集客コンサルタントとは何をするの?業務内容、選び方、相場を解説

「開業したばかりなのに、全く顧客が集まらない!」
「しかし、営業は自社の広告を良いようにしか言わないし、何が本当に効果的なのかがわからない。」
これらの悩みを抱えている事業者はたくさんいらっしゃいます。そこで、集客の専門家であるコンサルタントに依頼をかけたいと思うのですが、具体的に何をしてくれるのかが分かりづらいことが多々あります。また、コンサルタントと契約することは、それなりのコストがかかります。そのため、依頼人である経営者は慎重になります。
そこで、この記事では集客コンサルタントが具体的にどんなサービスを提供しているのか。また、集客コンサルタントの選び方や探し方について解説をしていきます。
1. 集客コンサルタントとは?
集客コンサルタントは、事業の集客に関する戦略の立案、実行、最適化までのサポートを行う専門家です。集客コンサルタントは、クライアント企業の現状と目標を照らし合わせ、目的を達成するために動きます。
集客コンサルティングを大きく分けるとコミット型コンサルティングと伴走型コンサルティングの2つに分類されます。スタッフが不足しており、施策の実行への参加をコンサルタントに希望する時は、伴走型コンサルティングで依頼をかけます。
1-1. コミット型コンサルティング
1つは、「教える」コンサルティングです。具体的にどのようにすれば集客ができるようになるのかを分析し、具体的な方法を提供しますが、施策は行いません。イメージとしては、スポーツクラブのコーチに近いです。
コストは安いですが、実行できる人材が慢性的に不足している中小企業ではなかなか施策を進めることができないデメリットがあります。そのため、「コンサルタントは口だけ」と思ってしまう経営者も多数いらっしゃいますが、契約内容が、この教えるコンサルティングになっています。
1-2. 伴走型コンサルティング
そして、もう1つは、伴走型コンサルティングです。これは、一緒に施策を進めるタイプのコンサルティングです。企業の中には、人手不足が原因でマーケティングを選任で行える担当者が不在の場合があります。その時に、マーケティングの業務を調整し、コンサルタントが業務を代行します。
コストは高いですが、スタッフが不足しても迅速に施策を進めることができることが特徴です。
2. 集客コンサルタントはどのようなサービスを提供するのか?
集客コンサルタントの業務は、領域によって大きく異なりますが、中小企業向けの事業に限定すると、具体的なマーケティング施策へのコミットまたは代行をします。大企業向けになると、詳細な市場分析から戦略立案、管理業務が含まれます。
具体的なイメージとしては、以下の業務を取り扱うことが多いです。
2-1. 広告の運用
中小企業の多くは、自社の魅力を見込み客へ十分に伝えることが難しいのが現状です。そのため、新規顧客を集めるには広告運用が不可欠です。例えば、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告の運用を通して、新規顧客の集客を実現していきます。これに加えて、店舗では、ポスティング広告を運用します。近隣の地域に絞り込んだ広告運用を行うことで、集客を成功させます。
2-2. オウンドメディアの運用
オウンドメディアとは、自社から発信する情報の手段とされる媒体のことを言います。例えば、ウェブサイトやブログに加えて、厳密的には異なりますが、SNSや動画チャンネルが含まれます。これらを運用することで、自社が提供する商品やサービスの価値を世の中に知らしめるのが、集客コンサルタントの業務内容の一つです。
オウンドメディアの運用には、各種媒体の運用スキルに加えて、コンテンツ制作、そして、SEO対策などの露出テクニックが必要になります。
2-3. リード獲得
リードとは見込み客に連絡を取るために必要な情報のことです。例えば、メールアドレス、住所、LINEなどがあります。これらを収集することで、メールマガジンやDMを使って継続したコミュニケーションを取ることができます。これによって、一度購入した顧客が再購入することを促すことや、購入意欲を高めて成約率を高めることができます。
2-4. SNSの運用
SNSの運用は、店舗や通販を限らず、情報を見込み客に届ける有効な手段となりました。X(旧Twitter)、Instagram、Youtube、Facebook、TikTokなどがあり、それぞれでユーザーが異なるため、複合して運用することで、集客を大きく増やすことができます。
特に、ショート動画がリーチを広めやすく、Instagramのリール動画、Youtubeショート、TikTokは、表示回数を増やしやすい媒体です。最近は、生成AIの登場でSEOの難易度が極端に高くなりました。そこで、ショート動画を広めることで、自社のプレゼンスを高めている企業が増加しています。
2-5. ECの運用
素晴らしい商品を開発しても、それを売る方法に悩む事業者は少なくありません。また、実店舗を運営している場合、オンライン通販(EC)を導入することで、遠方の顧客や来店が難しいお客様のニーズに応え、顧客離れを防ぐ効果も期待できます。
集客コンサルタントのEC関連業務は、ECサイトの企画・開発から、既存システムとの連携調整、さらにはECサイトへの集客を目的としたマーケティング活動まで多岐にわたります。専門家である集客コンサルタントに依頼することで、効果的なECサイトの構築・運営ノウハウを得られ、集客戦略の実行を通じて新たな販売チャネルを確立し、売上向上を目指すことができます。
3. 集客コンサルタントの選び方
集客コンサルタントを選ぶ際は、まず何を求めているのか明確にした上で、その業務を予算内で依頼できるかを確認しましょう。その上で、実績、専門性、人柄などの客観的な評価基準を設けて選ぶのが良いでしょう。
3-1. コンサルタントの実績
集客コンサルタントを選ぶ際には、特定の業種における豊富な経験と実績を持っているかどうかを確認することが重要です。業界特有の課題を理解しているコンサルタントは、迅速かつ的確に案件を進めることができます。また、最新のマーケティング手法や市場のトレンドを把握しているコンサルタントは、比較的低コストで効果を出す手法を知っています。
3-2. コンサルタントの専門性
集客コンサルタントといっても、コンサルタントごとに得意分野が異なります。例えば、SEOを専門に扱うコンサルタントもいれば、リスティング広告を専門に扱うコンサルタントもいます。そのため、何ができるコンサルタントなのかは事前にチェックしておく必要があります。
3-3. 人物
集客コンサルタントは勘違いをしている人も多いです。成果に貪欲であるのか、成果を迅速で出せるのかは、その人の人柄にかかってきます。営業とコンサルタントが異なる場合は、契約の前に、どの誰が担当になるのかを確認しましょう。安価なサービスの場合は、外部委託スタッフや新人コンサルタントが担当することが多くなるからです。
4. 集客コンサルタントの相場はどのくらい?
