AI Max for Searchとは?仕組み・通常の検索広告との違い・成功させるポイントを解説

Google広告では、検索キャンペーン向けの機能として「AI Max for Search」が提供されています。
日本語のGoogle広告では、主に「AI 最大化設定」と表記されています。
AI Maxは、広告主が登録したキーワードだけに頼らず、広告文やWebサイトの内容も利用して、ユーザーの検索意図を判断する機能です。
必要に応じて広告文を調整し、検索内容に合ったページをリンク先として選択します。
ただし、Google広告の運用をAIに丸投げできる機能ではありません。
AIに任せる範囲が広がるほど、コンバージョン設定、Webサイトの情報、除外設定が重要になります。
この記事では、一般ユーザーが検索してから広告を見るまでの流れを通じて、AI Maxの仕組みを解説します。
通常の検索広告やP-MAXとの違い、費用対効果、成功させるポイントも見ていきましょう。
AI Max for Searchとは?
AI Max for Searchとは、Googleの検索キャンペーンに追加できるAI機能です。
独立したキャンペーンの種類ではありません。
従来からある検索キャンペーンに、AIによるターゲティングと広告クリエイティブの最適化を加える仕組みです。
GoogleはAI Maxを、検索キャンペーンにおける継続的な「最適化レイヤ」と説明しています。[1]
AI Maxの主要機能は、公式上では次の2つに分けられます。
- 検索語句とのマッチング
- アセットの最適化
アセットの最適化には、広告文を調整する「テキストのカスタマイズ」と、リンク先を選ぶ「最終ページURLの拡張」が含まれます。
実際の運用では、次の3つに分けると理解しやすいでしょう。
- 広告を表示する検索語句を広げる
- 検索意図に合わせて広告文を調整する
- 検索意図に合ったページを選択する
ただし、3つの機能が常にすべて使用されるわけではありません。
テキストのカスタマイズや最終ページURLの拡張は、設定によって無効化できます。
AI Maxでは広告が表示されるまでに何が行われる?
AI Maxの仕組みは、一般ユーザーがGoogleで検索するところから考えると理解しやすくなります。
たとえば、飲食店向けの集客コンサルティングを提供している企業が、Google広告を出稿するとします。
従来のキーワード中心の検索広告では、次のようなキーワードを登録します。
- 飲食店 集客コンサル
- 飲食店 マーケティング
- 居酒屋 集客
- 飲食店 売上アップ
ユーザーが登録キーワードに近い言葉で検索すると、広告が表示候補になります。
しかし、ユーザーが必ずしも「集客コンサル」と検索するとは限りません。
「居酒屋の予約が増えない」
「平日の飲食店にお客さんを集める方法」
「飲食店の売上を立て直したい」
このように、悩みをそのまま入力することもあります。
AI Maxは、キーワードだけでなく、広告文やリンク先のページなども参考にして、検索の背景にある意図を判断します。
検索内容が飲食店の集客支援と関連していると判断されれば、従来は対象にできなかった検索にも広告が表示される可能性があります。
テキストのカスタマイズが有効であれば、検索内容に合った広告見出しや説明文が追加されます。
最終ページURLの拡張が有効であれば、関連性の高いページがリンク先として選ばれます。
全体の流れは次のとおりです。
- ユーザーがGoogleで検索する
- AIが検索語句と広告の関連性を判断する
- 配信候補となる広告や広告グループを選ぶ
- 必要に応じて広告文を調整する
- 必要に応じてリンク先を選択する
- 設定されている入札戦略に基づいてオークションへ参加する
- 広告ランクなどを基に表示する広告が決まる
AI Maxは、単にキーワードの範囲を広げる機能ではありません。
検索語句、広告文、リンク先の関連性をまとめて高める機能です。
AI Maxとスマート自動入札は別の機能
AI Maxとスマート自動入札は、混同しやすい機能です。
AI Maxの中心的な役割は、検索対象と広告クリエイティブを最適化することです。
一方、スマート自動入札は、コンバージョンやコンバージョン値を基に入札単価を調整する機能です。
