集客力の高いグルメサイトの見極め方

飲食店は、日常の業務が忙しいため、手間をかけずに集客ができる広告を重宝します。飲食店を探す方法が、SNSやGoogleマップなどに分散しているとはいえ、団体客や席の予約に使われるグルメサイトの影響力はまだまだ強いというのが現状です。

グルメサイトの導入で問題になるのが、「どのグルメサイトを選択するのが最適か?」ということです。当然、この場合の最適とは、費用対効果のことを指しますので、自店舗にとって集客に最も貢献するグルメサイトの選択はどれかということになります。

そこで今回は、一般的にグルメサイトを検討する時に、何を基準にして選択するのかを紹介します。

目次

集客力の高いグルメサイトとは?

グルメサイトを導入する目的は、予約数を増やすことです。これには、グルメサイトの集客力が高くなければなりません。グルメサイトの集客力は、検索エンジンからの流入(SEOに強いこと)のほかに、アプリのダウンロード数グルメサイトの有料会員数などが影響します。

そのうち、アプリのダウンロード数やグルメサイトの有料会員数は一般的には公開されていないため、比較することができません。ただし、検索エンジンからの流入は外部ツールを使って評価することができます。

①検索エンジンの流入の比較

SERanking

基本的な集客方法として、検索エンジンからの流入数が挙げられます。日本の場合は、Googleがシェアを74%占めています。そのため、Googleでの各グルメサイトの流入を調査すれば良いことになります。

ここで、SE Rankingの競合調査機能を利用して、Googleからの自然流入を推測します。推測値で各グルメサイトのドメインの流入を比較すると、食べログ、ホットペッパー、一休、Retty、楽天ぐるなび、ヒトサラの順に流入が多いことがわかります。

②「地域名×業種」で検索する

Googleで飲食店を探す時は、多くの人は、地域名とジャンルの掛け合わせのキーワード検索を行います。そのため、キーワードに目処を立てて、そのキーワードで上位表示されているグルメサイトを調査する必要性もあります。

例えば、新宿で居酒屋を探す時に、よく使われるキーワードである「新宿 居酒屋」「新宿 居酒屋 個室」「新宿 居酒屋 安い」「新宿 居酒屋 おしゃれ」のキーワードのSERPsをSE Rankingで調査します。結果が以下の表です。

順位新宿 居酒屋新宿 居酒屋 個室新宿 居酒屋 安い新宿 居酒屋 おしゃれ
1食べログ食べログ食べログ食べログ
2ホットペッパーホットペッパーぐるなびホットペッパー
3ぐるなびぐるなび食べログヒトサラ
4ぐるなび食べログホットペッパー
5食べログRettyホットペッパー食べログ
6Rettyヒトサラaumo
7ヒトサラRettyOZmall
8ぐるなびRettyRetty
9ペイペイグルメfavyぐるなび
10ヒトサラaumo
各種キーワードの10位までのグルメサイト表示比較

ここからわかることは、新宿の居酒屋をGoogleで検索する人は、食べログもしくはホットペッパーを使うだろうということです。

グルメサイトを導入する際は、自店舗の情報が上位表示した時に集客に繋がりやすいキーワードで上位表示しているグルメサイトを選びましょう。

グルメサイト内で集客を最適化するためには?

集客力の強いグルメサイトを導入しただけでは、自店舗のページに訪問者を誘導することができません。

以下の要件を満たすことで、グルメサイトからの集客を増やすことができます。

①サイト内検索で上位表示することができるか?

グルメサイトには、無料で登録している店舗のページにバナーを表示して有料で登録している店舗のページに誘導する仕組みがありますが、グルメサイトからの集客のメインは、サイト内検索です。

Googleなどの検索エンジンから流入した訪問者は、検索結果のページからお店探しの条件に合ったお店を探します。

当然、上位に表示された方が視認されやすいため、上位表示ができることが重要です。

グルメサイト内で上位表示する方法とは?

グルメサイトごとにサービスの仕様が異なります。食べログのように時間帯によっては上位表示ができているアクセスアップなどの仕組みがある場合や、完全にサービス料金の順番に表示されるものもあります。

②競合他社の参入

サイト内検索での流入は、同じプランや上位プランの競合他店が増えれば減ります。

そのため、競合が多い地域では、上位プランを検討する、または、グルメサイトが提供している広告を使い強制的に上位表示する、もしくは他のグルメサイトやSNS広告に切り替えるなどの選択肢を選択することになります。

グルメサイト離れで集客はできなくなっているのか?

グルメサイトの集客力は年々下がっていると言われています。

これは、グルメサイト系のサービス数が多いのに加え、Googleマップの口コミサイト化、SNSが台頭しており、グルメサイト以外の情報収集方法が増えたからと言えます。

ただし、グルメサイト以外の集客方法は代替えのマーケティングと言えるわけではないことに注意が必要です。グルメサイトは、そのサービスの集客力を活かして、手間をかけずに予約を獲得できる点がメリットと言えます。それに対して、Googleマップでの上位表示のMEOは、口コミの収集や実データが蓄積された結果で上位表示されますので、十分に集客ができていることが前提ですし、SNSも投稿しただけでは見られず、アカウントの育成や広告の運用が必要です。

飲食店の集客は、その点で考えれば、全ての流入に対応すると運用が必要になるため、昔よりも集客の手間はかかるようになったとも言えます。

最終更新日 2024年10月4日

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