飲食店の集客に使えるグルメサイト16選

飲食店を探す方法は、多岐化しています。集客に関するサービスも多数存在することで「どれが良いのかわからない」と思う飲食店オーナーも多いと思います。

グルメサイトは、集客方法の1つで、目的は手間をかけずに団体の宴会、会合、ディナーの予約を獲得するために導入します。グルメサイトの中でもサービスは無数に存在します。

そこで、今回は、飲食店のオーナーがグルメサイトを使って集客をする際に、選定する基準に加えて、日本国内には具体的にどのようなグルメサイトがあるのかを紹介します。

目次

グルメサイトとは?

グルメサイトとは、飲食店の情報が提供されているオンラインサービスのことで、サイト・アプリの形で提供されています。各飲食店の詳細情報のほか、口コミや直接予約を入れることができます。また、地域ごとに分けられた検索が設けられていて、検索で新しい飲食店を見つけることができます。

グルメサイトを導入する理由は次の2つしかありません。要は、手間をかけずに勝手に予約を獲得したいときに使うのがグルメサイトです。

  1. 飲食店を探しているユーザーに知名度のない自店舗を露出させ、集客する
  2. オンライン予約ができるようにして、ユーザーが予約をしやすいように利便性を向上する

飲食店を探している人は、グルメサイト内で検索をして、条件に合致した飲食店を探します。

また、集客ができるのは、団体の宴会、会合、ディナーなどの検討が必要な食事の集客です。何も考えずにお店を選ぶランチタイムや食堂の集客には向きません。もし、これらの集客を行いたい場合は、SNSの運用・広告の方が向いています。

グルメサイトの料金体系とは?

グルメサイトは、月額固定費ありなしで料金体系が異なっています。

月額固定費がかかるグルメサイトは、その他に予約席数分だけかかるウェブ予約手数料が発生します。例えば、食べログでは、ランチに100円、ディナーに200円の税別手数料がかかります。4人組のディナー顧客がウェブ予約した場合に、800円の手数料がかかります。

これに対して、月額固定費がかからないグルメサイトは、ウェブ予約手数料のみがかかります。ただし、こちらは、予約されたコースの料金などから一定割合の成果報酬が課金されるアフィリエイト方式(成果報酬方式)になります。また、こちらはどの飲食店でも登録できるわけではなく、サービスのコンセプトに合致した飲食店のみが登録できます。

グルメサイトを使った集客で失敗しないための選定基準とは?

グルメサイトは、客数を増やすために導入するため、客数が増えることを前提として選ばなければなりません。そのため、グルメサイトのサービス自体に集客力の強さを求めますし、さらに、サービス内で露出し、予約に結びつかなければ意味がありません。

そのため、以下の基準は非常に重要です。

グルメサイト自体の集客力の高さ

最も重要なのは、グルメサイト自体の集客力です。ユーザーがいないグルメサイトで上位表示をしても、人がいないので集客が増える見込みがないからです。

グルメサイトの集客力は、検索エンジン、アプリの登録者数、姉妹サービスからの送客、有料会員など様々な要素がありますので、一概に言及することはできませんが、SEO対策の強さでいえば食べログですし、楽天エコシステムに組み込まれている楽天ぐるなびも集客力が高いとされています。

ターゲットの合致

サイトの月間利用者数が多く、ターゲットとする客層と合致しているかを確認します。例えば、居酒屋がメインのグルメサイトにレストランが出稿しても、集客が思ったようにいかない可能性があります。また、グルメサイトごとに、人気のある客層が異なっていますので、集客ができる客単価も異なっています。

最近では、客単価の高いインバウンドを対象にした集客のニーズも増えています。多言語対応も重要な選定基準です。

集客効果の実績

グルメサイトに加盟している他の飲食店の事例や、集客効果の数値データを確認します。実際にどの程度の集客が見込めるのかを見積もることが重要です。

広告媒体の場合、ROASが計測されているケースがあります。ROASは、広告費用1単位あたりの売上高です。例えば、ROASが10円であれば、広告費は10%かかっていることになります。飲食店の適正な広告費は、3~5%とされていますので、これ以下の場合は、広告費をかけすぎです。

競合店の掲載状況

競合店がどのグルメサイトに掲載しているかをリサーチします。このときに注意してみる必要があるのは、有料登録されている飲食店の件数です。これは、グルメサイトに集客力があっても、上位表示が見込めないグルメサイトに出稿しても集客することが難しいからです。

サイト内検索で上位表示ができるか?