AI Max自体が、新しい入札戦略を提供するわけではありません。
検索キャンペーンですでに設定されている「コンバージョン数の最大化」「目標CPA」「目標ROAS」などの入札戦略と組み合わせて利用します。
| 機能 | 主な役割 |
|---|---|
| AI Max | 検索語句、広告文、リンク先を最適化する |
| スマート自動入札 | オークションごとの入札単価を調整する |
| コンバージョン計測 | 何を成果として評価するかをGoogleへ伝える |
AI Maxで検索対象が広がっても、どのユーザーにいくら入札するかを判断できなければ、費用対効果を高めるのは困難です。
そのため、AI Maxとスマート自動入札、コンバージョン計測は一体で考える必要があります。
AI Maxを構成する3つの要素
検索語句とのマッチング
検索語句とのマッチングは、広告を表示する検索対象を広げる機能です。
GoogleのAIは、主に次の情報から商品やサービスの内容を学習します。
- 登録されているキーワード
- 広告見出しや説明文
- リンク先のページ
- Webサイトの内容
- 広告グループのテーマ
AI Maxでは、インテントマッチとキーワードレス技術が利用されます。
広告主が事前に登録していない検索語句も対象になる可能性があります。
ただし、AI Maxによってキーワードが完全に不要になるわけではありません。
既存のキーワード、広告文、URLなどを起点に、検索対象を広げる機能と考えるとわかりやすいでしょう。
検索語句とのマッチングは、広告グループ単位で無効にすることもできます。
すべての広告グループで、一律に拡張する必要はありません。
テキストのカスタマイズ
テキストのカスタマイズは、検索内容に合わせて広告見出しや説明文を追加する機能です。
以前は「自動作成アセット」と呼ばれていました。
GoogleのAIは、次のような情報を使って広告文を生成します。
- ドメイン
- ランディングページ
- 既存の広告文
- 広告グループのキーワード
- 登録されているアセット
生成された広告文は、広告主が登録した広告文と組み合わせて使用されます。
たとえば、通常の広告見出しが「飲食店向け集客コンサル」であっても、検索内容に応じて「居酒屋の予約を増やす集客支援」といった広告文が追加される可能性があります。
ただし、AIが生成した広告文が、自社の方針に合っているとは限りません。
誤解を招く表現や、ブランドイメージに合わない表現がないか確認する必要があります。
医療、薬局、健康食品、金融などでは、法令や広告規制にも注意しなければなりません。
最終ページURLの拡張
最終ページURLの拡張は、ユーザーの検索意図に合わせてリンク先を変更する機能です。
通常の検索広告では、広告主が設定したページがリンク先になります。
最終ページURLの拡張を有効にすると、GoogleがWebサイト内から関連性の高いページを選べます。
たとえば「飲食店の集客コンサル」という検索であれば、総合的なマーケティング支援のページよりも、飲食店向けサービスのページが選ばれる可能性があります。
一方、次のようなページが選ばれる可能性も考えられます。
- 問い合わせにつながりにくい記事
- 古い料金が掲載されているページ
- 採用ページ
- 利用規約
- 会社情報
- 提供を終了したサービスのページ
表示させたくないページは、URL除外に登録できます。
AI Maxを有効にすると、テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張は、初期設定で有効になります。[2]
なお、最終ページURLの拡張を利用するには、テキストのカスタマイズも有効にする必要があります。
従来の検索広告とAI Maxの違い
AI Maxが登場する前の検索広告でも、GoogleのAIは利用されていました。
たとえば、次の機能はAI Max以前から存在します。
- インテントマッチ
- レスポンシブ検索広告
- スマート自動入札
- 自動作成アセット
- 動的検索広告
したがって、AI Maxを「手動広告からAI広告へ切り替える機能」と説明するのは正確ではありません。
既存のAI機能をまとめ、検索語句、広告文、リンク先の最適化を一体化した機能と考えたほうがよいでしょう。
