このページについて:歯科クリニックへのGoogle口コミ返信は、一般の飲食店・サービス業とは異なる配慮が必要です。特に診断内容・治療結果への言及は、安易な謝罪が医療過誤の認定や賠償責任につながるリスクがあります。返信の前に必ず院長・顧問弁護士等への確認を推奨します。以下に「よくある口コミのパターン」と「店舗側の模範返信例」を全17パターンまとめました。
⚠️ 歯科医療機関特有の注意事項:診断・治療結果・処置内容に関するクレームへの返信では、「申し訳ありませんでした」「誤りがありました」などの謝罪表現は使わないことが原則です。事実関係が確認できていない段階での謝罪は、医療過誤の認定・損害賠償請求の根拠になりうるため、返信は「傾聴・個別対応の案内・中立的な表現」にとどめます。
⭐ 高評価の口コミへの返信 高評価
パターン1|「痛くない治療で安心できた」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
歯医者が怖くてずっと避けていましたが、麻酔の注射もほとんど痛くなく、治療中も声をかけてもらえて安心できました。こんなに楽だとは思いませんでした。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。歯科治療への不安を抱えながらお越しいただいたにもかかわらず、安心して受けていただけたとのこと、大変嬉しいです。痛みへの配慮と患者様への声がけは当院で大切にしていることですので、そのようにお感じいただけて光栄です。またお気軽にいらしてください。
返信のポイント:「歯医者が怖い」という多くの患者が抱える不安に共感しながら、痛みへの配慮という当院の強みを自然にアピールします。歯科恐怖症の患者への訴求にもなります。
パターン2|「丁寧な説明で治療内容がよく分かった」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
レントゲンや口腔内カメラで状態を見せてもらいながら説明してもらえました。何をどう治療するのかがよく分かり、納得して治療を受けられました。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。口腔内の状態をご自身の目でご確認いただきながら、納得のうえで治療を進めていただくことを大切にしておりますので、そのようにお感じいただけて嬉しいです。ご不明な点があればいつでもお気軽にご質問ください。またのご来院をお待ちしております。
返信のポイント:インフォームドコンセントの重視という姿勢をアピール。「見せながら説明する」という具体的な診療スタイルへの言及が信頼感を高めます。
パターン3|「子どもが嫌がらずに通えている」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
子どもが歯医者嫌いで苦労していましたが、先生がゆっくり慣れさせてくれて、今では自分から行きたいと言うようになりました。本当に助かっています。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。お子様が自分から行きたいとおっしゃるようになったとのこと、とても嬉しいお言葉です。歯科治療への恐怖心を取り除き、お口の健康を長く維持していただくために、お子様のペースに合わせた対応を大切にしております。これからも一緒に見守らせてください。
返信のポイント:「自分から行きたいと言う」という具体的な変化に触れることで共感が生まれます。小児歯科対応のアピールにもなります。
パターン4|「定期検診・クリーニングが快適だった」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
定期検診とクリーニングで通っています。毎回丁寧にケアしてもらえて、終わった後の爽快感がたまりません。おかげで虫歯ゼロが続いています。
✉ 店舗側の返信例
定期的にご来院いただきありがとうございます。虫歯ゼロが続いているとのこと、日頃のセルフケアと定期検診の成果ですね。予防歯科を通じてお口の健康を長く守るお手伝いができることを、スタッフ一同大変嬉しく思っております。これからも一緒に健康なお口を維持していきましょう。
返信のポイント:「虫歯ゼロ」という成果をセルフケアと定期検診の両方に帰属させることで、患者の努力を称えつつ定期検診の価値も伝えます。予防歯科への取り組みのアピールにもなります。
