明らかに客離れが起きている店舗の集客の改善方法(地方の菓子店の場合)

1事例のケース

地方の老舗菓子店・Aさんのケース

地方の小さな町で25年以上続く和菓子店を切り盛りする50代のAさん。地元の食材を使った季節の生菓子や饅頭が看板商品で、長年、地域のお彼岸・お中元・お歳暮の需要を中心に安定した経営を続けてきました。
しかしここ数年、「お客さんの顔ぶれが変わっていない、むしろ減っている気がする」という感覚が拭えず、実際に売上の落ち込みが数字に表れるようになってきました。

状況の具体化

変化は急に起きたわけではなく、3〜5年かけてじわじわと進んできたものです。ここ1〜2年でAさん自身も「さすがにこのままではまずい」と感じるようになりました。

  • 店の前の通りを行き来する車や人の数が、5年前と比べて明らかに少なくなった
  • 近くにコンビニと大手スーパーが相次いでオープンし、手軽な贈り物はそちらで済ませる人が増えた
  • お彼岸や年末にまとめ買いをしてくれていた常連さんから「子どもたちが帰ってこなくなって、今年は少なくていいわ」と言われることが増えた
  • 新しいお客さんがほとんど来ない。来てくれるのは以前からの顔なじみばかりで、その方たちも高齢化している

▶ このケース、あなたのお店でも起きていませんか?

  • 売上が落ちているのはわかっているが、何をどこから変えればいいかわからない
  • 季節の需要期だけ少し忙しいが、それ以外の時期はひどく暇になってきた
  • もし心当たりがあるなら、次のポイントを読んでみてください。

* 本事例は個人情報保護のため、実際の事例をもとに人物・店舗情報を架空のものに置き換えたモデルケースです。


2ポイントの説明

なぜ客離れは止まらないのか

地方の人口減少は、お店の努力だけでは抗えない構造的な変化です。しかしそれだけが原因ではありません。人口が減る中でも、同じ地域で生き残っている店は存在します。客離れが加速してしまう背景には、店舗側がコントロールできる要因が複数絡んでいます。まずその構造を理解することが、次の一手を考えるうえで欠かせません。

原因 01
利便性の高い競合店の進出
コンビニではスイーツや手土産まで手軽に揃います。わざわざ足を運んで、割高に感じる昔ながらの菓子を買う理由が、じわじわと薄れてきています。
原因 02
情報発信力の不足
地域の人がお店の今を知る手段がないため、「昔のまま」のイメージが固定されています。新商品や季節の情報が届かなければ、わざわざ来店する動機は生まれません。
原因 03
通年で集客できる商品の不足
お彼岸向けの商品に依存していると、夏場など需要期以外の集客が壊滅的になります。また既存商品が長年アップデートされていないと、商品開発が頻繁なコンビニとの比較でどうしても古臭さが際立ちます。

「EC展開」だけに活路を求めるのは危険

商圏を広げる手段としてEC(通販)への着手は有効な選択肢のひとつです。しかし、ECで売れるためには数ある人気商品と競り合えるだけの商品開発と、それなりの初期投資が必要になります。地域の客足が落ちたまま先にECに舵を切ると、売上回復までのタイムラグに経営の体力が持たないリスクがあります。EC展開はあくまで中長期の施策。まず足元の地域集客を立て直すことと並走させる視点が欠かせません。


3集客のカチプロの解決アプローチ

まず「なぜ客足が減ったか」を定義することから始める

新商品を開発しても、それを知らせる手段がなければ客足の回復は望めません。Aさんのケースでも、問題の根本は地域の人々に情報が届いていないことだと整理しました。そのため、まず「情報が伝わる仕組みを作ること」を最優先の課題に据えてアプローチを組み立てました。

1
情報発信の仕組みをゼロから作る 過去に撮影した商品画像のデータをSNSにアップしてカタログを作成。近隣の人々へお知らせし、最新情報が継続的に届く接点を整備しました。新商品を作る前に「伝える仕組み」を先に作ることが、投資対効果を最大化する順序です。
2
独自サービスで「来店する理由」を作る 情報発信と並行して、注目を集める独自サービスを開始。SNSを通じて情報が広がり、そのサービスを目的にした来店客が徐々に増えていきました。「通りがかり」を待つのではなく、目的来店を意図的に生み出す動きです。
3
大手が作れない「ついで買い商品」で客単価を上げる 客足が戻っても、ついで買いされなければ売上には直結しません。配送・個包装の制約からコンビニが商品化できない、地元の果物やジャージー牛のミルクを使ったシュークリームを限定販売。その評判が口コミで広がり、近隣エリアからの注文も入るほど購入者が増えていきました。
集客のカチプロ 小形
集客のカチプロ 小形より

客離れの原因は、お店ごとに必ず違います。「なんとなく人が来なくなった」で終わらせず、原因を言語化してから動くことが、限られた体力で最短の結果を出す唯一の道です。何から手をつければいいか迷っているなら、まずその整理を一緒にしましょう。

地方の店舗の客離れは、安易にECに手を出してしまいがちです。しかし全く知られていない状態からのブランディングが必要で、多くの場合は売れずに終わります。短いスパンで業績を改善するには、まず地域の客足を回復させる施策を優先するのが正解です。お金をかけずにできることから始めて、独自の商品を開発し、期間限定で販売しながら売れる商品を見定めていきましょう。

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小形 洸太

この記事を書いた人

小形 洸太

マーケティングプロデューサー、集客コンサルタント。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入支援業務に従事。その後、2009年からコンサルティングを提供開始。助言だけではなく、対策もできるコンサルタントとして活動。主に、マーケティング関連のディレクション業務を行い、オウンドメディア運用、SNSキャンペーン、実店舗の集客支援を実施。

集客の専門家として、ミラサポや信用保証協会専門家、商工会専門家などの立場で事業主向けに助言業務を実施。また、リクルートや第一興行のメディアでSNSを使った集客の記事の監修。

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500店+
支援実績
16
業界経験
150%
年商UP事例あり
👤
集客のカチプロ 代表

ここまで読んでくださりありがとうございます。集客代行は業者によって得意領域が大きく異なるため、まずは現状をお聞かせいただくのが最善の一歩です。「何から始めればいいか分からない」という方こそ、お気軽にご相談ください。

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