| 比較項目 | AI Maxを使わない検索広告 | AI Maxを有効にした検索広告 |
|---|---|---|
| キャンペーン | 検索キャンペーン | 検索キャンペーン |
| 検索対象 | キーワード設定を中心に判断 | キーワード、広告、URLなどから拡張 |
| キーワードレス技術 | 動的検索広告などで利用 | AI Maxの検索語句マッチングで利用 |
| 広告文 | 登録した広告文を中心に使用 | テキストのカスタマイズで追加可能 |
| リンク先 | 原則として指定したURL | 関連性の高いURLを選択可能 |
| 入札 | 手動またはスマート自動入札 | 既存の入札戦略を引き続き使用 |
| 管理方法 | キーワードや広告ごとに調整 | 除外設定やレポートを使って調整 |
| 主なリスク | キーワードの抜け漏れ | 意図しない検索・広告文・URLへの拡張 |
AI Maxを利用しても、検索広告の基本的な構造は残ります。
キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告文などがなくなるわけではありません。
広告主が設定した情報を基に、AIが対象範囲を広げる仕組みです。
AI MaxとP-MAXの違い
AI MaxとP-MAXは、どちらもGoogleのAIを活用した広告機能です。
名前が似ていますが、同じものではありません。
AI Maxは、検索キャンペーンを強化する機能です。一方、P-MAXは独立したキャンペーンタイプです。
P-MAXでは、次のようなGoogleの広告枠を横断して配信します。
- Google検索
- YouTube
- Googleディスプレイネットワーク
- Discover
- Gmail
- Googleマップ
| 比較項目 | AI Max | P-MAX |
|---|---|---|
| 位置づけ | 検索キャンペーンの追加機能 | 独立したキャンペーンタイプ |
| 主な配信先 | 検索キャンペーンの配信先 | Googleの複数チャネル |
| キーワード | 既存キーワードを活用する | 検索テーマなどをシグナルとして利用 |
| クリエイティブ | 主に検索広告のテキスト | テキスト、画像、動画など |
| 向いている目的 | 検索需要の獲得 | 複数チャネルでの獲得 |
| 広告主の制御 | 検索広告の構造を維持しやすい | AIに任せる範囲が広い |
検索広告の構造を維持しながら、関連する検索語句を広げたい場合はAI Maxが候補になります。
検索以外の広告枠も含めて、Google全体でコンバージョンを増やしたい場合はP-MAXが候補です。[4]
両方を併用することも可能です。
AI Maxのメリット
従来拾えなかった検索を対象にできる
ユーザーの検索方法は多様化しています。
短いキーワードだけでなく、質問文や会話に近い文章で検索する人もいます。
広告主が、すべての検索パターンをキーワードとして登録するのは困難です。
AI Maxを利用すると、キーワードだけでは拾えなかった具体的な検索を対象にできる可能性があります。
特に、検索数は少なくても目的が明確な、ロングテール検索の発見に役立ちます。
検索内容と広告文の関連性を高められる
検索対象を広げるだけでは、広告文との関連性が低くなる可能性があります。
AI Maxでは、検索内容に合わせて広告見出しや説明文も調整できます。
検索した言葉と広告文の内容が近ければ、ユーザーは自分の悩みに合った広告だと判断しやすくなります。
検索意図に合うページへ誘導できる
Webサイト内に複数の商品やサービスがある場合、すべての検索に対して同じページが最適とは限りません。
最終ページURLの拡張を利用すると、検索内容に応じて関連性の高いページを選択できます。
適切に機能すれば、ユーザーが求める情報へ直接誘導できます。
キーワード管理の負担を軽減できる
従来の検索広告では、検索語句を確認し、新しいキーワードを追加する作業が必要でした。
AI Maxは、既存のキーワードやWebサイトの内容から検索対象を広げます。
細かなキーワードを大量に登録する作業を減らせる可能性があります。
ただし、検索語句の確認や除外作業が不要になるわけではありません。
AI Maxで費用対効果はどのくらい変わる?
