美容室・サロンのInstagramの具体的な運用・集客方法
美容室・サロンでターゲティングする際は、いわゆる若い女性層であるF1層に焦点を当てることが多いです。そのため、SNSを運用する際も、若い女性層が主に情報収集や交流で使っているSNSを使うことが効果的で、InstagramやTikTokが注目されています。
美容室・サロンがこれらのSNSで運用する際は、SNSでその情報を見た時に興味を持つことを第一にします。
興味とは、簡単に言えば「そのお店でサービスを受けてみたい」「そのお店に行きたい」というもので、施術の効果を見せるビフォーアフターや新サービスの紹介、その店舗が持つ居心地の良いなどの印象があります。
店舗として、競合店舗と明確な差別化をしており、専門分野を掲げているのであれば、それに紐づいたショート動画を作成して投稿を行います。
美容室・サロンは、商圏が存在する店舗ビジネスです。そのため、商圏が存在するため、極端な話、鹿児島県にある美容室が北海道に住んでいる女性とコミュニケーションをしていても意味がありません。商圏を絞り込むため、SNS広告を有効活用するのが良いでしょう。
今回は、美容室・サロンのInstagramの運用方法について解説したいと思います。
1.Instagramでの美容室・サロンの魅力的な運用方法
1-1.ターゲット層の特定と理解
美容室やサロンがInstagramを効果的に運用するためには、まずターゲット層を正確に特定し、その層が何に興味を持っているのかを理解することが重要です。ここで役に立つのがペルソナです。ペルソナは、ターゲット層の標準的な人物像のことを指します。イメージとして常連の中で最も一般的な人物像を思い浮かべるのが良いでしょう。
具体的なペルソナをイメージすれば、興味や関心事も特定することができます。Instagramでは、ハッシュタグで検索することができます。人気の投稿を参考にすることで、集客力のあるコンテンツを作成することができます。
1-2.コンテンツの種類とその効果
店舗に集客をする目的であれば、表示回数ばかり伸ばしても意味がありません。来店動機になる内容の投稿をすることも重要です。
効果的なInstagramコンテンツには、ビフォーアフター写真や新サービスの紹介、店舗の雰囲気を伝える画像や動画などがあります。ビフォーアフター写真があります。サービスの効果を直感的に伝えることができるため、非常に魅力的なコンテンツです。
また、新しいサービスや特別キャンペーンの情報は、フォロワーにとって新鮮な刺激となり、店舗への訪問を促します。
1-3.ショート動画の活用
Instagramでは、画像とショート動画を投稿することができますが、ストーリーズに加えて、興味のあるテーマの発見を促すリール動画はショート動画が対象です。ショート動画を主軸に投稿するのが良いでしょう。
1-4.競合との差別化
競合他店と差別化している美容室やサロンは、Instagramでも全面に押し出します。これは当然の話で、専門店だったり、特定のターゲットに絞っていることを伝えなければ、絞り込んでいる意味がないからです。
2.美容室やサロンにはInstagram広告の運用が必要か?
