Googleビジネスプロフィールの設定方法と運用方法とは?

ほとんどの人がスマホでウェブサイトに情報を閲覧する上で、特に店舗の場合は、第三者の評価が集客に強い影響を与えることを疑う人はいません。
従来は、様々な口コミサイトがありましたが、口コミが分散したり、口コミを書くことで報酬を得ることができるなどがありました。口コミを買い物やお店選びの参考にしたい人にとって、口コミが検索しづらいことや信用性が乏しいことは大変不親切なことです。
そこで、スマホで検索する機会が多いグーグルビジネスプロフィールに口コミを集中させることで、検索する手間を省略し、次いでMEOの効果を狙うことも可能になります。
そこで、グーグルビジネスプロフィールについて理解を深めたいところになります。
ここで説明することは、いわゆる業者が説明するグーグルビジネスプロフィールの仕組みに対する登録や運用方法による対策です。
口コミとは、期待値をどれだけ上回るかによって評価が上がるものですので、商品やサービスに問題があれば、いくら運用をしても逆効果になることもありえます。グーグルマイビジネスの口コミを劇的に増やす方法とは?を参考にし、口コミに対する考え方をまず理解してください。
Googleビジネスプロフィールとは?
Googleマイビジネスは2021年11月4日にサービス名をGoogleビジネスプロフィールに変更しました。
Google検索をすると、様々なビジネスの情報が表示されます。飲食店、美容室、整体などで考えるとわかりやすいのですが、それぞれのお店の情報と共に評価(口コミ)の情報が掲載されています。
それぞれの店舗の屋号では当然ですが、「渋谷 ラーメン」といった検索キーワードで検索すると上記のように表示されます。上位3件に表示されることがあれば、目立つところに口コミと屋号を表示させることができ、集客を狙うことができます。
地図で検索した場合も同様にラーメン屋が並びます。
この検索順位は、距離、関連性、知名度が影響しており、検索する位置ごとに結果が異なります。
当たり前ですが、パン屋を検索しているのに、3キロ先の人気店を紹介されても行くのが大変で、近くにもっと良い店舗があればそちらを紹介してもらいたいわけです。そして、キーワードと全く関係のないお店や人気のないお店を紹介されても迷惑です。
対策をするとすればこの3つになりますが、距離の対策不可能です。そのため、関連性と知名度の対策を行なっていきます。
1.グーグルビジネスプロフィールに登録する。
グーグルビジネスプロフィールは無料で登録することが可能です。
まずは自分のビジネスの屋号を検索します。
すでに、グーグルビジネスプロフィールのページができている場合は、上記のような表示になっています。このビジネスのオーナーですか?をクリックして、オーナー登録をします。
また、ページができていない場合は、グーグルビジネスプロフィールのウェブサイトから登録します。
屋号を登録します。ここでは後ほど変更を加えることが可能です。
・ショルダーネーム
・屋号
・地名(1店舗しかなくても〇〇店とつけた方がわかりやすくなる場合もあります。)
ショルダーネームとは、「個室中華」や「焼き鳥がうまい」など看板によく掲載されているフレーズです。これがダブルショルダーネームになってしまうと、宣伝的な要素が強くなり、違反行為と見なされます。
(店舗を作る場合は、ショルダーネームを含んだ屋号にすることをおすすめしております。ウェブが集客の主戦場になっている現在では有効な手段です。)
店舗であれば当然ここは「はい」を選択します。
住所を選択してください。次に地図が表示されますが、拠点があっているかを確認してください。
配達サービスや定期的な特定の箇所へのケータリングを行なっている場合は、はいを選択します。
配達やケータリングの頻度の高い場所を選択します。
ビジネスカテゴリはグーグル側があらかじめ設定している中から選択します。このカテゴリーはメインカテゴリーになります。後ほど変更も可能で、サブカテゴリ追加も実施します。
電話番号とウェブサイトを登録します。無料ウェブサイトは、グーグルマイジビネスに登録した情報を元にグーグル側で勝手にサイトを作成してくれるサービスです。なんのウェブサイトや広告媒体を使っていない場合は、これを選択するのもありです。
登録した電話番号で確認します。電話に出るとコードが自動音声で流れますので、それを入力すると、登録することができます。