集客コンサルタントの相場は、案件の難易度や規模で大きく変わります。そのため、月額5万円〜月額150万円と幅があります。このほかに、システム利用料や制作費、広告費がかかることもありますので、事前に確認をしておきましょう。
4-1. 個人向け集客コンサルティングの相場
個人事業主向けのコンサルティングの場合は、月額3万円程度が相場になっています。この場合は、LINEなどのメッセージアプリでコーチングを行うことがメインの内容となっており、基本的にコンサルタントの着手はありません。
また、伴走型コンサルティングの場合も、基本的に月額10万円くらいが目処になります。ただし、資金のない個人事業主は高額な月額契約をしません。そのため、小規模事業者持続化補助金などを使って、スポットで案件のサポートを申し込むことが一般的です。
4-2. 中小企業向け集客コンサルティングの相場
中小企業が集客コンサルティングを依頼する場合、月額20万円からが相場となっています。コンサルタントが費やす時間は価格に比例し、案件の規模によって費用は大きく変動します。
例えば、アドバイスやレポートのみの場合は、月額5万円程度での発注が可能です。伴走型コンサルティングの場合は、月額20万円程度かかることが多く、大型の制作が入るECなどの案件では50万円を超えることがあります。
4-3. 成果報酬制コンサルティング
稀ですが、コンサルタントの契約には、成果報酬制のコンサルティング形態をとっている場合があります。例えば、利益に対する取り分を求めるコンサルタントもいます。この手の契約を提示するコンサルタントは自信があってのものですが、利益最大化の視点でこの契約方法を提示していますので、実際は高額になっているケースが多いです。
5. 注目すべきおすすめの集客コンサルタント
前述もしていますが、集客コンサルタントには得意分野が異なります。何をしたいのか、何を目的にしたいのかで、おすすめができるコンサルタントが異なります。
5-1. 集客のカチプロ
集客のカチプロは、主に店舗ビジネスの集客のサポートを中心に行なっています。小規模から地域にドミナント展開をしている中小規模の店舗のサポートが多く、「コストを小さく抑えて、効果を最大化するための施策」を提案することができることを強みにしています。
対策できる集客の施策は、多岐に渡り、オウンドメディアの運用、各種SNSの運用、ショート動画コンテンツの作成代行、各種広告の運用、販促ツール作成代行などに対応しています。
また、コンサルティングのプランも月額5万円から用意されており、5店舗程度のサポートでも月額10万円とリーズナブルな金額でサポートを受けることができるメリットがあります。
5-2. 株式会社コンテンシャル
株式会社コンテンシャルは、著名なSEOコンサルタントである柏崎剛氏が率いる検索対策に強い企業です。
Google検索アルゴリズムの変化に対応した外部・内部SEO施策に加え、LLMOを提供します。豊富なデータ分析を基に構造化データやサーバーサイドシグナルを整備し、検索意図を的確に把握させることでオーガニック検索の最大化を図ります。また、SEOコンサルティング、Webシステム開発、ホスティング、Web広告といった幅広いWebマーケティングサービスをワンストップで展開しています。

まとめ
集客コンサルタントを活用することで、「ノウハウがない」「ただちに問題解決をするために何をすれば良いのか?」などの悩みを解決することができます。集客コンサルタントのサービスの提供は、コミット型と伴走型に分かれ、コミット型はノウハウの提供しか行わないので、スタッフ不足で施策が進まないのであれば、後者の伴走型を選ぶべきです。
また、集客コンサルタントを選ぶ際は、自社で何を依頼したいのかを明確にした上で、コンサルタントの実績、専門性、人物像などの基準を設けて選定しましょう。安さだけで選ぶと、契約上の勘違いが生まれ、思っていたようなサービスを受けることができない可能性があります。
最終更新日 2025年8月31日