飲食店の店名の決め方|MEO対策・集客に強い屋号のつけ方を解説
📋 この記事でわかること
- 飲食店の店名がMEO・集客に与える影響
- 読みにくい・検索されにくい店名の特徴とNG例
- Googleマップで見つけてもらいやすい店名のつけ方
- 開業時に地名・業種名を屋号に組み込むメリットと注意点
- 既存店名との重複を避ける確認手順
- 長い店名をつける場合の略称ルール
飲食店を開業するとき、「店名」はブランドの顔です。センスや想いを込めることも大切ですが、集客・MEO対策の観点から見ると、店名の付け方次第でGoogleマップでの表示順位や検索されやすさが大きく変わります。
おしゃれで個性的な名前が必ずしも正解ではありません。この記事では、実際の集客に結びつく店名のつけ方を、注意点と具体例とともに解説します。
店名は独自性があって、わかりやすく、呼びやすいものにしておくと記憶に残りやすく、口コミや紹介で広がりやすくなります。また、キーワード(業種名・地名など)を最初から意識して店名に含めておくと検索されやすくなり、ウェブマーケティング全体がスムーズになるというメリットもあります。
逆に、読みづらい・覚えづらい店名にしてしまうと、話題になりにくく、SNSでも広がりにくく、マーケティングで苦労する場面が増えてしまいます。開業前のこの一手間が、長期的な集客の土台になります。
01|店名はMEO対策の土台になる
Googleマップ(MEO)では、ユーザーが「渋谷 ラーメン」「新宿 焼肉 個室」などのキーワードで検索します。Googleはこのとき、店名や業種情報を参照しながら関連性の高い店舗を表示します。
つまり、店名にわかりやすい業種名・地名が含まれていると、それだけで検索にヒットしやすくなるケースがあります。
Googleビジネスプロフィールのビジネス名は、実際の看板・屋号と一致させることがGoogleのガイドライン上の原則です。MEO対策のために地名や業種名を後からビジネス名に付け足すとガイドライン違反になる可能性があります。地名・業種名を活かしたいなら、開業時の屋号の段階から組み込んで命名するのが正しいアプローチです。
02|難読文字・おしゃれすぎる名前はMEOに不利
個性を出したくて画数の多い漢字や難読な当て字、外国語をそのまま使った店名をつけるオーナーは少なくありません。しかし、読めない・打てない店名はGoogleマップで検索されにくいという大きなデメリットがあります。
難読店名が集客を妨げる理由
| 問題 | 具体的な影響 |
|---|---|
| 読み方がわからない | 口コミで紹介してもらいにくい。「なんていうお店だっけ?」となりやすい |
| 変換・入力できない | Googleマップやグルメサイトで検索されない。指名検索が発生しにくい |
| 聞いても覚えられない | SNSでのタグ付けや口コミ投稿がされにくくなる |
| 表示が崩れる場合がある | 特殊な記号・絵文字を店名に使うとシステム上正しく表示されないことがある |
❌ 注意が必要な例
- 「麺処 凛廻(りんかい)」← 読めない
- 「cuisine de L’aube」← 打ちにくい
- 「鐵板居酒屋 燁(よう)」← 変換できない
- 「Café ☆ étoile」← 記号・特殊文字
✅ 検索されやすい例
- 「渋谷ラーメン 陽(よう)」← 地名+業種を屋号に含む
- 「焼肉すみか 新宿店」← わかりやすい
- 「カフェ エトワール」← カタカナで読みやすく
- 「鉄板焼き はるか」← 常用漢字+ひらがな
アルファベットの店名は読み方が複数考えられるため、ひらがな・カタカナ表記の読み仮名をGoogleビジネスプロフィールに必ず登録しましょう。読み仮名が正しく設定されていないと、音声検索やかな検索でヒットしにくくなります。
03|すでに使われている店名は避ける
同じ地域・同じ業種で似た店名の店舗が存在する場合、Googleマップ上で混同されたり、口コミが分散したりするリスクがあります。また、商標登録されている名称を使うと法的トラブルになるケースもあります。
確認すべき3つのポイント
Googleマップで候補店名を検索する
同じ都道府県・市区町村内に同名・類似名の店舗がないか確認。特にチェーン店と同名は要注意です。
J-PlatPatで商標登録を調べる
