【自動計算フォーム付】よく使われるWebマーケティング指標一覧と計算式を解説

Webマーケティングの成功を収めるためには、指標で管理をすることで施策を改善することを繰り返すことが重要です。指標それぞれの意味合いと何を計測するのかがわかっていないと施策に対してどの指標を見れば良いのかがわかりません。

そこで今回は、Webマーケティングでよく出てくる指標について解説していきます。

目次

1.ウェブサイトのパフォーマンス指標

1-1.訪問者数(ユーザー数)

訪問者数は、Webサイトを訪れたユニークユーザー数を表す指標です。この指標は、サイトの認知度や人気度を測る上で重要な役割を果たします。一般的に、訪問者数が多いほどサイトの人気が高いと言えます。訪問者数は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認することができます。単位は「人」です。

1-2.ページビュー数

ページビュー数は、Webサイト内の各ページが閲覧された総回数を表す指標です。この指標は、サイトの利用状況や人気のあるページを把握するのに役立ちます。ページビュー数が多いほど、サイトの利用率が高いと言えます。ページビュー数は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認できます。単位は「PV」です。

PVは、Google AdSenseのような表示型の広告の収益性を客観視するためによく使われる指標です。

1-3.直帰率

直帰率は、Webサイトを訪問したユーザーのうち、1ページのみを閲覧して離脱した割合を表す指標です。計算式は、「直帰数 ÷ 訪問者数 × 100」です。直帰率が高い場合、サイトの内容がユーザーのニーズに合っていない可能性があります。一方、直帰率が低い場合は、サイトの内容がユーザーに適していると言えます。直帰率は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認できます。単位は「%」です。適正値は、サイトの種類によって異なりますが、一般的に30%以下が望ましいとされています。



直帰率: %

1-4.平均滞在時間

平均滞在時間は、ユーザーがWebサイトに滞在した平均時間を表す指標です。計算式は、「総滞在時間 ÷ 訪問者数」です。平均滞在時間が長いほど、ユーザーがサイトの内容に満足していると言えます。一方、平均滞在時間が短い場合は、サイトの内容がユーザーのニーズに合っていない可能性があります。平均滞在時間は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認できます。単位は「時間:分:秒」です。適正値は、サイトの種類によって異なりますが、一般的に2分以上が望ましいとされています。



平均滞在時間:

1-5.離脱率

離脱率は、Webサイトの各ページから離脱したユーザーの割合を表す指標です。計算式は、「離脱数 ÷ ページビュー数 × 100」です。離脱率が高い場合、そのページの内容がユーザーのニーズに合っていない可能性があります。一方、離脱率が低い場合は、ページの内容がユーザーに適していると言えます。離脱率は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認できます。単位は「%」です。適正値は、サイトの種類によって異なりますが、一般的に50%以下が望ましいとされています。



離脱率: %

2.コンバージョン関連指標

2-1.コンバージョン率(CVR)

コンバージョン率は、Webサイトを訪問したユーザーのうち、目標となるアクションを完了した割合を表す指標です。計算式は、「コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100」です。コンバージョン率が高いほど、サイトの目的達成率が高いと言えます。一方、コンバージョン率が低い場合は、サイトの内容や導線に改善の余地があります。コンバージョン率は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用して確認できます。単位は「%」です。適正値は、サイトの種類やコンバージョンの定義によって異なりますが、一般的に2%以上が望ましいとされています。



コンバージョン率: %

2-2.カート放棄率

カート放棄率は、ECサイトにおいて、カートに商品を入れたものの購入に至らなかったユーザーの割合を表す指標です。計算式は、「カート放棄数 ÷ カート開始数 × 100」です。カート放棄率が高い場合、購入手続きの複雑さやユーザーの不安要素が原因である可能性があります。カート放棄率を減らすには、購入手続きの簡略化やセキュリティ面の強化が有効です。カート放棄率は、ECサイトの管理画面やGoogle Analyticsのショッピング動向レポートで確認できます。単位は「%」です。適正値は、業界や商品によって異なりますが、一般的に50%以下が望ましいとされています。



カート放棄率: %

2-3.新規顧客獲得コスト(CAC)

新規顧客獲得コスト(CAC)は、新規顧客を獲得するために必要な費用を表す指標です。計算式は、「マーケティング費用 ÷ 新規顧客数」です。CACが低いほど、効率的に新規顧客を獲得できていると言えます。CACを下げるには、ターゲットの明確化やマーケティング手法の最適化が重要です。CACは、マーケティング費用と新規顧客数から算出します。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なりますが、一般的にLTVの1/3以下が望ましいとされています。



新規顧客獲得コスト:

2-4.顧客生涯価値(LTV)

顧客生涯価値(LTV)は、顧客が企業との取引を通じて生み出す利益の合計金額を表す指標です。計算式は、「平均注文額 × 平均購入頻度 × 平均顧客寿命」です。LTVが高いほど、顧客の長期的な価値が高いと言えます。LTVを高めるには、顧客満足度の向上やリピート率の向上が重要です。LTVは、顧客データの分析から算出します。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なります。




顧客生涯価値:

2.広告効果測定指標

2-1.費用対効果(ROI)

費用対効果(ROI)は、Webマーケティングに投資した金額に対する利益の割合を表す指標です。

計算式は、「(売上高 – 広告費用) ÷ 広告費用 × 100」です。ROIが高いほど、投資に対する利益率が高いと言えます。一方、ROIが低い場合は、投資効果が低いため、マーケティング戦略の見直しが必要です。ROIは、売上データと広告費用から算出します。単位は「%」です。適正値は、業界や広告手法によって異なりますが、一般的に100%以上が望ましいとされています。