美容室やサロンは、店舗ビジネスです。そのため来店が可能な地域は限られています。店舗の場合、通信販売をしない限りは、限られた地域での認知度を上げることが非常に重要になります。
2-1.商圏を意識したカスタムオーディエンス
Instagram広告を利用する際は、自店の商圏に住む人々をターゲットにすることが重要です。Instagramの広告ツールは、地理的な位置情報を基にオーディエンスを設定できるため、特定の地域に住む人々に対してのみ広告を表示させることが可能です。これにより、広告の無駄遣いを防ぎ、効果を最大化することができます。
投稿の内容によっては性別も設定するのが良いでしょう。年齢や興味関心を設定すると、対象のユーザー数が少なくなりすぎるため、これ以上の設定は不要です。
2-2.広告予算の管理と効果測定
広告予算の設定は、Instagram運用の成功において重要な要素です。予算を効率的に管理し、広告の効果を定期的に測定することで、キャンペーンの改善点を見つけ出し、より高いROIを実現することが可能になります。美容室やサロンの場合は、ウェブサイトに誘導するのではなく、ショート動画や画像で興味を持ってもらうことが重要です。
なぜなら、すでに広告のオーディエンスで近所を設定しているため、興味があれば、プロフィールを確認するのが自然の流れだからです。そこで、Square予約などの予約システムに誘導すると予約獲得ができます。
3.美容室・サロンのInstagram運用のロードマップ
次の手順で美容室・サロンのSNSを運用します。
SNSは無料で使い続けることができることが良い点ですが、ここでは、広告を使うことを前提にします。仕事はゲームではありません。完全無課金でできる悠長な時間がある店舗のみ無料にこだわってください。
アカウントの設定
Instagramには設定項目があります。以下の箇所を設定します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
プロフィール写真 | -アカウントを象徴する写真 -プロフィールページから変更可能 -最も知れ渡っているものや印象が良くなるものと設定 -例:ロゴ、看板スタイリストの笑顔 |
ユーザーネーム | -アカウントの唯一の識別子 -店名+読み仮名 |
自己紹介 | -あなた自身や活動についての簡単な説明 -特に検索優位になるわけでもないので、差別化しているポイントや独自の取り組みを書く。 |
ウェブサイト | -ウェブサイトもしくは予約サイトのリンクを設置 |
プライベートアカウント | 非公開設定にすることで、フォローを承認したユーザーのみがあなたの投稿を見ることができる。ビジネスアカウントでは設定しない。 |
プロアカウント | ビジネスやクリエイター向けの機能が追加されます。アナリティクス(データ分析)、広告、プロフィールのカスタマイズなど、プロモーションやフォロワーとの関わりを深めるための高度なツールにアクセスできるようになります。 |
投稿のコンセプトを決定し、投稿をしていく
マーケティングのコンセプトの整理方法では、1H5Wをよく使います。
How(どうやって) | Instagramの投稿で興味をもってもらって、予約システムに誘導する |
When(いつ) | 投稿のタイミングはいつ、どのタイミングで |
Where(どこで) | Instagramで |
Who(だれ) | 担当者、撮影協力者、ターゲットはそれぞれ誰か? |
What(何を) | 来店につながる店舗の特徴やサービスがわかるショート動画や画像を撮影 |
また、投稿には一貫性を持たせた方が良いので、投稿のコンセプトを作成するのがおすすめです。
Instagramでは、検索性を高める方法はハッシュタグしかありません。また、ハッシュタグの上限はありませんが、投稿に関係するもののみをテキストに入力しましょう。
広告の運用を開始
投稿を10投稿くらいした後に、広告を開始します。この最初の投稿はその店舗の紹介をするもので、初日に用意して投稿してしまうのが良いでしょう。フォロワーは広告の運用を通して行います。
アクション | あなたのプロフィールにアクセスするを選択 |
特別な要件 | 設定の必要なし |
オーディエンス | カスタムオーディエンス -地域を10km~50kmで設定。ここは主な移動手段から逆算する -性別は女性のことをメインにしている投稿内容であれば、女性を設定する |
広告予算 | 1日1ドルから設定可能 -最低でも1回の広告の予算を7ドル程度で予算を設定するのが良い -1日からでも設定はできるが、十分な表示回数のうちの予約発生を見る場合は、1週間単位でテストする |
いいねやリプライの処理
広告でついたいいねやリプライは、メインのターゲットに該当する可能性が高いユーザーです。そのため、フォロワーになってもらい、継続的に投稿を見てもらうことで、集客が発生しやすくなります。
いいねがついた人に対してはこちらからフォローしたり、リプライには返信を行います。
定期的に投稿を実施
広告をかけないフィードやリール動画用のショート動画や画像を追加していきます。一気に投稿するのではなく、1日に1回ずつ投稿を行います。
まとめ
美容室やサロンが地域を絞り込んで認知度を上げていくためにはInstagramは適しています。Instagram広告は半径で商圏を設定することができますので、来店可能な人にリーチさせることができます。また、投稿は画像とショート動画を投稿することができますが、発見とリール動画のどちらにも露出することができるため、おすすめの投稿スタイルはショート動画を中心にすることです。
最終更新日 2024年4月10日