コンテンツマーケティングとは?小企業でも集客に成功する15個の要点を整理する。

マーケティングプロデューサーの小形です。
ホームページを制作しただけでは、コンテンツ量が完全に不足しているため、上位表示どころか正常通り読み込まれるのに時間がかかってしまう場合まであります。
もはや、コンテンツの配信(情報発信)を行わないホームページに競争力はありません。
それは、ホームページの存在に気がつくのは、自分の家族、仲間、一部の顧客(常連)だけだからです。そのため、求めていたはずの新規の顧客の獲得に繋がりません。
これから、ウェブ集客に積極的に取り組む企業は、コンテンツマーケティングの実践が必要になります。
ここでは、積極的なコンテンツマーケティングを行い、目的達成のハウツーを取り上げます。
1.どこから訪問者が生まれるのか?
上記の画面はクライアントの一人のグーグルアナリティクスになります。集客>全てのトラフィック>チャネルから閲覧することができます。
ここでいうオーガニック検索は、グーグルやYahoo!などの検索エンジンのことをさします。つまり、このブログは、全体の85%が検索エンジンを経由して、ウェブサイトに訪問していることになります。
うまく集客ができているクライアントの傾向を見ると、オーガニック検索からの訪問者の流入がうまく行き始めてから、成果が出ている傾向にあります。
実は、過去にSNSに力を入れていたクライアントも、コンテンツ配信に力を入れ始めてから安定した集客ができていることが多いです。これは、SNSがマッチしなかったことも考えられますが、コンテンツ配信を行なったことで、より多くの見込み客の集客に成功したことが理由として考えられます。
ここから、コンテンツマーケティングで考慮すべきは、SEO(検索エンジン最適化)だということがわかります。
1-1.SEOとは?
SEOの説明は様々存在します。
例えば、特定キーワードで上位表示を行うこと、検索結果でウェブサイトがより多くの露出を行うための一連の取り組みなどがあります。
SEOはなんのために行うのかと言えば、多くの場合は集客です。
そのため、SEOとは、検索エンジンから十分満足な顧客獲得、見込み客獲得などの目的を達成するための一連の取り組みと説明しています。
1-2.コンテンツマーケティングとは?
獲得したい見込み客や顧客にとって、抱えている悩みや問題解決に役立つ情報を提供することで、見込み客をウェブサイトや保有チャンネルに惹きつける手法のことを言います。また、2段階目として、集めた見込み客に目的の行動を促すことで、集客数の増加、見込み客(リード)の獲得を行います。
コンテンツマーケティングでは、獲得したい見込み客を具体化することから始まり、それらの見込み客の人々を集める手段として、抱えている問題、悩み、興味という観点でコンテンツ作りを行うことが基本です。このことが結果的に、見込み客が集まっている媒体を作ることに繋がります。
ブログ集客で失敗してしまう人は、これらの視点が抜けており、自分の思想、自分の商品のセールスのことしか考えていないため、見込み客が集まらないのです。
2.コンテンツマーケティングを成功させるためには?
基本的な対策のみを紹介します。主にSEOとコンテンツの品質を高めるための内容になります。
2-1.キーワードを検索した理由を考えよう。
集客できる見込みのあるキーワードを選ぶことは当然ですが、そもそもその記事で訪問者が流入しなければ意味がありません。
検索エンジンは、ユーザー第一の思考をとっています。つまり、検索した人にとって、最善の情報がコンテンツが上位に表示されることになります。
・そのキーワードを検索している人は誰なのか?
・その人々の抱えている悩み、解決したい問題はなんなのか?
実際の検索結果で上位に表示されているコンテンツの調査などを行い、コンテンツ作りの参考にします。
2-2.訪問者の問題解決に十分な内容なのか?