2.グーグルビジネスプロフィールを設定する。
次に設定を行います。
グーグルビジネスプロフィールの反応率を高めるためには、画像や動画を用意することが鍵になります。
特に画像が重要で、スマホで撮影したものではなく、必ず、その分野が得意なプロのカメラマンをチャーターしましょう。
ここでケチるところは繁盛しません。
2-1.情報を設定する。
最初に掲載する必要のある情報を全て記入します。ビジネス名、カテゴリー、住所の設定の修正はこの部分で行います。
ポイントとしては、情報は正確に、そして具体的に書くようにします。カテゴリーの設定の部分は、メインカテゴリーだけではなく、最も当てはまるサブカテゴリーを2つ程度設定するようにしましょう。
特別営業日というのは、本来であれば休業日なのですが、祝日であることから営業する日のことを指します。この部分で、特定の日を選択して、営業時間を設定します。
短縮URLの部分で、短いプロフィール名を登録します。半角英数のものでわかりやすくできるだけ短いワードで設定します。(例:syuukyaku)
予約のページは、ウェブ予約が可能な広告媒体や自社ページの予約システムのURLを差し込みます。
メニューの追加を行うことで、スマホでグーグルビジネスプロフィールのページを閲覧した時に、メニューの項目がグーグルビジネスプロフィールに追加されます。ちょうど以下のようなページになります。ちなみに、サービス会社として設定した場合は、この部分はサービスになります。
次にお支払いやサービス、ハイライト、バリアフリー、プラン、設備などの項目を選択します。選択肢がピックアップされていますので、当てはまる場合は、チェックを選択してください。
その店舗の特徴を文章で書きます。最大750文字程度で入力可能で、グーグルに具体的にどのようなビジネスであるのかを認識させるができる数少ない箇所ですので、できる限り、明確に特徴を記入していきます。
2-2.写真をアップロードする。
次に画像や動画をアップロードします。ここでアップする画像は、基本的にスマホで撮影したものではなく、プロに依頼して撮影したものにしてください。屋号をGoogle検索した時に、グーグルビジネスプロフィールは一番上に表示されます。つまり、看板と一緒です。
ビジネスのカテゴリーごとに異なりますが、上は飲食店で、下はサービス業の場合の写真のカテゴリーになります。
持っている写真を該当するカテゴリーを選択して、写真をアップロードしていきます。
右上に青い丸に+マークがありますので、そこをクリックすると、上記の画面になります。ここに画像をドロップすることで、画像がアップロードされます。
また、カバーとロゴを設定します。
感覚的には、カバーはビジュアル的に鮮やかなもの、ロゴはそのビジネスを象徴するものです。
2-3.質問を登録し、答える。
疑問になりやすい項目を多数残しておくと、集客に影響を及ぼしてしまう可能性があります。そのため、わかりづらい部分は、あらかじめQ&A方式のコンテンツを追加し解決します。
単純な質問をできるだけ多く登録します。そして、回答をしていきます。
厳密に回答数に制限はないのですが、よくお客様に聞かれるようなことは全て回答しておいた方が良いかもしれません。
3.Googleビジネスを運用する。
Googleビジネスプロフィールを設定した後は、アカウントを運用します。
具体的には、投稿で「情報をできるだけ定期的に発信する。」「レビューがつきやすい仕組みを作る。」「レビューに返信する。」の3つの行動が当てはまります。
ただし、ここで一つ注意があります。それは、良い評価のレビューを増やすために、業者を利用したり、星4以上を強要するお願いをすることは、明らかに商品やサービスの品質を偽る行為に該当します。
例えば、某歯科系予約サイトを運営しているE社は、予約が入った際の成果報酬を目当てにMEOを代行しています。Facebookで検索できない日本人名のGoogleアカウントを大量に保有しており、1つのアカウントにつき1〜3件程度の星5評価のレビューをばら撒いています。
明らかな不適切な口コミに該当しますので、削除の対象になるのですが、実際の患者が「この口コミは不適切だ。」と判断し、星1〜2評価をつけることが多くなります。
実際確認していることとしては、グループ全体で、評価が3未満になるまで星1〜2をつけ続けられた歯科医院もあります。
