飲食店の経営分析4選|ABC・RFM・客単価の計算方法も解説

「POSレジは会計に使うもの」——そう思っていませんか?
実はPOSレジには、お店の経営課題を発見し、売上を伸ばすためのデータが眠っています。
この記事では、飲食店オーナーが今日から使える代表的な分析手法と、その読み解き方をわかりやすく解説します。

目次

POSレジのデータで何がわかるの?

POSレジは、オーダーが入るたびに「何が・いつ・いくつ・いくら」売れたかを自動で記録しています。このデータを分析すると、感覚ではわからなかった「売れているメニュー」「稼げている時間帯」「リピートしてくれるお客様」が見えてきます。

⚠️ データを”眠らせている”お店が多い現実
「売上の合計を確認する」だけで終わっていませんか?POSデータは分析して初めて価値が生まれます。今日からでも遅くありません。経営判断の精度をグッと上げましょう。

代表的な分析手法は3つです。それぞれの目的・計算方法・活用法を順番に見ていきましょう。

① ABC分析 ——「稼ぎ頭メニュー」を見極める

🍽️ メニュー最適化に使う

ABC分析とは、メニュー(商品)を売上への貢献度で3つのランクに分類し、「力を入れるべきメニュー」と「見直すべきメニュー」を整理する手法です。

商品数が多くなりがちな飲食店でこそ、効果を発揮します。

計算方法

  1. 一定期間(1か月など)のメニューごとの売上金額をPOSデータから集計する
  2. 売上金額の高い順に並べ替える
  3. 売上の累計構成比を計算し、ランクに分ける
累計構成比(%) = 上位N品の売上合計 ÷ 全体売上合計 × 100
ランク 累計構成比の目安 位置づけ 対応方針
Aランク 上位〜70% 主力・稼ぎ頭 品質維持・強化。写真・説明文で訴求
Bランク 70〜90% 準主力・安定戦力 Aランクへの引き上げを検討
Cランク 90〜100% 低貢献・見直し対象 廃止・改良・セット化を検討

ABC分析でわかること・できること

📌
メニューの絞り込み
Cランクが多い場合、メニュー数を絞ることで調理負担と食材ロスを同時に削減できる
📸
販促への集中投資
AランクはSNS・メニュー表の目立つ位置に配置し、注文率をさらに高める
💡
Bランクの育成
「セット」や「おすすめ表示」でBランクをAランクへ引き上げ、売上全体を底上げする
💡 実践のポイント
ABCランクは「売上金額」だけでなく「注文数」でも行うと、客単価アップのヒントが見つかります。「注文数は多いのに売上貢献が低いメニュー=値上げ or セット化の候補」です。

② 時間帯別売上分析 ——「繁忙・閑散」の波を把握する

🕐 シフト・仕込み最適化に使う

時間帯別売上分析は、1日の売上・注文数を時間帯ごとに集計し、繁忙タイムと閑散タイムのパターンを把握する分析です。

スタッフの人件費コントロールと機会損失の防止、両方に役立ちます。

計算方法

各時間帯の売上構成比(%) = その時間帯の売上 ÷ 1日の総売上 × 100

POSレジから「時間帯別売上レポート」を出力し、以下の観点で確認します。

  • どの時間帯に売上が集中しているか(ピークタイム)
  • 客数が多いのに客単価が低い時間帯はないか
  • 週ごと・曜日ごとに傾向が変わるか
  • 天候・イベントとの相関はあるか

時間帯別分析でわかること・できること

👥
適正シフト設計
ピークに合わせたスタッフ配置で、機会損失と人件費の無駄を同時に解消
🥢
時限メニューの投入
閑散タイムにランチセットや限定ドリンクを設定し、来店動機をつくる
🛒
仕込み・発注の最適化
曜日・時間帯ごとの傾向から必要量を予測し、食材ロスを削減する
💡 実践のポイント
「客数が少ない時間帯」にも注目しましょう。アイドルタイムを設けてスタッフ教育や仕込みに充てるか、割引施策で集客するか——意思決定のスピードが上がります。

③ RFM分析 ——「優良顧客」を見つけてリピートを育てる

👤 顧客育成・LINE施策に使う

RFM分析は、顧客を3つの指標でスコアリングし、「今すぐ特別なアプローチが必要な顧客層」を特定する手法です。会員機能やLINE連携ができるPOSレジで特に効果を発揮します。

RFMとは?