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で候補名を検索し、同一・類似の商標が登録されていないか確認しましょう。
SNS・グルメサイトでも検索する
食べログ・ホットペッパー・Instagramなどで同名店舗を検索。SNSでタグ検索したときに混在しないか確認します。
人気店と似た名前をつけたことで、口コミやSNSの投稿が混在してしまい、自店の評価が正しく積み上がらなかった事例があります。開業前に必ず確認することを強くおすすめします。
04|長い店名は略称をセットでつける
長い店名自体が悪いわけではありません。しかし、略称がないと口コミや紹介のとき不便になり、SNSでのハッシュタグも使いにくくなります。長い名前をつける場合は、必ず覚えやすい略称を公式に定めましょう。
| 正式店名 | 公式略称(例) | 評価 |
|---|---|---|
| 本格炭火焼肉と韓国料理の店 ソウルガーデン新宿 | ソウガデ / ソウルガーデン | OK略称が定着しやすい |
| 季節の野菜とオーガニック素材にこだわるビストロ ヴェール | ビストロ ヴェール / ヴェール | OK短くて覚えやすい |
| 個室完備のフレンチイタリアンダイニング ラ・ベル・エポック | なし(略称未設定) | NG口コミで広がりにくい |
- 公式SNSのプロフィール・ハイライト・ハッシュタグに略称を記載して定着させる
- 食べログ・ホットペッパーなどグルメサイトの店舗名表記にも略称を統一する
- スタッフ間でも略称を共有しておくと口コミで自然に広がりやすい
05|開業時の屋号に地名・業種名を入れると間接検索に強くなる
Googleマップでは、ユーザーが「渋谷 焼肉」「新宿 ランチ」のように地名+業種で検索する「間接検索」が新規集客の鍵になります。ビジネス名はGoogleのガイドラインにより実際の看板・屋号と一致させる必要があるため、MEO目的で後から地名や業種名を付け足すことはガイドライン違反です。
ただし、開業時の屋号そのものに地名や業種名が含まれている場合は、そのままGoogleビジネスプロフィールに登録でき、間接検索でヒットしやすくなります。命名の段階から集客を意識することが重要です。
屋号に地名・業種名を組み込む例
✅ 地名を屋号に含む例
- 「横浜中華 龍鳳(りゅうほう)」
- 「銀座鮨 あおい」
- 「難波 串かつ田中屋」
- 「すすきの 海鮮居酒屋 漁師小屋」
✅ 業種名を屋号に含む例
- 「焼肉ホルモン 縁(えん)」
- 「ラーメン つきみ」
- 「鉄板焼きステーキ 薫(かおる)」
- 「カフェ&バル ここち」
Googleビジネスプロフィールのビジネス名に、実際の看板にない地名・業種名・キャッチフレーズを追加することはGoogleガイドライン違反です。違反が確認された場合、ビジネス情報の修正・停止・アカウント凍結のリスクがあります。あくまで実際に使用している屋号をそのまま登録するのが原則です。
ビジネス名以外にも、間接検索に効く正規の施策があります。
- カテゴリの正確な設定:「焼肉レストラン」「ラーメン店」など業種に合ったカテゴリを選択する
- ビジネスの説明欄の充実:提供メニューや特徴をキーワードを意識しながら自然な文章で記載する
- サービス・メニューの登録:料理名・コース名をGBPのメニュー欄に登録する
- 口コミ数と評価の向上:Googleが重視する「関連性・距離・視認性」のうち視認性に直結する
06|良い店名のチェックリスト
最後に、開業前・リニューアル前に確認しておきたいポイントをまとめました。
- 誰でも読める・打てる文字を使っている
- 聞いただけで業種・雰囲気がある程度伝わる
- Googleマップ・食べログ・SNSで同名店舗がない
- 商標登録を確認した(J-PlatPat)
- 長い名前の場合、公式の略称をセットで決めている
- 地名または業種名を屋号に含めて命名している(開業前の段階で検討する)
- GBPのビジネス名は実際の看板・屋号と一致させている(ガイドライン遵守)
- ひらがな・カタカナ・ローマ字表記の読み仮名をGBPに登録した
- スタッフ・家族・友人が声に出して自然に言える名前である
店名は一度決めると変更コストが大きいため、開業前にしっかり検討することが重要です。おしゃれさとMEO対策・口コミのしやすさを両立させるには、「読みやすく・打ちやすく・業種や地域性がわかる」の3点を意識するのがポイントです。