長文の方が有利とされていたSEO。これは長文だから良いという訳ではなく、訪問者の問題解決に必要な内容が長文であったからと考えられます。また、長文コンテンツが上位表示されるかは、キーワード次第になります。
飲食店を売上アップさせるためには?具体的な手法まとめ【2017年改訂版】と集客を成功に導くための必要な知識と48の集客施策は2万文字くらいの文字数です。飲食店の記事は、多数キーワードで1〜3位に表示されているにも関わらず、集客の記事は、あまり結果が芳しくありません。
関係性のない文章でダラダラと文字数を稼いでいるコンテンツは上位に表示されることはありません。むしろ、長文で執筆されているコンテンツはアフィリエイト目的のコンテンツと判定される可能性もあります。
2-3.問題解決のために次の最善の行動を促す。
集客や見込み客獲得などの成果は、訪問客の行動によって発生します。そのため、訪問客に行動を促す提案を行います。
CTA(コールトゥーアクション)とは、顧客に求める行動です。記事下に着地点に誘導するバナーやスマホでスクロールすると付いてくるバナーを設置することで、行動を促します。
2-4.見込み客のためにコンテンツを書く。
見込み客のレベルにあった説明をしなければ、問題解決には繋がりません。
弁護士や行政書士などの専門家のコンテンツに多いのですが、説明のレベルが高すぎて理解されないコンテンツは、例えSEOに成功したとしても、成約には繋がりません。
また、セルフブランディングを意識しすぎていて、自分のためのコンテンツを書いている人もいます。マスメディアに多数出演しているくらいの知名度を持っているならばまだしも、ほとんどの人は耳を傾けるに至らないと感じているために見込み客の集客に苦戦します。
あくまでも見込み客のための情報を発信します。自分が解決したい問題の解決方法が書いてあると期待できれば、そのコンテンツをじっくりと読むはずです。
2-5.シェアがしやすいコンテンツ
SNSはまさしくインターネット上の社会です。人が思っていること、感じていることが常に情報公開されています。
そんなSNSがSEOとは、完全に無関係とは考えづらいです。
そのため、SNSにシェアされやすいコンテンツを用意し、コンテンツを閲覧した訪問者がSNSにシェアしやすいようにボタンを配置することも必要になってきます。
シェアされやすいコンテンツの調査は、実際にシェアされているコンテンツをみることが一番です。
はてなブックマークは、コンテンツのシェア数をみることができるSNSです。ここの検索を活用してみると参考になります。ただし、中には組織票による人為的なバズ(拡散されたコンテンツ)もありますので、信頼性は100%かと言われれば、そうでもありませんので注意してみてください。
また、SNSの投稿は会話と変わりません。難しい概念よりもちょっとしたネタの方がシェアされているように感じます。
2-6.見やすくする。
短い段落、吹き出し、太字、箇条書き、番号付きリスト、引用符、表などを使用して、テキストを目に見易くして訪問者が素早く内容を消化しやすくします。
読みづらければ内容が入って来ないため、結局は成約には繋がりません。
2-7.魅力的なタイトルをつける。
コンテンツのタイトルはもっともSEOでは重要な箇所の一つと古くから言われています。今でもそうです。これは、そのままグーグルなどの検索結果のページのタイトルとして使われるからです。
キーワードを差し込むばかりを考慮してしまうと、そのタイトルが見込み客にとって魅力的にならないケースも多いです。その結果、グーグルの検索結果で上位に表示されても閲覧されないことがあります。
見込み客が解決したい問題に呼応したタイトルをつけることでタイトルの魅力化は図ることができます。
ブログ集客が下手な人は、このタイトル付けを自分の内心思っていることをつけてしまい、見込み客にとっては意味不明なページと判断されてしまっています。
2-8.良好なコンテンツの見直しでライバルのページよりも良質にする。
検索結果が良好で、もう少しで望んだ順位に表示されるコンテンツがあれば、その内容を確認し、そのページよりも上位に表示されているライバルのコンテンツと比較します。
比較した結果、足りないと判断したものは追加しますし、必要ないと思ったものは逆に削ぎ落とします。
2-9.誤字脱字をなくす
当然ですが、文法的におかしい文章や誤字脱字は、閲覧者にとってコンテンツを理解するのに邪魔な存在です。
文章を書いた後に、一度見直し、文法的におかしい文章や誤字脱字を修正する習慣をつけましょう。
2-10.高い評価のコンテンツにリンクする。