Googleが公表した2025年の内部データでは、AI Maxを有効にした非小売業の検索キャンペーンについて、次の結果が示されています。
- 同程度のCPAまたはROASを維持
- コンバージョン数またはコンバージョン値が平均14%増加
この数値は「コンバージョン数」と「コンバージョン値」を合わせた表現です。
すべての広告主で、コンバージョン件数が14%増えたという意味ではありません。[5]
また、コンバージョンまたはコンバージョン値の70%以上を、完全一致・フレーズ一致から獲得していた非小売業のキャンペーンでは、平均27%の増加が報告されています。[6]
もともと対象を狭く設定していたキャンペーンほど、AI Maxによる拡張の余地が大きかったと考えられます。
ただし、これらはGoogleの内部データです。
すべての広告アカウントで同じ成果が出るわけではありません。
AI Maxの主な導入事例
Googleは、AI Maxを導入した企業の事例も公開しています。
| 企業 | 公開されている結果 | 主な活用方法 |
|---|---|---|
| ClickUp | 増分CV+20%、増分ROAS+16%、CPA-22% | 検索語句、広告文、URLの最適化を組み合わせた |
| Royal Canin | CV+263%、CPA-73% | 質問型のロングテール検索を獲得した |
| Klook | CV値+161%、ROAS+25% | 検索意図に合う広告文とページを選択した |
| MyConnect | リード+16%、CPA-13% | 既存の自動入札とインテントマッチにAI Maxを追加した |
| L’Oréal | CVRが約2倍、CV単価-31% | 悩みを表す新しい検索語句を獲得した |
| Lufthansa | ROAS+24%、CPC低下 | 複雑だったキャンペーン構造を整理した |
| IKEA | 店舗訪問+127%、増分ROAS+28% | ブランド名を含まない検索需要を開拓した |
Royal Caninでは、「子犬には1日何回ご飯をあげればよいか」といった質問型検索を対象にしました。
広告主が、こうした質問をすべてキーワードとして登録するのは困難です。
AI Maxの検索語句マッチングとテキストのカスタマイズを利用し、新しい検索需要を獲得しています。
Klookでは、「新宿でできること」のような幅広い検索を捉えました。
ユーザーを特定の施設ページではなく、複数の体験を探せるページへ誘導しています。[6]
これらの事例は、AI Maxが単に配信数を増やす機能ではないことを示しています。検索語句、広告文、リンク先を組み合わせて調整した点が重要です。
なお、紹介した数値はGoogleが公開している特定企業の事例です。成功事例として選ばれた企業であり、一般的な成果を示すものではありません。
AI Maxを成功させるためのポイント
正しいコンバージョンを設定する
AI Maxとスマート自動入札の効果を引き出すには、コンバージョン設定が重要です。
たとえば、問い合わせ完了ではなく、問い合わせページの閲覧を主要コンバージョンに設定していたとします。
この場合、Googleは問い合わせを増やすのではなく、ページを閲覧しやすいユーザーを評価する可能性があります。
次の項目を確認しましょう。
- 本当に増やしたい行動を設定しているか
- 主要コンバージョンと補助指標を分けているか
- 同じ成果が重複計測されていないか
- 電話や予約を正しく計測できているか
- 質の低い問い合わせも同じ価値で評価していないか
BtoBや高単価サービスでは、問い合わせ数だけでは不十分です。
可能であれば、商談や成約の情報をGoogle広告へ戻す仕組みも検討します。
Webサイトとランディングページを整理する
AI Maxは、Webサイトやランディングページの情報を利用します。
サイト内の情報が不正確であれば、広告文やリンク先の選択にも影響します。
次のような状態は、事前に改善しておきましょう。
- 古い料金が残っている
- 終了したサービスが掲載されている
- 同じサービスのページが複数ある
- ページごとの役割がわかりにくい
- 対象者や提供条件が書かれていない
- 問い合わせへの導線が弱い
AI Maxでは、広告運用とWebサイト改善を切り離せません。
AIが理解しやすいサイト構造を作る必要があります。
広告グループのテーマを明確にする
AI Maxを使う場合でも、関連性の低いサービスを一つの広告グループにまとめるのは避けたほうがよいでしょう。