レビューをお願いすること自体は違反ではありませんが、評価を偽るような運用は適切ではありません。「星4以上つけてください。」と言わなくても、評価が星4程度になるような適切なマーケティングと品質の向上を心がけましょう。
3-1.情報をできるだけ定期的に発信する。
マップ上でのランキングを上げる要素になるとは考えづらいですが、Google上で、最新情報を閲覧できる状態にすることは情報を探すストレスの緩和に繋がります。そういった意味では、集客に効果的と言えるかと思います。
ダッシュボードの中の投稿を選ぶことで情報を発信することができます。最新情報を追加、イベントを追加、特典を追加、商品を追加を選ぶことができます。
配信の頻度は、後述するレビューに返信すると合わせて、週に1回定期的に実施するのが良いでしょう。
3-2.レビューがつきやすい仕組みを作る。
自然的にレビューがつくのを待つと、運に任せることになってしまいます。例えば、全く同じ商品を提供していても、銀座と板橋では口コミのつきやすさが全く違います。
レビューをする方法を相手に教えることで、レビューしやすい環境を作るのが重要です。
QRコードを作り、ご意見・ご感想フォームとして知らせれば最低限のレビュー対策になります。ショップカードの類に印字して配るのも良いですが、確率上テーブルなどのPOPに差し込むのが効率的である場合が多いです。ポスターなどにする店舗もありますが、わざわざ立ち止まってQRコードを読み取る人はいません。
ちなみに、SMSなどでメッセージを送る方法は、特定電子メール法に該当します。そのため、必ずオプトイン(事前承認)が必要になります。
3-3. レビューに返信する。
ついた口コミをそのままにしてしまっている店舗が多いですが、コメント付きのレビューをつける側には理由があります。
詳細まで書く人は、そのメッセージを他の人と共有したいためで、クレームを書いている人は、思ったことを店舗を含む他の人に知ってほしい意図があります。そのため、コメント付きのレビューには必ず返信するようにします。
4.グーグルビジネスプロフィールのアカウントを評価する。
グーグルビジネスプロフィールが機能しているのかを評価する必要性があります。
インサイトを確認する。
Googleビジネスプロフィールの中には、インサイトと呼ばれる指標を見る箇所があります。
ビジネスの検索に使用された検索語句、ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法、ユーザーがビジネスを見つけた Google サービス、ユーザーの反応、ルートのリクエスト、電話(コール数)などを閲覧することができます。
近隣主要地のキーワード順位
インサイトでは、実際にそのGoogleビジネスプロフィールのページを表示したデバイスの情報ですので、店舗からの距離が異なります。そのため表示順位が異なります。MEOでは、近隣の主要地からの順位表示が集客に関係することにもなります。そのため、MEOの順位を計測するツールで順位を閲覧します。
ローカルパックに表示されるのは上位3位になります。つまり、主要なキーワードで順位が4位以下になっている場合は、カテゴリーキーワードでGoogle検索された時、表示されていないことになります。
MEOの順位計測ツールは、基本的に有料です。無料のものは、1つのキーワードしか調べることができないなどがあり、利用する意味はほとんどありません。
参考:【MEO】目標キーワードでのローカルパック順位を確認する方法とは
まとめ
MEOばかり目がいきがちですが、スマホで屋号を検索した時に、一番上に表示されるのがグーグルビジネスプロフィールのページである時点で、看板と変わりありません。
今の時代は、新規の顧客の入店前検索が当たり前の消費者行動ですので、魅力的なコンテンツでグーグルビジネスプロフィールを通して伝えることを意識しなければなりません。
MEOに関しては、グーグルビジネスプロフィール上では取れる対策がある程度決まっております。当然ですが、知名度=レビュー件数、星の数が多いことではありません。実際にグーグルトレンドの拠点の人気度を計測する機能で見てみると、人気度が高い店鋪ほど上位に表示されている傾向にはあります。
人気度は急に高めることはできませんので、あまり表示順位にこだわらず、適切に表示されていることを意識するべきでしょう。