データを引用する場合、やはりそのデータが信頼できるものなのかが、訪問者にとって重要なことになります。
そのため、データを引用した信頼性の高いウェブサイトにリンクすることで、このコンテンツの信頼性を裏付けることに繋がります。
総務省のデータがその代表格とも言えます。
2-11.そのコンテンツと関係性の高い記事と内部リンクする。
グーグルは、言葉の類似性を理解しています。そのため、関連性の高い内容のコンテンツに内部リンクすることで、訪問者の問題解決の助けになります。
逆に関連性の低い、コンテンツもよくない、ただ見て欲しいだけのコンテンツにリンクしても、それは訪問者のためにはなりません。
3.おまけ:WordPressをコンテンツマーケティング仕様にする。
今現在のコンテンツを表示しているデバイスは、スマホです。また、グーグルは近々スマートフォンを中心にして考えた検索ルールの変更を予告しており、スマートフォン環境で、どれだけ閲覧しやすい環境であるのかが重要になります。
また、コンテンツマーケティングを行うCMSは、今現在のところはWordPressがもっとも手軽と言えます。ただし、WordPressが最良の選択肢という訳でもありません。現に、WordPressの運用を規模拡大と同時に自社開発CMSに切り替えたオウンドメディアはたくさん存在します。
3-1.表示速度をはやくする。
スマホは、3G〜4G環境での閲覧が想定されるため、表示速度が重要になってきます。
WordPressを活用する場合は次の対策が考えられます。
・表示速度の速いテーマを選択する。(日本製のテーマの場合は、affingerがダントツで速い。)
・キャッシュ系のプラグインを活用する。
・画像をできるだけ軽量化する。
・CSSをコンパクトにし、無駄にパターンの多いHTMLの使用を避ける。
・無駄なプラグインは動作不良の原因になるため、削ぎ落とす。
・AMPで表示する。
なお、表示速度については、グーグルが提供しているページスピードインサイトでチェックすることができます。
3-2.スマホで最適な表示になっているのか?
スマホで最適化されたビジュアルになっているのかを確認します。
試しに屋号でスマホから検索をして見ましょう。
・トップページが一番上に表示されていない。
・デザインがスマホ用のものになっていない。
・メニューがハンバーガーメニュー(3本線の上部に表示されるアコーディオンメニューのこと)のみ
上記のどれかに該当しているのであれば、対策を行う必要性があります。
3-3.XMLサイトマップを自動生成するように設定する。
XMLファイルを自動生成し、グーグルサーチコンソールに自動で配信する設定を行う設定にします。
WordPressの場合、All-in-one-SEO Packのオプションメニューで行うことができます。そのため、現在は、Google XML Sitemap を個別にインストールする必要はありません。
3-4.コンテンツの見直しを行ったら、サーチコンソールのFeth as Googleでインデックスのリクエストを行う。
頻繁にクローラーが巡回する規模のウェブサイトならばまだしも、多くの場合は中小規模のウェブサイトであるため、そこまで頻繁に巡回されない現状があります。
そのため、コンテンツをブラッシュアップした場合は必ず、Feth as Googleでインデックスのリクエストを行います。
サーチコンソールを開き、クロール>Fetch as Googleの順に開きます。
まとめ:問題解決のプロになろう。
コンテンツマーケティングは、SEOだけで言えば、参加しているプロジェクト人数で勝負が決まるところがあります。教育されたスタッフで、コンテンツの制作及び編集スピードが早い方が、短期でたくさんの見込み客を集めることができるメディアを作り上げることができます。
ただし、それらのチームにも勝つ方法はあります。
彼らは、その分野の専門家ではありません。ですので、深い部分での情報は知りません。また、彼らは、その分野での実務家でもありません。実際のところがわからずコンテンツを制作しているところがあるのです。オウンドメディアのコンテンツが、現場と乖離していることはよくあることです。
見込み客にとっての問題解決のプロフェッショナルになり、十分満足に問題解決に至るコンテンツ作りを行うことが、コンテンツマーケティングで成功する近道となります。要は自分のセールスのためではなく、役に立とうという心構えで着手しないと、見込み客を集める段階で頓挫します。
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