パターン5|「ホワイトニングの仕上がりに満足した」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
ホワイトニングをお願いしました。効果が出るか不安でしたが、予想以上に白くなって大満足です。笑顔に自信が持てるようになりました。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。ホワイトニングの効果にご満足いただけて大変嬉しいです。笑顔に自信が持てるようになったとのお言葉が何よりの励みになります。白さを長持ちさせるためのホームケアのご相談もいつでも承っておりますので、お気軽にお声がけください。またのご来院をお待ちしております。
返信のポイント:「笑顔に自信が持てた」というQOL向上のポイントをしっかり受け取ります。アフターケアの案内で継続来院につなげます。
パターン6|「インプラント・矯正の相談に丁寧に乗ってもらえた」という口コミ
📝 口コミ例(★5)
★★★★★
矯正を検討していて相談に行きましたが、費用・期間・メリットデメリットを包み隠さず説明してもらえました。押しつけがましくなく、自分で決められた感じがよかったです。
✉ 店舗側の返信例
ご相談にいらしていただきありがとうございます。治療を始めるかどうかはもちろん、どの方法を選ぶかも患者様ご自身が納得してお決めいただくことが大切と考えております。メリットもデメリットも含めてご説明したことをそのようにお受け取りいただけて嬉しいです。またいつでもご相談ください。
返信のポイント:「自分で決められた」という患者の自律性への尊重を返信でも明確に示します。押し売りしない姿勢が新規患者への安心感につながります。
🟡 どちらともとれる口コミへの返信 中立
パターン7|「待ち時間が長かった」という口コミ
📝 口コミ例(★3)
★★★☆☆
治療自体は良かったのですが、予約していたのに30分以上待ちました。歯の痛みがある中での待ち時間はつらかったです。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。お痛みがある中、長時間お待たせしてしまい大変ご不便をおかけいたしました。治療の状況により後続の患者様にお待ちいただくことがある点について、ご案内の徹底と予約管理の改善に取り組んでまいります。次回はスムーズにご案内できるよう努めます。
返信のポイント:「お痛みがある中での待ち時間」という歯科患者ならではの苦労に特に共感を示します。診療の性質上待ちが生じることへの説明と改善姿勢を両立させます。
パターン8|「治療費が思ったより高かった」という口コミ
📝 口コミ例(★3)
★★★☆☆
治療の質には満足していますが、費用が予想より高くて驚きました。事前にもう少し詳しく教えてもらえると助かりました。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。治療についてご評価いただき嬉しいです。費用について事前のご説明が不十分であったとのこと、ご不安をおかけいたしました。治療開始前に費用の目安をお伝えし、ご確認いただいてから進めるよう改めて徹底してまいります。ご不明な点はいつでもお気軽にお申し付けください。
返信のポイント:費用の事前説明不足はインフォームドコンセントの問題としても捉えられます。治療前の費用確認を徹底するという改善策を明示します。
パターン9|「受付・スタッフの対応が冷たかった」という口コミ
📝 口コミ例(★3)
★★★☆☆
先生の腕は信頼していますが、受付と歯科助手の方の対応が少しそっけない印象でした。不安を抱えて来ているので、もう少し温かく接してほしいです。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。先生への信頼のお言葉、大変ありがたいです。一方でスタッフの対応についてご不快をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。不安な気持ちでお越しいただいているからこそ、スタッフ全員が温かく接することが重要だと改めて認識いたします。ご指摘をスタッフ全員で共有し、対応の改善に努めてまいります。
返信のポイント:「不安を抱えて来院している」という歯科患者の心理に言及することで、改善の必要性を自然に示せます。
パターン10|「治療の説明が専門的すぎてよく分からなかった」という口コミ
📝 口コミ例(★3)
★★★☆☆