サイト内検索で上位表示ができるプランであるかどうかが、グルメサイトを使った集客では非常に重要です。

例えば、食べログでは、アクセスアップの機能がそれに該当しますが、最安値のライトプランには、アクセスアップがついていません。つまり、サイト内検索からの集客は、ライトプランでは期待することができません。

グルメサイトの中には、独自のアルゴリズムを持っているものやシンプルに高額なプラン順に検索結果が並べられているものもあります。

プラン

予算に合った掲載プランがあるかどうかを確認します。初期費用、月額料金、成果報酬型など、料金体系が店舗の事情に合っているかがポイントです。

上述している通り、グルメサイトではウェブ予約手数料がかかります。1人あたりの客単価に対して、どの程度の費用がかかる見込みなのかシミュレーションをした上で、サービスを選定する必要性があります。

飲食店に使えるグルメサイト16選

日本国内で使うことができるグルメサイトを紹介します。

原則として、集客力のある食べログを導入することが多いですが、競合店が多い地域では、顧客の奪い合いになるため、想定よりも客数が増えないことがあります。そのときは、コストパフォーマンスに着目して、グルメサイトを増やしていきます。

食べログ

食べログは日本最大級のグルメサイトで、多くのユーザーに利用されています。月間利用者数は約9077万人、掲載店舗数は85万店舗に上ります。

飲食店は無料で店舗会員になることができ、プロフィールサービスを利用して営業時間やメニューの編集、情報発信が可能です。また、食べログPRやネット予約などの集客支援サービスも提供しており、飲食店の集客と業務支援に役立つサービスが充実しています。

楽天ぐるなび

楽天ぐるなびは、飲食店の集客を多角的にサポートするサービスです。サイトへの掲載やネット予約受付はもちろん、インバウンド対策や経営サポートも提供しています。月間ユーザー数は3800万人で、楽天会員へのアプローチも可能です。無料から始められるプランがあり、GoogleビジネスプロフィールやLINE公式アカウントの運用代行も行っています。

さらに、楽天ポイントを活用した集客強化や、予約キャンセル対策など、飲食店の繁盛を支援する機能が充実しています。

ホットペッパーグルメ

ホットペッパーグルメは、便利でお得な会員サービスを提供するグルメ・クーポン情報サイトです。会員はマイページで予約履歴を確認でき、リクエスト予約機能を利用して簡単にお店を予約できます。また、即予約機能により、選んだ時間で予約がすぐに確定し、お店への電話や返信待ちが不要です。

これらの機能は会員登録後に利用可能で、飲食店の予約をよりスムーズに行えるように設計されています。

Retty

Rettyは、飲食店向けの多機能な集客支援サービスを提供するプラットフォームです。新規集客からリピーター対策まで、飲食店に必要な対策をオールインワンで提供しています。

お店の魅力を最大限にPRできる機能があり、エリアやジャンルに基づいた人気店ページへの上位掲載が可能です。また、ホームページ機能、キーワード対策広告、Google予約連携などのサービスを提供し、SNSとの連携や多言語対応により、外国人観光客の来店サポートも行っています。これらの機能により、飲食店の集客と業務効率化を強力にサポートします。

一休.comレストラン

一休.comレストランは、上質な食事と空間を提供するハイクラスなレストランの掲載に特化したプラットフォームです。会員数は1000万人以上で、記念日や接待など特別なシーンでの利用に適しています。

掲載店舗は約10,000件で、独自の掲載規定に基づいて厳選されています。インターネット上での即時予約が可能で、固定費ゼロの成果報酬型で運営されています。専任の営業担当が販売プランやキャンペーンを提案し、上質なお客様の安定した送客をサポートします。

ヒトサラ

ヒトサラは、料理人とその料理(「ヒト」と「サラ」)を紹介するグルメメディアです。プロの料理人掲載数は15,000人以上で、プロのカメラマンによる撮影とライターがお店のページを作成します。

ネット予約機能も完備しており、インスタグラムやGoogleなどの検索やSNSと連携しています。飲食店やレストランの集客デジタルトランスフォーメーション(DX)もサポートし、動画を活用した集客や予約管理の手間を減らすサービスを提供しています。

EPARK

EPARKは、飲食店における順番待ち予約システムのパイオニアで、国内最大規模の加盟店数と会員基盤を保有しています。このシステムは、スマートフォンや店頭タッチパネル端末から順番待ち受付や日時指定受付を可能にし、顧客満足度の向上とリピート促進に貢献します。

また、受付業務の効率化によりスタッフの負担を軽減し、飲食店の集客と業務効率化をサポートします。特に三密対策としても有効で、多くの飲食店から好評を得ています。

EPARKは、登録店を紹介しているサイトがあるため、グルメサイトに分類します。

TableCheck

TableCheckは、国内外の優良なパートナー企業と提携し、SNSや口コミサイト、Googleマップなど主要メディアとの連携を通じて、高品質な顧客を集客する機能もあります。特に、食に関心の高い国内外のフーディやクレジットカード上級会員にアクセスできるダイニングプログラムとの連携が可能で、人気のレストランイベントでのネット予約にも対応しています。これにより、飲食店は新しい顧客層にアピールし、集客力を高めることができます。

