FAXDMとは?実施のメリット、デメリット、用途の解説

「効率よく新規顧客を獲得したいけれど、予算がない。」という話はよくあります。その時に、特定のエリア内で手っ取り早く反応をとる方法として、DMを配信する方法があります。その中で、コストが安いことで知られるのが、FAXDMです。

FAXDMには特徴があります。特徴を理解し、ポイントを踏まえることで、効率の良いインバウンドマーケティングを実施することが望めます。

目次

FAXDMとは?

FAXDMとは、FAXDM会社が用意している番号リスト向けにFAXを送信して集客をする方法です。主に企業向けに実施する新規顧客獲得の手法の一つで、配信単価が安いことが特徴の一つです。

企業向けの製品やサービスのセールスに向いていますが、宴会の予約獲得のために、飲食店でも実施することがあります。

FAXDMでは、基本的にA4サイズの1枚に情報をまとめ、白黒でもわかりやすいようなデザインで作成することがポイントです。

FAXDMを使うメリットとは?

FAXDMの特徴は、準備がポスティング広告に比べると少ないため、すぐに着手することができ、配信コストも安いことが特徴です。

配信コストが非常に安い。

FAXDMは、配信業者に依頼をすることで、特定のリストに向けて一斉配信します。ポスティング広告は、1万枚で10万円が目安になりますので、10円〜12円ですが、FAXDMは、3円〜10円と配信コストが安いです。

そのため、同じコストで配信対象を広げることができますし、小予算で認知度を稼ぐことも可能です。

対企業向けの認知を促す効果が特に大きい。

FAXDMとポスティング広告の決定的な違いは、FAXDMは事業所を対象にしていることに対して、ポスティング広告は一般家庭も対象にします。

そのため、FAXDMを選択する時は、基本的に企業向けの商品やサービスであり、個人消費のことに関しては原稿でほとんど気にすることはありません。

原稿を作る負担が小さい。

FAXDMは、白黒のA4サイズの原稿を用意しますが、イラストレーターなどで凝ったチラシを作る必要がありません。FAXDM配信業者にもテンプレートが用意されていたり、フリーのイラストを使って、パワーポイント(スライド)でも見栄え良く作ることができます。興味をそそる情報だけ送れば良いので、細かな設定で制作をする必要はありません。

FAXDMを使うデメリットとは?

配信できる対象が限られている。

当たり前ですが、FAXDMはFAXを保有している事業所にしか送信することができません。そのため、FAXDM送信企業が保有しているリストは、ポスティング広告に比べると配信先が少なく、特定のエリアで認知度を一気に上げたい一般消費者向けの商品やサービスでは、不向きです。

クレームが来る可能性がある。

FAXDMは、開封率が高いことや相手側のインクや紙に印字して送信をしますので、クレームが発生しやすい広告手法でもあります。

色は白黒になるので、デザインに注意が必要。

チラシでは色やデザインを工夫して興味を引くなどがありますが、FAXDMは、相手のFAXを使って印刷します。つまり、どのくらいの性能のFAXなのか分かりませんので、グレーなどの色使いでも表示されないことが多々あります。また、あまり色が多いデザインの原稿を送るとインクを消耗しますので、嫌われます。

FAXDMを使う時は、基本的に白と黒の2色の組み合わせで作り、白を背景にします。

FAXDMの成功のポイントとは?

ペルソナを設定する。

ペルソナとは、具体的なターゲット像を設定することです。FAXDMで売り込む商品やサービスの対象顧客を具体的に設定します。

参考 ペルソナとは?ペルソナがマーケティングで重要視される理由とは?

最も興味を引く訴求点でキャッチコピーを作る。

例えば、特定の業務を効率化するSaaSを売り込むとします。

時間短縮に効果のある商品であれば、「〇〇時間かかっていた作業がなんと5分で終了」。
使いやすさを売り込む商品であれば、「パソコン操作が苦手な人でも1時間の研修でマスター」。

一番効果的な訴求点を絞り込み、キャッチコピーにします。

あまり多くの情報を掲載しない。

FAXDMの特性上、単体で成約をとることは非常に難しいです。そのため、法人向けの商品やサービスであれば、お問い合わせを獲得することを目的にし、飲食店の宴会予約の獲得を目的にした時は、メニューの紹介、個室の有無などに絞り込みます。

多くの情報を掲載すると、文字が小さくなり、FAXにとって印字できないこともあります。

返信方法を明確にする。

FAXDMに返信や問合せ方法を明確にしないとお問い合わせにはつながりません。そのため、最低限の情報を書き込み、そのままFAXで返信できるようにしたり、特定のキーワードでの検索を促し、フォームの入力を促します。

飲食店や店舗の場合は、電話番号を表示し、FAXDMを見たことを伝えてもらうようにします。

まとめ

FAXDMは、A4サイズの原稿を事業所のFAXに送信する広告方法です。反応率は、0.1%~0.3%と言われているので、1,000枚送信して、お問い合わせ3件を獲得できれば良いと考えます。

事業所向けの商品やサービスのお問い合わせを獲得することに向いていますが、飲食店の宴会の獲得にも向いた集客方法でもあり、特徴としては安価で送信できることがあります。

FAXDMは、自社でも配信は可能ですが、大変手間がかかり、逆にコストがかかってしまいますので、FAXDM業者に依頼します。業者は鮮度が高く、対象配信件数の多い業者を選定しましょう。

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