先生は熱心に説明してくれているのですが、専門用語が多くて正直よく分かりませんでした。もう少し噛み砕いた説明だと助かります。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。説明が分かりにくかったとのこと、大変失礼いたしました。患者様にご理解いただけてこそ、納得のいく治療につながると考えております。次回ご来院の際は「もう少しわかりやすく教えてください」とお気軽にお声がけいただければ、言い方を変えてご説明いたします。どうぞ遠慮なくおっしゃってください。
返信のポイント:「遠慮なく聞いていい」と明言することで、次回来院時の心理的ハードルを下げます。分かりやすい説明への改善姿勢も伝わります。
パターン11|「キャンセル・予約変更がしにくかった」という口コミ
📝 口コミ例(★3)
★★★☆☆
治療はとても良いのですが、予約が取りにくく、キャンセルしたいときも電話しかなくて不便でした。ネットやLINEで対応してもらえると嬉しいです。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。治療についてお褒めいただき嬉しいです。予約・キャンセルの利便性についてのご意見、ありがとうございます。オンライン予約やLINEでの対応については患者様のご要望として真摯に受け止め、導入・改善を検討してまいります。またのご来院をお待ちしております。
返信のポイント:デジタル対応のニーズを「検討します」と前向きに受け取ることで、改善意欲のある医院という印象を与えます。
🔴 クレーム・低評価の口コミへの返信 クレーム
⚠️ クレーム返信の大原則:診断・治療内容に関するクレームへの返信では、事実確認が完了していない段階で「誤りがありました」「不適切でした」などの表現は使いません。「ご不満をおかけしました」という表現も、文脈によっては過失の認定につながるリスクがあります。返信は「患者様のお気持ちを受け止める」「個別に対応する窓口を示す」にとどめることが基本です。
パターン12|「治療後もずっと痛みが続いている」というクレーム ⚠️ 医療過誤リスク
📝 口コミ例(★1)
★☆☆☆☆
治療してもらったのに、その後もずっと痛みが続いています。治療が上手くいっていないのではないかと不安です。
✉ 店舗側の返信例
お痛みが続いているとのこと、大変つらい思いをされていることと存じます。お口の状態については、拝見したうえで詳しくご確認する必要がございます。大変恐れ入りますが、早めにご来院いただくか、お電話にてご相談いただけますでしょうか。状況を丁寧に確認させていただきます。
⚠️ 返信のポイント(医療過誤リスクあり):「治療が失敗した」「処置に問題があった」などの事実認定につながる表現は一切使いません。痛みへのお見舞いを示しつつ、早期受診を促すことが患者のためにも、医院のリスク管理の面でも重要です。実際の対応は院長・顧問弁護士と相談のうえで行ってください。
パターン13|「神経を抜いた後に問題が起きた」というクレーム ⚠️ 医療過誤リスク
📝 口コミ例(★1)
★☆☆☆☆
神経を抜く治療をしてから、周辺の歯まで違和感が出るようになりました。別の歯医者で診てもらったら問題があると言われました。
✉ 店舗側の返信例
お体の状態についてご心配をおかけしており、大変つらい思いをされているものと存じます。治療の詳細については診察記録も含めて確認する必要がございますので、大変恐れ入りますがお電話にてご連絡いただけますでしょうか。患者様のご状況を丁寧に伺ったうえで対応いたします。
⚠️ 返信のポイント(医療過誤リスクあり):「問題があると言われた」という他院の見解を肯定も否定もしてはいけません。治療の適否についての判断はいかなる表現でも示さず、診察記録の確認と個別対応への誘導にとどめます。この種の案件は必ず弁護士・歯科医療専門家に相談してください。
パターン14|「抜歯後のトラブル・ドライソケット等」というクレーム ⚠️ 医療過誤リスク
📝 口コミ例(★1)
★☆☆☆☆
抜歯後の痛みがひどく、後日診てもらったらドライソケットになっていました。抜歯後の説明が不十分だったのではないかと思います。
✉ 店舗側の返信例
抜歯後にお痛みが続いていたとのこと、大変つらい思いをされたことと存じます。術後のご状態やご説明の内容については個別にお話を伺う必要がございますので、恐れ入りますがお電話またはご来院にてご相談ください。患者様のご状況を確認したうえで、誠実に対応いたします。
⚠️ 返信のポイント(医療過誤リスクあり):ドライソケットは術後に起こりうる合併症ですが、「説明が不十分だった」という指摘への同意も否定も返信ではしません。事実関係の確認は必ず非公開の場で行います。
