医療系メディアからも言えるオウンドメディアの情報の信憑性のなさ

WELQの一見で、大手のDeNAが大火傷を負ってしまっている最中ですが、ヘルスケア大学の内容にも待ったがかかってしまっているようです。

ヘルスケア大学をめぐっては、以前監修を手伝っていたという医師の桑満おさむさんが、「内容に間違いや不正確な点がある」と、具体的な記事をあげてたびたび指摘。5月20日付けのブログでは、膀胱炎に関する記事の誤りを多数指摘した。また、リッチメディアの社長や社員とも数回にわたって面談し、「間違った情報は健康被害の原因になる。いったん閉鎖すべき」と提言したが「走りながら、精査して訂正する」との回答だったとしている。(ITmedia「ヘルスケア大学」記事に「間違い多数」と指摘 運営元「精査する」より)

これをみて、どう思うかです。

目次

私は少なくともこう思った。

信憑性を演出した記事で間違いは許されない。

ヘルスケア大学の場合、その記事を監修した医師が存在します。

記事のタイトルの下に、その医師のプロフィールが掲載されています。

少なくとも、メディアに対して、なんの知識もない読み手は、監修なんて言葉すら知らない。無条件で、その医者が内容の編集や精査に携わり、その記事を書いたのはその医師だと思っている人もいるでしょう。

間違いが多く確認されている段階で、メディアだけではなく、医療業界にも疑いの目が行ってしまいます。

これで監修したのか?医者って適当なんだな。と。

これは当然の流れでしょうし、あってはならない流れだと思います。

非専門家のライターが書いている時点で怪しい。

ほとんどのメディアの運用で言えることなのですが、業界の非専門家である在宅ワーカーを用意し、大量のコンテンツを短期間にアップすることでSEOをかけ、(アフィリエイト含む)目的商品の販売、広告収入を得ることが目的です。

そして、今回問題になったメディアの”監修”は、実は、宣伝になると言われて名義を貸しただけだったということが、様々なメディアでリークされています。

これって、すごく怖いことです。つまり、これらの記事は、医者のふりをして書かれた記事だったということになります。

そもそも法律的にはどうなんでしょ?

少なくとも、医療に関する広告を取り締まる法律は、他の業界よりも厳しいで有名です。例えば、薬事法は、明確な医学的根拠がないものは効果を謳うことができませんし、「先端」という言葉も施設や設備などがなければ、医院のウェブサイトでは使ってはいけません。

最近、話題になっている高須クリニックの医院名をひたすら連呼する広告も、医療法などの広告ガイドラインが背景にあります。クライアントのウェブサイトのお客様の声で見落としていたことに保健所からすぐにチェックが入ったこともあります。

直接的な広告は規制が厳しいということです。

しかし、素人が執筆したであろう、医学的根拠の薄い記事がこれだけ露出しているということは、間接的に販売に携わっている広告には規制がまだまだ甘いことを意味しています。

どちらも目的は同じなんですけれどもね!数が多いという理由で放置されているのかもしれません。

プロならオウンドメディアを丸投げしない事実

オウンドメディアなどのメディアの危険性を熟知していれば、ズブの素人に自分のウェブサイトのコンテンツを丸投げするということはしません。

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にも書きましたが、検索エンジンの順位を上げるプロ(ホントかよ?)を売り込む営業電話が春と秋頃によくかかってきます。

彼らは、業界の素人ですので、何を書くかもわかりませんし、何を引用してくるのかもわかりません。

彼らの執筆した内容は、読み手には自分の声として届き、問題を引き起こす原因になります。

そのため、私のところでもコンテンツマーケティング支援を行なっていますが、こちらからお題を出し、専門家であるご自身に概要を執筆してもらっています。

この手の営業が成立するということは、この手のサービスが業界でも幅広く行われているということであって、専門家ではないのに、専門家を気取ったコンテンツがそれだけ増加していることを意味しています。

「専門サイト」でも信用することはできない元凶はここにあります。

もう監修レベルの記事は信用できない。

例えば、ナースが教える仕事術のように運営ポリシーが明確なウェブサイトはともかく、監修自体がうまく機能していないウェブサイトがあまりにも多いように思えます。

それだけ、医療や健康に関する商品の販売需要が高いため、メディアのビジネスモデルが成り立っているんですよね。

やはり、医師本人が書いたと明言できるような記事でなければ信用ができません。将来的には、これすらフェイクするツワモノメディアが登場するかもしれませんがw

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