OZ-mall

オズモールの「OZのプレミアム レストラン予約」は、固定料金がなく成功報酬型のため、掲載にかかるコストは発生しません。担当窓口によるサポートがあり、特集記事への掲載も無料です。掲載申請はオンラインで可能ですが、審査と返信には数日かかる場合があります。このサービスを利用することで、飲食店は効果的なPRと集客を実現できます。

オズモールは女性向けの媒体のアフィリエイト型のサービスです。そのため、女性の集客には強いです。

開店ポータル

開店ポータルは、新店に特化した無料のメディアサイトで、掲載費用がかからず、オーナーの想いを伝えるインタビュー記事やオリジナルクーポンの発行、位置情報検索機能を通じて集客をサポートします。これにより、新規オープンした飲食店などが効果的にPRし、新規顧客の獲得やリピーターの増加を目指せます。

美味案内

美味案内は、飲食店の集客をサポートするグルメサイトで、乗換案内サービスと連携しています。このサイトは、お店とユーザーのマッチングに重点を置き、短期的な来店者ではなく、長期的な常連客の獲得を目指します。

店舗までのルート案内や終電案内を無料で提供し、月間総検索数2億回の乗換案内との連携により、ユーザーがお店まで迷わずたどり着けるようサポートします。また、プロのスタッフによる取材記事「お店選びの手引き」を通じて、店の本当の魅力を発信し、常連予備軍の来店を促します。

旅色

旅色は、飲食店を含む様々な施設のPRをサポートするウェブマガジンです。このサイトでは、専用の電子雑誌ページを作成し、季節ごとの内容更新に対応します。また、多彩な紹介枠を提供し、検索エンジンでの上位表示を目指します。

さらに、旅色から運営するホームページやSNSメディアへのリンクを設け、認知度向上や予約、購入への行動を促進します。これにより、飲食店はブランディングを強化し、集客効果を高めることができます。

クックドア

クックドアは、日本全国の飲食店を検索できる情報サイトで、無料で飲食店をPRすることができます。初期費用や月額費用は完全無料で、店舗情報の編集、写真の掲載、料理・メニュー情報の写真付き掲載、座席情報の掲載が可能です。

最大50枚の写真や50点の料理・メニュー情報、50の座席情報を掲載できます。さらに、クックドアだけでなく、25の関連サイトでも飲食店をPRできるため、広告効果が期待できます。

BAR-NAVI

BAR-NAVIは、日本最大級のBAR検索サイトで、BAR業態の飲食店に特化しています。このサイトに掲載することで、週に1回以上、月に1-3回BARを訪れるコアファンが7割を占める良質な顧客層にアプローチできます。掲載は無料で、サントリーバーテンダーズクラブの一環として提供されています。店舗情報や写真、メニューなどは店舗側で簡単に更新でき、集客に大きく貢献するメリットがあります。

Yelp

Yelpは、サンフランシスコ発の世界的な口コミサイトで、2014年に日本でのサービスを開始しました。世界中のユーザー数は1億人以上に上り、食べログやRettyと異なり、レストラン以外のローカルサービスのレビューも掲載できるのが特徴です。美容院や病院、クリーニング屋、弁護士事務所など幅広いビジネスのレビューが可能で、実名レビューが基本となっています。インバウンド対策としても有効で、多国籍のユーザーに情報を届けることができます。Yelpは、飲食店だけでなく観光施設やホテルなどの宿泊施設のレビュー投稿も可能で、インバウンド集客に効果的なサービスです。

トリップアドバイザー

トリップアドバイザーは、施設の掲載ページを管理し、カスタマイズして特徴を伝えることができる無料ツールを提供しています。口コミへの返信機能を活用し、利用客とのコミュニケーションを図ることが可能です。また、施設のパフォーマンスを追跡し、ビジネス構築に役立つ分析結果を確認できます。これにより、競合施設をリードし、見込み客の注目を集め、予約獲得につなげることができるサービスです。

トリップアドバイザーは、グルメサイトというよりは、旅行に関する情報を取りまとめる口コミサービスです。世界で展開されていることもあり、訪日外国人の集客にもつながります。

まとめ

飲食店がグルメサイトに出稿する目的は、主に予約を獲得することです。また、魅力を伝えることができる上、口コミの獲得状況によればブランディングをすることができます。

グルメサイトを選ぶ基準として、ユーザー数や属性、実績、競合店の掲載状況、料金とプランが挙げられます。目的の顧客獲得が最も見込まれる集客方法を選定しましょう。

最終更新日 2025年3月7日

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この記事を書いた人

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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