パターン15|「被せ物・詰め物がすぐ取れた」というクレーム
📝 口コミ例(★2)
★★☆☆☆
詰め物をしてもらったのに、数週間でまた取れてしまいました。またすぐ取れるのではと心配で不安です。
✉ 店舗側の返信例
ご来院ありがとうございます。詰め物が外れてしまいご不安をおかけしております。外れた原因にはさまざまな要因が考えられますので、直接拝見して確認させていただく必要がございます。まずはお電話またはご来院にてご相談ください。状況を確認のうえ、適切に対応いたします。
返信のポイント:詰め物・被せ物の脱落には技術的な問題のほか、噛み合わせや食習慣など複数の要因があります。「さまざまな要因がある」と示すことで過失の断定を避けつつ、早期の受診対応につなげます。
パターン16|「矯正治療の進捗や結果に不満がある」というクレーム ⚠️ 医療過誤リスク
📝 口コミ例(★2)
★★☆☆☆
矯正治療をずっとお願いしていますが、思ったように歯が動いていない気がします。費用も高いので、もっとしっかり管理してほしいです。
✉ 店舗側の返信例
矯正治療を継続してご信頼いただきありがとうございます。治療の進捗についてご心配をおかけしているとのこと、承知いたしました。矯正治療は個人差があり、経過を定期的に確認しながら進めるものではございますが、ご不安な点はぜひ次回の診察時にお気軽にご質問ください。丁寧にご説明するよう努めます。
⚠️ 返信のポイント(医療過誤リスクあり):矯正の進行が遅いことへの「管理が不十分だった」という認定は避けます。個人差があることを中立的に伝えつつ、不安は来院時に直接確認するよう促すことで継続的な信頼関係を維持します。
パターン17|「麻酔が効かず痛みがひどかった」というクレーム
📝 口コミ例(★1)
★☆☆☆☆
麻酔を打ってもらったのに全然効かなくて、治療中にとても痛かったです。痛かったことを伝えたのに、そのまま続けられました。
✉ 店舗側の返信例
治療中に強いお痛みを感じられたとのこと、大変つらい思いをされたことと存じます。麻酔の効き具合には個人差があり、痛みを感じた際はその場でお申し出いただければ追加の対応をいたします。患者様のお申し出に対する当日の対応については、詳しくお話を伺いたく存じますので、お電話またはご来院にてご相談ください。
返信のポイント:麻酔の効き方に個人差があることは医学的事実として中立に述べます。「痛みを訴えたのに続けた」という部分は事実確認が必要なため、公開の場での肯否は示さず個別相談へ誘導します。
💡 返信文を書くときの共通ポイント
| ポイント | 内容 |
| ① 診断・治療内容への言及は避ける |
口コミ返信の場で治療の正否・処置の適否について触れることは、法的リスクにつながります。事実確認は必ず非公開の場で行います。 |
| ② 「謝罪」と「共感・お見舞い」を使い分ける |
医療過誤が疑われるクレームでは謝罪を避け、「大変つらい思いをされたことと存じます」「心よりお見舞い申し上げます」など、事実認定を含まない表現を使います。 |
| ③ 個別対応への誘導を徹底する |
治療に関するクレームの詳細は公開の場でやりとりせず、「お電話にてご相談ください」「ご来院のうえお話を伺います」と個別対応へつなぎます。 |
| ④ 患者のプライバシーを守る |
返信に病名・治療部位・処置内容などの個人情報を書いてはいけません。口コミに詳細が書かれていても、返信側から情報を出さないことが原則です。 |
| ⑤ 重大クレームは必ず院長・弁護士に確認 |
抜歯後のトラブル・神経治療後の異常・矯正の進捗問題など、法的リスクのあるクレームへの返信は、担当者が単独で判断せず必ず院長・顧問弁護士に確認してから投稿します。 |
| ⑥ 「痛みへの配慮」は歯科ならではの強みとして積極的に発信する |
無痛治療・麻酔の工夫・声がけなどへのポジティブな口コミには、その取り組みを具体的に返信に盛り込み、歯科恐怖症の患者への訴求にもつなげます。 |
| ⑦ 長すぎない文章にする |
返信は150〜250文字が目安。医療機関としての誠実さを保ちつつ、簡潔にまとめることが大切です。 |
まとめ:歯科クリニックのGoogle口コミ返信は、一般のサービス業とは異なり法的リスクの視点が不可欠です。治療・処置に関するクレームへの返信は「共感と個別対応への誘導」にとどめ、事実認定や謝罪は必ず専門家と相談のうえで行ってください。適切な返信の積み重ねが、患者からの信頼とクリニックの評判を守ることにつながります。