たとえば、次のサービスは分けて管理します。
- 飲食店向け集客コンサル
- SEOコンサル
- Webサイト制作
- SNS運用支援
広告グループごとに、キーワード、広告文、URLのテーマをそろえます。
AIが広告グループの内容を判断しやすくなり、検索語句との関連性も管理しやすくなります。
除外キーワードを設定する
AI Maxでは、従来よりも検索対象が広がる可能性があります。
そのため、除外キーワードの管理が重要です。
たとえば、有料のコンサルティングサービスでは、次の検索が成果につながらない場合があります。
- 無料
- 求人
- 就職
- 資格
- テンプレート
- 学生向け
ただし、予想だけで大量に除外するのも危険です。
新しい顧客需要まで止める可能性があります。
実際の検索語句と成果を確認しながら調整しましょう。
表示させたくないURLを除外する
最終ページURLの拡張を使う場合は、URL除外を確認します。
一般的には、次のページが除外候補になります。
- 採用ページ
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- ログインページ
- 問い合わせ完了ページ
- 提供を終了したサービス
- 広告のリンク先に適さない記事
記事ページをすべて除外する必要はありません。
記事を読んだあとに、サービスを検討するユーザーもいます。
ページの役割とコンバージョンへの貢献を見て判断します。
生成された広告文を確認する
AIが生成した広告文には、意図していない表現が含まれる可能性があります。
特に注意したいのは、次のような業種です。
- 医療・薬局
- 健康食品
- 金融
- 不動産
- 法律
- 美容
- 教育
法令や業界ルールに関わる表現は、定期的に確認する必要があります。
AIが生成した広告文でも、広告主には内容を確認する責任があります。
検索語句・広告文・リンク先をまとめて確認する
AI Maxでは、検索語句だけを確認しても十分ではありません。
次の組み合わせを確認します。
- ユーザーが検索した言葉
- 表示された広告見出し
- 誘導されたページ
- 発生したコンバージョン
- コンバージョンにかかった費用
Google広告のレポートでは、検索語句、広告見出し、ランディングページの組み合わせを確認できます。[8]
成果が悪い検索語句は、除外キーワードに追加します。
成果が悪いリンク先は、除外URLに追加します。
既存キャンペーンと比較する
最初からすべてのキャンペーンでAI Maxを有効にする必要はありません。
一部のキャンペーンからテストし、次の指標を比較します。
- コンバージョン数
- CPA
- コンバージョン値
- ROAS
- 成約率
- 問い合わせの質
- 新しく獲得した検索語句
Googleは、AI Maxを有効にしてから大きな変更を行うまで、少なくとも2週間待つことを案内しています。[8]
ただし、問題のある広告文やリンク先が見つかった場合は、早めに対応しましょう。
AI Maxを利用するときの注意点
配信対象が広がりすぎる可能性がある
AI Maxは、新しい検索需要を見つける機能です。
一方で、商品やサービスとの関連性が弱い検索まで対象になる可能性があります。
情報収集目的の検索が増えると、クリック数だけが増えて、コンバージョンにつながらないこともあります。
意図しないページが選ばれる可能性がある
最終ページURLの拡張では、広告主が指定していないページが選ばれる可能性があります。
AIが関連性が高いと判断しても、事業上の目的に合うとは限りません。
また、トラッキングテンプレートの設定によっては、動的に選ばれたURLでエラーが発生する可能性があります。[1]
導入前に、URLパラメータや計測設定も確認しましょう。
広告文を厳密に固定したい場合には向かない
最終ページURLの拡張が有効な場合、レスポンシブ検索広告で固定したアセットが使用されないことがあります。[2]
広告文を一字一句管理する必要がある場合は、テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張を慎重に設定します。
コンバージョンデータが不正確だと判断を誤る
AI Maxによって検索対象が広がっても、成果の評価が間違っていれば、費用対効果は改善しません。
問い合わせ数が増えても、営業対象外の問い合わせばかりであれば、実際の成果にはつながりません。
