガーデン

チーズガーデンでは、5月14日〜27日までの期間に、#チーズクリームクッキーサンド発売記念にフォロー&リポストキャンペーンを実施しています。20日に確認した段階では、リポストは9,000件を超えており、表示回数も10万回を超えています。この時に使われている特典は、5名にチーズクリームクッキーサンドをプレゼントしています。通常の投稿の表示回数が1,500〜2,000回であることを考えれば、宣伝効果は非常に高いと判定することができます。

5-6.キーズカフェ

キーズカフェでは、5月14日〜20日までの期間に、#十勝ジャージーフローズンヨーグルトのキャンペーンを実施。6個セットが3名に抽選で当選するというものであり、20日に確認した段階では、リポストは6,600件を超えており、表示回数は9万6,000回を超えていました。リプライと引用をすることで当選確率が2倍になるとしており、リポスト数は、1,240件を超えています。こちらも通常の投稿と比較すると、表示回数はかなり大きく伸びているため、宣伝効果は非常に高いと判定することができます。

まとめ

X(旧Twitter)のアカウント育成の手段として、X(旧Twitter)キャンペーンは定石になっています。とても手軽にフォロワーを獲得できる施策である上に、表示回数を伸ばすことができるため、高い宣伝効果を得ることができます。

フォロー&リポストキャンペーンには、特定の期間内を定めた上で抽選をする方法と即座に当選結果を伝えるインスタントウィンがあります。インスタントウィンは、クーポンを配布することを目的にして運用されるケースが多いため、大手コンビニが積極的に活用している傾向がありますが、ほとんどのキャンペーンは期間を設定しています。

キャンペーンを実施する時には、データを集計し、抽選をする仕組みが必要になります。その時に使われるのが、Socialdogです。これは、月額19,800円ということで、ツールの中では格安であることが人気の理由として挙げられます。

ここまで長丁場お疲れ様でした。集客のカチプロでは、SNSのマーケティング支援や代行サービスなどもご提供しております。

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この記事を書いた人

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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