Googleに良い口コミを業者に作ってもらうメリットとリスク

Googleマイビジネスの影響力は非常に高いです。観光地では、飲食店を探す時にGoogleマップを3人に1人の割合で活用します。また、お店を選択する基準として良い口コミの内容を挙げている人も多く、良い口コミを増やすことは集客効率を上げることになります。

良い口コミを集めることは困難です。例えば、歯科医院では不満がすぐに書き込まれますが、満足した治療にレビューをつける習慣はありません。そのため、口コミ代行事業者を活用してしまいがちですが、これは法令に違反する可能性も高いです。

Googleに良い口コミが多いメリットとは?

Googleに良い口コミが増えるメリットには集客効率を上げる他に、Googleマップ検索での順位を上げる効果があります。

Googleマップ検索の対策は、俗にマップエンジン対策(MEO)と呼ばれます。Googleマップでは、距離・知名度・関連度の3つの要素が重要であり、口コミに関しては知名度に分類されます。


知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。

ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する

3つの要素を掛け合わせた結果で順位が決定しますので、口コミ×評価(星の数)というわけではありません。

美容室で検索した時のフィルター

飲食店で検索した時のフィルター

ホテルを検索する時のフィルター

実は、Googleマップは業種によって検索フィルターが異なります。共通しているのは評価であり、4.5以上、4.0以上、3.5以上とフィルターが存在します。

業者に口コミを代行してもらうとどうなるのか?

MEO対策の触れ込みで、業者に口コミをつけることを依頼すると、評価の高い口コミが量産されます。

付けられる口コミの特徴としては、1件のみの口コミ件数の実名らしきアカウントで長文による賞賛が書き込まれています。

これは、キーワードの関連度を高める対策として有効です。関連度とは、メニュー名・業種名などのキーワードと自社のビジネスの関連性の度合いのことです。例えば、冷やし中華を取り扱っている店舗は冷やし中華で検索されますが、取扱いのないメニュー名では検索されません。

業者に口コミを代行してもらうことのリスクは?

業者に口コミを代行してもらったからといってただちに問題になるとは限りませんが、以下の2つのリスクが考えられます。

  1. 景品表示法違反になる可能性
  2. Googleマップ検索のアルゴリズムアップデートによる影響

景品表示法違反になる可能性

景品表示法には、優良誤認表示と有利誤認表示があります。

優良誤認表示とは、商品やサービスの性質や品質などを実物より優良に見せる表示のことです。例えば、あたかも有名ブランドの商品であるように表示した場合は、優良誤認表示に該当します。

これに対して、有利誤認表示は、価格をはじめとした取引条件を実際よりも有利なものに見せかける表示です。例えば、本日限り半額と表示したものがずっと半額であるように見せることが該当します。

過度な広告表現がなければ景品表示法違反になることは考えづらいです。また、その口コミを自作したという証拠が出ることは難しいので、法令違反になることは考えづらいです。

Googleマップアルゴリズムアップデートの可能性

Googleに限ったことではなく、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)では、フェイスレビューについて問題視されてきました。

イギリスでは、公正な競争を阻害するものとしてフェイクレビューは問題視されています。

GoogleではEUの個人情報保護の強化に合わせたアップデートを過去に行っており、フェイクレビューに対しても対策が強化されると考えられます。

日本では業者からのレビューは、人の目から見ても明らかに似通っているものですので、排除すること自体は難しくはないと思います。また、Googleのガイドラインではなりすましも規制の対象に入っています。

そのため、特定のタイミングで評価の除外もしくはランキングから除外されるなどのペナルティーはあってもおかしくないとも考えられます。

また、業者に作成依頼した口コミは、高い確率で削除できません。これらの口コミが足を引っ張る要因になった時に、削除できないかもしれないことは考慮すべきです。

まとめ

MEO対策の一環として、フェイクレビューを増やすことを業者から進言されている事業者が増えていると聞きます。

今のところはメリットの方が大きいため、実施に前向きな運営企業が多いと思いますが、風向きが変わった時には対処できないリスクもあらかじめ加味しましょう。

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