広告上のコンバージョンと、事業上の成果を分けて確認する必要があります。
AI Maxが向いている企業
AI Maxは、次のような企業に向いています。
- 検索広告ですでにコンバージョンを獲得している
- 正しいコンバージョン計測ができている
- 商品やサービスのページが整理されている
- 完全一致やフレーズ一致を中心に運用している
- 新しい検索需要を発見したい
- ロングテール検索が多い業種
- 商品やサービスの種類が多い
- 検索語句やリンク先を定期的に確認できる
完全一致やフレーズ一致を中心に運用している企業は、これまで対象外だった検索を獲得できる可能性があります。
旅行、EC、教育、BtoB、専門サービスなど、検索方法が多様な業種とも相性があります。
AI Maxを慎重に導入したい企業
次のような企業は、導入前の整備を優先したほうがよいでしょう。
- コンバージョンを正しく計測できていない
- 問い合わせの質を確認していない
- Webサイトの情報が古い
- サービスごとのページが整理されていない
- 配信対象を厳密に限定したい
- 広告文を一字一句管理する必要がある
- 法令や業界規制が厳しい
- レポートを確認する担当者がいない
Google公式ヘルプでは、予算による制限を受けているキャンペーンでは、AI Maxが有効にならないと案内されています。[1]
予算による制限が表示されている場合は、対象範囲を広げる前に、予算配分やキャンペーン構造を確認しましょう。
2026年以降は既存機能がAI Maxへ統合される予定
Googleは、2026年9月から、キャンペーン単位のインテントマッチ設定を利用しているキャンペーンを、AI Maxへ自動的にアップグレードする予定です。[9]
従来「自動作成アセット」と呼ばれていたテキストのカスタマイズを利用するキャンペーンも、AI Maxへ移行する予定とされています。[3]
さらに、2027年2月からは、動的検索広告を使用しているキャンペーンもAI Maxへ自動的にアップグレードされる予定です。[8]
現在AI Maxを積極的に利用していない広告主も、次の設定を確認しておきましょう。
- キャンペーン単位のインテントマッチ設定
- テキストのカスタマイズ
- 旧自動作成アセット
- 動的検索広告
- ブランド関連の設定
- 最終ページURLの拡張
今後は、従来別々に提供されていた検索広告の自動化機能が、AI Maxへ集約されていくと考えられます。
まとめ
AI Max for Searchは、Googleの検索キャンペーンに追加する機能です。
広告主が設定したキーワード、広告文、URLなどを基に、検索対象を広げます。
さらに、設定に応じて広告文やリンク先を調整します。
AI Maxの公式上の主要機能は、次の2つです。
- 検索語句とのマッチング
- アセットの最適化
アセットの最適化には、テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張が含まれます。
新しい検索需要を発見できる可能性がある一方で、配信対象が広がりすぎるリスクもあります。
成功させるためには、次の項目が重要です。
- 正確なコンバージョン設定
- WebサイトとLPの整理
- 明確な広告グループ設計
- 除外キーワード
- URL除外
- 生成された広告文の確認
- 検索語句とリンク先の分析
AI Maxは、広告主の仕事をなくす機能ではありません。
広告主がすべてを細かく指定する運用から、AIに正しい情報を渡して、結果を管理する運用へ変える機能です。
「AIを有効にすれば成果が出る」と考えるのではなく、AIが正しく判断できる環境を整えたうえで、段階的に検証しましょう。
参考資料
- 検索キャンペーン向けAI最大化設定の仕組み|Google広告ヘルプ
- 検索キャンペーン向けAI最大化設定をセットアップする|Google広告ヘルプ
- 検索キャンペーンのテキストのカスタマイズについて|Google広告ヘルプ
- P-MAXキャンペーンについて|Google広告ヘルプ
- 検索キャンペーン向けAI最大化設定について|Google広告ヘルプ
- AI Maxを活用する企業事例|Think with Google
- AI Maxを活用した5社の成長事例|Think with Google
- 検索キャンペーン向けAI最大化設定のレポートについて|Google広告ヘルプ
- インテントマッチキーワードのキャンペーン設定について|Google広告ヘルプ
