ニッチ・マーケティングとは?マニアのニーズに応えてプレミアム価格を狙う

ニッチマーケティング

マーケティングを実施する上で、どの客層を狙っていくのかは重要な考え方です。特定の市場全体を狙うマスマーケティングに対して、ライフスタイルや価値観が多様化したことで、特定の一部を狙うミクロマーケティングが基本になっています。

ミクロマーケティングは、商品に対するニーズを切り分けて同一の思考の切り分けた市場(セグメント)を狙うセグメントマーケティング。
セグメントの中でも他では手に入らない高い品質の商品を求める人々を狙ったニッチ・マーケティング。
個人レベルでの付き合いを行うワン・トゥー・ワンマーケティング。
地域に切り分け、地域性を注目した商品を提供するエリアマーケティングに分かれます。

ここでは、よく会話で登場するニッチとは何か?
そして、このニッチ市場を対象にしたマーケティングはどのようなものなのかを解説します。

ニッチとは

ニッチとは、隙間のことです。そして、ニッチ市場では、隙間市場のことで、未介入の小さな市場を意味します。ニッチ市場の特徴は、市場に対して商品の提供が行われておらず、市場の規模は、多くて2社程度の規模であることです。

例えば、自動車市場の中で、”かっこよくパワフルな自動車を運転したい”と考えている人がいます。その人向けにいわゆるスーパーカーが提供されます。

ニッチ市場例:筋トレを行なっている人のための食堂

飲食店は、炭水化物が高いメニューを扱っているところが多いです。そのため、筋肉を鍛えている人は外食がしづらい悩みを抱えていることになります。そこで、鶏肉やブロッコリーなどを中心に扱う食堂に需要が生まれます。

ニッチ市場例:薄毛専門美容室

薄毛はニッチではありませんが、薄毛にコンプレックスを抱え、通常の美容室に通えないのはニッチです。薄毛の人しか通えない美容室は、この市場に向けられたものになります。

ニッチ・マーケティングとは

ニッチ・マーケティングは、セグメントをさらに切り分けたサブセグメントから選択されます。

ニッチ市場は、市場がとても小さいため、獲得できる客数は多くありません。そのため、参入を避ける企業が多く、結果として未開拓市場となっています。

客数が少ないということは、ビジネスを成立させるためには、顧客単価を上げる必要があります。そのため、考え方としては、「既存の製品やサービスではニーズを満たされない」サブセグメントを選択し、いわゆる業界のマニアに目を向ける必要性があります。

他社では提供しない希少性の高い製品やサービスを提供していることからプレミアム価格(上乗せ価格)で提供します。

市場が小さく、競合が存在しないため、売れるかわからない見込みで商品開発が必要になります。儲かる市場として認知された場合、大企業が後発で参入し、商品の希少性を無効化する同質化戦略を実施する可能性があります。そのため、短期間での市場への定着が必要になり、積極的なプロモーションやマニア間での口コミが発生することがとても重要です。

まとめ

ニッチ市場とは隙間の市場であり、規模は小さく、参入企業が存在しません。ニッチ市場は、セグメントをさらに分割するサブセグメントから選択するものであり、すでに需要があります。

ニッチ・マーケティングの成功は、プレミアム価格で高価格帯にポジショニングできることが前提です。そのため、ニッチ市場を考える上では、現在市場が存在し、その中で、「100万円でも高く出す」と自分にあったモデルを求めているマニア層を見つけます。

よくビジネスモデルが特徴的なことをニッチと勘違いされやすいですが、需要が一致している市場をターゲティングしていることも多く、この場合は、すでに普及している代替品と競争することになります。

ニッチ・マーケティングは、先発が存在しないため、マーケティングコストが多くかかります。そして、価値を十分に理解してもらう必要があるため、難易度が高いです。そのため、最初のビジネスでニッチ市場は選択しないのが定石です。