指標 英語 意味 確認するポイント
R Recency 最終来店日 最近来てくれているか?
F Frequency 来店頻度・回数 どのくらいの頻度で来るか?
M Monetary 累計利用金額 トータルでいくら使っているか?

計算・分類の方法

  1. 会員データ・購買履歴からR・F・Mそれぞれのスコアを1〜5点でランク付けする
  2. 3指標の組み合わせで顧客をグループ分けする(例:優良顧客・休眠顧客・新規顧客など)
  3. グループごとに最適なアプローチ(クーポン・メッセージ)を実施する

顧客グループと打ち手の例

顧客グループ 特徴 おすすめ施策
優良顧客 R・F・Mすべて高い VIP扱い・限定情報の先行配信
有望顧客 FとMは高いがRが低下 「お久しぶりです」クーポン配信
新規顧客 Rは高いがFとMが低い 2回目来店特典・フォロー促進
休眠顧客 R・F・Mすべて低い 季節メニュー案内・再来店キャンペーン
💡 実践のポイント
RFM分析は会員登録やLINE連携があるPOSレジほど精度が上がります。すべての顧客に同じ施策を打つより、グループ別に「的を絞ったアプローチ」をすることで、費用対効果が大幅に改善します。

④ 客単価分析 ——「1人あたりの売上」を最大化する

💴 収益改善に使う

売上を増やすには「客数を増やす」か「客単価を上げる」かのどちらかです。実は客単価を上げるほうが、コストがかかりにくく即効性も高い施策です。

計算方法

客単価(円) = 一定期間の総売上 ÷ 同期間の総客数

客単価を細かく分析するときは、以下の掛け算の式で考えると施策が立てやすくなります。

客単価 = 注文品数 × 平均メニュー単価

客単価分析でわかること・できること

  • 曜日・時間帯によって客単価はどう変わるか
  • セット注文やドリンク注文の割合(追加注文率)
  • 客単価が低い原因は「注文数の少なさ」か「メニュー単価の低さ」か
  • スタッフのアップセル・クロスセルの効果があるか
💡 実践のポイント
「ドリンクのおかわりを一声かける」「デザートのおすすめをする」——こうしたスタッフの行動が客単価に直結します。曜日・スタッフ別の客単価データと組み合わせると、教育・評価にも活用できます。
🤖 AI × POSレジ

これらの分析、AIが自動でやってくれる時代に

「分析の手順はわかったけど、毎日やるのは大変…」そんな声に応えるのが、飲食店向けPOSレジ「funfo(ファンフォ)」のAI分析機能です。

  • ワンタップでAIが自動分析——売上・商品・時間帯などのデータをボタン一つで解析。手作業ゼロで分析結果が得られます
  • AIがインサイトと改善策まで提案——「なぜ売れたのか」「次に何をすべきか」をコンサルタントのように提示。経営判断のスピードが上がります
  • 来店回数・注文データでRFM的な分析も可能——モバイルオーダーと連携することで、顧客ごとの来店履歴・注文内容を活用した分析が実現します
  • 8,000店以上が導入する実績——居酒屋・カフェ・社食・フードコートなど幅広い業態で活用されています
  • 基本機能は無料からスタート可能——契約不要・初期費用なし。iPadにアプリを入れるだけで今日から使えます

データ分析にかけていた時間を、メニュー開発やお客様対応など「もっと価値ある仕事」に充てられるようになります。

📣 カチプロおすすめ

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この記事で紹介した分析をすべて手動でやるのは大変です。
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まとめ:今すぐPOSデータを”経営の武器”に変えよう

✅ この記事で紹介した4つの分析

  • ABC分析——メニューを貢献度で分類し、稼ぎ頭を把握・強化する
  • 時間帯別売上分析——繁忙・閑散のパターンをつかみ、シフトと仕込みを最適化する
  • RFM分析——顧客の来店状況をスコアリングし、的を絞った再来店施策を打つ
  • 客単価分析——1人あたりの売上を分解し、アップセル・クロスセルの余地を見つける

どれも「難しい計算式を覚える」必要はありません。大切なのは「データを見る習慣」を持つこと。週1回でもPOSレポートを開くだけで、売上と向き合う視点が変わっていきます。

分析を自動化・効率化したいなら、funfoのようなAI搭載POSレジの活用も検討してみてください。忙しい現場でも、データを経営に活かす仕組みが整います。

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この記事を書いた人

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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