ROI: %

2-2.ROAS(広告費用対効果)

ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費用に対する売上の割合を表す指標です。

計算式は、「広告からの売上高 ÷ 広告費用」です。ROASが高いほど、広告による売上効果が高いと言えます。ROASを高めるには、ターゲティングの最適化や広告クリエイティブの改善が有効です。ROASは、広告管理ツールや販売データから算出します。単位は「倍」です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なりますが、一般的に3倍以上が望ましいとされています。



ROAS:

2-3.クリック率(CTR)

クリック率(CTR)は、広告やリンクがクリックされた割合を表す指標です。

計算式は、「クリック数 ÷ インプレッション数 × 100」です。CTRが高いほど、広告やリンクがユーザーに注目されていると言えます。一方、CTRが低い場合は、広告やリンクの内容や配置に改善の余地があります。CTRは、Google Analyticsや広告管理ツールを使用して確認できます。単位は「%」です。適正値は、業界や広告手法によって異なりますが、一般的に1%以上が望ましいとされています。



クリック率: %

2-4.コンバージョン率(CVR)

広告コンバージョン率は、広告経由で獲得したコンバージョン数を広告のクリック数で割った値です。

計算式は、「広告経由のコンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100」です。広告コンバージョン率が高いほど、広告からのコンバージョン獲得効率が高いと言えます。広告コンバージョン率を高めるには、広告の質や関連性、ランディングページの最適化が重要です。広告コンバージョン率は、広告管理ツールやウェブ解析ツールで確認できます。単位は「%」です。適正値は、業界や広告の種類によって異なりますが、一般的に3%以上が望ましいとされています。



コンバージョン率: %

CPA(顧客獲得単価)

CPA(Cost Per Acquisition)は、新規顧客を1人獲得するために必要な費用を表す指標です。計算式は、「広告費用 ÷ 獲得顧客数」です。CPAが低いほど、効率的に新規顧客を獲得できていると言えます。CPAを下げるには、ターゲティングの最適化やランディングページの改善が重要です。CPAは、広告管理ツールと販売データから算出します。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なりますが、一般的にLTVの1/3以下が望ましいとされています。



CPA:

CPO(注文獲得単価)

CPO(Cost Per Order)は、1件の注文を獲得するために必要な費用を表す指標です。計算式は、「広告費用 ÷ 注文件数」です。CPOが低いほど、効率的に注文を獲得できていると言えます。CPOを下げるには、ターゲティングの最適化や購入導線の改善が有効です。CPOは、広告管理ツールと販売データから算出します。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なりますが、一般的に商品・サービスの利益を上回る程度が望ましいとされています。



CPO:

CPC(クリック単価)

CPC(Cost Per Click)は、広告1クリックあたりの費用を表す指標です。計算式は、「広告費用 ÷ クリック数」です。CPCが低いほど、効率的に広告がクリックされていると言えます。CPCを下げるには、広告の関連性や品質スコアの向上が重要です。CPCは、広告管理ツールで確認できます。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界やキーワードの競合状況によって異なります。



CPC:

CPM(1,000インプレッション単価)

CPM(Cost Per Mille)は、1,000インプレッションあたりの広告費用を表す指標です。計算式は、「広告費用 ÷ インプレッション数 × 1,000」です。CPMが低いほど、効率的に広告が表示されていると言えます。CPMを下げるには、広告の配信設定や配信先の最適化が有効です。CPMは、広告管理ツールで確認できます。単位は「円」などの通貨単位です。適正値は、業界や広告枠の位置によって異なります。



CPM:

エンゲージメント指標

3-1.顧客エンゲージメント率

顧客エンゲージメント率は、ユーザーがWebサイトやアプリに能動的に関わっている度合いを表す指標です。

計算式は、「エンゲージメントアクション数 ÷ アクティブユーザー数 × 100」です。エンゲージメントアクションには、コメント、シェア、いいね、レビューなどが含まれます。顧客エンゲージメント率が高いほど、ユーザーとの関係性が強いと言えます。顧客エンゲージメント率を高めるには、ユーザーとのコミュニケーションや、コンテンツの質の向上が有効です。顧客エンゲージメント率は、ソーシャルメディア管理ツールやGoogle Analyticsのイベントトラッキングで確認できます。単位は「%」です。適正値は、業界やプラットフォームによって異なります。



顧客エンゲージメント率: %

3-2.ネットプロモータースコア(NPS)

ネットプロモータースコア(NPS)は、顧客のロイヤルティや満足度を測定する指標です。

ユーザーに「この商品・サービスを友人や同僚に推奨する可能性は?」という質問に対して、0から10までの11段階で回答してもらい、その結果から算出します。回答が9~10の場合を「推奨者」、7~8の場合を「中立者」、0~6の場合を「批判者」とし、NPSは「推奨者の割合 – 批判者の割合」で求められます。

NPSが高いほど、顧客満足度が高く、口コミ効果が期待できます。NPSを高めるには、顧客の声に耳を傾け、商品・サービスの改善に努めることが重要です。

NPSは、アンケート調査やメール配信ツールを使用して測定します。単位は「ポイント」です。適正値は、業界や商品・サービスによって異なりますが、一般的に50以上が望ましいとされています。




ネットプロモータースコア:

まとめ

指標は、PDCAサイクルで改善をするために計測されるものですが、施策の結果を判定するものですので、最初の計画に組み込まれ、施策を実行する際に計測ツールを組み込むことでデータを蓄積していきます。そのため、何で計測できる指標なのかもあらかじめチェックが必要です。

施策の評価につながる適切な施策を選定し、計測できる環境にすることで、素早い改善を心がけましょう。

最終更新日 2024年3月19日

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