飲食店が口コミを初年度100件集める方法
口コミは、第三者視点のレビューであるため、お店やブランドが発信する情報よりも信頼性が高いとされています。
また、Googleマップの検索では、口コミの多さが順位に影響しております。
これらの理屈を抜いたとしても、例えば、家族のお祝いをする時に、口コミが集まっていない飲食店を選ぶ気はしませんよね。
ここでは、開業したばかりのお店やブランドが、初年度で口コミを100件増やすための方法について紹介をしたいと思います。
口コミを最初に100件集める重要性とは?
初年度の目標として口コミを100件収集することを目標にします。
当然、これよりも多くの口コミを集めることに越したことはありませんが、後述する違法行為に該当する施策は使うことができないため、あくまで純粋にサービスを受けたレビューを集める必要があります。
口コミを効果的に集めることで、以下のメリットを享受することができます。
- 口コミを初年度に3桁集めると人気店であると認識されやすくなります。
- Googleマップで口コミの数を増やすと露出度を高めることができます。
- 良質な口コミを集めることで、新しいお客様を惹きつけやすくなります。
- リピーターが人に紹介をしやすくなります。
- 食べログなどのレビューが集まると、メディアからの取材が入りやすくなります。
口コミを100件初年度で集める方法とは?
年間100件の口コミを集めるのには、月に8〜9件の口コミを集めれば達成できます。
実はそこまで高いハードルではありませんが、難しいと感じてしまうオーナーや店舗責任者はとても多いようです。
以下のポイントを押さえると、初年度で口コミ100件に到達しやすくなります。
プレオープンを実施する
人気店がよく行う手法ですが、オープン前に関係性の近い人を招待してお店のお披露目を行います。
お店によっては、レビュアーやメディア関係者を呼んでいるケースがありますが、一般のお客様よりも口コミをつけてもらいやすく、また頼みやすいことが挙げられます。
これによって、最初から口コミがついた状態でオープンすることができ、オープン直後の集客効率を上げることができます。
この対策が実質最も口コミを集めることができます。20〜30件の口コミの獲得を目指します。
看板メニューを用意する
飲食店の口コミの拡散は、看板メニューで拡散されることが一般的です。
最も人気があり、最も特徴的なメニューを看板メニューとして用意することで、例えば、オムライスといえばA店、ハンバーグといえばB店のような評判を獲得することができます。
評判が高くなることで、新規のお客様も呼びやすくなり、口コミ数も増やしやすくなります。
その地域で看板メニューが重複すると、人気を取り合うことになります。看板メニューを作る時は以下のポイントを満たしましょう。
- 幅広い層に人気が出る、もしくはその地域で最も大きな市場をターゲティングしても人気が出るメニュー
- その地域の競合他店で評判になっていないメニュー
- 生産性が高く、トッピング次第でバリエーションを増やすことができるメニュー
ショップカードを用意する
効率的に口コミを増やす方法として、名刺がわりのショップカードを用意し、直接口コミを書くことができるようにQRコードを用意します。
QRコードを用意するためには、レビューページに直接リンクするためのURLを取得しなければなりません。このURLは、ビジネスプロフィールのダッシュボードの「レビューを依頼」から取得できます。
QRコードの生成は、QRコードのススメで無料で行うことができます。このQRコードを自然な大きさでショップカードに貼り付けます。
ただし、QRコードを貼り付けただけでは口コミを記入してもらえることはありません。「ぜひ、ご感想やお一言をお願いします!スタッフの励みになります」と前書きを表示するのが良いでしょう。
このほかに、ショップカードでは、店舗名、責任者名、電話番号、住所のほかに、LINE公式アカウントの登録の手段をほかに用意していない場合は、LINE公式アカウントの登録用のQRコードを掲載します。ウェブ予約をLINE公式アカウントのリッチメニューから取れるように予めしておきます。
レビューを自動で獲得する流れを作る
予約制の飲食店では、メールアドレスもしくは電話番号を取得できます。これにより、退店後にサンクスメッセージをメールやSMSでメッセージを配信できます。
また、LINEミニアプリやLINE公式アカウントを登録してもらう取決めを予め用意することで、LINEでもメッセージを配信することができます。
この時にレビューを依頼するメッセージをURL込みで組み込みます。全ての初回の予約に対してこれをメッセージで送信すれば、一定の割合で返答が期待できます。
頼める人には直接声をかけて口コミを書いてもらう
書いてもらえる可能性の高い人に口コミを直接お願いすることはとても重要です。
お願いすれば、すぐに口コミを書いてくれそうなお客様には、直接お願いしましょう。これによって、着実に口コミを増やすことが期待できます。
口コミを集める際に違法行為に該当する施策とは?
2023年10月から景品表示法第五条三項の内閣総理大臣の告示にステマが含まれました。これにより、ステマに該当する施策は、全て景品表示法違反になります。
ステマ(ステルスマーケティング)とは、広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する手法です。
また、具体的には、以下の要件がステマに該当します。
- 表示の主体が事業者であること(自社商品・サービスの宣伝であること)
- 消費者にとって広告・宣伝だと分かりにくい表示であること
- 口コミや第三者の感想を装った表示
- インフルエンサーなどを使った宣伝で広告であることを隠している場合
- 「PR」「広告」などの明示がない
つまり、MEO対策事業者がよくやっていたなりすましアカウントで口コミ数を増やす方法や値引きと交換で口コミを書いてもらう方法は、ステマに該当します。
口コミはどこに集めるべきなのか?
飲食店で口コミを集める際に、どの口コミサイトが良いのかという疑問があがります。
この答えは、基本的に口コミを依頼するのは、Googleマップ。それ以外は自然に口コミが集まると考えるのが良いでしょう。
例えば、食べログやホットペッパーなどのグルメサイトに口コミを書く人もいますが、Googleマップの口コミに比べると手軽には書き込むことができません。
最終更新日 2024年12月8日